■スポンサードリンク
殺人者の顔
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
殺人者の顔の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.00pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全29件 21~29 2/2ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
スウェーデンの農地で老夫婦が惨殺され・・・というお話。 スウェーデンの警察小説というとどうしてもマルティン・ベック・シリーズが想起されますが、訳者あとがきにある通り本書の主人公のクルト・ヴァランダー刑事はマルティン・ベックよりはあまり格好良くないですが、マルティン・ベック並に執拗な捜査で事件を追跡していき、好感のもてるキャラクターになっております。事件の方も移民排斥運動等を絡め、社会派推理小説の要素を盛り込んで、底の厚い展開でこれからのシリーズに期待が持てます。 メグレ・シリーズの良作を思わせる好篇。今後の展開に期待します。機会があったらどうぞ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ヘニングマンケルにはまり 3作品目に読みました。 今回も最初どういう展開?と思いましたが 途中から面白くなり 最後まで一気に楽しめました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
北欧のスウェーデンの現代警察小説ということで 細部の知識はなかったのですが、気にせず楽しめました。 妻と娘に捨てられたぼろぼろの中年刑事がなんとか駆けずりまわって 事件を解決に持ち込むという、比較的ありがちなパターンですが、 そこにホッとさせるものがあるんですよねえ。 闘病中の同僚との会話にも温かい気持ちがこもっててよかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ご多分にもれず 「ドラゴンタトゥーの女」でのスティーグラーソンの手腕がスゴすぎたので、 スウェーデン・ミステリにハマってみようと 思い、 これにたどり着いた。 結果 大当たり。 内容も翻訳もカンペキである。 なによりも、クスッと笑えるユーモアがあちこちに現れてるのがすばらしい。 ああ、ヴァランダーシリーズのDVD ボックスが欲しいなあ。 それにしても、人口900万人のスウェーデンから 音楽 芸術がらみで よくあれだけたくさんの才能が生まれるものだ。 ベルイマン アバ カーディガンズ エイスオブベイス シューヴァル スティーグラーソン マンケル | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
少し読みかけて置いておいたのを、お正月休みに残りを一気読みしました。 仕事だけでなく家族の問題などが主人公にどんどん降りかかってきて、どうなるんだろう、どうなるんだろう、と目が離せませんでした。 作者の話を展開させていく力が強いのだろうと思います。 シリーズ化しているようなので、この一作目を読み終わってすぐに二作目を読みたくなりました。 おもしろかったあ! それが素直な感想です。 でも、満点を付けなかったのは、同じように主人公にどんどん問題が降りかかってくるミステリーとしてフロスト警部シリーズがあって、どうしても比べてしまうと、あちらに軍配が上がってしまうのと、真相がちょっと肩すかしだったように感じたので。 だから、本音は、4.5点です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
文句なしに警察小説の傑作と言えるでしょう。この作品の最大の魅力は主人公のヴァランダーに尽きると思います。天才的な推理力があるわけでもなく、容姿も冴えない中年男で、家庭に悩み事を抱え、酒を飲んでトラブルを起こす…いいとこ無しのダメオヤジっぽいのですが、仕事に関してはくそ真面目で、正義感溢れる人物であり、この作品を読んだ誰もがヴァランダーを応援したくなると思います。こんな感情移入しやすい主人公ですから、スイスイ読めます。主人公の周りを固める警察・司法関係者も頑固オヤジにギャンブル狂、さらに美女もいてストーリーをより魅力溢れるものにしています。ミステリーとして読むと物足りないかもしれませんが、警察小説が好きな人はぜひ読んでほしいですね。必ずハマりますよ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ヘニング・マンケルの<ヴァランダー警部>シリーズ第1弾。スウェーデンの新しい警察小説の歴史が本書から始まった。 舞台は、スウェーデンの最南部の田舎町イースタ。その近くの村で農夫が惨殺される。虫の息だった妻も病院で「外国の」と言って息を引き取る。怨恨か、金銭がらみの諍いか、動機も定かではない殺人事件の捜査に、わずかな手がかりを元にイースタ署の刑事たちの地道な捜査が始まる。やがて犯人は外国人という噂がマスコミに漏れて、移民排斥を標榜するものからの脅迫電話、ついにはソマリア人の殺害事件まで起こる。 本書における警察小説の面白さは、リアリティーに富んだ現実の捜査活動がしっかりと描かれており、かつ真犯人を追い詰めたと思ったらそうではなく、終盤に至りなんと半年以上も経ってから急転直下の解決を見るところである。 また、イースタ警察署のヴァランダーを中心とした、緻密で粘り強い警察の捜査活動と同等に、彼の人となりや私生活に詳しく触れている点も特徴的である。妻に逃げられ、復縁を願って泣いてしまう姿や、娘や父親との良好とはいえない関係。自分は古いタイプの警官でもうやっていけないと憂鬱な気分になったり、飲酒運転をして仲間に助けられたり、既婚の美人検察官に言い寄ったりと、その種のエピソードには枚挙に暇がない、決してカッコいいとはいえない中年太りの警官で、コミカルなものさえ感じさせるが、本人はいたって大真面目なのである。このキャラクターこそが本書の、そしてこのシリーズの最も愛すべきところなのだろう。 さらに、かつて、<ヴァランダー>シリーズの四半世紀前に、私も読破したのだが、マイ・シューヴァル&ペール・ヴァールー夫妻によって書かれた<マルティン・ベック>シリーズがすぐれた警察小説であると共に、’60年代半ばから’70年代半ばにかけての世界情勢からスウェーデンが受ける影響や内部の社会問題をも描いた“年代記”だったように、このシリーズも’90年代のスウェーデン社会の問題、本書では外国からの移民・亡命問題が深く関っている。それが、本書をして一層深刻で重みのある物語にしている。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
Kurt Wallanderという風采の上がらなさそうな中年の刑事が信頼できる部下の協力で、いっけん単純な事件の背後にある「闇」を暴いて行きます。スウェーデンが舞台というと、寒い国の田舎っぽい事件を扱っていると思えます。しかし、北欧という特殊な地勢の問題、旧ソ連との確執、移民や麻薬犯罪など、知る人ぞ知るという状況を巧みに使って、濃厚なシリーズに仕上がっています。 ようやく日本でもTVシリーズが放映されます。まず、「スウェーデン警察 クルト・ヴァランダー」というタイトルで「ミステリチャンネル」がスウェーデンの作品を。そして「刑事ヴァランダー白夜の戦慄」全3話(「目くらましの道」「混沌の引き金」「友の足跡」)がwowowでBBCのシリーズ。どちらも楽しみですね。 本国では、大人気シリーズなので、娘Linda Wallanderが活躍するシリーズもあるようです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
クルト・ヴァランダー・シリーズの第一作。 著者はスウェーデンで大人気の作家ヘニング・マンケルで、 1990年代のスウェーデン社会をうまく描写した小説と 評価されている。 実際、小説の中では外国人に対して差別的な見方をする者たちや、 移民排斥運動が行われていたことを表すことが書かれている。 クルト・ヴァランダーは決してハンサムで知的な刑事ではない。 中年太りで離婚経験があり、娘は家出して連絡もうまく取れない、 父親との関係もうまくいっていない。 オペラが趣味で、酔っぱらい運転をして部下に捕まってしまう、 そして、夫のいる女性刑事を抱こうとして自己嫌悪に陥る、 そういう刑事なのだ。 逆を言えば、こんな刑事ならどこかにいそうだなと思わせる。 舞台はスウェーデン南部のスコーネ地方、そこからさらに田舎にいった ウスターレーンと呼ばれる地域のイースタ。 小さな村で老夫婦に起きた悲惨な事件。それを綿密に捜査し、 時には直感で行動するヴァランダー。 リードベリ、マーティンソン、ハンソン、スヴェードベリ等の 個性豊かな同僚とともに事件を解決していく様子は、何とも 言えないおもしろさがある。 人口約900万人のスウェーデンで200万部以上売れている驚異の小説。 日本で言えば、2000万部近く売れたことになる。 読めば読むほど、ハマっていく小説ではないだろうか。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!