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ネジ式ザゼツキー
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ネジ式ザゼツキーの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全6件 1~6 1/1ページ
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『アトポス』や『眩暈』などに続く大型の奇想ミステリーといったところ。作中人物による童話を足掛かりにした妄想的な大風呂敷を強引にたたみ込んでいくスタイルで、筆力は昔とさほど変わらぬものの、あちこちに無理がうかがえ、読後のカタルシスもあまりなかった。残念といえば残念。 | ||||
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魅力的な謎を作るためにはある程度の無理は必要だが、この作品はいささかやりすぎである あれほど無茶にこじつけていいのなら、人が目からビームを出したり口からミサイルを発射することさえ リアルの話として解決できてしまう そして現実の事件も今更ではあるがいささか偶然に頼りすぎなのが困りどころ もう少し犯人には頑張ってもらいたいものだ ファンが優しい目で読むならそれなりに楽しめる作品 | ||||
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この作品と同時に魔神の遊戯も読みましたが、いつ頃から、このような作風になったのだろうと思わされる内容でした。 トリックは小さく、それに偶然性を付け加えて引き延ばすという形です。 ラストの謎解きでは今まで苦労して読んできたのに、これだけかと少し悲しくなりました。 医学の本を読みたい訳ではないので、前半や所々の解説は苦痛でした。 占星術や斜め屋敷、あるいは初期の短編のように、トリックに驚かされることはありません。 やはり御手洗のような奇才は日本の風景のほうが似合っていたと思いました。 | ||||
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島田荘司氏の長編に共通して言える特徴は「冗長」。余計なおしゃべりや挿話が多過ぎる。敢えて翻訳調な言葉遣いを散りばめているところから察するに、おそらくディクスン・カー等、英米のミステリーを踏襲しているつもりなのだろうが、氏の作品の場合、鼻についてしまう。本作でも他の多くの作品でもそうだが、挿入される「おとぎ話」の類は無視して読まなくとも、探偵の推理には殆ど影響しない。却って「時間の無駄を防げた」と安堵するほど。文芸部に属する中学生の書くような、玄人らしからぬ文章(セリフ回しなど)にも辟易する。氏独特の荒唐無稽で破天荒なストーリー展開に(のみ)敬意を表して星は三つにとどめ置く。 | ||||
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導入部は魅力的でその後の展開を楽しみに読み進めたものの、大雑把な構成にがっかり。 昔、”教科書音読→訳を発表”をひたすら繰り返させた英語教師の事を思い出した。退屈な授業だった。 しかし、Amazonのレビューを見ると好評価。それどころか、あの一気に説明し続けるさまが良いらしい。 人の好みは様々だなあと改めて思う。 | ||||
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島田作品は初期の有名どころ(「占星術」「斜め屋敷」「奇想、天を動かす」他)しか読んでいない私にとって、本作品はまずますの面白さでした。「占星術」「奇想」ほどの衝撃はありませんでしたが、これらの傑作と比べるのは酷というものでしょう。(それにしても最近の島田作品てそんなに面白くなかったのでしょうか?)けれども、絶対にあり得ないと思える謎を提出しておいて、最後には合理的な(時には強引な?)説明をつけてしまう島田節は変わらずで、見事なものです。本作品のポイントは「奇妙な死体」なのですが、その奇妙さはまさに超絶的で、しかも完全に合理的な(つまり狂気や猟奇性のせいにしない)説明がつきます。真相を読むとなぜこれを思いつかなかったかと思ってしまいますが、そういう意味では良いミステリだと思います。読者をミスダイレクトして、より不可能さを際立たせる仕掛けが巧妙に張り巡らされているのです。よくできたマジックと同じですね。個人的に残念だったのは、真相解明においてミタライの推理を聞けるのが途中までで、あとは関係者の証言によって真相が分かること。推理がどんどん飛躍していくあたりは非常にスリリングだったのに、いきなり淡々と回想で種明かしされるので盛り上がりに欠けました。あのままミタライの飛躍する推理で怒涛の如く真相まで突き進んで欲しかったです。「タンジール蜜柑共和国」のファイタジー部分もあまり面白くなかったです。ところで横書きと縦書きが錯綜する本書ですが、最後の謎解き部分が縦書きになっていたので、これは叙述トリックか?と身構えたのですが、そうではなかったようなので拍子抜けしました。あれは意味があるのでしょうか。それから「ゴーレム」の章も何か仕掛けがあるかと思っていたらあんまりありませんでした。そんなこんなで星三つです。 | ||||
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