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メソポタミヤの殺人
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【この小説が収録されている参考書籍】
メソポタミヤの殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 41~50 3/3ページ
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うまく抄訳できている。 遺跡発掘現場という、意外な陸の孤島で一人、また一人殺される、不気味さが良くでていた。 しかし、ジュニア向けシリーズ第三作に、この作品を持ってくるセンスがわからない。 ミス・マープルだとか、前期のポワロ作品だとか、もっと適したものはあっただろう。 | ||||
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本書は、中期傑作群のど真ん中の1936年に執筆された作品で、翌年の『ナイルに死す』や翌々年『ポアロのクリスマス』というクリスティーらしからぬ大仕掛けのトリック作品の先駆けだけあって、単純でいて実に見事なトリックを用いた、作者のベスト10に数え上げられるべき作品である。 作者のそれまでの作品には、心理的トリックやプロットの妙により読者を錯誤に陥らせるものである物が多く、たとえば本書の2年前に執筆された『オリエント急行の殺人』は、その構想は独特で秀れてはいるものの、犯人は何もトリックを仕掛けておらず、だから私はこの作品について、本格推理作品としてはあまり高く評価していない。 その点本書では、犯人が真っ向からトリック勝負を仕掛けており、まさに本格推理作品であるという点が、従来作品と異なる。 なお本書は、読み比べてみればわかるが、2年後の『ポアロのクリスマス』と相似点が多い。 どちらも「密室的」状況であり(『ポアロのクリスマス』は実際に密室である)、またどちらもポアロが被害者そのものに事件の本質を求め、各容疑者たちの「犯行シミュレーション」を行っており、その上さらに決定的に似ていることがある...。 それはまるで本書が、実はさらなる傑作『ポアロのクリスマス』のための習作ではなかったのか、とさえ思わせる内容である。 | ||||
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本書は、中期傑作群のど真ん中の1936年に執筆された作品で、翌年の『ナイルに死す』や翌々年『ポアロのクリスマス』というクリスティーらしからぬ大仕掛けのトリック作品の先駆けだけあって、単純でいて実に見事なトリックを用いた、作者のベスト10に数え上げられるべき作品である。 作者のそれまでの作品には、心理的トリックやプロットの妙により読者を錯誤に陥らせるものである物が多く、たとえば本書の2年前に執筆された『オリエント急行の殺人』は、その構想は独特で秀れてはいるものの、犯人は何もトリックを仕掛けておらず、だから私はこの作品について、本格推理作品としてはあまり高く評価していない。 その点本書では、犯人が真っ向からトリック勝負を仕掛けており、まさに本格推理作品であるという点が、従来作品と異なる。 なお本書は、読み比べてみればわかるが、2年後の『ポアロのクリスマス』と相似点が多い。 どちらも「密室的」状況であり(『ポアロのクリスマス』は実際に密室である)、またどちらもポアロが被害者そのものに事件の本質を求め、各容疑者たちの「犯行シミュレーション」を行っており、その上さらに決定的に似ていることがある...。 それはまるで本書が、実はさらなる傑作『ポアロのクリスマス』のための習作ではなかったのか、とさえ思わせる内容である。 | ||||
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考古学者の夫君の付き添いでクリスティもエジプト、中近東に行く事が多かったようだ。本作はその影響を受けたエジプト物「ナイルに死す」と並ぶ中近東物の代表作。当時の中近東(現イラク)の雰囲気が良く出ている。 しかし、所変われどクリスティが描くのは相変わらずの人間模様。死んだ筈の夫からの手紙等、定番の組み合わせで物語が構成される。恋愛を絡ませた構成の巧みさがクリスティの手腕である。一応、密室風殺人が起きるのだが、トリックはチェスタトンの短編からの借用だろう。いつもながらのクリスティ節で楽しませてくれる作品。 | ||||
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まず設定に無理がある。 いくら二十年?だっけ経ったからといって、忘れるのはおかしい。 まあ、それは無しにしても、イマイチ引き込まれるものがなかったなあ、本作は。 魅力はメソポタミヤの描写だろうか。それで大分救われている。 クリスティお得意の今で言うトラベル・ミステリー(ナイルに死すより落ちるが)。 旅行気分が味わえます。 | ||||
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ミステリーの女王クリスティーの作品の中でもトップレベルの作品。 タイトルどおり、メソポタミヤの遺跡で起こった殺人をポアロが解決するというものです。 トリックや推理など、ミステリーの王道中の王道をいった感じですが、それがまたいいです。 また、さすが考古学者の妻!!ということで、遺跡や中東をとても魅力的に描いています。 | ||||
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ミステリーの女王クリスティーの作品の中でもトップレベルの作品。タイトルどおり、メソポタミヤの遺跡で起こった殺人をポアロが解決するというものです。トリックや推理など、ミステリーの王道中の王道をいった感じですが、それがまたいいです。また、さすが考古学者の妻!!ということで、遺跡や中東をとても魅力的に描いています。 | ||||
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プロットの質がとても良い。だから読んでいて飽きない。トリックの方もアガサ・クリスティらしい。 遺跡の発掘現場での殺人事件をポワロが解決していくのだが、本格ものらしい話の展開と印象的な登場人物が話を盛り上げる。遺跡の発掘に関する記述も細やかで楽しめる。 アガサ・クリスティの作品の中でも質の良いものと言える。 | ||||
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有名な話だが、クリスティーの二度目の夫で考古学者のマローワンの発掘作業についていくようになってから、彼女の作品の舞台には中東やエジプトも加わった。死んだはずの前夫からの手紙に怯える、発掘隊隊長夫人。やがて前夫の呪いか?彼女は殴殺死体で見つかる。トリック(犯行の手口も含む)に「なるほどー!」と思った。これまたパイオニアの辛さで、同じ手口はその後類似品は沢山出回ることになるのだが・・・人間は執念深いものである。砂の舞う砂漠でも、ジットリと人の悪意と殺意は湿ったままだ。この作品にもあるが、「探偵よりも先に犯人が誰かカンづいた人物も殺される」っていうのは、やりきれない。 | ||||
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クリスティーの中東物の最高傑作と言われる作品だが、これが最高傑作なら中東物も大した事はないな、と正直思ってしまった。もちろん、クリスティーの作品だからおもしろいし、充分楽しめる。だが、人間的な要素で、かなり不自然に思える箇所が見受けられたのが気になった(曖昧な書き方で申し訳ないが、ネタばらしになるので)。本格推理物では、人間がちゃんと描かれている必要はないかもしれない。しかし本書では、人間的な要素がとても重要な役割を果たすので、そうは行かないと思う。 | ||||
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