骨肉
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一見粗野な阿子が一番きちんと人生に向き合って生きている けれど あれだけデリカシーのない娘がそばに来たら私は向き合える自信はないが・・・ 3姉妹が阿子との付き合いで少しずつ変われると良いね | ||||
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著者のファンなので迷わず購入。 裏表紙の説明を見たときイヤな予感がしましたが、的中しました。 面白いとは言えません。 金の亡者の3人娘が幸せになってほしくない!という部分では共感できますが、阿子のキャラクターが受け付けませんでした。 自由に生きるのはいいことですが、あまりにも下品です。 「野生児」と言われれば確かにそうかもしれませんが、野生児なら都会に降りてくるべきではないと思ってしまいます。 3人娘は確かに良い人間ではありません。 でも、いくら心が広い人間でも、阿子みたいなのが急に家に押しかけてきたら優しくはできないと思います。 ラストも、悪くはないですがすっきりもしません。 全体的にキャラクターの設定が浅いのでしょうね。 女たちの遺産相続問題というテーマが似ている山崎豊子の「女系家族」を読んだことがあったので、余計にそう思ってしまったのかもしれません。 著者には、「澪つくし」「憑流」のような民俗的な側面のある小説をまた書いてほしいですね。 | ||||
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人の本性は そうそう変わるものではありません。 変わらないからこそ 本性なのだとも言えるのでしょう。 しかし、その本能を揺さぶる要因が、少なからずあるのもまた事実。 「あの人は変わった」「以前はあんな人ではなかった」「他人かと思った」 たまにこんな言葉を聞くこともあります。 その変化の要因は何か? 人を変えるのは、「お金」であり、また「人との出会い」かと思います。 本書では、人の本性を徐々に暴き、醜い身内の争いをユーモラスに描きます。 舞台は東京、新井薬師の一軒の家族。 早期定年退職をした父と、30前後の三姉妹が織り成す平凡な日常。 珍しく家族全員に招集がかかり、紹介されたのは、腹違いの四女。 年は18歳、身なりはギャル服。 派手な化粧に、無礼な態度。 煙草も吸えば、酒も飲む。 そんな娘との同居が決まり、三姉妹の間に緊張が走る… とはいえ、この三姉妹の方も、それぞれに欠点を抱えています。 顔は似てない、体型も性格もまるで異なる三人の共通項は、「不完全でいびつ」という点のみで一致しています。 「いびつさは違えど、同じ欠陥を持った人間同士、だから、世のなかに適応できているようでできていない」という描写が、妙にリアルです… 長女 「欲求不満のアルコール依存症予備軍」 次女 「仕事、仕事のわがまま人間、何にもできない片付けられない女」 三女 「ピーターパン症候群の恋愛依存症、出会い系サイトのお得意様」 いびつな三姉妹 VS 今どきの四女 父の遺産を根源に、まさに「骨肉の争い」を展開します。 普段は特に仲のいい訳ではない三姉妹が、共通の敵、共通の目的を捉えたところで結束を固くする。 さらに、何か目的があると、人は活き活きとしてくる。 そんな姿に、大きな皮肉が込められています。 四女も含めた不器用な4人の結末は… 「人」と「お金」が人を変える。 人は自分の力だけでは、なかなか変われない存在なのかも知れません。 | ||||
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うーん。 テンポはよく、このあとどうなる?どうなる?と、一生懸命読み進んだ。 母親が若くしてなくなり、父と残された三姉妹。 結婚して家を出た長女は、いわゆる退屈している主婦。夫ともコミュニケーションがなく、子供はどう扱っていいかわからない。 不平不満を身にまとい、おしゃれもせずに、ダサイ主婦まっしぐらで、キッチンドリンカー予備軍。 仕事を続ける次女は、いつしか仕事だけが生きがいになり、片付けられない、料理もしたくない、家事については燃えつき症候群寸前。 とはいえ仕事も完全に軌道に乗るでもなく、日々追われている疲れたOL。 父とともに家に住む三女は、自立心がなく白馬の王子様に憧れ出会い系サイトにはまりかけている。 それぞれ不満を抱え、ゆとりもないので仲も悪い姉妹の前に、父がふらっと10代のギャルを連れて現れる。 この子が四女だよ、仲良くして欲しい・・ 仮想敵を見つけて団結する姉妹。 遺産を守るという目的の元に一致団結した姉妹はいつしか生き生きとしはじめ、乾いた人生が輝き始める。 調査の結果やはり四女は、父の娘ではないようだという報告書が届く・・ 目的の敵を撃墜し、でもなぜかさびしい気持ちになる。 いつしか姉妹は・・・という、割と形を変えた、イイ話なのかと思っていた。 ところが。 <ここから以下、完全にネタばれです> 父があっけなく癌でなくなり、蓋を開けてみれば遺産は予定額よりもまったく少ない。 目論見も外れ、目標を失い、いつしか元の生活に戻っていく姉妹。ぎすぎすした日々。 そこにふらりと、四女が現れる。 次女の会社に乗り込んではランチに誘い出し、三女の家に押しかけ、しまいには長女の家にあがりこみ、長女の子供たちをすっかり味方にする。 落ち着かなくなる長女。 いったいこいつはなんなんだ?目的は? 本当に会いたいだけなのか、本当は・・・ 長女の疑問でいきなり本書は終わる。 え、え? なんだか変なところで中途半端に寸止めされた感あり。 なんだかちょっと消化不良・・ | ||||
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成人してそれぞれの生活を営む三姉妹のもとに降ってわいたように現れる「今どきギャル」の「妹」。仲違いしていた三姉妹がいつか結託し、それぞれの荒んだ生活も徐々に改善されていく。しかし、父の死後、思いもよらぬ遺言により、再び元の木阿弥に陥る三人。そして彼女らを結びつけたのはまたも彼女の存在だった…。 初めて読んだ作家さんですが、キャラクター設定、ストーリー展開の綿密さに長けた方です。三姉妹の特徴がすっきりするほどわかりやすく、そこに現れる妹のハチャメチャさもかなり大胆です。 前半、形容詞の記述が多くちょっと読みにくかったのが残念。 | ||||
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