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罪の声
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罪の声の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全337件 201~220 11/17ページ
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ネットで、面白い、という評判を見たので読んでみた、いや読もうとしてみたが、プロローグを含め、面白くなく、読むのを断念した。他の人も書いているがテンポが遅く悪く、言ってみれば独り言の連続。グリコ事件の全貌を記録に残す、みたいな書評を見たような気がするが、全体が断片的で、ストーリー性も薄い。後書きさえもない。良いのはタイトルと題材のみ。とにかく失望。 | ||||
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この作品はグリコ・森永事件をモデルにしたフィクションである。日時や場所、物証、挑戦状や脅迫状の内容など史実通りに再現して おり、臨場感あふれるノンフィクションのように感じられる。記者が少しずつ犯人像に迫って行くくだりはゾクゾクする迫力がある。 が何と言っても心に響くのは二人の主人公の人間像である。ひとりは父や伯父が犯人グループの一味かもと動揺しているテーラーの若 主人、もう一人は事件記者としては新米の文化部記者。この二人の物語が交わることのない2本の線路のように時にはDNAの二重螺旋 の様に互いにねじれながら展開する。核心に迫って行き超特ダネの匂いに高揚して行く記者の姿には鬼気迫るものがある。また、テー ラーの若主人は不安を抱きながらも守るべきもののため止めようかと逡巡する姿や追う者が追われる者に変わった時、読者の多くは静 かなる支援の声を上げるだろう。2本の線が交わった時、二人の主人公は果たして・・・。 | ||||
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宮部みゆきの火車を、怖いと思いながら、素晴らしく面白いと読んだ方であれば、絶対に同様の感があると思います。 罪は質量をもって、家族にのしかかるんですね。久々にかわいそうだし、怖いのに、先が読みたくて仕方がない感覚でした。 | ||||
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さすがに、ミステリーベストテンの第一位です。これだけ骨太のミステリーは珍しいんじゃないでしょうか。 後半部分は家族も遠ざける程特に集中し、貪るように読みました。スリルもあるし、サスペンスもある中に、最後は感動の場面。構成も最高にうまい! そもそも、グリコ森永事件という現実の事件がモデルになっていて、かなりの部分をその現実に即して描写しているため、いったいどこからがフィクションなのかがわかりません。 同じベストテンの1位で、昭和最後の事件を描いた横山秀夫の『64』に雰囲気が似ていますが、実際の事件である分、私には本作の方が抜群にリアルで面白かったです。 また、左翼の学生運動など、より古い昭和の事件も絡めて描かれているのも本作の特徴です。その意味では超社会派の歴史小説ですね。とにかくお薦めです! | ||||
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自分でもわかる誤字がありました。 まあ、それは良いとして ハードカバーで買って読んでいたものの 分厚く寝ころびながら読むのにふさわしくないと判断し Kindle版で購入。こっちの方が読みやすい。 ありがとう、Kindle。 | ||||
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1984年(昭和59年)から1985年(昭和60年)にかけて、関西圏の食品会社を標的とした一連の企業脅迫事件として日本中を震撼させた「」! 本書はその事件を題材として出版されるやすぐに重版となり、「『週刊文春』ミステリーベスト10 」2016国内部門第1位、第7回山田風太郎賞受賞作、朝日新聞「天声人語」など各種メディアで紹介された話題作『罪の声』! 本書を知ったのは『アメトーーク』「読書芸人」〈2017・11・16放送〉でゲストの光浦靖子さんを始め、東野幸治さんやカズレーザーさんが本作について熱く語っていたので興味を持って手にした次第である。 「」〈1968〉と並ぶ昭和の未解決ミステリーとして今もなお注目される世紀の大事件だが、「三億円事件」はこれまでに映画、ドラマ、小説、漫画など多岐にわたって今日でも題材として取り上げられるが、「グリコ・森永事件」も誰もが知る有名事件にも関わらず意外と題材となった作品は少ないのだ(有名なところでは高村薫著『』くらいだ)。 今回、その「グリコ・森永事件」に真正面から挑んだ小説が本作である。しかも著者は1979年生まれで事件の時は5歳で物心つくかつかないかの時だったので直接のリアルタイム世代ではないのだが、当時の時代背景を知るために事件が発生した当時(1984~85)の新聞の縮小版を徹底して読み、なおかつ事件現場にも足を運んで取材して書き上げた姿勢に敬服する。 本作はフィクションではあるが事件の発生から経緯に至るまではすべて実在の事件発生の時系列が踏襲されており、それにより読んでいて臨場感が伝わり、当時子供であった私も読んでいて何となく断片的に覚えていたが、一連の事件の流れがこのような事に起こっていたのかと改めて知りました。 京都で亡き父の店の後を継いだテーラーの曽根俊也はある日、父の遺品からカセットテープと黒革のノートを見つける。そのテープには目的地を告げるセリフとノートには「ギンガ」「萬堂」の文字が…。31年前に関西で起きた有名な「ギン萬事件」!しかもその録音テープの声は幼い頃の自分の声であった。 時を同じくして「ギン萬事件」の特集記事を任された大日新聞文化部記者・阿久津英士!当初は乗り気ではなく、取材も難航するなか事件に関連する意外なる事実を知る事となり、一方、曽根も父の関係者にあたり独自に調査し、二人が互いに別の道から昭和の未解決事件である「ギン萬事件」の真実に迫ろうと挑む物語だ。 本作はあくまでフィクションの呈を取っているので企業名の固有名詞は改変されている。 ・「ギンガ」 →「グリコ」 ・「萬堂製菓」 →「森永製菓」 ・「又市食品」 →「丸大食品」 ・「ホープ食品」→「ハウス食品」 ・「鳩屋」 →「不二家」 ・「摂津屋」 →「駿河屋」 ・「くら魔天狗」→「かい人21面相」…など。 ただ、先にも述べたように作中に登場する事件発生からの一連の事件は事実であり、【どくいり きけん たべたら 死ぬで】の脅迫文や「キツネ目の男」は覚えている。 本作を読んでから事件の概要を知った読者も多いだろう。又市(丸大)食品脅迫事件やホープ(ハウス)食品脅迫事件では例の「キツネ目の男」に捜査員が接触していた事や寸前のところで取り逃がしていたなどその辺りの経緯はあまり知らなかった事実だ。 事実とフィクションが交錯しているので大変読み応えのある内容であり、事件関連の挿話は全て取材に基づいて事実を忠実に再現している。「グリコ・森永事件」の前に海外で「」というものがあった事を知らなかったが、この事件との関連性も上手に絡めており、犯人側からも本当にそうだったのではないかと思わせるような犯行だ。 未解決事件なので現在も事件の真相は謎のままであるが、今回の取材に基づいて推測を立てた本作はあながちそれほど遠くはないのではと思わせる。 作者の執筆動機が「グリコ・森永事件」の真相を暴きたいのではなく、当時実際に犯行テープに使用されていた「子供の声」がきっかけだったそうだ。正直、本書を読むまでこのテープの事は記憶になかった。この声の「子供」が(ひょっとすると実行犯の身内に関係する人物かも)この事件とどんな関わりがあるのか、現在どのような人生を送っているのかは読後感として気になりました。 今回、主人公の阿久津記者に新聞記者時代の著者がかなり投影されている事がわかります。まさに著者も本作を書き上げるために同じような気持ちで徹底して調べていた事でしょう。終盤が些か饒舌的になるのが気になりますが「グリコ・森永事件」を扱った小説では間違いなくベストだと思います(これから先、この事件をテーマに扱う作家はどのような切り口で物語を描くのかが気になるところだ)。 追伸…「グリコ・森永事件」の思い出として学校の遠足の時にそれまでは自由におやつを持ってきてよかったのだが、この事件以降、学校側がおやつを用意するようになり、明治製菓だった事を覚えている。 本件も時効なのだから犯人が名乗り出て、小説を書いた方がスゴイだろうな。 | ||||
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久米宏のラジオで絶賛されて、犯人がわかった。くらい褒めていたので読んでみたのですが、 ただ作者が考えたつまらない推理小説でした。 新人にありがちな、都合よく進みすぎ、関係者が自分に都合の悪いことも喋ってくれすぎ。 行き詰まりそうになったら、偶然新しい出会いがありすぎ。 読むのが苦痛でしたが、最後まで読めた自分をほめてあげたいです。 | ||||
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後半がダレるという感想がいくつかあったが、それは理解できる。私自身、真相と関係者のその後を追う執念にそのままついて行ったが時折、これは所詮フィクション、という思いが幾度か過ぎったのも事実。飽くまでも過去の事件の真相解明が主体のため物語に動きが生まれ難い。ただ読者を引っ張っていく著者の筆力には確かなものを感じる。 | ||||
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まるでノンフィクションの様な臨場感。素晴らしいです。周りの人にお勧めしたのですが、若い人は3億円事件自体を知らないようで、ポカーンとしてました。とても残念!3億円事件を知ってるに人は、是非読んでみて欲しいです。 | ||||
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グリコ・森永事件をモチーフにしたフィクション。フィクションなのか、ノンフィクションなのか区別が付かなくなっていくほどに引き込まれて一気に読みました。何が本当で何が真実なのか、全ては闇の中ですが、この作品の中にも一つの「真実」が隠されている気がしました。 | ||||
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現実の事件は自分が子どもの時に起きたので、歴史としてしか知らなかった。 この小説では、本当にこういうことがあったのではと感じさせるような、リアル感があります。 読めば読むほど、本当は何があったのだろう?誰がやったのだろう?と想像を掻き立てられました。 関西在住ですが、普段の生活ではごく普通の人たちとしか付き合いがないので、近くでありそうな、こういうちょっと裏の世界を覗いたドキドキ感があります。 背広の仕立て屋さんが登場人物として出てきます。自分も最近、オーダーメイドでスーツを作ったので、細かい描写に見覚えがありました。小説のあとがきで、自分がスーツを仕立てたKyoto Bespokeに著者が取材されたという謝辞があり、笑いました。 | ||||
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買わなければ良かった。たんに面白くない。読むのが疲れてしまう内容。この作者が自分にはあわないようだ | ||||
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致命的にネーミングセンスがない。 それと謎が解けて行くキッカケの設定が安易すぎる。 グリ森を扱ったという話題先行。 筆力は感じない。 | ||||
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なぜギン萬事件としてしまったのか ここだけが違和感として最後まで引っかかりましたが このエピローグで大泣きする自分は この数日の間読んできた全7章の意味を 心のなかで、文字にならない理解として噛み砕き スーッと着地したような感覚に至りました。 事件の流れはまさにあの グリコ・森永事件 そのものです。 断片的にもたらされた一瞬、決定的とも思える証拠の その隙間を埋めていく話の流れは 相当にこの事件の背景に対して熟考した跡が見られ、 工夫もさることながら頭のなかに複雑な人物関係と 権力に対する時代を越えた反権力の思想を スーッと理解させてくれたようです。 これほどエピローグを落ち着いて読めた作品は 近年にはなかったと思います。 これは、本当にこんな人生があったのではないだろうか 事件の核にいた人の人生の明暗は 本当にこんな位置関係にあったのではないだろうかと 強く思わせてくれました。 楽しめました。 そしてこれは、今の社会の深淵で暮らす人たちへの 作者の強い心配と社会へのヤりきれない想いのようにも感じました。 | ||||
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グリコ森永事件を知らない世代は新鮮に感じると思うが、そうでない人にとっては白々しいと感じるのでは。 | ||||
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売れ筋の作家もの、評価の高い新人もの、それなりの賞もの。 最近、何を読んでも正直なところ、期待外れで、いっそ文豪ものを読み直そうかなと思っていたところだ。 それなりに見極めて買っても、がっかりすることが多くなり、もう図書館リクエストで良いか、と長らく待って読んだのが本書。 冒頭から惹きつけられ、しかし、最近のは大体、最初だけは面白いんだよねー、と思って読み進めているうちにもう止まらなくなっていた。 面白い本でも、あまり2度読みはできないのだが、この本は帯の推薦にある通り、確かに2度、読みたくなる深みがある。 以前、文学系TVに出ていた著者が、このネタを思いついた当時、これを書ききる実力がなかったため、寝かせて力をつけてから 書いた作品という内容のことを話していたのを思い出した。 そのせいか、登場人物が皆、それぞれの人生を背負っているように思える。 筋はもちろん極め付きに面白いが、それだけではない人生がここにはあるのだ。 恥ずかしいことに最後は、泣けてしまった。 これ程、手応えのある作品は、著者の年齢に関わらず、そう出会えるものでもないだろうが、これからも優れた作品に出会えるように、 諦めずに本を買っていこうと思った。 2度読みしたいので購入するぞ! | ||||
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発売直後に買い2度読みました。 前半はノンフィクション、後半は創作という感じです。 前半はそれなりに引き込まれました。これは事件の事実を丹念に調べた成果だと思います。 ですから、設定に無理がなく迫真性がありました。 一方、後半は作者の『感動させよう』という意識が強すぎたのか、力み過ぎです。 声の主の諸々の不幸な状況はその一例です。 登場人物が多いのは良いとして、そのつながりに無理があったり、別にこの人はいなくても… という思いも持ちました。 イギリスに住んでいる犯人との出会い方、犯人があっさりと真実を話す点は、 ある意味この話の核になるところなので、もう少し深く書いて欲しかったですね。 事件の大きさに対して、特に後半部分が軽いように感じました。 (グリ森事件に関心を持っておりたくさんの関連書籍を読みました。 だからこちらが期待し過ぎておのずとハードルが上がっていたのかもしれません) もし、事件についての事実を詳しくお知りになりたいなら、 未解決事件 グリコ・森永事件―捜査員300人の証言 NHKスペシャル取材班 (著) をお薦めします。 | ||||
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元・神戸新聞社の記者とのこと。ラジオ聴いていたら偶然、出演している番組をやっていて、真面目そうだけどなかなか面白そうな人物だった。 さて。本作はグリコ・森永事件を題材にしている。読了後の感想は「読んで損はない。しかし騒ぐほどの作品ではない」。 グリコ・森永事件を参考に書かれた小説では、高村薫の「レディ・ジョーカー」が忘れられない。あの作品を星5つとすると、この「罪の声」は星3つ。 前半はわりと引き込まれる展開でしたが、後半になると何だか惰性で読まされてるような感じで少し残念ではありました。 | ||||
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すでに時効を迎えた大事件を追う記者と事件に翻弄された人々のサスペンス小説。読みやすく、展開もスムーズだが、ところどころに安易でベタな展開があり心を動かされる部分が少ない。 | ||||
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通勤電車内で読むのですが、どんどん引き込まれて危うく乗り過ごしそうになったことも。そして、涙が流れ落ちるのをこらえるのに必死でした。 読んで良かった! | ||||
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