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メソポタミヤの殺人
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【この小説が収録されている参考書籍】
メソポタミヤの殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.12pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全50件 21~40 2/3ページ
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発掘調査の宿泊施設で起こる殺人事件。 「悲劇的な魔力」を持つ被害者、被害者に嫉妬する女性関係者、被害者の魔力にひかれる男性関係者。ポアロが関係者全員に被害者の人となりを聴き取り調査し、被害者の人物像を浮き彫りにしていく過程は面白いし、脅迫状の差出人、窓から覗いていた人物の正体、音が届く範囲の違いの謎など、様々な謎が盛り込まれている点も高く評価ができる。 人物の造形、謎の盛り込み方、探偵の調査内容など、本格ミステリーとしての作り込みに関しては、ハイレベルな作品であると感じた。真相はかなりの無理筋だが、それでも楽しめる作品であった。 (ネタバレ) ①チェスタトンが考えそうなトリックだが、被害者が窓から首を出す保証がなく、確実性に欠ける。 ②犯行の様子を南側の建物にいた人物に目撃される危険性がある。 ③犯人は、列車事故で顔が損傷した考古学者に成りすましているが、職場で考古学者の顔は知られているはずであり、成りすますことには無理がある。 ④年月が経っているとはいえ、元夫を別人と見間違えて再婚するという設定には無理がある。 | ||||
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物語の語り手である看護婦のエイミー=レザランは、知り合いの医師からある女性の付き添いを頼まれ、メソポタミアの遺跡発掘現場へと向かう。調査隊隊長の夫人であるその女性、ミセス=ライドナーは、15年前に死んだはずの前夫の名で届いた脅迫状に怯えていた。やがて彼女は外部の人間が入れない自室で死体となって発見される。警察からの依頼で現れた探偵のエルキュール=ポアロとともに捜査を開始するエイミーだったが、間もなく第2の殺人が起こり。 「クリスティ作品の最高傑作」という裏表紙の宣伝文句に期待満々で読み始めたものの、感想は「そりゃないでしょう」と言いたくなるものだった。特に、殺害のトリックがいずれも「こんなの絶対に成功するわけがない」と思うような強引なもので現実味が感じられない。第2の殺人など、被害者が都合良く夜中に目を覚まして、強烈な刺激臭のある濃塩酸を気付かずにコップから致死量飲んでくれない限り成立しないという無茶なものである。 ほかにも、ミセス=ライドナーが○○が××であることに気付かなかったなどあり得るのか、周囲の専門家たちの目をごまかして素人がその分野の研究者に簡単に成りすませるはずがない、そんな鉄格子では鉄格子の意味がないのでは、など、疑問が続々と出てくる。ポアロも、関係者を集めて芝居がかりに自説を開陳する割に、話す内容は(事件の原因を会ってもいない被害者の「人格」に求めたりと)実証性に乏しい憶測ばかり。それに恐れ入って白状してしまう犯人も犯人である。 犯人像、動機、トリック全てについて無理がある内容。最高傑作どころか、クリスティ作品としては今まで読んだ中で最大のスカだった。いくつもの傑作を含めあれだけ多くの作品を世に送り出していれば中には凡作・駄作もあるだろうが、これを最高傑作呼ばわりされてはクリスティも心外だろう。 | ||||
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最後の結末がびっくりでした!とても面白い作品でした!!!!! | ||||
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以前、この作品が評判の割りに話題にならないのは、一部の表現(地域や民族に関する)が現代の表現コードから外れていると考えられているからなのかと思っていました。私自身はそのことだけ覚えていて、ストーリーは子供の頃に読んだきり、忘れてしまっていました。 そして今回再読(というより私の脳内の記憶上は初読に近いかも)してみて...プロットはまあまあ。私は実は途中で犯人とトリックが分かってしまいましたが、その「分かった」感は適度に楽しんで読めるレベルでした。 しかし...どうしても、動機の軸となる部分の設定が...受け入れられません! こんなことあるわけないでしょう!! 動機の性質自体は別におかしくないので、もう少し何とか工夫できなかったのかなぁと悔やまれます。明かされる事実自体は変えなくても、被害者の側が知っていたかどうかとか。 そこが修正されないと、これでは単なるなぞなぞ(だとしたら無用に長い)になってしまい、小説の体を成さないように思えます。 そこが異なっていたら、星4つだったかも。(これ以上書くとネタバレになりそうなので終わります。) | ||||
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トリックは簡単ですが、人間関係が何とも・・・ ヒトによってヒトの観かたは様々です。 | ||||
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考古学の現場というのも面白いし 若い女の子が一人しかいないからきっと自分はちやほやされるだろうと思っている子がいるとか クリスティの人間洞察は相変わらず鋭い。 でも、なんとなく、「小説の中だけで通じる法則」みたいなものを今回感じてしまった。 「なぜ脅迫状がこの時だけ送られなかったのか」とかね。 現実では、「普通に忘れていた」ということだってありうるよな、と思ってしまう。 意外な犯人、の部分は、フェアだけれど、でも叙述トリック的なのかもしれないとも思う。 人間像をどう描くかというのも、結局、作者次第だから。 | ||||
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登場人物の一人の視点による語りによる展開は、その場面がありありと思い出される 次々と読みたくなるものであった。少し注文があるとするとトリックがリスクがある ところくらいかな。 | ||||
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本書の前に読んだポワロもの『ホロー荘の殺人』『杉の棺』が面白いながらも個人的にはもうひとつだったので、ちょっとモヤモヤしていたのですが、本作では再度「ああ〜またうまいことクイーン・アガサに踊らされたああ〜〜!」という悔し嬉しい地団駄を踏ませてもらいました。 今回は、中東のバグダッドで行われたとある遺跡の発掘作業中、その調査隊メンバーの宿舎で殺人事件が起こります。我等の名探偵ポワロはたまたま別件で近くに滞在していた所に助けを求められて招聘に応じ、謎めいた難事件に挑みます。 時系列的にはオリエント急行殺人事件の少し前という設定のようです。私の大好きなヘイスティングス大尉は今回も登場しません(寂。しかしドラマ版ではビル・コールマンの叔父という設定で登場し、ポワロの相棒として働きます)。本作では彼に代わって(?)ポワロの助手役を務めた有能な看護婦レザラン女史の手記という形でお話が語られます。 本作はアガサ作品らしくいい感じに犯人が意外な人物で、思い込みの死角を思いっ切り突かれます。犯人を当てるためにはかなりの想像力というか、閃きが必要とされる事件だと思います。殺人のトリックも一風変わっていて、既読のポワロものの中では一番ひねりがありました。このトリックさえ解ければ犯人が分かります。ヒントはちゃんとくれるんですけどねー!!なかなか・・。 加えて容疑者の人数も多いし、紛らわしい言動やバッティングもあるしで、正統派の解き応えのある作品だと思います。 「がっつり推理したい!!」という方(推理小説の読者は皆そうかもですが)に特にお勧めです! | ||||
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珍しく解決編の前に犯人やトリックが解りましたが、フェアに描かれている為でしょう(もしかしたら、潜在意識下でトリックを知っていたのかも?)。それにしても、良くできたミステリーで、一気に読めました。但し、20年で…という設定は、さすがに無理があると思う。そこまでマヌケな被害者とは思えない!面白かったが、そこだけは減点ですね。 | ||||
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犯人の候補が何人かいて、それぞれに犯人であると思われる点と、犯人ではないだろうと思われる点が見事にミックスされていて、読者にとっても推理する上で大変悩む作品だろう。 学者夫人の殺人トリックは実に秀逸。ポアロの推理の切れ味も冴えわたり、読み終えて充分な満足感があった | ||||
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犯人の候補が何人かいて、それぞれに犯人であると思われる点と、犯人ではないだろうと思われる点が見事にミックスされていて、読者にとっても推理する上で大変悩む作品だろう。学者夫人の殺人トリックは実に秀逸。ポアロの推理の切れ味も冴えわたり、読み終えて充分な満足感があった | ||||
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作者中近東ものには傑作が多いが、とくにポアロ中近東もの三部作(本書、「ナイルに死す」「死との約束」)が傑出している。そしてその中の最高傑作が本書。 以前、作者作品は「アクロイド殺し」と「そして誰もいなくなった」だけで充分みたいなことを別のレビューに記した覚えがあるが、もう1冊挙げるなら本書を選ぶ。つまりこれらが作者ベスト3ということになる。 本書はトリックがシンプルな分、驚愕度と納得性が高い。 私は論理の筋は通っているがゴテゴテと複雑な作品よりも、こういうシンプルな作品の方が好きだ。 | ||||
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作者中近東ものには傑作が多いが、とくにポアロ中近東もの三部作(本書、「ナイルに死す」「死との約束」)が傑出している。そしてその中の最高傑作が本書。 以前、作者作品は「アクロイド殺し」と「そして誰もいなくなった」だけで充分みたいなことを別のレビューに記した覚えがあるが、もう1冊挙げるなら本書を選ぶ。つまりこれらが作者ベスト3ということになる。 本書はトリックがシンプルな分、驚愕度と納得性が高い。 私は論理の筋は通っているがゴテゴテと複雑な作品よりも、こういうシンプルな作品の方が好きだ。 | ||||
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ポアロものですが、看護婦さんが語り手としてかかれています。 考古学のことはさっぱりわかりませんが、出てきた話題は、あちこちの博物館を訪問した際に、注意してみてみようと思いました。 中近東には1度しか行ったことがなく、博物館は行っていなかったのが悔やまれます。 なぜ、どのようには、最後までわかりませんでした。 推理小説としては楽しめました。 もう少し、考古学、メソポタミアのことが分かっていれば、より楽しめると思われます。 本書を読んでから、アガサクリスティ百科事典、アガサクリスティ99の謎 を読んだので、体験に基づいて書いているので描写が正確なのだという理由が分かりました。 | ||||
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ポアロものですが、看護婦さんが語り手としてかかれています。 考古学のことはさっぱりわかりませんが、出てきた話題は、あちこちの博物館を訪問した際に、注意してみてみようと思いました。 中近東には1度しか行ったことがなく、博物館は行っていなかったのが悔やまれます。 なぜ、どのようには、最後までわかりませんでした。 推理小説としては楽しめました。 もう少し、考古学、メソポタミアのことが分かっていれば、より楽しめると思われます。 本書を読んでから、アガサクリスティ百科事典、アガサクリスティ99の謎 を読んだので、体験に基づいて書いているので描写が正確なのだという理由が分かりました。 | ||||
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アガサクリスティものを全巻読もうと思って、新品を買っていたら、お金が持たないことに気が付いて、古本を買うようになりました。 本書は、新装版もでていますが、近所ではこちらの版が古本屋さんにありました。 ポアロものですが、看護婦さんが語り手としてかかれています。 さすがに、数十冊読んできたので、犯人の可能性がはじめのうちから数十%の確率でこの人ではないかと思って読み進んできました。 なぜ、どのようには、最後までわかりませんでしたので、推理小説としては楽しめました。 考古学のことはさっぱりわかりませんが、出てきた話題は、あちこちの博物館を訪問した際に、注意してみてみようと思いました。 中近東には1度しか行ったことがなく、博物館は行っていなかったのが悔やまれます。 | ||||
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クリスティーのポアロ作品の中でも、間違いなくベスト10に入る傑作です。ポアロ作品は、ポアロと一緒に調査しているふりをしてあまり尋問を受けていない人が犯人だった、というようなことが多い(?)ので、この作品もそうなので「この人かな?」と疑ってはいましたがずっと同じ場所にいた、という確実なアリバイがあったので途中から疑うのをやめました。しかし、トリックが分かったときにはなるほど、こういう方法だったのかとびっくりしました。やはりクリスティーは素晴らしい。ただ、水と塩酸を取り換えた時の状況も最後にポアロが詳しく説明してくれていたらもっと良かったです。 | ||||
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クリスティーのポアロ作品の中でも、間違いなくベスト10に入る傑作です。ポアロ作品は、ポアロと一緒に調査しているふりをしてあまり尋問を受けていない人が犯人だった、というようなことが多い(?)ので、この作品もそうなので「この人かな?」と疑ってはいましたがずっと同じ場所にいた、という確実なアリバイがあったので途中から疑うのをやめました。しかし、トリックが分かったときにはなるほど、こういう方法だったのかとびっくりしました。やはりクリスティーは素晴らしい。ただ、水と塩酸を取り換えた時の状況も最後にポアロが詳しく説明してくれていたらもっと良かったです。 | ||||
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いい作品だと思う。ポアロの嗅覚は推理力より勝っていて、少し神がかっているのが、推理小説としての話の展開として無理っぽいと思われる所もある。犯人は意外な人でした。しかし、そう考えられない理由はないわけで、犯行方法も案外無理でない。小説の中にある調査隊宿舎の間取り図から、どうやって犯行が行われたか全くそれまで理解できなかった。ポアロの想像力はすごかった。アガサクリスティの発想もスゴイと言えるのだろう。女とは「こういうもの」であるという様々な記述はアガサ自身の女性観をはっきりと表している。これ以降の作品の謎解きのヒントにもなる視点が散見できた。 | ||||
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いい作品だと思う。ポアロの嗅覚は推理力より勝っていて、少し神がかっているのが、推理小説としての話の展開として無理っぽいと思われる所もある。犯人は意外な人でした。しかし、そう考えられない理由はないわけで、犯行方法も案外無理でない。小説の中にある調査隊宿舎の間取り図から、どうやって犯行が行われたか全くそれまで理解できなかった。ポアロの想像力はすごかった。アガサクリスティの発想もスゴイと言えるのだろう。女とは「こういうもの」であるという様々な記述はアガサ自身の女性観をはっきりと表している。これ以降の作品の謎解きのヒントにもなる視点が散見できた。 | ||||
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