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幻の女
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幻の女の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.23pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全129件 81~100 5/7ページ
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この本を手にしました。 うむむ・・・これは面白い。 ある傾向の台詞の言い回しだけ時代を感じますが、あとは古さを感じさせないですねぇ。 訳も日本語としてナチュラルで読みやすいです。 誰かが主人公をハメようとしているのは確かですが、一体誰が? その後も連続殺人だろこれ?って展開を見せますが、そこまでする程の理由はいったい何? これに合理的な回答を得られるんだろうか?と思いきや、そうか、そう来ましたか! 訳に対してほめましたが、”なんとかの連鎖店”って表記だけね、原書でchain storeって表記なんでしょうが チェーン店てことじゃないですかー。訳した当時、日本にその概念なかったのかな? ここだけでも何とかならんものか?と思ってしまいました。 (”最新訳”だと直ってたりするのかも知れませんが) | ||||
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実は一杯疑問もありますが、複線が一杯あったんですね!ネタバレですが、冤罪をかけられた主人公と 刑事と、その恋人(主人公の愛人ですが、実にチャーミング)が実はグルだった。 最後にこのトリオが痛快満塁逆転ホームランを打つ!で真犯人は最後の最後で、大逆転を許してしまう・・・実は結構「あれ?」と思うし、こんなに上手くいくかと思ったけど。 でも最後は痛快でした!真犯人としても「こんなに上手くいくか」でしたけど 3トリオ(冤罪者と、その恋人・・・実にチャーミングです・・・と、刑事が真犯人に騙された顔をして 実は最後に大逆転するオチ) 似た作品で消えた花嫁(アリスが消えた)があります。 クリスティの「アクロイド殺し」を思い出したんですけどね。(真犯人) | ||||
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妻を裏切り、若い女に走った上に、妻が殺された夜に酒場で出会った女とレストランへ行き、ショーまで一緒にみる。 まあ、行動そのものが背信だろ。。 しかも、幻の女の特徴を、ろくに覚えてもないなんて、、 そんな設定であるとか、犯人が誰かとか、そんな問題よりも、 この罪深き男が監獄にて、どんどん追い詰められていく物語前半の濃密さが、 特に印象深い。死刑囚の猶予を語るドストエフスキーみたいにシリアス。 | ||||
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今から70年以上も前に書かれた作品とは思えないほど、光景が目に浮かぶ作品でした。話の展開も、内容が練られていて、なぜだろうと思いながら、最後まで一気に読みました。 | ||||
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この作品は私が生まれて初めて英語で読んだ推理小説でした。Phantom Lady という題、 ペーパーバックで、表紙の南瓜の帽子も覚えています。高校生でしたから難解でしたが、 引き込まれました。 また読みたくなってアマゾンで捜したら、古本で8000円でしたので、それでは馬鹿らしいと 思いハヤカワ文庫をさがして、見つけました。訳の日本語がわたくしには今のものよりも とてもしっくりといって、楽しみました。昨年までほとんど間をおかずに版をかさねている のにも感心しながらうれしく思いました。キンドルなら原書が簡単に手に入るでしょうか。 Fitzgerald に私淑していたというIrish の文体にもう一度ふれてみたいです。 | ||||
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主人公が帰宅した時すでに刑事が彼の家で待っていたが、誰が通報したのか。この点が最後まで引っかかり、無条件に楽しめなかった。 | ||||
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昔の話ですが、昔々学年別に月刊誌が発行されていた時代がありました。昭和40年代くらいまででしょうか。高校になって「高1コース」とか「高1時代」とかという雑誌を買うとどういうわけか付録がついてまして、それがなぜか推理小説のダイジェスト版なんですね。ですからあの時代の学生ならそこそこの名作のサスペンスは知っているという実に不思議な時代でした。その中で感激して読んだのがこの「幻の女」(ファントム・レディ)で時刻が迫ってくるのに幻の女は見つからない・・・。最後で「え〜〜」という・・・。 ちゃんとしたものを読んだのは大学生になってからで先日また読みたくなって購入しました。1940〜50年ごろのアメリカの雰囲気もいいです。 | ||||
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私はこの物語が全く理解できません。と、言うのが 妻殺しの罪で死刑判決を受けたヘンダースンは犯行時刻に行きずりの「幻の女」と一緒にいた筈なので、その点が立証されればヘンダースンの容疑は晴れる。ところが、二人を目撃したという証人は全くいない。二人連れは見なかったと言うならまだしも目撃者は全員ヘンダースンは女と一緒ではなく一人だった、と証言する。この上は「幻の女」を探し出して証言させるしかない。かくて死刑執行を前に文字通り「幻の女」の必死の捜索が始まる。 と、いうものなのですが、目撃者がヘンダースンを見なかった、と言うのならともかく、目撃者は全員ヘンダースンは「見た」と言っているのですから、この証言を採用すれば(不当低多数の第三者の証言ですから当然採用される筈)その時点でヘンダースンのアリバイは成立し、無実は立証されている訳で別段「幻の女」を探し出す必要性など微塵もないのです。 思うに筆者は「幻の女」の重要性、謎としての存在感を強調したいがために、こうした設定にしたのでしょうが、そうではなく、目撃者が「幻の女」は勿論、ヘンダースンも見なかった、としておけば、この物語りも成立した事でしょう。 ただ、そうした点を抜きにすれば、物語りとしては目撃者全員を買収(一体何人の目撃者がいたのか)するとか、警察が真相究明のために容疑者の友人を呼び寄せる事を示唆するとか、あまりに現実離れした点が多過ぎますが、今から五十年以上も前に書かれた点などを考慮すれば、まあそれなりの評価は出来ます。 ただ、古今東西のミステリーのベストワンの評価となると、一体どこを見て(江戸川乱歩に影響されたか?)評価しているの、と言いたくなってしまいます。 | ||||
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サスペンスの古典名作。アイリッシュ作品で一般にも有名なのはヒチコックの映画にもなった「裏窓」だろう。しかしミステリとしては、文春の東西ミステリベスト100の第4位にも入った本作があがる。 自分のアリバイを証明してくれるはずの、奇妙な帽子をかぶった女。なぜか町の誰もが見たことがないと言い張り、主人公は窮地に陥っていくのだが・・・、という話。最初はいったいこれはどういうふうに話をまとめるのかと思いつつ読み進み、中盤でロンバート君が登場するあたりからは一気に陰謀の香りが前面へ、そしてついに問題の女が表舞台に登場してきて・・・。最後は驚天動地のトリックというか、ともかく驚きの結末が待っている。読み終わってみれば、単なるスリルとサスペンスの話だと思っていたのが良い意味で裏切られたという感じ。思い返せば、それなりに伏線というか巧妙なわなが張り巡らされているのだ。 本作を、古臭い古典だサスペンスだと思って読まないでいるのは、おそらく本読みとして不幸であろう。好き嫌いは別にして、一度は読んでおくべきか。 | ||||
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海外のミステリー小説をまだ一度も読んだことがない方に、特にお勧めしたい本です。 もしこれを読んで面白くなかったら、他に何を読んでも面白くないです。 その人は海外ミステリー小説に向いていないので、「もっと他に面白い本があるかもしれない」などと無駄な読書をする必要はありません。キッパリと他のジャンルの本へ転進して下さい。 海外ミステリー小説への適性が判別できるという意味で、最高の試金石となる本です。 あと、すでに海外ミステリーが好きで何冊も読んでいるという人は、常識的にこれはとっくに読んでるだろうと思いますが、もし万が一未読の人がいたら、この本を読まないうちに死なないように気をつけて下さい。 人生何が起こるかわかりません。 最高の楽しみは先にとっておく、などと悠長なことを言ってる場合じゃありません。すぐ読むべきでしょう。 | ||||
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最後のどんでん返しまで 真犯人が判らずに読み進められたので 先がどうなるのか、ドキドキして読みました。 それだけでも満足です。 話の結末を知っていたり、途中で犯人が判ってしまう 鋭い人には面白くないかもしれません。 話の中心である「幻の女」の扱いにも 賛否はあると思いますが 古典ミステリーの傑作と言われるこの作品を 1度は読んでみる価値はあります。 読んでみて、これは「OK!」か「NO…」を 自分で決めるのがいいんじゃないかと思われます。 | ||||
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テンポの良い面白いお話しの推理本ですが、あまりに世の中を知らない人の書いた本。あくまで、本の中だけしか通用しない絵空事でー絵に描いた餅です。ただ、娯楽と割り切れば、楽しめます。樽と読み比べれば良く解ります。 | ||||
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夜は若く、彼も若かった。が、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった。――と洒落た文章で始まる『幻の女』(ウィリアム・アイリッシュ著、稲葉明雄訳、ハヤカワ・ミステリ文庫)は、江戸川乱歩に「世界十傑に値す。不可解性、サスペンス、スリル、意外性、申分なし」と絶賛された本格ミステリの傑作である。 不快な気分で、ただ一人、街をさまよっていた彼は、バーに立ち寄ったとき、奇妙な燃えるようなオレンジ色の帽子をかぶった女に出会う。レストラン、劇場、バーで一緒に時間を過ごして帰宅すると、喧嘩中だった妻が彼のネクタイで絞殺されているではないか。死刑執行日が刻々と迫る中、唯一の証人であるオレンジ色の帽子の女は見つかるのか。 | ||||
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妻殺しの汚名を着せられ死刑判決を受けた男。 アリバイを証言できるのはある女だけ。 しかし、誰もそんな女を見ていないという。 アイリッシュ流 時間との戦いがまた始まる。 女に近づいたと思うと、遠ざかる。 もう、すっかり自分が小説の中に入り、一緒に幻の女を 探していた。 名作ミステリーと呼ばれるものは、時が経っても色あせない。 さすがのアイリッシュです。 | ||||
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帯に何かしらのNo.1とあったので購入しました。 各所に味のある文章があります。ストーリーもおもしろく感じました。 普通のおもしろい推理小説と感じました。 後世にどうしても残したい程の魅力や胸が熱くなるような興奮はないかなーーーどうかなーーー。主人公の奥さんそんなに魅力的かなーーーー。 「やっとこさっとこつかまえた」の訳が秀逸です。 | ||||
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アイリッシュの魅力を知るきっかけになった一冊。 印象的な書き出しと独特のムードに、一時はまったものだった。この都会的なムードは、ビリー・ジョエルに似ているかも。そして、サスペンスフルなストーリーとどんでん返し。この設定は本作以降、結構使い古されてしまったので、今ではそう珍しいものではなくなってしまった。しかし、本作を乱歩が読んだ当時では、このプロットにショックを受けても、ある意味当然だっただろう。乱歩が絶賛したことで誰もが知るほどの名作になったが、確かにその名声に恥じない作品である。 ストーリーは他のレビュアーが書いているし、そもそも本作はプロットが勝負だから、詳細は記さない。タイムィミット・サスペンスとだけ言っておこう。制限時間が定められている、というのは、どんなときでも厭なものだ。たとえば〆切とか。 名作ベストを選ぶと、常に上位にランクされる本作は、多分日本での評価が最も高いのではないだろうか。そう、このプロットは、いかにも日本人好みなのである。 | ||||
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夜は若く、彼も若かったが、夜の空気は甘いのに、彼の気分は苦かった。 ----有名な冒頭の文章である。本作品は既に評価の定まった古典的名作であるが、このところ、翻訳ミステリに外れが多いので、口直しに再読することにした。 と云っても本棚を探しても見当たらず、買うはめになったが・・・・。約30年ぶりの再読であるが、その間、火サス、若しくは土ワイで放映された記憶があるので、その時に一回ぐらいは読んでいるかもしれない。今度読み直してみて、やはり文章(翻訳)がうまいことを再確認した。愛に陥(落)ちる、赦(許)すなど、漢字の使い方もうまい。 内容にふれよう。或る夕刻、妻と食事をし、その後ショウを観る予定だったが、つまらぬ諍いがもとで、夫だけがプイと外に飛び出し、目に付いた、とあるカウンターバーに入った。そこで奇妙な帽子を被った女性と知り合い、今晩だけの付合いとして、妻の代わりに予約していたレストランへ行って食事をし、その後ショウを観て、6時間後、家に戻った。 迎えてくれたのは複数の刑事と妻の死体だった。夫は当然疑われたが、彼には帽子の女といたアリバイがある。しかし、名前も住所もきかない約束でともにしてくれたので、所在がわかるべくもない。さらにバーテン、タクシーの運転手、レストランのボーイ長、劇場の案内係等、二人に関わったと思われる人たちは、すべからくそういう帽子の女はいなかったし、主人公も見なかったと証言した。その女はまさに「幻の女」だった。 彼は死刑を宣告される。実際に死刑になるのか――。スリル、サスペンスとも一級品である。そして最後のドンデン返し。いやぁー、初めて読む人がうらやましい。 | ||||
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海外ミステリベストを行うと必ず上位に入るこの作品。 プロットも意外な結末も申し分ないのですが、気になる点が二つあります。 まず「幻の女」は誰なのか、どこへ消えたのか、が焦点で主要な謎なのに 結末でそれが全く意味のないことになってしまいます。 次にこれはサスペンス小説なのですが、この手の小説ないし映画は出来る限り少数の人間の視点で描かれてこそ サスペンスが迫力を増すのですが、この小説ではそれがコロコロと変わりすぎます。 主人公、主人公の友人、愛人、愛人が追い詰める証人・・・etc それ故サスペンスをあまり感じません。 同じ作家の別作品「暁の死線」はこの問題をクリアしているので「幻の女」よりもかなりサスペンスフルです。 以上の二点が見逃すにはあまりに大きい問題なので”大傑作”とまでの評価をするに至りませんでした。 | ||||
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ひとことで言って、それほどの作品ではないと思いました。「それほど」とはミステリーのオールタイム・ベストワンに選ばれるほどじゃないということ。歴史的な価値は認めますけど、ストーリーもトリックも強引過ぎます。だいいちニューヨークの警察が無能すぎます。そもそも警察をはじめ、陪審員も、裁判官も、主人公にアリバイが無いというだけで、どうしてあれほどやっきになって犯人に仕立て上げようとしたんでしょうか?たくさんの無実を暗示させる状況があるのに?謎解きで少しは納得できるのかと思いきや、犯人の行動は行き当たりばったりで、しかも肝心の「幻の女」の正体があれでいいのでしょうか?文章も説明が多すぎてくどいですね。どうしてこの作品が、あんなに高評価を受けているのか、わかりません。 | ||||
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まず冒頭の文章で見事に引き込まれました。そして最後は逆転サヨナラ満塁ホームラン。途中の聞き込み調査はやや冗長に感じましたが、意外性のある結末がそれを補って余りある出来栄えでした。 | ||||
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