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星籠の海
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星籠の海の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
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上下巻通しての読後感想ですが、読んでいるうちは楽しかったのですが、なにか期待を裏切られた感が強いです。占星術や斜め屋敷の読後に感じた、 あのなんとも言えない満足感は全くありません。探偵小説に対する自分の情熱を全て封じ込めようとしたかのような初期の御手洗シリーズではなく、物語を作り慣れたベテランが映像化を前提に作ったシナリオみたいなお話でした。 | ||||
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写楽以来の島田荘司でしたので、過去の御手洗シリーズを手探りで進む感じで読みました。 舞台が広島県だということで、少し親近感がありましたが、あまり行ったことの地域ですので、土地勘は持たず読みました。 海運という視点で見たとき、瀬戸内海は大きなプールで、潮の満ち引きの関係から、鞆の浦が重要な地点となることなど、地理的な解釈が面白かったです。 ストーリーとして新興宗教との絡みや、小説としての構成により、上から下の後半までグイグイ魅き込まれましたが、下の後半の強引な展開により、一気につまらないものになったと感じました。 | ||||
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初島田荘司、初ミタライです。ラジオに島田荘司が出ているのをたまたま聞いて思わず買ってしまいました。 読みやすいし、しっかり資料を集めて研究しているのを感じました。 内容は他の人が言っているように冗長に感じる部分も無くはないのですが、それも物語の一つと割り切ればそれほど邪魔だとは思いません。 初対面の人の素性を言い当てるミタライはすごいですが、なんか重みがないというか、私はどちらかというと京極堂の方が好きだな。 ここからは余談となりますが、現在、ロードショウ中なので映画も見てしまいました。 2時間くらいでまとめるのに脚本では苦労しただろうと思いますが、あの人とあの人を同一人物にしてしまうのか~、ちょっと残念。それと星籠の海が本当にあるならCGではなく、実写だったら良かったのにと思いました。 でもたぶん、本を読んでから映画を見た人100人に一人にも見つからないようなことを発見した時は結構嬉しかったです。もう情報は出回っているかも知れませんが、ヒントは最後の方に出てくる「貨物船」。ミタライファンは映画も是非。 | ||||
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島に流れつく死体、狂気的な女の行動の謎、「星籠」という歴史上の秘密、猟奇的な誘拐事件、強大な犯罪者との対決…作者の故郷の瀬戸内海を舞台に、御手洗の縦横無尽の活躍が存分に楽しめるスペクタクルな大長編。 超人的な御手洗潔の頭脳と"権力"がなければ解決しえない事件だったろう。「梅沢家の占星術殺人」から作中時間で14年でよくもここまで、と感慨も深い。御手洗ものの「国内最後の事件」としては、よい事件譚だったと思う。『暗闇坂』以降の広大なスケール感が好きな人には、とてもオススメ。国内を舞台によくもここまで大きなスケールの物語を書けるな、というあたりは、さすがは「ミステリー界の巨匠」。 だけど。第9章の冗長ぶりはなんとかならなかったものか(第2章のあれにはまだ説得力があるのに)。半分の分量に収まっていれば、またはその分、犯人の極悪人ぶりがさらによく書けていれば…。素直に「傑作」と呼べる要素はたくさんあっただけにもったいない。 破綻はしていないが、書きどころのエネルギー制御がうまくいかず暴走してしまった感じは否めない。それもまた「巨匠」ならではなのか…。80年代の「時代の反逆児」だった島田荘司を知る者には、ビッグネームならではの"権力"を纏ってしまった作者には、思うところも多いだろう。 | ||||
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