産業カウンセラーとして、ヒーリングスタジオなども運営する友部真幌。

牧丘南欧子、三十四歳。つまらない仕事。

専業主婦を夢見る妻、聡乃。甲斐性はないが優しい夫、融也。

石屈日和は文具メーカーで働く三十歳。創業者の孫ということもあり、職場では恵まれた立場だ。

三十代の若さで事業に成功し、誰もが憧れる優雅な生活をおくる麻生陶子。

吉祥寺の瀟洒なマンション、チャコズガーデンに住む渚は、離婚を隠したまま孤独な数ヶ月を過ごしていた。

(どうしてこんなに完璧なんだろう)。 誰をも惹きつける美貌。

本郷に住むフリーライターの野本泰史は、近所の洋食屋「琥珀亭」に足繁く通っている。

あの娘は天使か、魔女か――？ 謎多き女に堕ちてゆく、エリート商社マンが見る悪夢 大手商社に勤める長沢幹朗は美女と結婚するが、 結婚後激変した彼女に振り回され、職も失い離婚。

旧家・朝比奈家に嫁いだ苑香は才色兼備の完璧な嫁。

現代社会とは無縁と思われる習わしや言い伝え。その禁忌を破ったとき、平穏だったはずの世界が、恐ろしいものへと豹変する―。

老舗画廊勤務の中田由紀、三十二歳。穏やかで上品な彼女が、一人旅から帰ってきた途端に豹変した。

誰にもさらせない弱味を抱えて、隠しサイトで出逢ったふたり。

この男に魅せられたら、もう逃げられない…… 生真面目な父を持つ志穂子は、その反動からか仕事に恋に奔放な日々を送っていた。

OA機器を扱う会社で働く西原早季。彼女には憧れの上司がいた。

十年の商社勤めの末、三十四歳にして「島流し」の憂き目にあった夏季は、出向先の若き取締役、渡辺真理の手腕に羨望と疑念を抱く。

39歳の開業医・川辺。妻は勤務医。

エリート銀行員の仁藤俊実が、意外な理由で妻子を殺害、逮捕・拘留された安治川事件。

片田舎の小学校に、東京から美しい転校生・エリカがやってきた。

名門Q女子高に渦巻く女子高生たちの悪意と欺瞞。「ここは嫌らしいほどの階級社会なのよ」。

殺された親友が愛した女性は名を偽り仕事や住所を転々とする謎の女だった。

娘の未来のために封印した過去の扉を開く。松本清張賞受賞作家が放つ意欲作。

彼女は私の生きがいだ、と沢田は思う。大手企業を定年退職後、妻を失い孤独に暮らす沢田は、親子ほど年の離れた晴美と出会った。

ある朝、勤勉な主婦・文枝は何もしない女になっていた。家事一切はもちろん、パート仕事にも行かず、一日、家にいるだけ。

アパートの一室。男は、全身を切り刻まれ、鮮血に染まっていた―。

医師の父、美しい母、高貴なまでの美貌を振りまく双子・梨花と結花。

尽くし続ける女が鬼になる瞬間。誰にもかえりみられぬ女がほくそ笑む理由。

助産院に勤める紗英は、不妊と夫の浮気に悩んでいた。彼女の唯一の拠り所は、子供の頃から最も近しい存在の奈津子だった。

不毛な人生に倦み疲れた美砂は、自殺を決意する。

北関東のある町で、中学二年生の名倉祐一が転落死した。

静かで快適な生活をもとめて、新しい部屋に引っ越してきた吉川真昼。しかし彼女には人に言えない秘密があった…。

「産みたくない」と、突然言い出した妊婦。最近まで、生まれてくる子供との生活を楽しみにしていた彼女に、何があったのか…。

リベンジポルノの相談が大学院生の綾子から村野ら支援課に持ち込まれた。

十七歳の洋子は佐久間という工員の青年と恋に落ちる。だが仲間二名が殺害される事件が起き、犯人と疑われた彼は姿を消す。

「私の息子は、犯罪者になるに違いない」 1962年、西新宿・十ニ社の花街にある洋館「鸚鵡楼」で殺人事件が発生する。

この不幸は、いつまで続くのだろうか―。平凡な結婚生活の先に待っていたのは、思いもよらぬ夫からの暴力だった。

『孤狼の血』『盤上の向日葵』著者が放つ、社会派ミステリ! 結婚詐欺容疑で介護士の冬香が逮捕された。

バブル経済絶頂期、大学生の大江波流と鷹西仁は、政治家と小説家になる夢を語り合う親友同士。

連続結婚詐欺&不審死事件の容疑者―稀代の毒婦、佐竹純子。

その女を、入れてはいけない。入れれば最後、家はたちまち食い尽くされる。

東京都杉並区に越してきた総勢十人の大家族が、街に大きな波紋を引き起こしてゆく。

この子と、幸せになりたいだけなのに―岸谷奈江と一人娘の真央は、入園を予定している有名幼稚園へ見学に向かう。

わたしの人生は充実する、あの夫、あの親族さえいなければ。

ある日、稲本家の三姉妹に父親から「実家に来い」と招集がかかった。すでに大人として、別々の人生を送っている娘たち。

女性誌「フレンジー」の人気連載小説「あなたの愛へ」。

我が家を地獄につきおとしたのは、母でした――娘の口から明らかになっていく、母の異常犯罪とは。

「脳卒中は手術をするな!」を提唱してマスコミの寵児となった脳神経外科医香山和之進。

兄が死んで、私が生まれた。一歳の誕生日。

「グランドマンション一番館」には、元「名ばかり管理職」の男、元公務員、三世代同居の女所帯から独居老人、謎の若者、はてはかなり変わった管理人までと、アクの強い人たちが住んでいる。

いま旬の女性ミステリー作家による、「イヤミス」短編を集めたアンソロジー。

デビュー作の絵本がベストセラーとなった陽子と、新聞記者の晴美は親友同士。共に幼いころ親に捨てられた過去を持つ。

別居している妻の潜伏先を察知した男が、応対に出た姉のほうを撲殺―一一〇番通報の時点では単純な事件と思われた。

出版社で働く派遣社員の倉本渚は、ある日AV女優連続不審死事件の容疑者が遺したルポ「アルテーミスの采配」を手にする。

色恋をめぐる狂気は、その女たちを少しずつ蝕み、少しずつ壊していった…。

ある一家で見つかった「ユリゴコロ」と題された4冊のノート。それは殺人に取り憑かれた人間の生々しい告白文だった。

大学で犯罪心理学を教える高倉は、妻と二人、一戸建てに暮らす。