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(短編集)
ジョーカー・ゲーム
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ジョーカー・ゲームの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.99pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全236件 121~140 7/12ページ
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時代設定が昭和10年代で、主人公が陸軍特務機関のメンバー。時代がかったものかと思いきや感覚は新しく、こんな人物が実際に存在したなら、ひょとすると愚かな太平洋戦争も避けられたのではないかと思いました。軍人物の感覚で読んでいくと本当に意外な展開が待っています。新感覚のミステリーで今後の作品にも期待が持てます。主人公の悪魔的な結城中佐も魅力的に描かれています。続編で彼の出自の一端も明らかに・・。 | ||||
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期待以上におもしろくて一気に読んでしまいました。続きが読みたい、、、文庫本で。楽しみにして待っています。 | ||||
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D機関と結城中佐の存在、そしてその存在意義、故の物語展開。 面白いです。 ただ、設定と構成が面白いのに、 文章と演出がどうも今一歩だった。 面白いなこれ、と冷静に読み進めてしまった感じ。 最後まで読む価値はあるな、という感じで。 本来なら、読むほどに興奮が押し寄せ ページを繰る手が止まらないとか、 各話の最後で戦慄する、とか、そういう状態になってもいいはず。 それほどの内容なだけに、すごく惜しいと感じる。 なので続編には手が伸びていない。 | ||||
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戦時中の陸軍が、新たにスパイ養成学校を立ち上げ、そのメンバーが従事する案件の話。当時の日本のスパイと言う概念ではなく、国際的な考えに基づいて、まったく新たに設立された養成学校で内容はセンセーショナル。また、時代は戦中なのに、古くささを感じ無いところも良いところ。 背景は同じで、筋が異なる短編集スタイルです。文章も読みやすく、柳広司さんのファンになってしまいました。 2009年本屋大賞第3位はもとより、第62回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門受賞ですので、内容の面白さは折り紙付き。手元の記録では、私の場合、2日間の通勤で読み終えてます。休日ならば1日コースでしょうか。 | ||||
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戦時中の陸軍が、新たにスパイ養成学校を立ち上げ、そのメンバーが従事する案件の話。当時の日本のスパイと言う概念ではなく、国際的な考えに基づいて、まったく新たに設立された養成学校で内容はセンセーショナル。また、時代は戦中なのに、古くささを感じ無いところも良いところ。 背景は同じで、筋が異なる短編集スタイルです。文章も読みやすく、柳広司さんのファンになってしまいました。 2009年本屋大賞第3位はもとより、第62回日本推理作家協会賞長編及び連作短編集部門受賞ですので、内容の面白さは折り紙付き。手元の記録では、私の場合、2日間の通勤で読み終えてます。休日ならば1日コースでしょうか。 | ||||
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各種ミステリ・ランキングの上位に軒並みランクインしているこの作品を読み終わって、私が最も印象に残ったのは、我々が一般的に思い描くスパイ像とは異なるというだけではなく、太平洋戦争直前の軍国主義一色の日本のスパイ像とも掛け離れたスパイ像が描かれているということだった。私は、これらのスパイ像は、筆者のオリジナルかと思っていたのだが、巻末の参考文献に記されている陸軍中野学校について調べてみると、この学校をモデルにしたのが「D機関」ということのようだ。当時の世相の中で、民間ならいざ知らず、よりによって、陸軍の中にこのような機関があったとは、私には大きな驚きだった。 さて、この作品には五つの短編が納められているのだが、私は、前半の3作品は傑作だと思う。 まず、「ジョーカーゲーム」だが、この作品の主役である結城中佐とD機関の読者へのお披露目を兼ねた性格描写と、名うての親日家を装うスパイ摘発事件を並行して描いていき、最後に両者をピッタリとシンクロさせて事件の解決に持っていく巧みな構成を、鮮やかに決めている。 「幽霊」は、スパイがある人物をコピーして入れ替わり、標的に取り入る手口、内部協力者を取り込む手口が緻密に描かれている。「幽霊」というこの表題の意味が、この物語のどんでん返しにシンクロして、二転三転する凝った作りの作品であり、私は、文句なく、この短編集のベスト作と推奨したい。 「ロビンソン」は、スパイとして捕らえられ、尋問された場合の結城の教えが実践されることになってしまう物語であるとともに、結城が「魔王」といわれるゆえんが明らかにされている物語だ。これも凝った作りの傑作だとは思うのだが、いかに選りすぐりの超人的なメンバーを揃えたD機関といえども、ここまでされてしまうと、リアリティに問題ありという気がしないでもない。 「魔都」は、犯人の動機に説得力なし、D機関の手口も雑で、そもそも、国際スパイであるはずのD機関がこの事件に関与した理由も曖昧で説得力なしと、雑な作りが目立ってしまっている。「XX」も、スパイ小説というよりは、単なるミステリ、それも、あまり出来の良くないミステリという趣であり、トリック、犯行の動機とも単純過ぎて、見るべきものがない。それまでの作品と比べると、後半のこの二つの書き下ろし作品は、まるで失速してしまったかのように凡作に終わってしまっているのが残念だった。 | ||||
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各種ミステリ・ランキングの上位に軒並みランクインしているこの作品を読み終わって、私が最も印象に残ったのは、我々が一般的に思い描くスパイ像とは異なるというだけではなく、太平洋戦争直前の軍国主義一色の日本のスパイ像とも掛け離れたスパイ像が描かれているということだった。私は、これらのスパイ像は、筆者のオリジナルかと思っていたのだが、巻末の参考文献に記されている陸軍中野学校について調べてみると、この学校をモデルにしたのが「D機関」ということのようだ。当時の世相の中で、民間ならいざ知らず、よりによって、陸軍の中にこのような機関があったとは、私には大きな驚きだった。 さて、この作品には五つの短編が納められているのだが、私は、前半の3作品は傑作だと思う。 まず、「ジョーカーゲーム」だが、この作品の主役である結城中佐とD機関の読者へのお披露目を兼ねた性格描写と、名うての親日家を装うスパイ摘発事件を並行して描いていき、最後に両者をピッタリとシンクロさせて事件の解決に持っていく巧みな構成を、鮮やかに決めている。 「幽霊」は、スパイがある人物をコピーして入れ替わり、標的に取り入る手口、内部協力者を取り込む手口が緻密に描かれている。「幽霊」というこの表題の意味が、この物語のどんでん返しにシンクロして、二転三転する凝った作りの作品であり、私は、文句なく、この短編集のベスト作と推奨したい。 「ロビンソン」は、スパイとして捕らえられ、尋問された場合の結城の教えが実践されることになってしまう物語であるとともに、結城が「魔王」といわれるゆえんが明らかにされている物語だ。これも凝った作りの傑作だとは思うのだが、いかに選りすぐりの超人的なメンバーを揃えたD機関といえども、ここまでされてしまうと、リアリティに問題ありという気がしないでもない。 「魔都」は、犯人の動機に説得力なし、D機関の手口も雑で、そもそも、国際スパイであるはずのD機関がこの事件に関与した理由も曖昧で説得力なしと、雑な作りが目立ってしまっている。「XX」も、スパイ小説というよりは、単なるミステリ、それも、あまり出来の良くないミステリという趣であり、トリック、犯行の動機とも単純過ぎて、見るべきものがない。それまでの作品と比べると、後半のこの二つの書き下ろし作品は、まるで失速してしまったかのように凡作に終わってしまっているのが残念だった。 | ||||
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最初読んだときは、面白い!すごいなこいつら!とか思ったけど、考えてみれば記憶力のすごい人間なんていくらでも簡単に書けるわけで・・。どうも登場人物の先見力に、作者の独善的思考が反映されているような・・。こういったスパイ小説を読むなら、高村薫の「リヴィエラを撃て」は絶対後から読むべきです!ジョーカーゲームが笑えてくるから! | ||||
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最初読んだときは、面白い!すごいなこいつら!とか思ったけど、考えてみれば記憶力のすごい人間なんていくらでも簡単に書けるわけで・・。どうも登場人物の先見力に、作者の独善的思考が反映されているような・・。こういったスパイ小説を読むなら、高村薫の「リヴィエラを撃て」は絶対後から読むべきです!ジョーカーゲームが笑えてくるから! | ||||
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世界大戦中の日本のスパイ行動についての物語。スパイってイメージだと、ゲーム「メタルギアソリッド」シリーズや、映画「007」なんてイメージを持ちますが、この話はそんなかっこいいものではなくあくまでスパイ機関の在り方、その謎の国家機密機関を統率男のスパイとしての在り方を追って行くストーリ。どっかに潜り込んで、相手を破滅に追い込むとか、そのようなスリルさはないけど、要所要所に飛び出す「悪魔」と呼ばれる冷酷な教官の発言には考えさせるところが多し。 | ||||
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世界大戦中の日本のスパイ行動についての物語。スパイってイメージだと、ゲーム「メタルギアソリッド」シリーズや、映画「007」なんてイメージを持ちますが、この話はそんなかっこいいものではなくあくまでスパイ機関の在り方、その謎の国家機密機関を統率男のスパイとしての在り方を追って行くストーリ。どっかに潜り込んで、相手を破滅に追い込むとか、そのようなスリルさはないけど、要所要所に飛び出す「悪魔」と呼ばれる冷酷な教官の発言には考えさせるところが多し。 | ||||
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この話がどこまでフィクションなのか分からないが、読むことで自分がスパイとして動いている気分になれる また、結城中佐を始め、超人の域に達しているD機関のスパイ達が「密か」に活躍していることを読み手が知ることができることが、まるで秘密を共有している気分にさせ、この世界に引き込んでくれた 続編があるようなので読んでみようと思う | ||||
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この話がどこまでフィクションなのか分からないが、読むことで自分がスパイとして動いている気分になれるまた、結城中佐を始め、超人の域に達しているD機関のスパイ達が「密か」に活躍していることを読み手が知ることができることが、まるで秘密を共有している気分にさせ、この世界に引き込んでくれた続編があるようなので読んでみようと思う | ||||
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昭和初期の日本を舞台に、架空の諜報機関「D機関」をメインに置いたスパイ・ノベルなんですが、「007シリーズ」の様に派手な立ち回りは余り出て来ません。恐らくは、作者が陸軍中野学校に関する記録等をモデルに設定を作ったからだと思いますが。でも一つ一つの話がとても綺麗に纏めてあり、退屈しない様になってます。また最後のどんでん返しでこちらを良い意味で裏切ってくれる為、一寸した時間潰しにはピッタリの一冊です。 | ||||
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昭和初期の日本を舞台に、架空の諜報機関「D機関」をメインに置いたスパイ・ノベルなんですが、「007シリーズ」の様に派手な立ち回りは余り出て来ません。恐らくは、作者が陸軍中野学校に関する記録等をモデルに設定を作ったからだと思いますが。でも一つ一つの話がとても綺麗に纏めてあり、退屈しない様になってます。また最後のどんでん返しでこちらを良い意味で裏切ってくれる為、一寸した時間潰しにはピッタリの一冊です。 | ||||
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5つの話で構成されており、全てが糸が張ったような緊迫感溢れる作品。 短編なので気疲れせず、1つ1つを熱中して楽しめる。 また設定は若干現実性が薄れるが、何と言っても完璧に演じる彼らの仕事っぷりに痺れる。 今まで描かれたスパイ像とはまた異なったものに触れる事が出来たと感じた。 内容が面白かっただけにもう少し全体的に肉厚にしても良かったのではないかという印象を受けたが、 もう少し読んでいたかったと感じさせる物足りなさは、 次の『ダブル・ジョーカー』への期待に繋がった。 読みやすいので、普段あまり本を読まないという方にもオススメ。 | ||||
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5つの話で構成されており、全てが糸が張ったような緊迫感溢れる作品。短編なので気疲れせず、1つ1つを熱中して楽しめる。また設定は若干現実性が薄れるが、何と言っても完璧に演じる彼らの仕事っぷりに痺れる。今まで描かれたスパイ像とはまた異なったものに触れる事が出来たと感じた。内容が面白かっただけにもう少し全体的に肉厚にしても良かったのではないかという印象を受けたが、もう少し読んでいたかったと感じさせる物足りなさは、次の『ダブル・ジョーカー』への期待に繋がった。読みやすいので、普段あまり本を読まないという方にもオススメ。 | ||||
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日本は太平洋戦争において物質的にも戦略的にも政治的駆け引きにおいても あらゆる面で完敗だったわけですが、そのような状況下で孤高の活躍を見せた 少数部隊がいたという設定は創作者の意欲と読者の好奇心を刺激し、過去にも多くの 作品が生み出されてきました。 この小説もそうした作品の一つですが、特筆すべきは日本のスパイ活動を格子に据えているところです。 実際戦時中の日本はゾルゲ事件に代表されるように、スパイ活動は貧弱で暗号も筒抜けという 状態でしたがそうした領域に狙いをつけて、かっこいい小説にしたてあげた作者の 選球眼は愁眉と言えると思います。 太平洋戦争中に存在した秘密諜報機関「D機関」とそこに属する選び抜かれ、鍛え上げられた エリートスパイ。そして機関を創設した神と呼ばれる中佐。これだけでミステリーファンの 心を動かすには十分ですが設定に負けない何かが迫ってくるような緊迫感と早い展開、 そして一切の無駄な描写を除いてスパイ活動のみに注力した潔さが、エンターテイメントとしての 完成度を高いレベルに押し上げています。 そして小説の最大の見どころはマシーンと化すことを自らに義務づけたスパイ達の死線を 楽しむような生き様です。平穏を唾棄し、極限状態こそ生きる場所と定め、 中佐の命令に絶対に服従する。そうする事だけが生を実感させるというスパイ達は リアリティのある闇のサイレント・ヒーローとして、なにか颯爽とした印象すら与えます。 謎解きの意外性はあまりありませんが、アクションとして読めば間違いなく一級品です。 | ||||
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日本は太平洋戦争において物質的にも戦略的にも政治的駆け引きにおいてもあらゆる面で完敗だったわけですが、そのような状況下で孤高の活躍を見せた少数部隊がいたという設定は創作者の意欲と読者の好奇心を刺激し、過去にも多くの作品が生み出されてきました。この小説もそうした作品の一つですが、特筆すべきは日本のスパイ活動を格子に据えているところです。実際戦時中の日本はゾルゲ事件に代表されるように、スパイ活動は貧弱で暗号も筒抜けという状態でしたがそうした領域に狙いをつけて、かっこいい小説にしたてあげた作者の選球眼は愁眉と言えると思います。太平洋戦争中に存在した秘密諜報機関「D機関」とそこに属する選び抜かれ、鍛え上げられたエリートスパイ。そして機関を創設した神と呼ばれる中佐。これだけでミステリーファンの心を動かすには十分ですが設定に負けない何かが迫ってくるような緊迫感と早い展開、そして一切の無駄な描写を除いてスパイ活動のみに注力した潔さが、エンターテイメントとしての完成度を高いレベルに押し上げています。そして小説の最大の見どころはマシーンと化すことを自らに義務づけたスパイ達の死線を楽しむような生き様です。平穏を唾棄し、極限状態こそ生きる場所と定め、中佐の命令に絶対に服従する。そうする事だけが生を実感させるというスパイ達はリアリティのある闇のサイレント・ヒーローとして、なにか颯爽とした印象すら与えます。謎解きの意外性はあまりありませんが、アクションとして読めば間違いなく一級品です。 | ||||
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通勤の時間つぶしに先輩のススメで購入しました。 ダブルジョーカーの方も同時に購入。 スパイ機関が無理難題な任務を平然とこなすといった感じですが さまざまな危機への対処法や、根回しを行っているから遂行できるといったもので 大変読み応えのある作品であると思います。 面白いです。 | ||||
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