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幻の女



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【この小説が収録されている参考書籍】
幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))
幻の女〔新訳版〕

幻の女の評価: 4.23/5点 レビュー 129件。 Sランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.23pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全14件 1~14 1/1ページ
No.14:
(3pt)

1942年のミステリー

80年も前の小説。その当時は皆さんワクワクしながら読んだ事でしょう。

だから、この現代でも古典ミステリーとして読み継がれているのでしょうね。

ただ、この現代に読むと、「それは無理があるでしょ」とか、「あり得ない」など突っ込みたくなる事があります。
例え話や比喩も多く、なかなか先に進まない事もあり、もう少し短い話にできただろうにと思ってしまいます。

しかし、これは80年前の小説なんです。
あの頃の時代背景や人物像などに思いを馳せて、ノスタルジーに浸るのもいいのかと思います。
幻の女〔新訳版〕Amazon書評・レビュー:幻の女〔新訳版〕より
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No.13:
(3pt)

大ドンデン返しに気をつけろ!!

1976年(昭和51年)出版時は、ロッキード証人喚問で「記憶にございません」の悪言が世に出た年である。
主人公も「女は記憶にない」の証言で死刑に追い込まれていく。大ドンデン返しの文言は出版時とは違い、
今日の読者は経験上「身近な者が一番怪しい」と分かっているので、意外に早くネタバレしてしまうのだ。
毒者には気をつけろ!!
幻の女〔新訳版〕Amazon書評・レビュー:幻の女〔新訳版〕より
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No.12:
(3pt)

没入できず

わたしはあまり緊迫感を感じることが出来なかったです。
ヘンダースンから“生への執着"を感じなかったからです。読者としてもヘンダースンの諦めの気に当てられ、幻の女への執着が薄まってしまった。
そしてロンバードとの関係性の描写も薄いように感じた。
それこそが物語の肝になるので、そうせざるを得ないのは承知しているが、なぜ彼がそこまでしてヘンダースンを助けたいのか、彼の人物像に迫る所も無かったので、全体的に感情移入出来なかったところがある。
物語はとても良く出来ていて面白いです。
幻の女〔新訳版〕Amazon書評・レビュー:幻の女〔新訳版〕より
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No.11:
(3pt)

ラストの怒涛の伏線回収が素晴らしい

妻を殺された男が冤罪で死刑囚となり、刑事・親友・不倫相手が一丸となって唯一その男のアリバイを証明できる女を探す…ざっくりとですがそんなストーリーです。
もはや古典扱いのミステリー小説ですが文章にさほど古さは感じません(新訳のせいかな?)海外小説ということを差し引いても読みやすいです。
中身ですが延々一人の女性の足跡を追う描写が続くので正直だれます。地味~な捜査描写の連続で話は遅々として進まず、事態が大きく動き出すのはラストもラスト。あー!そういうことか!という感覚はミステリー小説で久々に味わえたので終盤には高評価をつけたいですが中盤の中だるみ感が強かったのも確かなので間を取って☆3。
捜査が難航した理由の一つに男の記憶力が異常に悪いということがあり、「数時間も一緒に過ごした女の帽子以外なにも覚えてないとはどういうことだ!?」と刑事が憤慨する場面がありますがまさにその通りで、さすがにおかしいでしょ?と思うくらい男は女の特徴を覚えてません。ここら辺はさすがに都合の良さを感じました。もう一つの理由は女と接した登場人物が全員「女はいなかった」と証言した点で、まさに幻の女という感じで不可解さが際立っておりこれはよかった。真実は単純でしたけどね。
そして個人的に犯人の意外性が抜群でした。ここからはちょっとネタバレですが「いくら冤罪で死刑になりそうだとはいえ何十年も会ってなかった友人にそこまで尽くせるものか?」と読んでいて違和感はあったもののスルーしていた部分を的確に突かれた感じです。犯人については伏線が綺麗に張られていたので気持ちよく騙されました。ご都合主義な展開が目立つ部分もありますが総合的には面白いミステリーです。終盤の怒涛の展開が素晴らしいので中盤のだるさを我慢してでも読む価値あり。
幻の女〔新訳版〕Amazon書評・レビュー:幻の女〔新訳版〕より
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No.10:
(3pt)

年寄り、名作ミステリーを読む!

えー、どうしてなの?ってところが結構ありますよ。例えば、殺人現場スコットの家に警察がいたのは何故か?誰が通報したのか?わからないんですよ。思うに推理小説ってのはどうしてー、なんでーって深く考えちゃいけないんでしょうね。野暮は言いなさんな、こうなるんですよって種明かしを素直に受け入れるのがルールなんだと理解しました。なるほど、そう得心すると結構面白い!
幻の女〔新訳版〕Amazon書評・レビュー:幻の女〔新訳版〕より
4150705542
No.9:
(3pt)

ミステリーの常套手段なの?

叙述部分で欺かれると「えっ?」と驚いてしまう。絨毯を引っ張ってとか、煙草3本繋いでとか、数時間で
証人を買収したり脅したりとか、たまたま管理人がいなかったとか、あまりにも頭で作り込みすぎている
感が拭えない。この本を名作と崇められる人は幸せだということだけは間違いない。
幻の女〔新訳版〕Amazon書評・レビュー:幻の女〔新訳版〕より
4150705542
No.8:
(3pt)

幻の女感想

読む前の期待からは、読書後は期待はずれであった。少し偶然が多すぎる。
幻の女〔新訳版〕Amazon書評・レビュー:幻の女〔新訳版〕より
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No.7:
(3pt)

幻の女は突き止められたのではないか?

サスペンス・ミステリの醍醐味、「もっとも“らしくない”人物が真犯人」を見事なまでに実現している。完璧に騙された(それも二回も!)。事件全容の作中解説は十分に納得できるもので、作者しか知らない秘密や突っ込みどころはあるものの、途中まで感じていた“ありえない感”はほとんど解消した。

 1942年刊行で最初の翻訳が1950年に出ている。当時としてはこのジャンルで画期的に斬新な作品だったらしいが(解説)、今の感覚からすると文体がおっとりしすぎていてスピード感、緊迫感に欠け、やはり古くさく感じる。全体の構成も古風すぎる。
 しかしそれだけに読みやすいし、性格描写・心理描写の冴えがよくわかり、文章にはコクがあるとも思った。事件が解決してもさらにもう一つ裏があり、その奥行きと余韻が人生を感じさせて、それにいちばん感心した。

 しかしそれでも、問題は残る。
 事件全容を振り返る解説に沿って読み返すと、細かい突っ込みどころには目をつむるとしても、最後の殺人事件がどうにも不可解だ。普通に読めば、真犯人は“幻の女”の名前と所在を突き止めたと解釈できるのではないか。問題の場面の描写は非常に巧妙かつ曖昧なので断定できないが、そう考えるのが自然だと思う。
 もしそうであるなら、クライマックスは起こり得ず真犯人は逃げ切るから、この小説自体が成り立たなくなる。思うに、アイリッシュは予定していたプロットを最終段階で変えたのではないか。

 念のため本書の全レビュー51点を読んでみたが、同じ場面に注目したレビュアーはいなかった。ネタバレは避けたいので詳しく書けないが、考えれば考えるほど、のどの奥に刺ささる小骨が増えていく。
幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))Amazon書評・レビュー:幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))より
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No.6:
(3pt)

ストーリーテラー

名作と名高いので読みました。

「確かにいたはずの人をみんなが知らないという」という作品はたくさんあります。それだけこの定型には人の本能的な部分に訴えかけるものがあるのでしょう。

この話でも、主人公とともにいたはずの女の存在をバーテンダー、タクシーの運転手、レストランの給仕といった目撃者がみな「知らない」というシーンの不安感、やっと女の存在をつかめかけた途端にまた見失う場面の絶望感、いよいよ女に接近していく過程の疾走感は素晴らしく、古典的名作というのも納得できます。

本格ミステリーではなくサスペンスなので筋違いな指摘かもしれませんが、真相が明らかになると描写にアンフェアな箇所が若干あります。また、真相自体も刑事のやや単調な長広舌で解説されます。そういった欠点はありますが、読んでいる最中は夢中になってページが繰れる傑作であるのは確かです。
幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))Amazon書評・レビュー:幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))より
4150705518
No.5:
(3pt)

強引な筋立てだがスリルは抜群

それをやっちゃったらミステリが成り立たなくなるだろー!と思うような粗削りな部分も非常に多いものの、それでもこの作品がミステリ史でも最も人気を博す作品の一つであり続けるのは、とにかく全編を貫くタイムリミットのスリルが他に類を見ないほどのものだからでしょう。
通常、このタイプのストーリーは、あと少しのピースがリミットに間に合わないかもしれない!という形ですが、ギリギリになっても何も詰まっていかない(むしろ後退していく)スリル感はこの作品ならでは。
丹念に謎解きを楽しみたいタイプの人には不満でしょうが、割り切って読めば充分楽しめます。
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4150705518
No.4:
(3pt)

おもしろいが基本的な疑問

主人公が帰宅した時すでに刑事が彼の家で待っていたが、誰が通報したのか。この点が最後まで引っかかり、無条件に楽しめなかった。
幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))Amazon書評・レビュー:幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))より
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No.3:
(3pt)

どーして「幻の女」を探す必要がある?

私はこの物語が全く理解できません。と、言うのが

妻殺しの罪で死刑判決を受けたヘンダースンは犯行時刻に行きずりの「幻の女」と一緒にいた筈なので、その点が立証されればヘンダースンの容疑は晴れる。ところが、二人を目撃したという証人は全くいない。二人連れは見なかったと言うならまだしも目撃者は全員ヘンダースンは女と一緒ではなく一人だった、と証言する。この上は「幻の女」を探し出して証言させるしかない。かくて死刑執行を前に文字通り「幻の女」の必死の捜索が始まる。

と、いうものなのですが、目撃者がヘンダースンを見なかった、と言うのならともかく、目撃者は全員ヘンダースンは「見た」と言っているのですから、この証言を採用すれば(不当低多数の第三者の証言ですから当然採用される筈)その時点でヘンダースンのアリバイは成立し、無実は立証されている訳で別段「幻の女」を探し出す必要性など微塵もないのです。
思うに筆者は「幻の女」の重要性、謎としての存在感を強調したいがために、こうした設定にしたのでしょうが、そうではなく、目撃者が「幻の女」は勿論、ヘンダースンも見なかった、としておけば、この物語りも成立した事でしょう。
ただ、そうした点を抜きにすれば、物語りとしては目撃者全員を買収(一体何人の目撃者がいたのか)するとか、警察が真相究明のために容疑者の友人を呼び寄せる事を示唆するとか、あまりに現実離れした点が多過ぎますが、今から五十年以上も前に書かれた点などを考慮すれば、まあそれなりの評価は出来ます。
ただ、古今東西のミステリーのベストワンの評価となると、一体どこを見て(江戸川乱歩に影響されたか?)評価しているの、と言いたくなってしまいます。
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No.2:
(3pt)

話としては面白いがー絵に描いた餅

テンポの良い面白いお話しの推理本ですが、あまりに世の中を知らない人の書いた本。あくまで、本の中だけしか通用しない絵空事でー絵に描いた餅です。ただ、娯楽と割り切れば、楽しめます。樽と読み比べれば良く解ります。
幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))Amazon書評・レビュー:幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))より
4150705518
No.1:
(3pt)

運の悪い男の話というだけ

ひとことで言って、それほどの作品ではないと思いました。「それほど」とはミステリーのオールタイム・ベストワンに選ばれるほどじゃないということ。歴史的な価値は認めますけど、ストーリーもトリックも強引過ぎます。だいいちニューヨークの警察が無能すぎます。そもそも警察をはじめ、陪審員も、裁判官も、主人公にアリバイが無いというだけで、どうしてあれほどやっきになって犯人に仕立て上げようとしたんでしょうか?たくさんの無実を暗示させる状況があるのに?謎解きで少しは納得できるのかと思いきや、犯人の行動は行き当たりばったりで、しかも肝心の「幻の女」の正体があれでいいのでしょうか?文章も説明が多すぎてくどいですね。どうしてこの作品が、あんなに高評価を受けているのか、わかりません。
幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))Amazon書評・レビュー:幻の女 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 9-1))より
4150705518

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