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(短編集)

まほろ駅前多田便利軒



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【この小説が収録されている参考書籍】
まほろ駅前多田便利軒
まほろ駅前多田便利軒 (文春文庫)

まほろ駅前多田便利軒の評価: 3.93/5点 レビュー 229件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.93pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全229件 1~20 1/12ページ
No.229:
(5pt)

微妙な二人の心理的距離感の妙

過去の直木賞受賞作を読み漁ろうと思った最中、amazonで購入。
 過去に悔恨の引っかかりを心に秘めた主人公と中々胸中の真意を捉えにくい相棒との間で、互いに牽制と抑制、忖度と傍観が錯綜する微妙な関係性をを展開。軽妙にまとめている。時として読書の琴線をくすぐる生きるための警句が散見される点も面白い。
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No.228:
(1pt)

読むのが苦痛。

作者と感性が合わないのだろう。
最初から最後まで、興味の欠片もわかない、どうでもいい話がダラダラ続く感じ。
ジェンダーの限界というか、女性作家が書く、主人公の男性コンビに違和感がある。あまりに中性的過ぎるというか。
これでも直木賞とかとれるのかと(逆にその程度の賞かと)、それが一番の感想。
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No.227:
(5pt)

文庫本

行天(松田龍平)ファンなので大満足です。DVDもお勧めです。
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No.226:
(4pt)

前半と後半のギャップがたまらない。でもラストはふんわりソフトランディング

「舟を編む」でその筆致に魅了された三浦しをん「まほろ駅前多田便利軒」は、一筋縄ではいかない人々の心の葛藤を巧みに描き出しています。物語の舞台は、まほろという架空の町で営む便利屋。その便利屋を営む主人公の多田と彼の相棒、行天が、町の人々の様々な悩みを解決していく姿が描かれます。

本書の魅力は、人々が抱えるさまざまな背景や過去にまつわる秘密や悩みを、2人の便利屋が解決していく過程と、それを彩る味わい深いキャラクターです。主人公の多田は、どんな依頼にも「できる」という前向きな姿勢を持ち続ける一方で、彼の相棒である行天は一見すると変わり者のように見えます。しかし、物語が進むにつれて、行天の過去や背景、彼が抱える秘密や悩みが少しずつ明らかになっていきます。

ス―トーリー面では、序盤こそ2人のコミカルなやり取りや便利屋としての日常を中心に進行しますが、中盤からは雰囲気が一変。多田の「過去に負った傷を修復する」という信念や、それにまつわる過去の出来事が次第に明らかになり、物語はより深みを増していきます。

しかし、その深みや緊張感の中でも、三浦しをんさんらしい優しい筆致が随所に感じられ、最後は心温まる結末へと導かれます。この作品を読み終えた後、読者はきっと心の中に温かい余韻を感じることでしょう。
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No.225:
(5pt)

巧い、巧すぎる!

悲喜こもごもの駅前ラーメン屋の話……ではなかった。いきなりハードボイルド風の話の展開。途中で転調があるかと思いきや、便利屋の軽トラでぐいぐいと最後まで。
緻密に構成されているのに、それを感じさせず、一気に読ませるところが凄い。登場する人間たちの会話のノリのよさもいい。そのストーリーテリングの巧さにただただ感服。この作品で三浦しをんは直木賞受賞。これがとらずに、なにがとる。
いま読むと、主人公ふたりのタバコの吸い過ぎだけ、少し気になるけど。
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No.224:
(4pt)

読みごたえあり

一語一節づつ、戻って繰り返し読みも、丁寧に読み込みました。こころに残る多田便利軒でした。
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No.223:
(5pt)

よい本が届きました

問題なしです。
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No.222:
(1pt)

直木賞? 意味不明

これが直木賞? はぁ?とう感じ。乗車中のフロントガラスに銃弾?食らった直後、笑って会話するなどあり得ない。理解不能な箇所が多数あり、もはや面白いとかつまらないとかいうレベルではない。読むだけ時間の無駄だった。
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No.221:
(4pt)

綺麗な本

割と綺麗な本で、良かった
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No.220:
(3pt)

内容

面白い
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No.219:
(4pt)

直木賞作品

多田啓介は便利屋だ。東京のまほろ駅前に事務所がある。

1月と2月は暇なのだが、そこに犬を預かってほしいという依頼が来た。大晦日から1月4日まで預かることになる。犬はチワワで、非常におとなしい。

しかし、3日になると山城町の岡という得意先から仕事の依頼が来る。庭の掃除と、家の前のバス停にバスが毎時間きちんと来ているかどうかを確かめてほしいと言われる。

その仕事を終えたところで多田は同級生だった行天(ぎょうてん)に会う。学校の成績が良く、見た目もハンサムだったため、女子には人気があったが、高校3年間で行天がしゃべったのはたった1回だけだった。

そんな変人の行天は、よくしゃべる男になっていた。子どももいるらしい。そんな彼を、一晩だけ多田の家に泊めることになる。だが、翌日になっても行くところがない行天は多田の仕事についてくる。預かったチワワの飼い主は借金のせいで引っ越していた。何とか新しい住所を突き止めたが、その飼い主にはチワワを買う余裕はもはやなく、新しい飼い主を探すことになる。

行天はそのまま多田のところに居座ってしまった。仕事についてきて手伝ってくれることもあるのだが、大して役には立たない。

チワワの新しい飼い主のことでまほろ駅裏に行ったりもする。そこは売春婦が集まっている場所で、飼い主候補のルルという女が住んでいた。どうやら飼い主として十分とは言えないようだが、結局チワワはルルが飼うことになる。

シンちゃんというルルの彼氏は薬物中毒で、多田がルルと一緒にいるところを見て浮気と勘違いし、多田に殴りかかってきた。しかし、行天がシンちゃんをノックアウトする。行天はケンカが強いようだ。

次に頼まれたのは、塾に行った小学生を家まで送っていく仕事だった。由良というなまえのその子は普通の子どものようだったが、塾に行くバスの中で砂糖のスティックを座席の裏に貼り付けていた。この行動を知った多田と行天は……。

もともとは何でもない依頼だが、この2人が取り組むとなぜか大事件のようになってしまう。それぞれに事情を抱えた2人。その全ても明らかになっていく。楽しいだけの小説ではない。2人とも、どうしようもない痛みや虚無を抱えているが、そんな2人の人生を描いたこの小説が直木賞を取ったことに納得できた。
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No.218:
(3pt)

不器用な人間の描写

問題のある過去を持ちながらも、人との出会いを通じながら再生し自分なりの幸せを得ていく様子を、様々な依頼人との関係を通して描いている作品。不器用な人間の言動、心の動きの描写が秀逸で、特に最終章の描写の鮮やかさは読み心地がよかった
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No.217:
(5pt)

本物の作家

直木賞の作家を本物というのも何だけど…売れていても,本物でない作家は大勢居て・・。近頃そういう本を立て続けに買ってしまったので・・・三浦しおんほどの大御所?なら裏切らないだろうと,初めて読んでみた。大当たり!これぞ本物の小説。うまい!時間を忘れて読みふけったのはひさびさ。半分読んだくらいで、「いや、このペースで読み続けるのはもったいない」と気づいて、ペースを落としたのも久々。アマゾン評を見ると、「(作者が)主人公ふたりに寄り添っていない。突き放している」と批判してあったが、その突き放し加減の絶妙さがこの小説の非凡な所,魅力。例に出して恐縮だが,どうかするとべたついてしまう宮部みゆき作品との違いだ。
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No.216:
(5pt)

二人の掛け合いが絶妙

曽根田のばあちゃんの予言通り多田は急に忙しくなった。変人・行天に振り回されて、どこか奥の方に封印していた過去が溶け出す。行天のほうは溶けすぎた?ものが少し固まってきたみたいな。高校時代の同級生を「あんた」と呼ぶその距離感、緊張感がいい。二人の掛け合いが、息が合っているようで少しずれてて絶妙。
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No.215:
(3pt)

かっての「傷だらけ天使」のショーケンさんと水谷豊さんのコンビを意識しているのでは?

物語の作り方は巧妙で、文中のエピソード等、確かに上手いのですが、何故か心が踊らないのは、自分だけでしょうか? 便利屋をいう職業を取り上げ、かつ主人公二人の人物造形と過去のいきさつをもとにした展開も、誠に巧妙で上手い!二人が様々な人と接する際に、自分たちの過去から紡ぎ出す言葉、セリフも意味深く読ませます。ただ、何故か面白くもないし、考えさせられることも、ましてやジーンと来る感動も無い・・・これは自分だけかと再度考えてみると、この著者の観察が妙に主人公二人を突き放しているとしか思えないのです。同じ作者の「舟を編む」では、主人公を始め登場人物に寄り添っていたのに・・・・これも自分だけの偏見でしょうか? 上手いのだけど感動は少ない、不思議な一冊」でした。
映像にすれば、かっての「傷だらけの天使」の様な作品になるのかもしれません。
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No.214:
(5pt)

良い

良い
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No.213:
(3pt)

風変わりな主人公達

行き当たりばったりのような主人公達の便利屋稼業だが、そこでの出会いや発見がとても興味深く惹きつけられる。主人公の深刻な過去、それが次第に明らかにされ、最後はほのぼのとした気持ちに。ただ煙草を吸うシーンが多過ぎるのがうっとうしく、ウンザリさせられる。
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No.212:
(4pt)

原作小説はハードボイルド

映画版公開後に一読して以来なので、ずいぶんと久しぶりに読んでみた、
原作小説は全編主人公多田の視点を中心に語られるハードボイルド小説であったと再認識、
例えばこんな感じ、
P.20 ”多田は胸元に突き出されたバインダーを受け取り、街灯を弾いてうっすらと輝く岡の禿頭(とくとう)と、バインダーに挟まれた紙とに、交互に視線を向けた。”
ここまでハードボイルド調なのに、脚色されると稀なほどの脱力感あふれるオフビート・コメディに変わってしまうのは脚本も担当した大森監督の力量であり、演じた俳優の演技力だったことになる、

描写はハードボイルドだが、会話そのものはほとんど同じまま映画でも流用されているのだった、
読者の一部からたいくつだったと意見が出るのは、つまりハードボイルド小説だからである、
それでも多くの読者を獲得し、直木賞受賞作品となるのだから、ハードボイルド小説の需要はいまでもあるのだと思われる、
小説が喚起した町としてのまほろの情緒がわずかに近過去の印象を受けるのに対して、映画・TV版の同時代性あるふれるリアリティはやはり素晴らしいとまた再認識してしまった、
令和の時代に帰ってこい、多田と行天と思う、

以下蛇足、

物語は多田の再生が方向づけられたところで終了する、
最終ページの次の一文が秀逸だ、
”もう終わりにしたいと願ってたどりついたのに、そこにはいつも、新しい旅に始まりが準備されているのだ。”
つまり、人生はけしてループ構造ではないのだと思う、
しかし、らせん構造ではあるのかもしれないとは思う、

そこで私は映画「シェルタリング・スカイ」を思い出した、
「シェルタイリング・スカイ」は旅の物語であり、主人公は人一人の犠牲を払って出発点に帰還する、
あの主人公は果たしてラスト・シーンで新しい旅に始まりを見つけられたのか?
否、彼女が見つけたのは”もう終わりにしたいと願った終点”そのものだったように思う、
多田が本作で経験した旅は、同映画のいたたまれなさの対極なのだと思う、

同じく最終章で語られる内容が、かつてザ・ビートルズが歌った次の歌詞を想起させるのは偶然か?
"and in the end, the love you take is equal to the love you made."
神キリストに向けた愛と神キリストが与えてくれる愛が等価であるという価値観がキリスト教で語られるのかどうかを私は知らないが、人同士の間ではたしかにそう言ってよいのだと思う、
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No.211:
(5pt)

面白い!

面白い!!映画、ドラマになるのもわかる!
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No.210:
(2pt)

直木賞受賞作品

作者が特に思い入れたっぷりに描く行天という主人公。
これがいかにもオタク女子の好みそうなキャラクターで
男からするとまったくリアリティーがないんだよな。
あと、作品全体に薄く軽いのだが、
手慣れた通俗作家の計算された軽さというよりは、
当時30歳の作者の人生経験の乏しさ、
それに伴う洞察力の不足がにじみ出てる感があった。
直木賞選考においては、渡辺淳一以外、
大御所たちの評価はおおむね高く、
特にその将来性、才能を買っていた。
プロから見るとまた違うのかもしれない。
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4163246703

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