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興奮
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興奮の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.61pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全23件 1~20 1/2ページ
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手元のデータでは競馬シリーズ第3作だが、必読の傑作。 ただし、ディック・フランシスの競馬シリーズとしては、3番目か4番目以降に読むことを推奨する。シッド・ハーレーが出てくる「大穴」「利腕」を読んでから、この潜入厩務員ものを読むほうが、この競馬界のミステリにすんなり入れると思う。 基本的にはディック・フランシスの定番である、屈辱・苦痛からの「10倍返し」になるのだが、我慢の上に我慢を重ねる主人公に、付いていけないよと感じる読者もいるかもしれない。 また、派手な立ち回りは最終盤にしかないので、ド派手な展開を好む方からは評価が上がらないかもしれない。しかし作品全体に漂う緊張感は素晴らしいものがあり、多少の立ち回りのあと、大団円を迎えるのかと思いきや……という展開も素晴らしい。 個人的には、競馬シリーズの異色作だとも感じるのだが、面白さは保証できる。 | ||||
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30年ほど前、ディックフランシス競馬シリーズは20冊ほど読んだと思いますが、興奮が一番面白かった記憶があり、再読しました。おそらく、1960〜70年代が舞台と思うので、違和感を覚えるところもありますが、それ以上にテンポのある展開や、クスッとするユーモアが散りばめられていて、一気読みしてしまいました。シリーズ再読スタートです。次は大穴かな? | ||||
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20年ぶりに読みましたが、登場人物の設定、ストーリー展開共に素晴らしいですね。 | ||||
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主人公ロークが探偵依頼を引き受ける理由がいまひとつ合点がいかないが、結婚もせず妹2人を育てる生活に煮詰まっていたんだと解釈しときましょ。艱難辛苦の探偵捜査の末に大穴続出の謎を解き明かすわけですが、その描写に遊びがなくクスリとも笑うシーンがない。昔の推理小説っぽくていいなぁ。興奮はしませんが結構堪能しました。 | ||||
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女王陛下の騎手 ( 自伝 ) を初めて読み、ディック・フランシスの夫人が 亡くなり、息子との共著。 3冊。全てを読み、味わい尽くした。全ては好著と言えない。 共著になってから、変わった。2 0 年 程 読まず、8 4 才 になってから、図書館で 借りて又、読んだ。 全てではなく。 [ 興奮 ] は、彼の原点だと、最高傑作だと、思う。読んで幸せだった。 | ||||
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文芸春秋の東西ミステリーベスト100に選ばれている作品で、期待をはるかに凌駕する面白さにだったのは、『深夜プラス1』以来かな(逆に言えば期待外れのタイトルが少なくないということでもあるが・・・) たぶん、パズラー的なミステリよりも、オーソドックスなサスペンスをより好む自分の嗜好も関係していると思う。 冒頭の掴みで秀作の予感はしたが、ラスト100ページの手に汗を握る怒号の展開には久々に唸らされた。 イギリスの階級意識って、こんなにひどいのって、茫然とさせられた小説でもある。 とりわけ虐待の場面は痛ましくて精神的に不衛生だ。 子供のころに読んでいたら、トラウマになって残ったかもしれない。 読後幾日もたっても、折に触れては細部の意匠を思い出し、余韻に浸ったりするようなミステリは自分的にはめったにない。 主人公が思わぬ人物から潜入捜査の依頼を受けて承諾するまでの不審、迷い、自分の半生の総括など、人物紹介だけでなく、その後の逆境での奮闘の伏線として見事機能していると思うし、異国の不慣れな環境で少しづつ業界のコードを覚えて故郷の愛妹たちが夢にも思わない別人格を作り上げてゆく過程のスリルは筆舌尽くしがたいものがある。 悪役も、主人公の冒険心のスケールに見劣りしない貫禄がある。 ここまで激しい怒りと憎しみを読者に強いる人柄を創出するのは簡単ではない。 正直いうと、作者の経歴とか、なんだか食指を動かさない安易な表カバーのせいで、巷の評価にもかかわらず、長い間本棚の上で埃を被ったままだった。 本書を読み終えて早速次作を取り寄せた。 当分の間、選書に行き詰まったら、ディック・フランシスでいけそうである。 とりあえず、長距離移動中の友として、常にストックを確保しておく。 | ||||
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私にとってディック・フランシスは、常備薬のようなものです。読書に疲れたときに読みます。菊池光の訳文は読みやすいし、構成が複雑で、登場人物をしっかり描いてあるので、2度は読めます。経済的でもあります。 | ||||
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英国の障害レースでは思いがけない大穴が続いていました。その時の状況から明らかに興奮剤が与えられていたと推測されますが、いくら検査をしても興奮剤投与の証拠は出てきません。どんなからくりで不正は行われているのか? 事件の解明を急ぐ障害レースの理事オクトーバー卿はオーストラリアへ飛び、種馬牧場を経営する青年ロークに真相究明を依頼しますー。ロークが厩務員に化けて疑わしい厩舎に潜入するという設定が、やや強引に感じられましたが、読み進むうちにそんな思いも消えていきます。汚名、屈辱、暴力に耐えながら謎を探る主人公の真摯な姿勢は、強い共感を呼ぶでしょう。意外なラストも用意された、とても面白いミステリー。傑作です! | ||||
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二週間ほど世間から隔絶されたところに滞在する必要があり、どんな本を持っていくかを楽しく迷い、この機会にかさばらない電子書籍にしようとKindleを入手。したところ、 選ぶほどには沢山数がなく、新刊も読めないことがわかったので、充実していたディック-フランシスの中から、もう一度読むならリストを作り、ダウンロード。 初めに読んだ一冊がこれでした。 一番好きなのはこれではないけど、一番おもしろいのはこれだったはず、 という記憶は正しかった。 そして、フランシスワールドを味わうにはやはり菊池光さんの言葉が必要なんだと、改めて実感できました。 | ||||
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“ターフを走るサスペンス”、ディック・フランシスの<競馬>シリーズ。’62年、デビュー作である『本命』で始まったこのシリーズは、’10年2月14日にフランシスが逝去するまで、晩年の5作品は次男フェリックスの協力を得ながらも全44作に及び、すべて邦訳されている。MWAベスト・ノヴェルは前人未到の3回、CWAゴールド・ダガー賞1回、次点1回の受賞に輝き、自身も’73・74年CWAの会長をつとめ、’89年度CWAダイヤモンドダガー賞、’96年度MWAグランド・マスター賞(共に巨匠賞)を受賞、英国におけるミステリーの大御所であった。 本書は’65年発表のシリーズ3作目にあたり、同年CWA次点(現在は廃止されているが後のシルヴァー・ダガー賞、ちなみにその時のゴールド・ダガー賞はロス・マクドナルドの『ドルの向こう側』)を受賞し、一番初めに邦訳された作品。早川書房の『ミステリ・マガジン』のアンケートをもとに’92年に刊行された『冒険・スパイ小説ハンドブック』において、「冒険小説ジャンル」で堂々第6位にランクインした。 英国の障害レースで“大穴”が10回あった。明らかにノー・マークの馬に興奮剤が与えられた徴候が見られたが、検査の結果はシロ。理事会のメンバーであるオクトーバー伯爵は、はるばるオーストラリアまでやってきて、27才の若き生産牧場の経営者‘私’ことダニエル・ロークに不正の真相究明を依頼する。探っていた競馬専門の新聞記者も謎の交通事故死を遂げたという命の危険も伴う依頼を口説き落とされて受けた‘私’は、牧場の厩務員に身をやつして潜入捜査を始める。 ストーリーは、‘私’の4ヶ月にも及ぶ活動が描かれるのだが、その巧緻に長けた細工を見破るまでの道筋もさることながら、真相にいたるヒントといい、そして悪事を暴いた後のアクションといい、意表をつくエンディングといい、実にサスペンスフルでスリリングである。私はハラハラ・ドキドキのスパイ・スリラーか胸躍る冒険小説でも読んでいるみたいな感動を味わい、まるで何かに取り憑かれたかのように一気に読んでしまった。 | ||||
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“ターフを走るサスペンス”、ディック・フランシスの<競馬>シリーズ。’62年、デビュー作である『本命』で始まったこのシリーズは、’10年2月14日にフランシスが逝去するまで、晩年の5作品は次男フェリックスの協力を得ながらも全44作に及び、すべて邦訳されている。MWAベスト・ノヴェルは前人未到の3回、CWAゴールド・ダガー賞1回、次点1回の受賞に輝き、自身も’73・74年CWAの会長をつとめ、’89年度CWAダイヤモンドダガー賞、’96年度MWAグランド・マスター賞(共に巨匠賞)を受賞、英国におけるミステリーの大御所であった。 本書は’65年発表のシリーズ3作目にあたり、同年CWA次点(現在は廃止されているが後のシルヴァー・ダガー賞、ちなみにその時のゴールド・ダガー賞はロス・マクドナルドの『ドルの向こう側』)を受賞し、一番初めに邦訳された作品。早川書房の『ミステリ・マガジン』のアンケートをもとに’92年に刊行された『冒険・スパイ小説ハンドブック』において、「冒険小説ジャンル」で堂々第6位にランクインした。 英国の障害レースで“大穴”が10回あった。明らかにノー・マークの馬に興奮剤が与えられた徴候が見られたが、検査の結果はシロ。理事会のメンバーであるオクトーバー伯爵は、はるばるオーストラリアまでやってきて、27才の若き生産牧場の経営者‘私’ことダニエル・ロークに不正の真相究明を依頼する。探っていた競馬専門の新聞記者も謎の交通事故死を遂げたという命の危険も伴う依頼を口説き落とされて受けた‘私’は、牧場の厩務員に身をやつして潜入捜査を始める。 ストーリーは、‘私’の4ヶ月にも及ぶ活動が描かれるのだが、その巧緻に長けた細工を見破るまでの道筋もさることながら、真相にいたるヒントといい、そして悪事を暴いた後のアクションといい、意表をつくエンディングといい、実にサスペンスフルでスリリングである。私はハラハラ・ドキドキのスパイ・スリラーか胸躍る冒険小説でも読んでいるみたいな感動を味わい、まるで何かに取り憑かれたかのように一気に読んでしまった。 | ||||
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傑作以上の傑作。シリーズの中では最高の1冊。読んだ人によっては、人生観が変わるかもしれません。 主人公は困難に屈しない男。ハードボイルドの系譜ですが、ユーモアがあり、友人になって欲しいと思わせ、また、こんな男になりたいとも願う。 読むまでは、競馬シリーズということで、敬遠してましたが、競馬の知識も必要なく、ギャンブル嫌いの方にもお勧めできます。ギャンブル小説ではないので。 先日、著者が亡くなったことを知り、悩みを聞いてもらっていた友達が突然、死んでしまったような気分になりました。 このシリーズは他にもいいのがあります。一番、好きなのは度胸ですが、最初に読むにはいいかもしれません。 | ||||
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傑作以上の傑作。シリーズの中では最高の1冊。読んだ人によっては、人生観が変わるかもしれません。 主人公は困難に屈しない男。ハードボイルドの系譜ですが、ユーモアがあり、友人になって欲しいと思わせ、また、こんな男になりたいとも願う。 読むまでは、競馬シリーズということで、敬遠してましたが、競馬の知識も必要なく、ギャンブル嫌いの方にもお勧めできます。ギャンブル小説ではないので。 先日、著者が亡くなったことを知り、悩みを聞いてもらっていた友達が突然、死んでしまったような気分になりました。 このシリーズは他にもいいのがあります。一番、好きなのは度胸ですが、最初に読むにはいいかもしれません。 | ||||
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ギャビン・ライアル の『深夜プラス1』 とNWA賞を争い 負けた作品だが、当然の結果だと思う。 水準以上で悪くは無いが、 フランシスを高評価する人は、 競馬業界とか馬とかに思い入れのある人だと思う。 イギリス競馬界の不正を糺す探偵が、 オーストラリア人というのは意外で巧いと思ったが、 ギャンブル業界なんてどうでもいいですよ。 セクースを我慢する紳士なストイックなプロを主人公にすると聞いていたが、 本書で依頼人の娘とキスだけで我慢し、挿入しなかったのは立派だが、 休暇旅行のイタリアで売春婦とセクースしてしまい、期待外れ。 プロとしては、ラストで女を助ける必要はないんじゃない? 任務外のアクションで殺人する羽目になるとは、 プロ意識は弱い。 男は美しい女を守る為に人殺ししてもOKという、 古臭いジェンダー観がダメポ。 ギャビン・ライアル の『深夜プラス1』 は時代を超越しているが、 これは21世紀に読むのはやや辛いか? 「利腕」も並なら、フランシスは後回しにします。 | ||||
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ギャビン・ライアル の『深夜プラス1』 とNWA賞を争い 負けた作品だが、当然の結果だと思う。 水準以上で悪くは無いが、 フランシスを高評価する人は、 競馬業界とか馬とかに思い入れのある人だと思う。 イギリス競馬界の不正を糺す探偵が、 オーストラリア人というのは意外で巧いと思ったが、 ギャンブル業界なんてどうでもいいですよ。 セクースを我慢する紳士なストイックなプロを主人公にすると聞いていたが、 本書で依頼人の娘とキスだけで我慢し、挿入しなかったのは立派だが、 休暇旅行のイタリアで売春婦とセクースしてしまい、期待外れ。 プロとしては、ラストで女を助ける必要はないんじゃない? 任務外のアクションで殺人する羽目になるとは、 プロ意識は弱い。 男は美しい女を守る為に人殺ししてもOKという、 古臭いジェンダー観がダメポ。 ギャビン・ライアル の『深夜プラス1』 は時代を超越しているが、 これは21世紀に読むのはやや辛いか? 「利腕」も並なら、フランシスは後回しにします。 | ||||
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D.フランシスの「競馬」シリーズの代表作。D.フランシスは元競馬騎手で、引退後そのキャリアを活かしてこの道に入り大成功を収めた。作品の内容は当然競馬に関するもので、八百長、馬のすり替え等、競馬に絡む黒い霧をストイックな探偵役が解明していく展開。探偵役としては、元騎手等が選ばれ、いずれもマゾとも思える精神的・肉体的苦難に対する耐性を初めとする数々の障壁を乗り越える姿が売り物。 本作は題名が示しているように「興奮」剤を用いて不正に勝利を収めている馬主を、主人公の牧場主ロークが厩務員に身をやつして艱難辛苦の末追い詰めていくというストーリー。題名で「興奮」と示してあるように不正者が興奮剤を使用しているのは明らかなのだが、その方法が分からないのだ。ロークの捜索の過程は、さすがに作者の経歴上ウラのウラまで精緻に描かれている。ロークも窮地に陥るが、他作の主人公同様、ストイックな不屈の闘志で切り抜けて行く。この辺がシリーズの人気の理由であろう。興奮剤の用い方は良く考えられており、本格の味もある。 本作は、主人公のストイックなまでの精神力と興奮剤使用の謎解きの構成の巧みさによって、読み応え満点の出来になったシリーズの最高傑作。 | ||||
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D.フランシスの「競馬」シリーズの代表作。D.フランシスは元競馬騎手で、引退後そのキャリアを活かしてこの道に入り大成功を収めた。作品の内容は当然競馬に関するもので、八百長、馬のすり替え等、競馬に絡む黒い霧をストイックな探偵役が解明していく展開。探偵役としては、元騎手等が選ばれ、いずれもマゾとも思える精神的・肉体的苦難に対する耐性を初めとする数々の障壁を乗り越える姿が売り物。 本作は題名が示しているように「興奮」剤を用いて不正に勝利を収めている馬主を、主人公の牧場主ロークが厩務員に身をやつして艱難辛苦の末追い詰めていくというストーリー。題名で「興奮」と示してあるように不正者が興奮剤を使用しているのは明らかなのだが、その方法が分からないのだ。ロークの捜索の過程は、さすがに作者の経歴上ウラのウラまで精緻に描かれている。ロークも窮地に陥るが、他作の主人公同様、ストイックな不屈の闘志で切り抜けて行く。この辺がシリーズの人気の理由であろう。興奮剤の用い方は良く考えられており、本格の味もある。 本作は、主人公のストイックなまでの精神力と興奮剤使用の謎解きの構成の巧みさによって、読み応え満点の出来になったシリーズの最高傑作。 | ||||
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シリーズ全体の評価を。特に男性にお勧めします。どの巻でもたいてい、逆境に追い込まれた主人公がそれに負けずに立ち向かう話になっています。それも、巷に多い安っぽい逆境ではなく、その巻毎の、その主人公ごとの、精神的な、肉体的なさまざまな逆境を描いています。どの巻だったか忘れましたが、いまだに最高の言葉として残っているのが「心のスタミナ」という表現です。逆境に負けそうになっているときに、それに立ち向かう強い心を持つために、主人公達の心のスタミナを回復させてくれたり、増強してくれるイベントが必ず起こります。ストーリー上当たり前のことなのですが、そういうわかりやすい表現が、私の心には残り、自分の普段の生活でもそういうことを考えて物事に対処するようになりました^^この本自体が、落ち込み、心のスタミナが少なくなってきているときに読むと心のスタミナを回復させてくれます。現代に生きる男性にはぜひ読んでほしい本です。 | ||||
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シリーズ全体の評価を。 特に男性にお勧めします。 どの巻でもたいてい、逆境に追い込まれた主人公がそれに負けずに立ち向かう話になっています。 それも、巷に多い安っぽい逆境ではなく、その巻毎の、その主人公ごとの、精神的な、肉体的なさまざまな逆境を描いています。 どの巻だったか忘れましたが、いまだに最高の言葉として残っているのが「心のスタミナ」という表現です。 逆境に負けそうになっているときに、それに立ち向かう強い心を持つために、主人公達の心のスタミナを回復させてくれたり、増強してくれるイベントが必ず起こります。 ストーリー上当たり前のことなのですが、そういうわかりやすい表現が、私の心には残り、自分の普段の生活でもそういうことを考えて物事に対処するようになりました^^ この本自体が、落ち込み、心のスタミナが少なくなってきているときに読むと心のスタミナを回復させてくれます。 現代に生きる男性にはぜひ読んでほしい本です。 | ||||
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競馬シリーズの1965年の第3作。シリーズの代表作で、最高傑作と言う人も多い。確かに話はおもしろい、傑作だとは認める。しかし私は、主人公に共感できなかったため、いまいち話に乗り切れなかった。主人公は、超人的なまでの不屈さと忍耐をもって、さまざまな苦難と屈辱に耐え抜いて、事件の捜査を遂行する。しかし、主人公はなぜ、そこまでがんばらなきゃならないのか? 男の意地? プライド? いまいち説得力が薄いような気がする。「この人、マゾじゃなかろうか」という突き放した見方になってしまい、感情移入ができなかった。また、ラストで主人公は人生の選択をするが、何が楽しくてそんな道を選ぶのか、と思ってしまった。人の好みはさまざま、人にはいろいろな生き方がある、と頭ではわか | ||||
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