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解錠師
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解錠師の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.01pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全99件 41~60 3/5ページ
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8歳の時にある出来事から言葉を失ってしまったマイク。彼は錠前破りに自ら非凡さを見出し、ある日、ひょんなことからプロの金庫破りの弟子となる…。 500ページ超の大著で一瞬たじろぐが、これが読みだすと止まらない。 マイクの青春、金庫破りのプロの仕事ぶり、過去と現在を交互に織り交ぜ、物語は現在に収束していく。 スティーブ・ハミルトンはなかなかのストーリーテラーだ。物語だけで読者をぐいぐい引き込む力をもっている。 ミステリの佳作である。 | ||||
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出版点数も、分野も多彩なミステリ。 面白いものを選ぼうにも、自分だけで探し当てるのは困難と、恒例になっているのが、年末年始に行われる「宝島社」と「週刊文春」が主催のミステリ・ランキング上位作品を読むこと。 昨年(2012年)は、「二流小説家 〔ハヤカワ・ミステリ文庫〕」が両ランキングで第1位と、二冠を達成し、当然の如く読みましたが、今年も、またもや二冠達成作品が誕生しました。それが、本作品「解錠師」。 読み始めてみると、昨年の「二流小説家」に比べ、何しろ筆さばきが手馴れている。いわば、ミステリとしての盛り上がりのツボを抑えており、これは、「新人らしからぬ」という賛辞をしようと思ったら、訳者あとがきによると、デビューは1998年で、米国では、中堅作家として地位を固めている作家なのだとか。 題材が、「金庫破り」ということで、いわゆる「クライム・サスペンス」と呼べるものだが、主人公が、10代後半から、その才能に導かれ、犯罪に手を染めていく中で、青年らしい恋物語も絡んできており、「青春ミステリ」の要素も含まれている作風です。 この「金庫破り」のワザ、もちろん私は全く素人ですが、どうも、昔ながらの「ダイヤル式」の鍵を対象にしていて、そのダイヤルを回す時の微妙な感触を天才的な能力で把握し、「解錠」してしまうというもの。 自分としては、最近の鍵、特に金庫では、「電子錠」というコンピュータを導入したものが多く使われているような気がしていますが、2010年発表の本作品は、主人公の回想という形で、1990年代から2000年までが描かれています。 もしかすると、2010年代の昨今では、その金庫破りの技術が通用しないための時代設定かもしれません。 個人的には、「本格ミステリ」系好きのため、大絶賛はしませんが、この程度の高レベルの作品が、年に1冊でも読めるのはうれしいことです。 | ||||
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あらすじを読んだ時から自分好みでないとは分かっていたが、このミス一位に騙され購入。そして案の定後悔し、153ページでリタイア。絵と金庫破りの才能がある少年が、悪の道へと転がっていく話。刑務所の中から本人が読者に話しかけるというところから始まり、時系列をシャッフルしながらの一人称。悲惨な結末は最初から目に見えてるし、犯した犯罪も退屈なもの。青春モノって結局、単なる失敗談に終わる場合が多いよね。 | ||||
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いやあ、凄い面白い本です。はらはらどきどき。一気に読みました。 | ||||
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構成がうまい。刑務所に入っている若い解錠師の回想録なのだが、8歳の時、大きなトラブルに遭い、聞く事は出来るが喋れなくなる。とは云っても回想は順々に語られるわけではない。大きなトラブルの真相はなかなか明らかにならない。 やがて高校生になり、アメリアと知り合う。この恋人のために、喋れるようになるのではないかと予想する。それはいつで、どのような状況で直るのか、先を急がせる。そこに解錠師としてキャリアを積んでいく過程が描かれる。 冒頭で構成がうまいと書いたのは、回想の章に微妙な時間差があり、この妙が何とも云えないのだ。喋れるようになるのか、アメリアと再会出来るのか、最後の最後まで引っ張って行き、おいおい、もうページが無くなるぞと云わせてしまう稀有の一冊になっている。 | ||||
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当方は海外文学には目の無い方です。ミステリーは久しぶりですがこの本は、実話の基づき、それなりの評価があったので買ってみましたが、最初の方だけが面白く、あとは特殊能力による解錠場面の繰り返し、文章は軽く、文学には仕上がっていません。述べていることも染みこむようなことではなく、電車内や、喫茶店での暇つぶしに読むにも話が退屈で100頁ほど我慢をして読んで放棄しました。読み切らないで放棄する本は滅多に無いのですが、他にも読みたい本がたくさんあるので(500〜600頁の本を立て続けに読んでいます)・・・・辛口すぎますか? | ||||
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島国育ちの日本人は、いつのまにか 人と同じでなくてはならないという 強迫観念のもとにいる。 視点を広げて 人と違う 自分の個性をのばし、独自性のクールさに気ずき、自分自身の人生を歩むべきだ。 この主人公の純粋なクールさを見よ。 | ||||
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ただのミステリーではなく、恋愛、友情なども含んだ青春書と感じました。 | ||||
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物語の構成、登場人物の扱い。全てふくめてバランスの良い作品でした。 青春ミステリー物の一つとしても考えて良いのではないでしょうか。万人受けしますし、悪い評価をする方はそうそう現れない作品だと思います。内容には触れませんが、一読ありです。 | ||||
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海外ミステリーファン! 『2012週刊文春ミステリーNO.1』に、これは是非、と読んでみたものの、我が分類ではミステリーにあらず、ちょっと残念な思い。 結末まで読まずにはスッキリできない小説ではありましたが、若い世代向きのものであろうかと。人生半分を過ぎた私には、ちょっと若すぎた、かな。学生に戻った気分で読んでました・・・ちょっと無理、かなり無理ですが・・・ハハッ。 | ||||
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ミステリーにしてはさわやかな読後感。 ヤングアダルト世代にもオススメです。 金庫を開けるときは読んでいてもハラハラします。 絵(漫画)で会話するところは斬新。 映画化されそう。 | ||||
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なぜ、この本が「このミス」第一位なのか、さっぱりわからない。 三分の一くらいまでは、まあまあおもしろく読めた。だが、主人公マイケルがちょっとファンキーな男女4人組と組むあたりから、めっぽうつまらなくなる。 文章もこのあたりから子どもっぽさと説明過多が鼻につき、ヤングアダルトとしてもできが悪い。 唯一の興味は主人公のトラウマの原因となった惨事は何かということになるのだが、これまたあきれるほど平凡で、創意工夫がまったく見られない。 主人公が口がきけないということで成り立っているわけだから、もうちょっとなんとかしたらといいたい。 ハッピーエンドに至っては、なにをかいわんや。 青春成長小説のような評価が目につくけれど、少しもさわやかでもなければ、共感もできない。 大体、美少年で絵の才能があって、ロック・アーティストの資質もありって、恵まれすぎてないか? 錠前を開けるくだりも、繰り返しばかりでただただ退屈。 で?赤いポケベルのボスって、結局、誰だったわけ? | ||||
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なんとも不思議な読後感。 読んでみて、「時間の無駄」とも「三流小説」とも言わないが、 「傑作」とも言いかねるし、いわんや「名作」とも言いかねる。 キャッチコピーの「2011年のアメリカ探偵作家クラブエドガー章」・ 「英国推理協会のダガー章」・「バリー章」なる【勲章】に 思わず購入したが、これほど絶賛される作品でもあるまい。 「解錠師」の蘊蓄もさほど多くない。多いように感じるのは 繰り返しが多いためか。 さらに終盤での「電子ロックを解錠する」そのテクニックが… 少し残念。いくら何でも「電子ロックのキーを解除する」のに このようなアナクロな技術はないでしょう。 … 種明かしにもなりますので、読んで確認してください … 電子ロックの「電子」たる部分でこれは致命的なミスか? ただ、最初に述べたように「読んで無駄」とか「つまらなくて 放り投げた」とはなりませんでした。 大体私のレビューでは「致命的」とかと書くとほとんど★一つ。 しかし、この作品には不思議な魅力があり、一気に読み終え それなりの満足感もありました。 思うにこの作品は「ミステリ」ではなく「青春小説」として 読むのが正解なのでしょう。 主人公の生い立ち・解錠師への道・トラブル・投獄 そしてなによりも … 淡(くもないか?)い恋物語。 主人公が成長してゆく姿が、さりげなくしかし全編の底流となっています。 作者の力量もなかなかと思います。 しかし ★は3つ。 | ||||
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喋れないという設定の主人公。これを魅力的に描くというのはとても難しいと思うのだが、この作品は良く出来ている。 金庫破りという設定にも合っているようにも思えるし、達観しつつ流されてしまう事にも違和感が少なく、ヒロインに一途な姿の魅力にも繋がっているように思う。 ストーリーは、主人公の現在の状況と、それに至る過程を交互に描くという構成で、シンプルながら引きが上手く、両方を適度に楽しむ事が出来る 全体的にさわやかでクセがなく素直に楽しめる。 裏社会の金庫破りという設定で、陰惨な過去を思わせる主人公なのに、妙に爽やか過ぎて、敵にもあまり恐怖を感じない。金庫の構造は別で調べないとよくわからないなど、欠点はあるが、素直にさらっと読んでしまえる力がある。 | ||||
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絶えず抜き差しならぬ状態の主人公 過去にトラウマを抱え声が出せない主人公 愛する人のために自己犠牲をする主人公 絵の才能と解錠の才能 アメコミの雰囲気があり、すぐに物語に引き込まれました。 | ||||
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アマゾンのおすすめ度は4つ星ですが、このミステリーがすごい!と週刊文春ミステリーベスト10でともに第1位を獲り読者層が広がったせいでしょう。普段から海外ミステリー中心に読んでいる人が評価したら3つ星以下はありえないと思います。そのくらい素晴らしい作品です。 構成の巧みさとか金庫破りのディティールとか良い点はたくさんありますが、私が特に惹かれたのは絵(マンガ)を使って二人の距離が縮まっていくところです。これほど頼りなく儚げでありながら繊細で瑞々しい恋の始まりを見たことがありません。おそらく映像化されるでしょうけど、誰がどんなマンガを描いて提供するのか今から楽しみです。吉野朔実さんだと嬉しいな。 | ||||
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頭の悪いわたには読むのに凄く疲れました。 各章によって年代、月日が前後して、何時の話を書いてるのか いちいちページを戻って確認しながら読みました。 また、アメリカの地理に疎いので、どこの場所で起こった話か イメージ出来ませんでした。 記憶力がよくて、デトロイトがどこで、ミシガンはどこで、 と言う感じにイメージ出来る方が読めばおもしろい本かな? ストーリーは超スローで進み、たんたんと進んで、たんたんと 終わる感じです。 オーロラをまとった?最強のボスも何時の間にか殺されていたり・・・ 意表をつく演出もなければ、感動するシーンもなく最初の30ページ くらい読めば、エンディングもわかります。 最後まで何とか読みましたが、何がおもしろいのか理解出来ませんでした。 | ||||
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純粋で、ひたむきな内面をもち、負けず嫌いで若さゆえに無鉄砲で、少し愚かでさえある。このような若い主人公キャラは、いつの世にも現れて愛され続けます。時代とともにその背景が陳腐になると次の魅力的な若造が現れる。時代は繰り返すと言いますが、本書の主人公マイクルは新チャンピオンといえるでしょう。 このキャラは青年にウケるというより、むしろ大人が喝采を与えているのではないでしょうか。大人(たぶん男性)は主人公ほどのドラマチックな境遇ではないけれど、誰もが一時期持っていた感情を思い出すのだと思います。今はもう変わってしまったけれど今でも少しだけ、そうありたいという欲求を疑似体験させてくれるのかもしれません。 章立ての構成もこれ以外ないという技が、十分に活きてますし、さすがアメリカで中堅として仕事を続けているプロだと思いました。本書を読んで、私の中の前チャンピオンであるドン・ウィンズロウの産み出したニール・ケアリー(ストリート・キッズ (創元推理文庫))を思い出します。今でもギリギリ手に入ると思いますので、前チャンピオンを見たい方はお読みください。 | ||||
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18歳の少年マイクルは口をきくことができない。彼には画才と、そしてもうひとつ類い稀なる才能があった。いかなる錠であっても彼は芸術的な手際で開けることができるのだ。そんな彼はプロの金庫破りに見込まれ、やがて犯罪に手を染めていく…。 「このミステリーがすごい! 2013海外編」と「週刊文春海外ミステリーベストテン海外部門」でともに第1位に輝いた傑作ミステリー---という売り文句に魅かれて手にしました。 一言たりとも声を発することのない主人公の少年が一人称で語るこの自我の吐露ともいえる物語は、ミステリーというよりは教養小説として読むことが出来るものです。就業経験もない少年が犯罪とはいえ、金庫破りという仕事に精を出す。家族との間には恵まれない関係しかもてなかった彼が、少女アメリアとの間に心くすぐる恋物語を体験していく。そんな少年の成長譚が繰り広げられる様は、読んでいて甘酸っぱい思いを覚えます。 ですが、やはり重厚なミステリーを期待していた我が身には、この展開は少々肩透かしを覚えないではいられませんでした。 *「来るついでにもうひと仕事させようとという魂胆だろうか」(302頁)。「と」の字が重複しています。 | ||||
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期待して読んだけど、イマイチでした。 口が利けない少年が天才金庫破りに成長していくという設定は、おもしろい。 でも文章があまりうまくない(これは翻訳が悪いのかもしれません)。ハードボイルドを気取った文体も、私には鼻につきます。 時間軸を前後しながら進むストーリーも、あまり効果的ではありません。 | ||||
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