人々が幸せに生きている国など、この世のどこかにあるのだろうか。

幼い命の死。報われぬ悲しみ。

大手銀行に勤める４１歳の安達は、無差別大量殺傷事件のニュースに衝撃を受ける。

この本は、作家である私、夢見里龍が収集した「奇妙な構造をした家の体験談」を小説の形に書きおこしたものです。

社員を自殺に追い込んだ悪徳銀行に、天才詐欺師が挑む! 司法書士の東雲は、箱根銀行に勤める友人、燎原が多額の金を横領して自殺したと、燎原の妹の杏子から聞く。

大正15年の年の瀬、12月25日の午前1時過ぎ、陸軍省軍務局の少佐・竹田耕三のもとに、待ちに待った男子が誕生した。

あなたと私は違う。だから、一緒にいようーー。

孤島に聳え立つ来鴉館で 嘘つきたちの饗宴が始まる お嬢様・彩莉は転がり込んできた莫大な遺産で孤島にギミックつきの館を建設し、かつて自分の書いた小説を馬鹿にした相手を殺害しようと企てる。

その「青さ」は、本物かーー? 最年少で管理職となり、仕事一筋で駆け抜けてきた編集者・有沢真由子。

見届けよ、ミロの最後の闘いを。桐野夏生の傑作ノワール・エンタメ最終幕！　私の愛した男たちは皆行ってしまった。

連続する幼女誘拐事件の捜査は行きづまり、捜査一課長は世論と警察内部の批判をうけて懊悩する。

ええ、はい。あの事件のことでしょ?―幸せを絵に描いたような家族に、突如として訪れた悲劇。

“地方創生の真実”を暴く！ 大ベストセラー『震える牛』『ガラパゴス』に連なる樫山順子シリーズ最新刊！ 北海道警から山梨県警に異動した樫山順子は、大規模農場開発に怪しい動きを嗅ぎつけた。

探偵作家と外交官。若き二人が友となり……斬新な発想で描く波瀾万丈の物語。

あのとき、 もっと話せていたら あの人を殺めずに、すんだのかな。 まだ引き返せる。

〈あらすじ〉 　首相暗殺テロが相次いだあの頃、インターネット上にももう一つの爆弾が落とされていた。

老朽化した猿山団地には、管理人がおらず、 誰が住んでいるのか、 何人住んでいるのかもわからない始末。

『52ヘルツのクジラたち』本屋大賞受賞作家、町田そのこ最新作！ 蛍が舞う夜ーー山間にある小さな町に暮らす中学生の坂邑幸恵と桐生隆之は、どうしようもない状況に追い込まれ、互いの罪を隠し合う“共犯者”となった。

進藤理人は理学部に通う大学二年生。

伊坂幸太郎デビュー25周年に贈る、「幸せ」な短編集！ 【パズル】 悩みを抱えた「僕」は、マッチングアプリでしか出会えない「名探偵」に依頼する。

ホテル・コルテシア東京で開催されることになった、『日本推理小説新人賞』の選考会。

社会派ミステリの名手によるクライム巨編 後味最凶の作家デビュー20周年記念作品! 二〇二〇年五月、大学生の芹沢涼風はコロナ禍の影響で息が詰まりそうになる毎日を過ごしていた。

母親4人が語り合うのは, 中学受験対策と犯罪計画！？ 年代も仕事も家庭環境も異なる母親4人が出会ったのは、進学塾の保護者説明会だった。

ある日、アメリカ各地の9人に、自分の名を含む9つの名前だけが記されたリストが郵送されてくる。差出人も意図も不明。

小学校卒業以降初めて、東京の居酒屋で再会した同級生三人。

市立中学で英語を教える青哉は、久しぶりに小学校の同級生と集まった。

一杯二千円もするコーヒーを連日注文する客の真意「朝からブルマンの男」、金曜日だけ味が変わる夕食の秘密「ウミガメのごはん」、遅刻確定だと思われた友人が受験会場に先に着いた方法を探る「受験の朝のドッペルゲンガー」など、桜戸大学ミステリ研究会の二人組が遭遇した謎

東京都町田市郊外で身許不明の焼死体が発見された。

医療従事者の苦悩、陰謀論者の暴走、ジャーナリストの葛藤……そして悲劇は起きたーー。

追うべきは、殺人事件か、企業スパイかーー 事件記者と調査報道班の相克 吉川英治文学新人賞受賞作『ミッドナイト・ジャーナル』に続く、 渾身の社会派ミステリー！ 「社長は人として許されないことをした。

内気な人々が集まって暮らすその土地は、“アカシアの野辺”と名付けられていた。

他人からはままならない恋愛に思えても、本人たちは案外、その”雑味”を楽しんでいるのかもしれないーー。

ミステリ・ランキング常連の注目作家による、新境地連作ミステリ。 地獄は始まる。

コールセンターで働くイチカは平凡な日常を静かに過ごしていた。

ドラマ「相棒」などの脚本家としても活躍し、『未明の砦』で大藪春彦賞を受賞。

身に覚えのない自分の目撃情報。 それは、姉、母を死に追いやられた 妹による復讐の始まりだった。

長年ひきこもっていた19歳の僚太と44歳の大知。双方の家族が縋ったのは、新宿にある自立支援センター。

人類はゆるりと滅亡へ向かう？ 人類滅亡の危機がやってくるーーそれも百年後に。

あなたが集めてきたものは、決して無駄なんかじゃない ペットボトル飲料のおまけ収集を通じて生まれた、 孤高な同僚との交流を描いた表題作をはじめ、 一見価値のないものを大切にする人々の姿を 優しく綴った愛おしい短編集 何も言わずいなくなった彼氏を探して、かつ

警察署に届いた電報には、 被害者だけでなく別の名前が記されていた―― ヴィクトリア朝の女性電信士、 技術と知識で姿なき殺人者を追う 黄金期の英国本格の香気溢れる第33回鮎川賞受賞第一作