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罪の声
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罪の声の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全337件 21~40 2/17ページ
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2016年12月1日単行本第八刷で読了、 408ページで厚さ33ミリの大きな本だが、持ちやすく広げやすい好ましい製本、 持ち運びしないのなら単行本を選んだほうが読書が楽しいでしょう、 カバー画はオリジナルではなく、中村弥画伯の2005年作品”幼い記憶”、 内容にぴったりの画をよく見つけたと思う、 先日映画版を見てとても感銘を受けたので、原作にも取り組んでみた、 映画を先に見てしまうといかに脚色されたかに先ず注目してしまう悪癖ができてしまったが、本書自体の面白さが見事に映像的に脚色されていたのだった、 原作では阿久津を主人公として全編語られてゆくが、映画では阿久津と曽根俊也の友情物語が事件解決と並行し映像的に感動を呼ぶように替えられていた、 おそらく原作者も脚色者の上手さには学ぶものがあったろうと推察する、 物語は高村薫レディジョーカーの別視点版、 こちらはグリコ森永事件の推移をそのまま固有名詞を変えて時系列で語っているので、レディジョーカーでは全く感じることのなかった昭和末の風景が強烈に蘇ってくる、 あの時、自分自身は何をし、何を思ったのだろう、ともちろん記憶をたどるのだが、実は私にはたいした記憶がないのだった、 作者も最後に語っている通り、グリコ森永事件終息後に豊田商事事件そしてJAL123便墜落事故とさらに衝撃的な事件が連続したため、関西を舞台とした事件は遠い場所の出来事だったからだ、 | ||||
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グリコ森永事件が起きた1984年ころ、私は不謹慎にも「次に狙われるのはどこだ?」と友達と飲みながら盛り上がった。当時から男の子は「これは身代金目あてではなくて株価操作が目的」と言った。「グリコを見ろよ!業界トップなのに株価は暴落。社長は男前なのに形無し!」「同族会社の方が株価操作しやすいから明治はない」「じゃあロッテは?」と私がいうと「そんなとこ脅迫したらすぐ半島マフィアに拉致られて殺されるじゃないか!」と男の子たちは笑った。当時金大中事件が記憶に新しかった。え?日本の警察はわからなくても半島マフィアは犯人わかってるの? 身代金受け渡しに子供の声が使われた時「こんなことしたら子供ならいつかきっと「あれ俺なんだぜ」って自慢するよ?」と言ったら「そうしない子もいるじゃない」という。部落とか周囲に心を開かない人の集団だろうか?当時の私にはそういう人が点々と街に潜んでいるとは考え及ばなかった。 ただ曽根達夫・曽根まゆみなど主要メンバーが元学生運動家崩れで希望を失った生活をしていて犯罪グループに誘われた時「奮い立った」というのは共感できない。元闘士は現代の底辺ではなく、大企業のキャリアの中にいる。「今日某政府系銀行の担当者と会ったら○○が出てきてびっくりしたよ」と父が話していたのを聞いたことがある。母も「ああ○○さんは東大だものねえ。頭が良かったものねえ」とあっさりしたものだ。元全学連だって親の職業と本人の頭が良ければ大企業に就職できるのだ。日本はそういう国だ。 生島の子供が使われたということは、最初から生島は切る予定だったのではないか。少なくとも同士ではない。全学連と全共闘は違う。全学連の残党を社会的落伍者のように書くのは止めてほしい。政府系銀行にも大手商社にも彼らはいた。徳川の末裔なんかと同じように皆知っていても知らぬふり。たまに酒の肴。現在は定年退職。 | ||||
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キャラメルのルーツはあの半島だったと知りました。勝ち組と負け組、妬みや恨み。脅しと恐喝。それを利用したい国家?もっと深い因縁があったような。 | ||||
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ふとグリコ森永事件の真相は何だったのか気になって調べたらこの本に行き当たった。この本のテーマは謎解きではなく事件に巻き込まれた子供たちの悲劇だと感じた。謎解きはああこんな感じねと本を置きかけたが最終章で作者の本当に語りたかったことがわかり涙が止まらなかった。実在の事件を追いながらも見事に感動的なストーリーを紡ぎだした作者に脱帽した。 | ||||
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罪の声はグリコ森永事件をモチーフにしたフィクション。真実はそうだったのかもしれないと思わせる部分も多いもので何となくでも事件を知っているとより楽しめる。 前半は少し人物描写に重きが置かれている点もあり展開は遅め。後半から盛り返すように繰り広げられる真実の暴露が良い感じにサスペンス感を引き立ていた。 人の思いも細かく書かれ、声の主(子供の時に声を利用された)の3人がどう罪と向き合ったのか。そもそもそれは罪なのか。 そんな苦悩が描かれる作品。また利用した大人の側も「なぜ子供を使ったのか」「後にどうなると考えていたのか」という点を意識しながら見ると、その乖離が見えくる。そこがまた考える事につながっていく。 犯罪を通した大人が与える影響ながら、普段からの一挙手一投足が子供にどんな影響を与えているのか。 それを考えるきっかけになる気がした。 | ||||
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グリコ森永事件の少年の声をきっかけに、この小説は始まるのだが、グリコ森永事件が関西を中心としまた京都南部が舞台になっていることや城南宮のバス停に封筒を隠し持っていることや、真犯人は少年のおじさんと言うことで、インテリでオランダに永住していると言う設定になっている。確かにあの時代は全共闘の残留のインテリたちの犯行を匂わせるが、権力や企業に対する憎しみが根底にあるのではなかろうか。少年が育った京都の底流にある犯罪性はもっと作品の中で展開して欲しかった。オランダの起業家の誘拐事件をヒントにしたとのことだが、グリコ森永事件は国内版であるので、その、少し飛躍しているので小説にリアルさが欠けて面白くなかった | ||||
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読み応えのある作品だと思います。 前半はだらだらした展開で、読むのやめようかなと思うぐらいでしたが、中盤以降はぐいぐいひきつけられて、一気に読了でした。 事件の真相という「過去」に迫るだけでなく、その後の「未来」を見据えるというテーマが終盤になって明確に提示されるのが、この作品の魅力です。 しかし、その一方、アラも目立ちました。 筆致が説明調になる部分が多く、文章表現という感じがしません。 ミステリー小説によくあることですが、事件の真相が一気に明かされる場面で、「実はあの時、これこれこうで、こうだったんです」という説明が延々と続くところは、読んでいて疲れました。 ストーリーに直接関係のない情景描写や人間描写も多く、煩わしく思えました。 そうした描写のすべてが不必要だとは思いませんが、最後まで読んでから振り返っても、あの部分は余計だろう、というところがいくつもあります。 読み進むうちに、そういう部分はあらかじめ判別できるようになるので、適宜、読み飛ばしたほうがスムーズに読み続けられるでしょう。 なお、実際のグリコ森永事件の経緯をよく覚えていない方や、事件当時にリアルタイムでなかった方は、あらかじめ事件の展開を一通り、WIkipediaその他でおさらいしておいた方が、話を理解しやすいと思います。 | ||||
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一体何が正義なのか、悪なのか。読めば読むほど切なくなる。 | ||||
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罪の声。キツネ目の男の似顔絵を見た時の恐怖感は今も忘れられない。毎日のように新聞やテレビで報じられる。本当にあった昭和の事件だ。 | ||||
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あまりに、有名なグリコ・森永事件の、フィクションであるが、 この作品では、犯行に使われた子供の音声のテープから、 その子供の人生から、事件を解明しようとしている。 いまから、40年以上も前なので、機械で子供の声をつくるのは、 無理なので生の子供の声を使用したはずなので、 この着目点は、ユニーク。実際の捜査もしたんだろうと推測される。 偶然、自分の声の入った犯行テープと、犯行計画の書かれた ノートを、発見したテーラーのマスターと、 未解決事件を担当させられた新聞記者が、 それぞれが、独自で事件の真相を追うなかで、 線と線の交点が生まれ、お互いが会うまでの経緯は、 刑事ドラマのようで緊迫感がある。 かなり有名な事件ではあるが、関西圏が中心だったので、 あまり詳しくはしらなかったので、事件の推移がくわしく 書かれていて興味が湧いた。 自分の声が、はん罪に悪用されたこどもは、 この事件とどういう関係があり、 その後は、どうしたんだろうかという 話は、松本清張の砂の器を彷彿させる。 ただのミステリーではなく、人間のこころを 描いていて、好感を持てた。 ネトフリの映画も、よかった。 | ||||
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素晴らしい。圧倒的な筆致で一気に読了。冗長との意見が散見されましたが全くそう思わない。現代人気が短いんじゃないかと思った。本編は長いですが決して飽きさせずページを捲る手が止まらなかった。最初編集者に反対ししく五年で書き上げたらしいですがその取材力や執念な舌を巻きます。グリコ事件をベースにしていますが、完全なるノンフィクションではありません。社名や人物名もフィクションですが、事件はかなり忠実に再現しているらしく、そのフィクショナルな部分とノンフィクショナルな部分の料理の仕方が絶妙というか見事。 読みながらひたすら感じたのは、この事件の不気味さ、無機質さ、そして子供の不憫さ。 大企業の社長を誘拐して、毒入りお菓子をばら撒き、何通も脅迫状を送った大規模な事件にもかかわらず、未解決とは非常に気味が悪い。しかも、子供の声を使っているところに悪質さを感じます。ある意味分かりやすいテロより怖いし気持ち悪い。 読了後読んだ本作の説明で子供への思いがあったと読み、なんだか納得。 昭和というアナログな時代だったからこそ、迷宮入りし、犯人には都合よく働いたのですね。塩田さん、お疲れ様でした。 | ||||
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昭和末期の大事件。当時、私は北陸在住の高校生。事件終息の翌年1986年に関西の大学進学。高校生時代にはTVなどでニュースを見ていてもピンと来ていなかった事件の舞台になった関西各所の位置関係や地名が分かるようになる。当時犯人が使ったとされるコピー機の現物も見た。 真相は籔の中で、犯人はこの本を見て、「全然違うで。。」と呟いているかもしれない。 かなりの人数がいたはずの犯人グループから、事件以降も、長年、全く脱落者や別の事件で逮捕されて、実はあの犯人だったみたいな話が一向に出てこない。キツネ目の男性は国内では全く外に出ることも出来なかったと思うが、どうやってその後生きていったのだろうか。 真相を知りたい未解決事件ナンバーワンです。作者のストーリーは、私はかなり真相に近い線じゃないかと思うが、 仮に全然違う真相でも、真相じゃないかと思わせる構成、作者の力量に敬意を表したい。 | ||||
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この本が出たときにすぐ読んだのですが 関西弁がぞわぞわして・・ この厚さを関西弁に耐えて読み切る自信がなく断念した 関西弁は下村敦史「告白の余白」を読み切ったことがあるが 読んでいるうちに熱が出てよくわからなかった 関西弁で全然気にならずに読めるのは「春琴抄」だけ。 でもこの作品は秀作らしいし、映画化もされたものも評価が高いので また興味がわいてきて 再挑戦してみようかな・・・とも思っているところですねん | ||||
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歴史的事件「グリコ・森永事件」を参考にしたフィクション。事件を解明まで導き、さらに一歩踏み込んで事件に直接的・間接的に関わった人物や巻き込まれた人物を描いている。それこそが本作品の新機軸のようだ。 粗を探せば本筋とは無関係部分、場景描写みたいなところで気になるところがあるといえばある。例えば、121ページ。雑居ビルとその階段の位置関係と階段踊り場におけるテナント配置との整合性が私には理解できなかった。ふたつの向かい合う一方のテナントはビルの外側に存在してるようしか読めなくて考え込んでしまった(笑) しかし、そんなことは些末なこと。圧倒的迫力のストーリーがスゴい!長編で最初から最後までほとんどダレることないミステリー小説とはそうそう出会えない。劇的で緊迫した展開に様々な感情を刺激される。先を読みたくてハヤる気持ちを抑えるのが大変だった。 私は、事件当時、小学校低学年だった。声といっしょにセリフを書き起こすみたいにしてやりとりを伝える画像の不気味さにドキドキしたのを覚えている。本当に青酸ソーダを入れた製品に貼られた「どくいり きけん たべたら 死ぬで」もインパクトあるフレーズだった。 参考元の事件そのものが劇場型のスゴい事件だったのだ。事実のみならず動機の仮説も既存のものに寄せているため予め事件を調べない方が純粋に小説を楽しめる。実際には犯人を取り逃がしてしまった警察側にも悲劇があったようだ。 「かい人21面相」はいまもどこかで生きているのだろうか。 | ||||
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記憶に残る事件です。狐目の男の無感情な似顔絵がこの事件の記憶の全てでしたが、この物語の切り口が事件の見方を変えさせてくれました。 | ||||
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大変丁寧で受け取った商品にも満足しています | ||||
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こんなに長くなっているのは、ただただ描かなくてもいい描写がダラダラと垂れ流されてるから。 文章としては成立してるものの、全く必然性を感じられない。 構成力が低いと感じた。 時間だけ掛かる。こりゃ挫折だな。 | ||||
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寝てしまって楽しめなかた。もう聞かない。 | ||||
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私は60代です、この本を5回読みました、おすすめはNHKの未解決事件「グリコ森永事件」を見ながら行ったり来たりしながら読むです。5回中3回はこのように読みました。おススメします。映画化された本作は全くの別物ですが、この時間で良くまとめたなと思います。 私がお金持ちならもう一度、撮らない?5時間ぐらいで同じスッタフで金出すからさーと言ってあげたいです。 | ||||
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とにかくこの小説の内容に興味があったので,出版当初から読みたいと思っていた。 試聴も何度となくしてみた。 二十代の時にグリコ事件があり、あの子供の声もまだ覚えている。だからこその思い描いていた世界観と朗読者の声の質がどうもわたしには合わないと,その度にやめてしまっていた。まだ,話途中なのだけれど、どうも入り込めない。声の好き嫌い,心地よさか否かの問題かもしれない。なので、しょっちゅう最初に戻り書き直すことを繰り返している。 いずれ,慣れてくるんだろうか?慣れてきて話には切り込めるんだろうか? | ||||
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