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(短編集)
まほろ駅前多田便利軒
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まほろ駅前多田便利軒の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全17件 1~17 1/1ページ
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作者と感性が合わないのだろう。 最初から最後まで、興味の欠片もわかない、どうでもいい話がダラダラ続く感じ。 ジェンダーの限界というか、女性作家が書く、主人公の男性コンビに違和感がある。あまりに中性的過ぎるというか。 これでも直木賞とかとれるのかと(逆にその程度の賞かと)、それが一番の感想。 | ||||
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これが直木賞? はぁ?とう感じ。乗車中のフロントガラスに銃弾?食らった直後、笑って会話するなどあり得ない。理解不能な箇所が多数あり、もはや面白いとかつまらないとかいうレベルではない。読むだけ時間の無駄だった。 | ||||
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作者が特に思い入れたっぷりに描く行天という主人公。 これがいかにもオタク女子の好みそうなキャラクターで 男からするとまったくリアリティーがないんだよな。 あと、作品全体に薄く軽いのだが、 手慣れた通俗作家の計算された軽さというよりは、 当時30歳の作者の人生経験の乏しさ、 それに伴う洞察力の不足がにじみ出てる感があった。 直木賞選考においては、渡辺淳一以外、 大御所たちの評価はおおむね高く、 特にその将来性、才能を買っていた。 プロから見るとまた違うのかもしれない。 | ||||
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状態が非常に綺麗となっていたがページに濡れた後があり、よれていた。 | ||||
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「舟を編む」を読み、面白かったので読んだが、少し現実離れが過ぎて期待ほどではなかった。 | ||||
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日本の精神風土を背景にして小説、音楽、映画などあらゆる芸術において、 日本の作家は抒情的でウエットな作品を得意とするらしい。 物憂げな世界観は日本人の精神に知らず知らず刻まれているもので、 そういった作品を生み出すことはわりと容易であるという。 ジャンルに関わらず、ポップでドライな作品で芸術として完成させるためには、 高度な技巧を要するものらしい。得てして上滑りの印象を与えかねないからだ。 本作は直木賞受賞作品でもあり、文章力は素晴らしい。 それぞれの場面が映像化に耐えうるほどに、独創的で丁寧な筆致で描かれている。 ただ、娯楽文学である事を差し引いても、人間の心理描写の奥行きに不満が残った。 ラストで主人公の心の闇がフォーカスされ、再生と希望が謳われているのだが、 人間というものに踏み込めていないため、心に響くものはなく、 ポップでドライだが全体的に上滑りの印象を与えてしまっている。 | ||||
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直木賞受賞作を選ぶ個人的な理由は、自分が知らなかった才能ある新しい小説家に 出会えるチャンスが増えること。これにつきます。 とはいえ、村上春樹氏が一年に二人とも選ばれること自体が無理がある、と指摘した とおり、受賞作を読んでみてあまりに面白くなくがっかりすることもあります。 申し訳ないのですが、桜庭一樹さんに続いて三浦しをんさんのこの作品も 読むのがとにかく退屈だった本に入ります。 三浦さんの『舟を編む』を読んだときにも、何となく漫画っぽいな、と 思ったのですが。この直木賞受賞作はさらに上を行くように感じました。 多くのレビューで書かれていますが、やはり致命的なのは 30過ぎの中年?とも思える二人の主人公、多田と行天さんの人物描写が本当に 薄っぺらく全く興味をそそられないことです。 おまけに連作短編それぞれに出てくる脇役も人物としての深みがなく、 二人のチームワークもある意味平行線のまま。 とにかく話一つは短いのにどこまでも凡庸な文章で 投げ出したくなりました。 ライトノベルという指摘もありましたが、でも三浦さんアラフォーなんですよね。 宮部みゆきさんが同じようなストーリーを書いたら、全く異なる物語に なって面白くなったのかな。 | ||||
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何十頁かまでで以前放り出したことがあったのを、著者講演を聞きに行くに先立って読み直したのだが、やっぱり一気に読めなかった。 言葉の価値の低さにまず意気消沈する。芥川賞作品と違うとはいうものの、水っぽいカケ汁でダブダブの丼物を食わされている気分だ。 月並みなことが月並みに語られている文章に興奮はない。 直木賞的よさはどうかというとよくわからないが、あるようには思えない。 作中人物が勝手に立ち上がって動き出すのが直木賞作品の面白さではなかったかと思うが、著者が手取り足取りしてなお一歩も動かない。 特に相棒行天がそうだが、性格描写をなま解説で説明しまくっているからだろう。 その役割を主人公の多田あたりに肩代わりさせているのが多少のくふうだが、棒読み解説であることに変わりはない。 読後振り返ってみて改めて噛みしめる存在感のなさはドラマ中のCM並みだが、当然だろう、解説を重ねれば重ねるほど印象は霞む。あとに残るは脱力感のみというわびしいことになる。 解説めいたものをすっかり削ってしまえばクッキリすっきり、それなりによくなりそうなのに、と思うが、この小説から解説を取っ払ってしまって文字通りお話になるかどうか、それはわからない。お話に仕立て直すのはまた骨だろうと思う。それができてやっと本物の直木賞候補だろうが。 途中解き明かされる事実にナルホドとは思う。だがもったいぶって押し付けられると、けっこうでした、美談のようでもあるし、という感想しかない。 自分から動かない人形にキャラもへったくれもないが、キャラ設定自体にまず無理があるのではないか。 著者は盛んに尻を引っ叩くが、人形としてはどっちへ動けばいいかわからんといったところだろう。 設定といえるものさえなしに気まぐれやみくもに尻を叩いているばかりの気もする。 行天については謎めいた魅力を演出したかったのかと思うが、行き当たりばったりつぎはぎだらけの支離滅裂でしかない。せいぜいが、偽善家・偽悪家同居ええカッコしいのチンピラだが、むしろそれで完結させておくなら現実的な緊張感を伴いえただろう。それなりの存在感は出て、持って行きようによっては面白くなったかもしれないのに、途中からのお茶の間向け人道的とりつくろいでその芽もなしだ。 多田は主人公だから、作品の魅力の中心を担わなくてはならないところかと思うが、少しでも魅力に感じた読者もいるのか? 顔も体もどこにあるのか、ついているのかさえわからない感じだが。 キャラが上滑りで結晶しないのは、女性が男を頭の中でご都合主義的にこねくり回すだけだからだろうか。 ただ女の登場人物についても似たことは言える。 人間のしっとりした味な部分、深い部分がない、或いは壁の落書き絵みたいに白々しい。 イコール著者の人間観察の甘さということではないだろうと思うが、わからない。そうかもしれない。 型にはまった演技指導の著者掛け声がやたらやかましいばかりだが、人間の味な部分は小さな襞の隙間からそっと滲み出すもので、力任せに振りかぶった斧で断ち割って見せられるものではない。 ジュニアー小説ではあってももっと描けている作品を読んだことはあるが。 上滑りはもう一つある。人間の深部に入り込めないからこそだろうが、何か人生の深いことを言おう言おうとやっきになっているのがまたタマランくらいよくわかる。それが全部無意味とは言いたくないが、上滑りだ。 比喩表現と装飾的語句の連発がちょっとばかり村上春樹を思わせるが、村上作品の場合はそれ自体が一つ一つ物語りを展開しうるほど高度な内実を持っているからこそ、邪魔どころか有無を言わせず引き込む力になる。 本作では、一応納得の範囲に収まってはいるも、ただそれだけのありきたり月並みを出ない。数重なるとゴミ袋の堆積にも見えてくる。 やるならもう一歩も二歩も突っ込んだ絵をじっくり描いてみてからにしてほしい。 グチばかりで気の毒だが、場面描写がまた小学生の遠足作文並みに或いは焦点深度ゼロ写真みたいに、手あたり次第数撃ちゃ当たる式で、大半が煩わしいだけの雑音騒音に終っている。 優れた作品は出し所を見極めて狙いすました描写でピシリピシリ決めてくる。そういったコストパフォーマンスも考えて塩梅したほうがよくはないか。 ついでだからもう1つ。土地を架空名にするならくどすぎる地理説明は無用だ。 一級河川の源流がどうのまで書くなら実名で出すがいい。どっちにしても無意味に変わりはないが、まだしもだろう。 地元サービスと巷ネタ提供のアルバイト感覚なのか? ひとくくりに言えば、舞台そっちのけ、作者がいちいち顔出して常識的な解説ばかりしているお芝居か。 「この人はいい人です、なぜならば」「態度こそ横柄だが繊細に傷ついてます、頭を垂れたのがその証拠」「ここで感動しなさい、なぜならば」とか。 そんなことは舞台からわからせてくれよ、芝居を見に来ているんだから、と言いたい。 果ては雑多な舞台装置と小道具の一点一点まで随所で説明されると、ええ加減にせんかと怒鳴りたくなる。 どういう点に気をつけないとどういうことになるか、小説を書こうとする人には教材テンコ盛りの作品だろう。 この意味に限っては直木賞も的外れでないと言える。(市が殺人事件で「脚光を浴びる」の類いは小説以前だが。) 他書を次々優先したのも原因だが、10日かけて、講演日前日ヤットコサ読み終えた。 作品はどうでも、作家の頭の奥深さには瞠目すべきものがある。 と期待して講演に出向いたが、1時間半、舞台袖の電光時計を三顧九顧手を合わせて拝みながらヤットコサ聞き終えた。 もう二度と関わらんぞ。 | ||||
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表題が気になって仕方なく、本書を読み終えました。 著者はボーイズラブ好きということですが、隠しきれていない不自然さ。 選考者の渡辺淳一先生が「男同士のリアリティが」というようなことを書かれていてまさにその通りと思いました。 大衆向けですから、ライトノベル調であっても直木賞でもおかしくはないわけですが、 他の受賞作と比べると傑作とは言えないです。 有名な著者のようなので、図書館で10冊ほど借りて読みました。中には読めないものもあり、挫折しました。 他の作品でも多い傾向ではありますがトラウマの取り扱いが大げさすぎて、 それを軸にして物語を進めるのが稚拙だと感じます。トラウマの種類もどれもありがちで適当に考えたのかといつも思います。 「舟を編む」も読みましたが、より漫画的でつまらなかったです。今後この著者の本は読みません。 | ||||
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大変楽しい小説だった。 簡単に読み進めることが出来るし、主人公も脇役も面白いやつらで飽きない。 ただし主人公2名の友情?にリアルさが少し足りず、物語に完全にひたることが難しい。 作者の他の小説に比べ、つくりが少々浅い気がしてしまう。 新幹線や飛行機の中などちょっとした移動中に読むのに良いなと感じた。 読んだことを後悔するほどではないが、一読で古本屋に持っていく程度だった。 作者は他に良著がいくつもあるので・・・。 | ||||
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私は映画・ドラマから入ってその後原作を読むということをよくやり それで映画ドラマの方が好き、原作の方が好きとか言ったりしますが この本は初めてかな、映画・ドラマから入って小説を読んでみたが 途中で嫌になって最後まで読み切れなかったのは。 小説を読んでいる間は終始、瑛太と松田龍平を頭に浮かべつつ 映画・ドラマのイメージ・テンポを浮かべつつ読み、 つまり自分なりに相当バイアスを掛けて読んだつもりだったが それでも及ばず。「なんで俺はこの本を読んでいるんだっけ?」 と我に返ってしまくくらい"ノれない"、小説に入り込めない。 おこがましいが、決して文が下手なわけではない。でも面白く無い。 まるで、歌のそこそこ上手い素人がステージ上で まったく無名の曲を歌ったような感じ。 よって映画・ドラマから入った人にはお勧めできない。 いきなり小説から入った人は…ホントに楽しめているのだろうか? | ||||
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リアリティなし・・・ 登場人物の抱えている問題がすべて取って付けたように見えます。 人間ではなくキャラが動かされている感じです。 描写が飛び過ぎていて、読み辛いです。 始めから小説として書かれたわけではなく、 漫画化、映画化を狙って短期間で仕上げたのかなあ。 出版事情なのかもしれませんね。 ものすごく残念でした。 | ||||
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1ページの中で何度も「?」 な気持ちになってしまいます。読みながら「なんで?」「無理矢理すぎ」とツッコミを入れてしまいます。 そして主人公である多田の人格が全く伝わってきません。直接的に心情を表すような表現が多い様に思うのですが、いつもなんだかしっくりきません。登場人物の感情を著者に押し付けられているように感じました。 私には著者の三浦さんの書き方・作品が合わないだけなのかもしれませんが… | ||||
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正直、これが本当に直木賞受賞作品なのか?と思いました。内容自体は便利屋を営む多田と多田の高校時代の同級生で変わり者の行天が久しぶりに出会い、行天が多田の事務所に転がり込んで生活を始めることでちょっとずつ便利軒の仕事が充実?していきます。笑いあり感動ありの作品ではありますが、やはり本書を読み終えて感じたことは気分転換的に読むのにはちょうど良いという感覚で、深く感銘を受けたり考えさせられたりといった厚みはありません。直木賞受賞作ということで期待したら多分裏切られる結果になると思います。 | ||||
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何故この本が直木賞を取ったのか、 何故町田と呼ばずまほろなのか、 何故唐突に重い話題を振るのか、 とにかく?が多い本だった。 ミステリーにしても人間ドラマにしても中途半端だった。主役二人は確かに魅力的かもしれないが、その行動に説得力が感じられない。描写が少なすぎる。まほろという舞台もいまいち使いこなせてない気がする。 電車でさらっと読む分にはいいかもしれません。登場人物の個性は立っていたと思うので、ドラマなりアニメなり、ライトなメディアでやるには最高の下地だと思います。(と思ったら既に漫画化されてるようですね。) | ||||
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直木賞や直木賞候補の作品を中心に読んでますが、今までに読んだ中で一番面白くありませんでした。小説の技術的な評価をできる知識はないので、素人の率直な読後感です。 | ||||
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読みやすいといえますが、直木賞受賞作としてはお手軽な小手先でチャラチャラと書いたと思えるような小説です。 人物造形の浅さ、物語の重そうで実は軽い展開はテレビの2時間推理ドラマを思わせます。 作者は書き始めは重厚な作品をめざされていたのか「まほろ市」の設定・特異性等に心くだかれるのですが、登場人物の軽さに「まほろ市」の意義はおいてきぼりになってしまい、「池袋」だろうが「吉祥寺」だろうがどこでもかまわない、どこでもある話、生きていくのに多少の困難のあるそこらじゅうにいる人々(こういう人たちは現代においては特異ではない)の暮らしのライトノベルと位置付けできる作品です。 便利屋の多田君とその友人が依頼を解決しながら成長するお話ですが、なんだか似たような話しが従来から多々あるうえに登場人物に魅力が乏しいので感情を移入することはできませんでした。 しをんさんは本来とても文章の上手い人なのでもっと切磋琢磨して受賞された方がしをんさん自身にとってよかったのではと思えるほどの・・・ブーイング作品で、書き急がれたのかなあと惜しい気持ちを持ちます。 文中におさめらえているイラストも劇画調のやすっぽいもので、なぜこういうイラストをいれるのか納得いきません。 というより、このイラストに見合う小説といえます。 しをんさんのエッセイを読んで思ったのですが、人間を愛していない、語彙がすくない、言葉使いがあらい・・・つまり作家としてまだまだ開拓をおしまずにしなければならない人です。 どうもこの「まほろ」は彼女の欠点がつまった小説といえます。 | ||||
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