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(短編集)

まほろ駅前多田便利軒



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【この小説が収録されている参考書籍】
まほろ駅前多田便利軒
まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)

まほろ駅前多田便利軒の評価: 3.93/5点 レビュー 229件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.93pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全229件 221~229 12/12ページ
No.9:
(4pt)

読みやすいです

賞を取った割には意外と普通の話と言った印象です。
話は普通なのに読み終わるのが残念だったのは、二人の主人公がすごく良かったからですね。
イラストも非常に良くて、この際是非まんがにして頂きたい。
続編もあったら・・・などと思いますが、これで終わりの方がいいかもしれません。
気持ちのいい余韻が残る作品でした。
三浦さんの別の作品も読んでみたいと思います。
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No.8:
(4pt)

「幸福は再生する」

何となく「影」を持った二人の男たち。そんな男たちの便利屋稼業。様々な人間たちが、彼らの前に登場し、無理難題(?)を投げかけます。

この小説の面白さの大きな要素に、ユニークなキャラクターの設定があると思います。特に行天は、苗字も変わっていれば、発想が破天荒です。ところが、その発想に従って行動し、言葉を発するのですが、これが意外に的を得たりします。しかも、「謎」が一杯ということで、ついつい先を読みたくなります。その意味では、多田の方も、最初から「謎」を帯びた人物です。

こんな二人の便利屋が、いろな人と会い、いろんな人生を見てゆく中で、彼らの「謎」と見せていたものの正体が見えてきます。それは、背負った人生の「重荷」です。そんな「重荷」にいろんな人たちの人生を垣間見る中で、ついには正面から向かい合い、それを肩から下ろすときがやってきます。

「幸福は再生する」

いい言葉ですね。
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No.7:
(3pt)

少し意外です。

作品としては可もなく不可もないんじゃないかと思います。面白くないわけじゃないですけれど、ちょっと浅いでしょうか。
そして主人公二人が恋愛関係にならないだけで(匂わすことはしますが), いわゆるBL小説とたいしてかわりがないんですね。BL小説に町のしがない便利屋とか探偵事務所とかを舞台に色々な事件と町の人々たちとの出会いを通じて主人公が成長したりトラウマを克服したりする、人情あふれる話はそれこそ掃いて捨てるほどあります。三浦さんがあるインタビューでよくそちらの小説とか漫画を読むとおっしゃるのをみて、なるほどと納得しました。BLっぽいのはそれはそれで結構ですが、読者としてはそれ以上がほしいところです。
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No.6:
(5pt)

読みたいもの

三浦しをんさんは最近のお気に入りです。
本作も期待を裏切らない作品でとても面白く一気に読めました。

人物設定等漫画のようなところはありますが、
作者は自分の好きなもの、自分が読みたい物語を書いているんだろうなあ
と思います。

テーマは重いものもありますが必ず救いは訪れます。

この主人公コンビの物語は是非シリーズ化して欲しいです!
またいろいろな依頼や事件を解決して行くところが見たいです。
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No.5:
(5pt)

人と人が関わっていくという物語

「三浦しをん」さんのエッセイはいつも抱腹絶倒で、お気に入り。でもあまり小説読んでなかったのだけれど、今回、この小説を読んで、やっぱり才能のある人だなあ、と思った。
 この人は、些細なしぐさや風景の描写がとても独特でうまい。それに台詞回しはテンポが良く、その上、キャラクターは皆個性的だ。とか書くとコミックのようなのだが、でも、底に流れるテーマはとても深い。
孤独と過去の傷、そして再生の物語。主人公はこの二人であるとともに現在の東京近郊の都市「まほろ市」、そこで、それぞれに事情を抱えながら生きている人々だ。
 ところで、この物語はバツイチ中年男二人が同居して、色々とお互いに理解しあっていく物語だけど、別に男性の恋愛物語ではない。ないんだけれど、そういう話が好きな人には、非常においしい設定であることも否めない。イラストを見ているとそう思います。
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No.4:
(3pt)

落ち着いたエンタテイメント

地域密着型小説であるけれど、例えば池袋ウエストゲートパークのようなスピード感はなく。
よく言えば、落ち着ついた、おとなしいストーリである分、閉塞的で地味な印象も残る。
純文学も好き、エンタメも好きな人、町田に親近感のある人はきっと楽しめる事だと思う。
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No.3:
(4pt)

古風で爽やかな物語

本作中、女子高生が登場する短編で、彼女が言う言葉の中に
「(あなたたちが)本気だったから。本気で私の話を聞こうとしてたから」という一節がある。この書き方は作品全体を象徴しているように思う。
現代の風俗に寄り添う作家ならば「本気」という言葉は使わないだろう。「マジ」だろう。しかしここはどうしても「本気」でなければ
ならない。どうしてか。作者は「魂の蘇生」というどう見ても時代錯誤的な課題に「本気で」取り組んでいて、しかもそれを隠そうとしないから。
そのような暑苦しくもなるテーマを懐に抱えながら楽しく明るく一気に読ませる、手練のエンターテイメントである。

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No.2:
(4pt)

煙草の香りがする

便利屋の多田と、その居候兼従業員の行天のコンビが主役。
淡々と仕事をこなして日々を過ごす多田が、高校の同級生・行天と
再会したことから物語は展開していく。

多田の心理描写は結構あるので、その内面もある程度分かる。
しかし、行天は謎だらけで、予想外の行動にでる度に読んでいて驚かされた。
多田の「過去の罪」というのが物語の背景にあって、影を落としていた。

依頼によって話が区切ってあるので読みやすい。
また、前後の話が少しずつ関連していて、物語の広がりと同時に
まほろ市の人のつながりを感じる小説です。
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No.1:
(4pt)

ハードボイルド連作短篇小説

東京郊外まほろ市が舞台の小説。邪推だけれど「幻」の街なのか。その街も重要な登場人物のひとりであるのは、馳星周の「不夜城」や「夜光虫」(共に角川文庫)を思い出した。便利屋のクールなおじさんたちがミステリーの範疇に含めても良いような仕事を請け負う(巻き込まれる)あたりは、石田衣良の「池袋ウエストゲートパーク」シリーズ(文春文庫)に雰囲気が似ているように思えた。便利屋の居候となる行天(すごい名前だ)はホントに「仰天」するような人物(映像化するならオダギリジョーかも)で、奥田英朗の描く伊良部医師以来久方ぶりに度肝を抜かれた。村上春樹とはまた違ったトーンで比喩表現が多用されているのが、物語世界に深みを与えているのではないだろうか。
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