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(短編集)
まほろ駅前多田便利軒
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まほろ駅前多田便利軒の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全229件 201~220 11/12ページ
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面白そうなタイトルだなと思って読み始めましたが、ただ単に面白いだけでなく 様々な社会問題を さりげな〜く 取り入れているところがスゴイと思いました。 唯一、苦になったのは、主役の2人が ゲッとするほど タバコを吸いまくること。 もう タバコを吸うのがカッコイイという時代は終わったのではないでしょうか?! でも “幸福は再生する。 形を変え、それを求める人たちのところへ何度でも、 そっと訪れてくる。”っていうエンディングは、とても 素敵だと思いました。 | ||||
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うーん。これで直木賞取ったんですよね? コメディにもなり得るし、 ハードボイルドっぽくも転べる要素がある。 けど、どっちとも言いがたくて 中途半端にまとまっちゃったかな。 作品の流れがどつちつかずだから読んでてもどかしい。 多田と行天はなかなかいいコンビだし、 彼らを取り巻くルル・ハイシー・星・由良・・・もいいキャラクターだと思う。 でも行天の変人さが最後までしっかり描ききれてない。 続編を書くつもりならわかるけど、 これじゃ読者は消化不良気味ですよ。 気分的に「爆発物を見つけたけど爆発しなかった」ってかんじ。 面白くなる要素は沢山あるのに、なんだかもったいなかったです。 | ||||
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半分位まで一気に読んで、その後忙しくて3日程持ち歩いただけだった。 また途中から再開したところ、脇の登場人物名を見てもどういう人か忘れていた。 読み終わった今は、多田と行天以外ぼんやりとしか思い出せない状態。 考えられないような個性を持つ行天に振り回される便利屋多田。 彼も、行天に指を切断する怪我を高校時代させた負い目と 我が子を失い離婚した過去を持つ。 自分の傷を一人で抱え、人と深くかかわらないで生きていきたいのに、 常人と違う行天の破天荒なペースにバタバタ、いらいらさせられる。 話を展開させるためにいろいろな人物が依頼主として登場する。 そこに現代世相が映し出される仕組み。 しかし行天自身の生き方の根本にあるものは何なのか、単なる変人なのか。 そこが伝わって来ないので、普通人の代表・多田の生き方と正面からぶつからないし, 読む側にもグサリとくるものがない。 おもしろい読み物で終わってしまう作品だろう。 | ||||
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主人公の多田は便利屋を開業している。 庭掃除や子供の送迎など、生活上の面倒くさい仕事を何でも引受ける「便利屋」。 暗殺業や探偵といったちょっとかっこよさそうな裏家業でなないところがミソだ。 多田は正月のある日、高校時代の同級生「行天」と再会する。 高校3年間でほぼ全く喋らなかった変人の行天は、よく喋るが何を考えているのか全くわからない「不思議君」になっていた。 路頭に迷っていた行天を拾ってから多田の仕事はいろんな意味でにぎやかになっていく。 正直なところ、これが直木賞?と首をひねってしまいました。 つまらなくはないけれど、特別面白くもないし、既存の枠からも脱しきれていないのではないかと思います。 「池袋ウェストゲートパーク」の三浦しをんバージョンといったところでしょうか。 読みどころとして挙げるとしたら、予測不可能な行動を取る行天と行天の手綱を取ろうとがんばる多田の掛け合いです。 高校時代にさかのぼる二人の微妙な関係とあいまって、心理戦も交えた掛け合いトークには笑わされたり冷汗かかされたりします。 舞台となっているまほろ市は三浦しをん在住の町田市がモデルのようです。 作中では町田と思われる風景が多々見られますので、町田近辺に住んでいる人には親近感のある作品になっていると思います。 | ||||
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冒頭シーンが少しタルイ感じがするが、行天という人物とコンビが揃ったあたりから がぜん面白くなる。連作短編の形式で、連載のドラマを見ているような視覚で感じやすい 設定やストーリー構成は見事。 事件の設定に緻密さを欠く点があるが、エンターテイメント小説として読み手を選ばない 良作だと思う。 | ||||
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この空気感好き!! この方はエッセイが人気らしいですが、まずはこちらからチェックv 東京のはずれに位置する『まほろ市』。 この街の駅前にある便利屋が舞台です。 主人公は男二人。 ハードボイルドにもできる内容を、やや緩い感じで書いてあって、 その雰囲気がいい(*'∀`*) おすすめですv その中に出てくるセリフでぐっと来たものを二つ。 「犬はねえ、必要とするひとに飼われるのが、一番幸せなんだよ」 「愛情というのは与えるものではなく、愛したいと感じる気持ちを、相手からもらうことをいうのだと」 まぁ、前後にストーリーがあってこそのセリフなんですがf(^_^; | ||||
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たまたま本屋で見かけ、たまたま表紙が面白いと思い、たまたま暇だったので買った本です。 それは様々な人間模様が見て取れる本です。 多田便利軒なる便利屋を商う多田とそこに転がり込んだ行天の一年間の物語はとても変わっています。それは職業柄からなのか多田や行天の人間性からなのかはわかりませんが、仕事で出会う人間達との関わりで二人や出会った人達の過去や人間性がじわじわとわかってくるのが面白い! それは現実離れしたようなものではないからこそ面白いのです。 一年間という長いようで短い二人と二人を取り巻く人達の人間模様をお楽しみ下さい。 彼等の軽トラはいつもボロボロです。洗車しても、修理に出しても数日するとボロボロです。フロントガラス無くて走っても公権力はなにも言わないんでしょうか? | ||||
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便利屋・多田のところに転がり込む、同級生の行天。 二人が織りなす青春記を、時に「拳」で、「笑」で、「涙」で… という本を期待したのですが、ちょっと違ってました。 客から依頼される仕事にひそむ、いろんな問題。それを解決しながら、各々がかかえている「グレー」な心を解かしていく。 まぁ、それなりに面白かった本でした。 でも多田と行天というキャラクターからしたら、もっと元気にスカッとした物語にして欲しいものです。 | ||||
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なんか、暗いなぁ〜ってのが感想です。 天気で言えば、ずっと曇ってるって感じ。 スカッと晴れてるわけでもないし、 雨が降ってるわけでもない。 なんか降りそうで降らない、そんなもどかしい感じ。 陰気臭いというわけではないんだけど、 ずっと明るいところが見えてこなかった。 登場人物たちが何かしら心に傷を持っているから?なのだろうか? ただ登場人物は魅力的なんですよ、ぼくにとっては。 多田も行天もルルもハイシーも。星くんも。ついでにチワワも。 話し自体は短編ものを繋ぎ合わせていった感じで 読みやすかった。 読みやすいんだけど、 それは短いからだけであって、なんというか こうグイグイっと引き込んでいく力は この作品では余り感じられませんでした。 短編なのに途中で休憩入れたりしたこともあったので。 最後多田と行天のシーンは予定調和ではあるけど、その部分は良かった。 結局お互いがお互いを必要としているんだろうな、というところが 伝わってきました。 あのまま何もなく終わってたらもっと不完全燃焼だったかもしれません。 直木賞?と言われれば・・・ですけど、 まぁ他の作品も読んでみたいとは思いました。 | ||||
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よろず承りの便利屋稼業に生きる多田啓介。高校時代の行天春彦がひょんなことから事務所に転がり込んできて以来、おかしな依頼を引き受けることが多くなった。無口で豪胆な行天に振り回されトラブル続きの啓介だが、心の奥底に押し込んであったあることにもう一度向き合うことを学んでいくことになる…。 本書を読みながら、この物語の目指すものの肌触りにかつてどこかで出会ったような気がしてきました。そう、それは、何年か前に自死した鷺沢萠が繰り返し描いた「家族」の物語と類似しています。この「まほろ駅前」の多田は、世間一般でいうところの家族関係を結ぶことに失敗した男です。その一方で彼は便利屋稼業の途上で、チワワを手放した小学生のマリ、そのチワワをひきとったコロンビア人娼婦のルル、行天との間に秘密を抱える凪子、病気でありながら実の息子の見舞いもない曽根田のばあちゃん、親にかまってもらえない小学生の由良等々、ひと癖もふた癖もある無縁の連中と、血よりも濃い人間関係を結んでいくことになります。 それはまさに鷺沢が、著書「私の話」(河出書房新社)の言葉を引くなら、「一般的な意味で使われる『家族』を作るのには失敗し」ながら、それでも家族にかわる人間的なつながりを周囲に張りめぐらせる人々を暖かく描いていった姿に重なります。 鷺沢の作品が書かれた80〜90年代に比べれば、この「まほろ駅前」が書かれる今は、戸籍上の家族の関係がますます薄れ、だからこそ家族というものを「再構築」することの必要性により多くの人が迫られている、そんな「当たり前」性みたいなものがいたるところに蔓延している気がします。 さらに思い切っていうなら、家族間に殺伐とした事件が相次ぎ、家族だというだけで無邪気に無条件の愛情が生まれるわけではないことが火を見るよりも明らかになってしまった時代に、この小説はふさわしいといえるのかもしれません。 | ||||
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かって読むほどのできではない。 主人公の設定など狙いがいやらしいので、ちょっと引く。 文章はところどころ魅せるものがあるが、全体的には、学校の作文程度の出来、なぜ直木賞がとれたか不思議。 今回レベルの高い作品があったので、刺身のつま的なスタンスだったか。 これよりレベルの高い続編がでることはなにだろうから、編集者の人も 変に載せないで欲しい。 | ||||
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ストーリー的には繋がっているのですが、 短編のように、区切れがあるので、さらっと読めます。 直木賞云々につられて読んだのですが、 正直それほどでもないです。 二人のキャラクターは凄くいいのですが、 設定・展開が強引というか、あまり練れてない感じがします。 といって、全然面白くないわけでもないので、 暇つぶしに読むには良いかもしれません。 他の方もおっしゃっているように、 確かにドラマになりそうな雰囲気ありますよね・・ | ||||
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便利屋の主人公・多田と居候の行天は、便利屋に持ち込まれるさまざまな仕事の依頼を通して事件に巻き込まれる。そこで見つけたのは、事件の真相だけでなく、自分たち自身の心の葛藤だった。 物語は終わっても、彼らは幸福の再生への希望とあきらめの気持ちの間をいったりきたりしながら、これからも地道に生きていくんだろうなー、って思わせてくれる物語でした。 | ||||
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読みやすいといえますが、直木賞受賞作としてはお手軽な小手先でチャラチャラと書いたと思えるような小説です。 人物造形の浅さ、物語の重そうで実は軽い展開はテレビの2時間推理ドラマを思わせます。 作者は書き始めは重厚な作品をめざされていたのか「まほろ市」の設定・特異性等に心くだかれるのですが、登場人物の軽さに「まほろ市」の意義はおいてきぼりになってしまい、「池袋」だろうが「吉祥寺」だろうがどこでもかまわない、どこでもある話、生きていくのに多少の困難のあるそこらじゅうにいる人々(こういう人たちは現代においては特異ではない)の暮らしのライトノベルと位置付けできる作品です。 便利屋の多田君とその友人が依頼を解決しながら成長するお話ですが、なんだか似たような話しが従来から多々あるうえに登場人物に魅力が乏しいので感情を移入することはできませんでした。 しをんさんは本来とても文章の上手い人なのでもっと切磋琢磨して受賞された方がしをんさん自身にとってよかったのではと思えるほどの・・・ブーイング作品で、書き急がれたのかなあと惜しい気持ちを持ちます。 文中におさめらえているイラストも劇画調のやすっぽいもので、なぜこういうイラストをいれるのか納得いきません。 というより、このイラストに見合う小説といえます。 しをんさんのエッセイを読んで思ったのですが、人間を愛していない、語彙がすくない、言葉使いがあらい・・・つまり作家としてまだまだ開拓をおしまずにしなければならない人です。 どうもこの「まほろ」は彼女の欠点がつまった小説といえます。 | ||||
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軽快で読みやすく、最後まで一気に読める。 手にとって欲しくなるような装丁だし イラストも魅力的で、文庫化まで待てなかった。 ソフトカバーなので、手に持って読みやすいし、項をめくり易いし。 直木賞受賞後の本の帯に 「痛快で、やがて熱く胸に迫る―」と書かれているが ひざを打つほど絶妙に面白く、ページをめくるのももどかしく 痛快! という程ではなかったかな。 熱く胸に迫る、かどうかも微妙だなぁ。 でもキャラクターは立っていて魅力的だし、話のテンポも良く 読んでいて面白いよ。 主人公たちが前向きな気持ちを持って終わるので 読後感もいいし。 印象的で箴言な台詞や文章が随所にちりばめられているのも良かった。 便利屋が1つ1つ仕事をこなしていったり、解決したりする話なので 短編をなかなか上手くつなげ、絡めて1つの物語にした感じ。 なので、その1つ1つのエピソードは読み易く面白いが それらが絶妙に絡まりあってラストにつながっていく、 というほど非の打ち所のない小説、ではないし 物語の展開、ラストへの持っていき方は 少々ありきたりかな、と頭をかすめはするけど それほど気になるもんでもない。 イラストは多田と行天の二人と犬のチワワが主に画かれているけど 多田は文章から立ち上って来るイメージと一致せず、 もっとかっこ悪いおっさんが想像されるんだけど。 直木賞を受賞する程か?とは思うが全く相応しくない とも思わない。 確かにTVドラマにはなりそうだし、続編も期待したくなる。 単行本で買って損をしたとは思わなかった。 | ||||
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登場する多田と行天、かなりキャラクターが鮮明でリアリティがある。頭の仲に映像として出てきそうなくらい。その二人に絡んでくる他の人々もみんな魅力的で、ほんとにこういう人いそうだよな〜と思いながら読んでいた。行天って名前もすごいけど、行動もかなり強烈。ドラマになりそうな感じもする。ただひとつ、多田が自身の過去をさらけ出すシーンはもう少し掘り下げてからのほうが良かった気もする。ちょっととってつけたような感も・・なきにしもあらず。でも全体に読みやすかったし、面白かったので○です。 | ||||
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軽く読んでいるうちに、どんどんひきこまれていきます。 ドラマ化しそうだな。誰やるかな。面白かった。 直木賞って買って・・・・思わず金返せといいたくなる人 過去にいました。これは違います。あくまで私は。 普段、本を読まない人も気楽に読めるんじゃないかな。 おすすめ!!!!!!! これ読んで同作者の「ひみつの花園」読んだ方・・・ あんな学校・・・・かなり近いものは、ほんとにあります。 | ||||
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直木賞には2つの側面があると思います。 有名作家にに箔を付ける場合と、 期待する作家に弾みを付けさせる場合です。 今作は、後者のような気がします。 だから、T○Sではなく、日テ○なんですね。 内容は、ストリートを舞台にして、 自由業の主人公が事件を解決していきます。 構図としては、石田衣良のIWGPと同じになるので、 どうしても、両者を比較してしまうのですが、 (三浦しをんはマジメな人だろうと思います) 石田衣良が、人や街を半歩ずらして表現しているのに対して、 三浦しをんは、真っ直ぐに表現しています。 その為、逆にリアルさを失っています。 それに人物描写も紋切り型で、脇役も甘い。 街の猥雑さも、匂いもあまり感じられませんでしたが、 その分、ハードさは無く、読み易さはありました。 女流のエンタメ作家は少ないので、次に期待です。 只、20分2000円は安すぎる。どんな風俗なんだ? | ||||
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古い例えですみません。萩原健一と水谷豊がコンビで演じた「傷だらけの天使」という人気ドラマがありました。あんな、若者が夢中になってしまうようなキャラクター設定でした。行天という支離滅裂な行動様式を持つキャラクターが光ります。彼の、高校時代に切断したけどなんとかくっついた指が、物語全体の象徴となっています。 全く元通りにはならないけど、でも何とかしようとすれば何とかなるよ、と。 物語の奇妙さ加減や、シリアスさと冗談めかした部分とのバランスが心地よいのです。多田の抱える闇の大きさが、徐々に明かされる手法は、正統派で効果的に展開します。行天と両親の確執が十分描かれていませんが、いずれ続編にでも書かれるのかもしれません。 児童虐待や養育放棄に近い、壊れた家庭がたくさん出てきて、特徴的かもしれません。 総合的に評するならば、堂々と面白い物語です。 | ||||
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最後まで読むと面白い。しかし前半については、無駄が多くないか?最後の結末に持ち込むために前半があるとは思えない。布石にしては長すぎるし、ストーリーはありきたりだ。 しかしラストに関しては、他の作品を寄せ付けない、三浦しをん独特の葛藤へ入る。この葛藤が一番重要だと思うのだが、ココの葛藤は殆どの読者は理解せずに通過してしまうのではないだろうか? ラストに重みをつけるのなら、前半を100ページほど減らして、ラストをあと10ページほど増やしたいところだ。 | ||||
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