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罪の声
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罪の声の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全337件 161~180 9/17ページ
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発想、構成、文章力、取材力、いずれも申し分ない出来栄え。 元新聞記者である自身の強みを最大限に生かした作品といえよう。 著者のインタビュー記事を読んだが、大学時代に既に構想はあったが、 当時は文章力が稚拙で、無論社会について無知であり、 小説家としての力をつけ、グリコ森永事件を書くために神戸新聞の記者になったという。 本作はいわば塩田氏の小説家としての現時点での最高到達点であり、夢の結実である。 インタビューで本作はあくまでフィクションであることを述べているが、 読み進めればわかるが、ノンフィクションとフィクションが絶妙に絡み合っていて、 尚且つ、元記者のプロフェッショナルな取材力が存分に発揮されている。 9人の犯人に関していえば、塩田氏の綿密な取材を元に特定されたのであろうと窺うことが可能で、 読者が最も関心を寄せる犯人像は、ノンフィクションであるというのが塩田氏の本音ではなかろうか? 事実、インタビューでは出版を機会に世間が動き出すかもしれないと言っている。 つまり、結論に相当な自信があるのである。 しかし、出版後、小説としては話題になったが、グリコ森永事件が取り立てて世間を賑わすことはなかったように思う。なぜなのか? 個人的な意見であるが、犯人像に関しては、ほぼ正鵠を得ているのではなかろうか。 ただ、現実には、本作には記述されていない、いや、記述できない、触れてはいけない闇の事実が隠されていて、 これ以上、決して踏み込む事が許されないのではなかろうか。 | ||||
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とにかく読ませる本です。 私の文才ではレビューうまく書けないので、とにかく読んでみてください。 | ||||
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ストーリー以上に文体が受け付けなかった。 あとずっと続く関西弁に胸焼けした。 読んでいて疲れる。 | ||||
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昭和最大の未解決事件の記憶は遠く、すでに30年以上もの時が経過した。だが少年の、母親の人生はいまも確かにあり、その傷跡は深く、惨いままにある。 本書は、社会を震撼させたグリコ・森永事件を題材に、見事に「家族のありかた」を大胆に、繊細に描き切る長編だ。 ・冴えない文化部の記者、阿久津英士が昭和の未解決事件『ギン萬事件』のスクープをものにする愉楽。物語はそこにとどまらずに、「人間」の有様を映し出してゆく。 ・平凡「だった」京都のテーラー、曽根俊也の調査と阿久津の取材が小料理屋『し乃』でクロスし、31年越しの謎が一枚、一枚と解明されてゆく。特に「キツネ目男」の正体に肉迫する件には、興奮を覚えずにいられない。 ・「真実は時に刃になる」(p387)そしてイギリス、ヨークミンスター大聖堂前での「犯人の告白」は一気に読ませてくれる。社会民主主義、新自由主義、戦争で一丸となる大衆(p417)。ああ、ヒトってこんなものだ。「既に太陽の姿はなく、残り香のような淡い輝きが目に染みた」(p442) 阿久津の吐息が紙面を超えて伝わってくる。 ・未来につながる記事(p452)。それは一縷の希望か、絶望の中の救世か。 「幸せは何かと問えば、どんな答えが返ってくるだろうか」(p505)驚きと興奮の535ページ、存分に読ませてもらった。 「理想の社会」それは世の中を変えられるのか。否、「家族」こそ不変の理想である。 | ||||
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めちゃくちゃ評判がいいと聞いて、文庫化を心待ちにしていました。 が、内容は期待外れでした。前半はまったく話が進まず退屈。最後にとってつけたようなお涙頂戴シーン。 文章は癖がなくて読みやすいです。 | ||||
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最初は登場人物も多く、結構マメに場面展開するので読みにくかったですが、 半分を過ぎたくらいから、設定や登場人物にも馴染んでくるとともに、 物語が落ち着きはじめ、1つの方向に向きだしたのでどんどん読む手を止められなくなりました。 ただ、2点腑に落ちませんでした。 一番悪いのは生島さんやろ、っていうのと。 堀田さん、どこ行った。 というところでした。 とても面白かったです。 | ||||
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とても読み応えがありました。昭和の未解決事件の謎に迫れた感覚。 | ||||
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小説の素材とあらすじはとても良いと思いますが、 何でもないところの描写が冗長だったり、 画面が変わった時の書き方がわかりにくかったりという事が多かった。(一気読みではなかったので尚更かと) ん?これは誰の話?何についての話?と少し戻るなど、普段小説を読んでいてこのように感じることはなく、 そういうところも書き手のテクニックの一つなのだと感じさせられました。 何気ない場面の描写も長い割に登場人物の魅力を表現するには今ひとつ。また最後に近い部分、重要人物の会話はいささか話しすぎ、種明かしのような都合を感じました。 文章の魅力も小説の醍醐味だと思いますので全体的に少し残念でした。 | ||||
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塩田武士の大傑作。事件の真相に迫るサスペンスの見事なこと。本作品により、従来の軽妙な文体は残しつつ、より洗練された描写スタイルを確立させた。一部好事家向け作家から国民的作家への飛躍を示す画期的作品である。 | ||||
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「理不尽な形で犯罪に巻き込まれたとき、社会の構造的欠陥に気づいたとき、私たちはいかにして不幸を軽減するのか、それには一人一人が考えるしか方法はないんです。だから総括が必要で、総括するための言葉が必要なのです」 これは新聞記者阿久津の叫びです。 記者はなぜ記事を書くのか。 本書は実際に起こった未解決事件を取り上げていることから、記者出身の著者ならではの、しっかりとした地道な調査に基づく説得力のあるストーリーで非常に感心します。 本書で取り上げられた森永グリコ事件(本作では「ギン萬事件」)で使用された声の主であった少年が今どうなっているのか、また、彼らが大人になった今本書を読んでどう感じるのか、聞いてみたいと誰もが思うでしょう。 本書は記者阿久津と、脅迫電話につかわれた声の主俊介という、二つの視点で構成されており、どこでこの二つが交錯するのかという楽しみも味わえます。 なかなか良くできた作品です。 | ||||
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評判の一冊という事で、手に取ってみたが、確かに面白い、登場人物が多く、複雑、な、構成なので、少し話しに入り込みのに、中盤まで、集中して読まなけれならないがいごは、次々に解る、真相に、時間を忘れさす、面白さがある。 | ||||
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グり森事件を扱っているので興味本位で購入。事件に使われたテープに声を吹き込んだ子供を 主役にするというアイデア意外に見るべきもののない小説と感じました。子供はメモを読み上 げたのでしょうが、文字を読める年齢の子がその録音したことを覚えていないものだろうかと 思ってしまいました。本筋に関係のない周辺情景描写が多すぎて、読むのが少しつらい。 | ||||
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ゴチャゴチャ言う必要がないと思うし、言いたくありません。 ただただ面白い。 それだけです。 一気読みしました。 年間140冊は読みますが、ここ数年で一番面白い本でした。 この本に出会えて良かった。 | ||||
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グリコ・森永事件を題材にしたミステリー小説。 「これを書くために作家になった」と著者に言わしめるほどの傑作。 読み進めるほどに事件の真相が明らかになっていくので、純粋に読書が楽しかった。 とりあえず面白い作品を探されている方は、是非手に取っていただきたい。 なお、本作はリアルタイムで事件を経験した昭和世代とそうでない平成世代で、読後感が異なるかもしれない。特に平成世代にとっては当時を体験していないだけにどこまでが創作でどこまでが事実なのか区別が難しい。だが、本作はあくまでもフィクションである。実際の事件関係者が存命しているだけに、慎重な理解が求められる。 令和の時代に移った今、平成の大事件を題材にした作品が本作に続くことを期待したい。 | ||||
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とても面白かった。それぞれの視点から物語がテンポよくいつ合流するのかドキドキする。 そんなに出てきていない犯人の話も追加であれば読みたい。 人が悪いのか時代が悪いのか色々考えさせられる作品でした。 映画化も決まったようなので是非見に行きたいと思います。 | ||||
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元ネタは昭和の未解決事件を推察する内容なので、それは面白いだろう。三億円事件しかり、それ系の読み物は大抵ハズレがない。 この作品は、無駄な描写が多く、読んでいて非常に疲れる。元記者特有の「無駄足の先に真実がある」を書きたかったのかも知れないが、ほとんどの読者は記者ではない一般人であり、その様な無駄足ばかりの内容を好む人は少ないと思う。最後に全く繋がらない描写をひたすら続けられても、全然面白くない。 そもそも、グリコがギンガで森永が萬堂、なぜそのネーミングにしたのか?既にそこが全く共感できない為、非常に読みにくい。 | ||||
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事件当時を思い出しながら一気に読みきってしまいました。ドキュメントと錯覚するほどの迫力でした! | ||||
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昭和生まれの関西人にとって馴染みある事件。 よもやこれはノンフィクションかと思うような小説でした。 | ||||
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読み応えのある本に久しぶりに出会いました。読後、満足感とともに小説が完成するまで大変だったろうなぁと、内容以上にそちらに感心している自分がいました。次はどんな小説を発表するのか、しているのか、知りたくなりました。 | ||||
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三分の一位まで、惹きつけられるものがなく我慢して読み進めました。後半は急に面白くなり、一気に読み終わりました。風景描写とテーラーの説明も暗い話に彩りがあって良かったと思います。母子再会も作者の読者への思いやりを感じました。 | ||||
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