■スポンサードリンク
幻の女
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
幻の女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全129件 41~60 3/7ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
有名なミステリー、いつか読もうと思ってて数十年、新訳が出ていたのでこの機会に。有名な出だしは旧約のまま、かぼちゃ帽子はパンプキンになり一層非現実的な雰囲気に。 古典だから途中で犯人や真相が分かるんだろうなあと思ってたら、ハラハラして最後まで一気読み。まったく気づきませんでした。 1ドルで大喜びするシーンがあるんですが、ネット情報だと現在の3000~4000円くらいだそうです。科学捜査とか、古い部分はあるにしても、やっぱり推理小説っていいなあと実感しました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
若い頃読んだ時は名作と思ったが今回再読してそれほどの評価とはならなかった。ストーリはほぼ記憶していたので伏線や人物描写に注目しながら読んだがやはり結末がわかっているとそれほどのインパクトはなかった。むしろ話の展開のわざとらしさが目に付き興ざめすることがしばしばであった。 登場人物の描写はきめ細かく見事であるが、全員がどこか物悲しさがあり読了時は空しさが残った。特に「幻の女」の孤独の深さがさりげなく描かれていて印象深い。一方「若い女性」は男性からみた女性の理想像であり他の人物とは違ってあまり現実感がない。それは登場シーン(p52)や「まだ若くて、愛情とか男とかを信じることのできる段階にあった。いや、あるいは永遠にそれを信じることのできる女性、理想主義的な気質をもった女性なのかもしれなかった」(p53)とあるように作者が願望する人物像としてあえて描かれているのではなかろうか。 ストーリ展開は独創的であるが犯人側の動機や心理面を考えるとここまでやるかという無理がある。また叙述面でも読者を欺くものがあり作品の完成度としてはマイナスであろう。そもそも序盤であれだけの証拠でスコットが逮捕されてしまうのも疑問である。スコットが帰宅した時の様子をみればとても真犯人とは思えないわけで、それを無理やり犯人に仕立てようとするバージェスは悪徳警官に思えた。それが途中から様変わりしているわけでそれならスコットへの対応も別なものになってしかるべきではなかろうか。 終盤に明らかになる「幻の女」の正体を知って再度スコットと「幻の女」の別れの場面を読み返してみると、そこに誰にも理解されない孤独な一人の女性への作者の哀れみのようなものを感じるのは読み過ぎであろうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
目次がすでにネタバレになっているのでは!?と心配していましたが、そんな心配は全くの杞憂でした。最後の最後まで、どうなるのかどうなるのかとドキドキハラハラしました。続きが気になりすぎてページをめくるのをやめられませんでした。ハードボイルド調の映画のワンシーンのような場面から一転、予想だにしない展開が次から次へと押し寄せています。セリフや地の文はまるで一流の映画のセリフのようで、シビれます!めちゃくちゃかっこいいです!私は今まで読んできた1000冊を超える本の中で飛び抜けて素晴らしい文章です。登場人物も皆個性的で、本当に実在するにではないかと思うほど丁寧に作り込まれています。トリックの精密さも一流です。「幻の女」の謎めいた、それでいて人を惹きつける魅力がたまりません。読み終わって真相がわかってもなお、もう一度最初から読み返したいと思いました。何度でも読みたいと思うほど、細部のクウォリティーが高い作品でした。贅沢で濃密な読書ができました。永遠の名作です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分なら友の冤罪を晴らすのにここまでやるかなあと思いながら読んでいた。 「マーセラ殺しで、逮捕する。」の言葉にびっくり。思わず声が出たくらい。 ドストエフスキーの悪霊を読んだ直後だけに、アメリカっぽい粋なセリフが特に印象に残った。 映画を見てるようにストーリーは進む。 個人的には最後の詳しい謎解きは、もっとさらっとした感じでも良かったと思うが、 さすが長年読み続けられてる名作だけあって、いい読書体験ができた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
デジタル書籍なのに、なぜ配信されないの?端末を指定して購入したのに未配信。これって詐欺でしょ?どうなってるの? | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ミステリーの古典だが、やはりそれなりの物だった。翻訳も見事。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
幻の女。をめぐり・・・ こんな展開! という驚きと、ひたすら読みやすかったです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
・サノーさん一言コメント 「迫りくるタイムリミット、幻想と真実が入り混じる事件の全容。ミステリーの面白さが詰まった傑作」 【サノーさんおすすめ度★★★★★】 ・ウノーさん一言コメント 「人はどこまで、自分の体験が現実であったのかを証明できるのでしょうか?暴かれた真実すら、幻想ではないかと思えてしまいます」 【ウノーさんおすすめ度★★★★★】 ・サノーさん、ウノーさん読書会 サノーさん(以下サ):かの「江戸川乱歩」が、この作品を読むや否や、あらゆる出版社を呼びつけ、ただちに翻訳し日本で出版するように指示した「傑作海外ミステリー」だ。 ウノーさん(以下ウ):乱歩先生でなくとも、読んだときの衝撃、面白さには驚かされます。 サ:前半の「死刑判決」までと、後半の「親友2人による捜査」、ともに「幻の女」に辿り着くための「布石」の数々が「衝撃のラスト」に向けて、見事に描かれている。 ウ:読者は、最初は「スコットは犯人ではない」ことを前提に読み進め、その過程で、「あれ?おかしい?もしかしてトリックなの?」という疑問を持ち、さらに物語に引き込まれた上で「想定を超えた真犯人」に辿り着く。まさに「ミステリー推理小説」の面白さが凝縮された一冊です。 サ:さらに、そこに「タイムリミット」、物語の上での「時間の流れ」と「期限」が設けられる。それが、登場人物全員の「前提」となることによって、読者にとっての「期限」ともなる。このミステリーの王道とも言える「手法」は、この作品で確立されたといっても、過言ではない。 ウ:かなり前に流行って、ウチも全てのシーズンを観終えるまでハマった『24(twenty-four)』も同じ「演出」です。時間という誰でも実感できる「要素」と「布石となるトリック」を融合させ、臨場感と共感を生み出すわけです。 サ:特に後半では、その「期限」が、事件の真相に迫る「鍵」となる。 ウ:「妻殺しによって死刑判決を受けたスコット」、彼が体験した「妻が殺害された晩の出来事」、そして「アリバイを証明するはずの幻の女」これらのトピックは、全て時間の流れというルールの上で、矛盾なく展開し、真犯人のトリック、この物語全体に仕掛けられ「現実を証明することの矛盾」に辿り着く仕掛けです。この面白さを体験しないのは「もったいない」と思います。 サ:一つだけ、楽しみ方が増すアドバイスとして、「布石」であり「ヒント」として登場する「アイテム」に気を付けて読み進めていただきたい。 ウ:色や形状、そして、それが何を「暗示」しているのか、これを意識して読むと、楽しさ倍増だと思います。 【了】 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
初めて自分で買って、ちゃんと最後まで読んだ小説です。 最後に近づくにつれ、どうなるの?どういうことなの?とドキドキさせられました。 感想なんてその読んだ人それぞれですが、私は面白かったと思いました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
1940年代のアメリカの都市の情景が目に浮かび、楽しい作品でした。 後半一部に(構成で)雑な部分も見られましたが、傑作といわれるのも理解出来ました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大分昔に書かれた作品のようですが、今回私は初めて読みました。ミステリー小説を読むのなんて凄く久しぶりだったし、結構長編なのですが、息の付けない展開に引き込まれて、割と短時間で読み切ってしまいました。評判に違わない傑作だと思います。 特に、最後の全く意表を突いたどんでん返しには、しばし唖然とするほど、脱帽でした。 たくさん出て来る登場人物の模写も秀逸で、その面での作者の力量も感じました。 最初気付いていなかったのですが、この作品は著者の出身地であるニューヨークを舞台にしているもののようで、そう考えて読むと、同地に馴染みのある人なら、現場の空気感もよく伝わって来ると思います。 この小説を読んだのをきっかけに、ミステリー小説の面白さに久しぶりにハマってしまい、最近は色々な作品を読み漁る毎日です!そういう意味でも、自分的に記念碑的な作品となりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
衝撃の結末とか予想外の結末が大好きな私。 そんな「意外な結末愛好家」の私がイチオシする作品がアイリッシュの代表作「幻の女」です。 とにかく結末の意外さがハンパないです。 「えっ? マジ? そんなバカな!!!」これが結末を知った私の第一声(?)でした。 かーちゃん(妻のマーセラ)と離婚話で揉め、プリプリしながら家を飛び出してきた主人公スコット・ヘンダーソンという、「あるある」っぽい出だしで始まるこの小説。 ヤケ酒でも飲もうと、ふらり入ったバーでちょっと変わった帽子と黒いドレスの魅力的な女性に話しかけ、彼女を誘って劇場で観劇し、食事までご一緒するという、これまた「あるある」っぽい導入部の展開。 しかし、最後(男女の関係)まで行くかと思いきや、食事後、意外にキレイにお別れし、別れぎわに女性から「奥さんと仲直りなさい」との言葉までもらう。 そこで気を取り直して帰宅したスコットを待っていたのは何とデカ(刑事)で、妻のマーセラはあろうことか、スコットのネクタイで首を絞められて死んでいた!! それから後は、有罪が確定し死刑を言い渡されたスコットのアリバイ証明のための奮闘ドラマなのだが、彼のアリバイを確実に証明してくれるはずのあの夜知り合った女性を目撃た者は、誰ひとりいないのだった。しかも女性自身も杳として行方が分からない。まさに「幻の女」なのだ。 スコットの死刑執行の日が時々刻々と近づいてくるなか、頼もしい友人ジャックの協力を得て、必死の捜索劇が展開する。 ・・・そして、あまりにも衝撃的な結末!! 本作が、結末まで読者をハラハラドキドキさせるミステリー小説のひとつの典型であることは間違いないです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
当初、ハヤカワ・ミステリ文庫創刊時に買いました。一気に読み終えた記憶があり、新訳で不安でしたが、はじめの文はそのままでした。訳者に感謝です。相変わらずアイリッシュは、女性の描き方がいいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「幻の女」がいつ現れるか、毎日、仕事を終え、帰宅してから読むのが楽しみでした。70を前にした男が、年がいもなく、少年のころのように1冊の本に夢中になってしまいました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
妻を殺された男が冤罪で死刑囚となり、刑事・親友・不倫相手が一丸となって唯一その男のアリバイを証明できる女を探す…ざっくりとですがそんなストーリーです。 もはや古典扱いのミステリー小説ですが文章にさほど古さは感じません(新訳のせいかな?)海外小説ということを差し引いても読みやすいです。 中身ですが延々一人の女性の足跡を追う描写が続くので正直だれます。地味~な捜査描写の連続で話は遅々として進まず、事態が大きく動き出すのはラストもラスト。あー!そういうことか!という感覚はミステリー小説で久々に味わえたので終盤には高評価をつけたいですが中盤の中だるみ感が強かったのも確かなので間を取って☆3。 捜査が難航した理由の一つに男の記憶力が異常に悪いということがあり、「数時間も一緒に過ごした女の帽子以外なにも覚えてないとはどういうことだ!?」と刑事が憤慨する場面がありますがまさにその通りで、さすがにおかしいでしょ?と思うくらい男は女の特徴を覚えてません。ここら辺はさすがに都合の良さを感じました。もう一つの理由は女と接した登場人物が全員「女はいなかった」と証言した点で、まさに幻の女という感じで不可解さが際立っておりこれはよかった。真実は単純でしたけどね。 そして個人的に犯人の意外性が抜群でした。ここからはちょっとネタバレですが「いくら冤罪で死刑になりそうだとはいえ何十年も会ってなかった友人にそこまで尽くせるものか?」と読んでいて違和感はあったもののスルーしていた部分を的確に突かれた感じです。犯人については伏線が綺麗に張られていたので気持ちよく騙されました。ご都合主義な展開が目立つ部分もありますが総合的には面白いミステリーです。終盤の怒涛の展開が素晴らしいので中盤のだるさを我慢してでも読む価値あり。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
えー、どうしてなの?ってところが結構ありますよ。例えば、殺人現場スコットの家に警察がいたのは何故か?誰が通報したのか?わからないんですよ。思うに推理小説ってのはどうしてー、なんでーって深く考えちゃいけないんでしょうね。野暮は言いなさんな、こうなるんですよって種明かしを素直に受け入れるのがルールなんだと理解しました。なるほど、そう得心すると結構面白い! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
新訳だけど、名訳とされる旧訳の出だしを、無理に変えることなく、そのまま使っているところが、素晴らしい! 旧訳のいいところと、新訳のいいところが合わさって、これこそ決定版と言えるのでは。 久しぶりに読み直したけど、やっぱりウイリアム アイリッシュは面白い! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
って、知りませんでした。 感想としては、意外性は認めますが最後のほうで その結果になったことを、1人の長い説明で 云い終わるのがチョット不服。 映画化されてるならゼヒ見てみたい。 wowowやスカパーも、毎年例年のアカデミー作品ばかり 放映してないで、珍しい作品も発掘する努力みせてほしい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
叙述部分で欺かれると「えっ?」と驚いてしまう。絨毯を引っ張ってとか、煙草3本繋いでとか、数時間で 証人を買収したり脅したりとか、たまたま管理人がいなかったとか、あまりにも頭で作り込みすぎている 感が拭えない。この本を名作と崇められる人は幸せだということだけは間違いない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
旧訳版を読んだのは翻訳ミステリーを読み始めたばかりの時だったはず。当時から評価は高く名作だと思ってた。それから40年ぶりくらいで再読。犯人は完全に忘れていたが、有名な冒頭と、パンプキン風帽子と、死刑執行X日前のサスペンスは覚えていた。そっちの方が謎解きよりも印象的だったということだろう。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!