興奮

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評判

興奮の評価:

4.61/5点 レビュー 23件。 C ランク

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平均点4.61pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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全27件 21〜27 2/2ページ
No.7
(5pt)

ディープインパクトは無事だといいな

D.フランシスの「競馬」シリーズの代表作。D.フランシスは元競馬騎手で、引退後そのキャリアを活かしてこの道に入り大成功を収めた。作品の内容は当然競馬に関するもので、八百長、馬のすり替え等、競馬に絡む黒い霧をストイックな探偵役が解明していく展開。探偵役としては、元騎手等が選ばれ、いずれもマゾとも思える精神的・肉体的苦難に対する耐性を初めとする数々の障壁を乗り越える姿が売り物。
本作は題名が示しているように「興奮」剤を用いて不正に勝利を収めている馬主を、主人公の牧場主ロークが厩務員に身をやつして艱難辛苦の末追い詰めていくというストーリー。題名で「興奮」と示してあるように不正者が興奮剤を使用しているのは明らかなのだが、その方法が分からないのだ。ロークの捜索の過程は、さすがに作者の経歴上ウラのウラまで精緻に描かれている。ロークも窮地に陥るが、他作の主人公同様、ストイックな不屈の闘志で切り抜けて行く。この辺がシリーズの人気の理由であろう。興奮剤の用い方は良く考えられており、本格の味もある。
本作は、主人公のストイックなまでの精神力と興奮剤使用の謎解きの構成の巧みさによって、読み応え満点の出来になったシリーズの最高傑作。
興奮 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 12-1)) Amazon書評・レビュー: 興奮 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 12-1))より
4150707014
No.6
(5pt)

男なら読むべきシリーズです。

シリーズ全体の評価を。
特に男性にお勧めします。
どの巻でもたいてい、逆境に追い込まれた主人公がそれに負けずに立ち向かう話になっています。
それも、巷に多い安っぽい逆境ではなく、その巻毎の、その主人公ごとの、精神的な、肉体的なさまざまな逆境を描いています。
どの巻だったか忘れましたが、いまだに最高の言葉として残っているのが「心のスタミナ」という表現です。
逆境に負けそうになっているときに、それに立ち向かう強い心を持つために、主人公達の心のスタミナを回復させてくれたり、増強してくれるイベントが必ず起こります。
ストーリー上当たり前のことなのですが、そういうわかりやすい表現が、私の心には残り、自分の普段の生活でもそういうことを考えて物事に対処するようになりました^^
この本自体が、落ち込み、心のスタミナが少なくなってきているときに読むと心のスタミナを回復させてくれます。
現代に生きる男性にはぜひ読んでほしい本です。
興奮 (1967年) (世界ミステリーシリーズ) Amazon書評・レビュー: 興奮 (1967年) (世界ミステリーシリーズ)より
B000JA6QYA
No.5
(5pt)

男なら読むべきシリーズです。

シリーズ全体の評価を。特に男性にお勧めします。どの巻でもたいてい、逆境に追い込まれた主人公がそれに負けずに立ち向かう話になっています。それも、巷に多い安っぽい逆境ではなく、その巻毎の、その主人公ごとの、精神的な、肉体的なさまざまな逆境を描いています。どの巻だったか忘れましたが、いまだに最高の言葉として残っているのが「心のスタミナ」という表現です。逆境に負けそうになっているときに、それに立ち向かう強い心を持つために、主人公達の心のスタミナを回復させてくれたり、増強してくれるイベントが必ず起こります。ストーリー上当たり前のことなのですが、そういうわかりやすい表現が、私の心には残り、自分の普段の生活でもそういうことを考えて物事に対処するようになりました^^この本自体が、落ち込み、心のスタミナが少なくなってきているときに読むと心のスタミナを回復させてくれます。現代に生きる男性にはぜひ読んでほしい本です。
興奮 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 12-1)) Amazon書評・レビュー: 興奮 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 12-1))より
4150707014
No.4
(4pt)

傑作ではあるけれど

競馬シリーズの1965年の第3作。シリーズの代表作で、最高傑作と言う人も多い。確かに話はおもしろい、傑作だとは認める。しかし私は、主人公に共感できなかったため、いまいち話に乗り切れなかった。
主人公は、超人的なまでの不屈さと忍耐をもって、さまざまな苦難と屈辱に耐え抜いて、事件の捜査を遂行する。しかし、主人公はなぜ、そこまでがんばらなきゃならないのか? 男の意地? プライド? いまいち説得力が薄いような気がする。「この人、マゾじゃなかろうか」という突き放した見方になってしまい、感情移入ができなかった。
また、ラストで主人公は人生の選択をするが、何が楽しくてそんな道を選ぶのか、と思ってしまった。人の好みはさまざま、人にはいろいろな生き方がある、と頭ではわか
興奮 (1967年) (世界ミステリーシリーズ) Amazon書評・レビュー: 興奮 (1967年) (世界ミステリーシリーズ)より
B000JA6QYA
No.3
(4pt)

傑作ではあるけれど

競馬シリーズの1965年の第3作。シリーズの代表作で、最高傑作と言う人も多い。確かに話はおもしろい、傑作だとは認める。しかし私は、主人公に共感できなかったため、いまいち話に乗り切れなかった。主人公は、超人的なまでの不屈さと忍耐をもって、さまざまな苦難と屈辱に耐え抜いて、事件の捜査を遂行する。しかし、主人公はなぜ、そこまでがんばらなきゃならないのか? 男の意地? プライド? いまいち説得力が薄いような気がする。「この人、マゾじゃなかろうか」という突き放した見方になってしまい、感情移入ができなかった。また、ラストで主人公は人生の選択をするが、何が楽しくてそんな道を選ぶのか、と思ってしまった。人の好みはさまざま、人にはいろいろな生き方がある、と頭ではわか
興奮 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 12-1)) Amazon書評・レビュー: 興奮 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 12-1))より
4150707014
No.2
(5pt)

一見常人の狂人

さすが競馬の本山 イギリスならではの小説。 不正行為の犯人を追うすさまじい迫力。 馬主、アダムス郷の犯行を突き止め「彼は狂人だ」と断定するるのが恐ろしかった。 教育大付属小学校の殺傷事件の宅間容疑者も同類?! そんなことが頭をよぎって。   
興奮 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 12-1)) Amazon書評・レビュー: 興奮 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 12-1))より
4150707014
No.1
(5pt)

内なる熱い闘志に圧倒された!

本書のストーリーは、オーストラリアの牧場主が、英国障害レースの理事に依頼されて渡英、馬丁に身をやつして、馬の異常興奮に絡む八百長事件を捜査するというもの。本書もコンゲーム的トリック付きなので、言わば、割とミステリーの体裁が整った代物であるし、また主人公の決意の理由は要するに「内なる血が騒ぐ」というやつだから冒険小説的味付けも効いている、というオーソドックスで堂々たる作りの小説になっているのである。まずこの本の最大の魅力は、かくもストレートなプロットを、よくぞここまで書き切ったものだ、ということ。ぼくは正直言って前半部では、主人公の動機が無茶に感じられたことなどもあって、その地道で忍耐強い行動そのものに首をひねってしまったたものだが、問題の牧場に乗り込んでからが、言わば「あしたのジョーが特等少年院に送られた」時のような雰囲気で、突如佳境に入っていくのだ。主人公は内なる誇りを隠し、悪辣でいやな男を演じねばならない状況であるのだが、こういった時の心理描写が凄まじい。このまま自分が、演じている男そのままになってしまうのではないか、と恐怖を感じたり、自分の言動や周囲の視線に、耐え難いほどの絶望を感じたりする描写は、プロの冷酷なスパイ小説では味わえない醍醐味がある。この辺の独白が素人の女々しさと言われればそうなのかもしれないが、逆に自己の魂との相克が見せ場となり、むしろそれ自体作品の魅力となっていることは否めないはずである。しかも常に逃げ出すことのできる状況で葛藤しながらも、己れの今後の生きざまにさえ賭けてゆく主人公の心積りは、既になまなかのものではない。フランシスならではのカタルシス。耐えに耐え、内なる闘志を研ぎ澄まし、最後にきっちりと落とし前をつけてくれる男の物語。これらを確かに表現してゆく、魅力的に抑制された一人称の文体。文句なしに傑作ではなかろうか。
興奮 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 12-1)) Amazon書評・レビュー: 興奮 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 12-1))より
4150707014