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(短編集)
ジョーカー・ゲーム
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ジョーカー・ゲームの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全236件 221~236 12/12ページ
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作品自体は短編集で それぞれの話の中でD機関のスパイ候補生たちが すピア活動を通じ、諸々の事件を解決していく。 物語自体ハードな感じで 簡単に読みこなすのは難しいなぁ、というのが感想。 時代設定が第2次世界大戦前の日本ということで 暗い雰囲気を持っている。 明るさなんか期待も出来ないが、 スパイとして生きていくそれぞれの人物の覚悟や生き様は 読んでいて清々しくもあった。 キャラも立っていて(特に養成機関のトップである結城など) なかなか面白い作品でした。 | ||||
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「これは本当に人間が書いたものなのだろうか」と帯にあります。それはちょっとオーバーとしても1話完結の短編集で確かに通勤車中に読んだりするには最適でしょう。D機関という陸軍の諜報機関のお話で、そろそろ実際に知っている人たちが少なくなる第2次大戦中に実在したであろうスパイ達の活躍を当時の雰囲気を巧みに漂わせながら描いたエンタメ作品です。 軍人魂に凝り固まった士官学校出に対して、民間人よりはマシという意味で半地方人と蔑称されていた東大や早稲田、慶応出の超頭脳明晰な人材を更に超難問の試験でふるいわけ、映画の世界でいえばまさに007となるための訓練を受けたスパイ達の活躍がハードボイルドタッチの短編に仕立て上げられています。彼らを統率するのが結城中佐、敵地に潜入していたが味方の裏切りで捕らえられ酷い拷問にも耐え抜いて機密情報を盗み出して生還した、参謀本部でも伝説的な人物。部下をも欺く策略と冷徹な洞察力を持ち、卒業試験と称して失敗すれば本人達の生死に関わるような任務を平気であたえる人物なのですが、孤独な佇まいの中で本当にわずかに見せる人間味が魅力となっています。 5篇はいずれもあっという間に読みきるのが惜しいような短編ですが、なかでも生粋の軍人ながらこの組織に送り込まれた佐久間が、彼らの合理精神に反発しながら諜報活動をするうちに旧弊な軍組織の愚かさに愕然として気付いた時、どうだ、スパイにならんかという結城中佐に自分は軍人でありますとこたえる「ジョーカー・ゲーム」 選別だといってロビンソンクルーゾー漂流記を渡されてロンドンに潜入した伊沢が、日本の外交官の失態から結城中佐の優秀さを知るイギリス諜報部に捕らえられ、自白剤を注射され結城中佐を裏切るような電文を打電させられたりするのだが、実は中佐はそれも織り込み済みでという「ロビンソン」など優れてクールなハードボイルド短編と言えるでしょう。 | ||||
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「これは本当に人間が書いたものなのだろうか」と帯にあります。それはちょっとオーバーとしても1話完結の短編集で確かに通勤車中に読んだりするには最適でしょう。D機関という陸軍の諜報機関のお話で、そろそろ実際に知っている人たちが少なくなる第2次大戦中に実在したであろうスパイ達の活躍を当時の雰囲気を巧みに漂わせながら描いたエンタメ作品です。 軍人魂に凝り固まった士官学校出に対して、民間人よりはマシという意味で半地方人と蔑称されていた東大や早稲田、慶応出の超頭脳明晰な人材を更に超難問の試験でふるいわけ、映画の世界でいえばまさに007となるための訓練を受けたスパイ達の活躍がハードボイルドタッチの短編に仕立て上げられています。彼らを統率するのが結城中佐、敵地に潜入していたが味方の裏切りで捕らえられ酷い拷問にも耐え抜いて機密情報を盗み出して生還した、参謀本部でも伝説的な人物。部下をも欺く策略と冷徹な洞察力を持ち、卒業試験と称して失敗すれば本人達の生死に関わるような任務を平気であたえる人物なのですが、孤独な佇まいの中で本当にわずかに見せる人間味が魅力となっています。 5篇はいずれもあっという間に読みきるのが惜しいような短編ですが、なかでも生粋の軍人ながらこの組織に送り込まれた佐久間が、彼らの合理精神に反発しながら諜報活動をするうちに旧弊な軍組織の愚かさに愕然として気付いた時、どうだ、スパイにならんかという結城中佐に自分は軍人でありますとこたえる「ジョーカー・ゲーム」 選別だといってロビンソンクルーゾー漂流記を渡されてロンドンに潜入した伊沢が、日本の外交官の失態から結城中佐の優秀さを知るイギリス諜報部に捕らえられ、自白剤を注射され結城中佐を裏切るような電文を打電させられたりするのだが、実は中佐はそれも織り込み済みでという「ロビンソン」など優れてクールなハードボイルド短編と言えるでしょう。 | ||||
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戦前のスパイ機関を舞台にして進められるストーリーに酔わせて頂いた。世の中が異常である独特の暗い雰囲気に引き込まれていってしまった。5編とも、それぞれの個性が発揮されていて満足できるものでした。 | ||||
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戦前のスパイ機関を舞台にして進められるストーリーに酔わせて頂いた。世の中が異常である独特の暗い雰囲気に引き込まれていってしまった。5編とも、それぞれの個性が発揮されていて満足できるものでした。 | ||||
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第2次世界大戦前夜、日本で生まれたスパイ養成所D機関。これは、帝国陸軍からは疎んじられた秘密諜報機関で育成されたプロフェッショナルたちの物語だ。 スパイとは、10年、20年と見知らぬ土地に留まり、誰にも何者なのか悟られない、その存在を知られるのは敵に正体を見破られた時のみ、との極めて孤独な存在と定義付け、国家の忠誠心や死さえも虚構、とのストイックな掟で物語は展開する。 帝国軍人の硬直化した皇国史観と軍人魂を冷笑し、強烈な自尊心のもと類稀な分析力と博覧強記、マジシャンズチョイスと呼ばれる相手の思考をコントロールする手法を駆使して敵の懐にひたひたと忍び寄る手練手管ぶりと、敵国のみならず味方も欺く駆け引きが読みどころだ。 機関を包括、指揮を執る結城の人物造形が印象的。 全編250ページで5話連作、ミステリー色が強く、劇画的要素もある。エンタテインメント小説が長編花盛りの今日(笑)、肩肘張らず、物理的にも一気に読み切れてしまう手軽さが良い。 | ||||
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全5編の連作小説集。D機関のボスたる結城中佐のキャラ立ちも含め、いずれの編も一気に読ませる。とにかく面白い本を読みたいという方にはお薦めの一書。 なお、内容的には、かつて市川雷蔵主演で制作された和製スパイ映画の傑作である『陸軍中野学校』シリーズ全5作とカブるところが多かったように思う。(各編について、家宅捜索と隠し場所(宗教的祭壇)のモチーフは『雲一号指令』に、横浜の英国領事館という舞台設定と紳士服店員への変装のそれは『陸軍中野学校』に(ちなみにここでの主人公名「蒲生次郎」は、椎名次郎への一種のオマージュか)、拷問と自白剤は『開戦前夜』に、魔都上海と賭博場(コインが会員の身分証)は『竜三号指令』に、美人と遺書はまたしても『陸軍中野学校』に。)どちらが先でもよいが、両方同時に楽しむと興趣が倍加するのではなかろうか。。 | ||||
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全5編の連作小説集。D機関のボスたる結城中佐のキャラ立ちも含め、いずれの編も一気に読ませる。とにかく面白い本を読みたいという方にはお薦めの一書。 なお、内容的には、かつて市川雷蔵主演で制作された和製スパイ映画の傑作である『陸軍中野学校』シリーズ全5作とカブるところが多かったように思う。(各編について、家宅捜索と隠し場所(宗教的祭壇)のモチーフは『雲一号指令』に、横浜の英国領事館という舞台設定と紳士服店員への変装のそれは『陸軍中野学校』に(ちなみにここでの主人公名「蒲生次郎」は、椎名次郎への一種のオマージュか)、拷問と自白剤は『開戦前夜』に、魔都上海と賭博場(コインが会員の身分証)は『竜三号指令』に、美人と遺書はまたしても『陸軍中野学校』に。)どちらが先でもよいが、両方同時に楽しむと興趣が倍加するのではなかろうか。。 | ||||
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日本軍に存在するD機関なるスパイ養成機関にまつわる話。 表紙の漫画ちっくな絵とスパイものという言葉が帯にあるので、装丁を眺めるだけでは少しチープな感じがして、購入を少しためらいましたが、、、、、 しかし!読んでみると主人公の結城中佐の味のあるキャラクターの虜になります。 短編集なのでぐいぐい引き込まれるという感じではないですが、最後までワクワクしながら読めるという感じでしょうか。 魅力ある小説の主人公というのは他にもたくさんいますが、ここにまた一人のヒーローが登場です! | ||||
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日本軍に存在するD機関なるスパイ養成機関にまつわる話。 表紙の漫画ちっくな絵とスパイものという言葉が帯にあるので、装丁を眺めるだけでは少しチープな感じがして、購入を少しためらいましたが、、、、、 しかし!読んでみると主人公の結城中佐の味のあるキャラクターの虜になります。 短編集なのでぐいぐい引き込まれるという感じではないですが、最後までワクワクしながら読めるという感じでしょうか。 魅力ある小説の主人公というのは他にもたくさんいますが、ここにまた一人のヒーローが登場です! | ||||
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5編の短編はそれぞれ異なった趣向で書かれていて、飽きずに最後まで楽しめました。 スパイ世界そのものを思わせるような緊張感が作品全体に漂っていて、格好いい小説だなあと思いました。 結城中佐もとても魅力あるキャラクターです。装丁の雰囲気そのままでした。 大満足。今年読んだ小説の中では今のところベストかも。 | ||||
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5編の短編はそれぞれ異なった趣向で書かれていて、飽きずに最後まで楽しめました。 スパイ世界そのものを思わせるような緊張感が作品全体に漂っていて、格好いい小説だなあと思いました。 結城中佐もとても魅力あるキャラクターです。装丁の雰囲気そのままでした。 大満足。今年読んだ小説の中では今のところベストかも。 | ||||
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スパイが様々な任務を遂行するスパイ小説です。ひとつの話が50ページで5話収録されています。ひとつの話が1時間程度で読めてしまいますので、読みやすい小説だと思います。登場するスパイが皆人間離れしている人物ばかりでキャラクター小説としても面白く読めると思います。ただ、トリックについてはそれほどすごいというわけでもなかったので評価は普通です。 また、わたしは連作短編集で5話目に大きなトリックが用意されていると思い、読んだのですが、普通の短編集で最後に何かが起こるというわけではありませんでした。それぞれの話は独立していて、あまりつながりはありませんでした。 最後に帯に書かれている書店員の感想は正直おおげさであまり参考にならないと思います。 | ||||
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スパイが様々な任務を遂行するスパイ小説です。ひとつの話が50ページで5話収録されています。ひとつの話が1時間程度で読めてしまいますので、読みやすい小説だと思います。登場するスパイが皆人間離れしている人物ばかりでキャラクター小説としても面白く読めると思います。ただ、トリックについてはそれほどすごいというわけでもなかったので評価は普通です。 また、わたしは連作短編集で5話目に大きなトリックが用意されていると思い、読んだのですが、普通の短編集で最後に何かが起こるというわけではありませんでした。それぞれの話は独立していて、あまりつながりはありませんでした。 最後に帯に書かれている書店員の感想は正直おおげさであまり参考にならないと思います。 | ||||
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自殺、殺人をなにより禁ずるスパイ養成学校D機関。その組織で活躍するスパイ達の短編集。1つ1つの話は粒ぞろいで、ミステリーとして完成されている。D機関の長、結城大佐のキャラクターと相俟って飽きずに読める。 | ||||
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自殺、殺人をなにより禁ずるスパイ養成学校D機関。その組織で活躍するスパイ達の短編集。1つ1つの話は粒ぞろいで、ミステリーとして完成されている。D機関の長、結城大佐のキャラクターと相俟って飽きずに読める。 | ||||
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