ウルフ・ムーンの夜
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今作は雪の積もる季節。極寒の中、主人公がトラックで雪を除雪しながら駆けまわり、事件に巻き込まれていく。 単純と思われた誘拐事件の犯人が二転三転して、物語は最後に意外なところに落ち着く。前作よりもひねりが加わる回数が増えている。この辺りの「裏切られ感」に酔ってしまう。 物語の局面が変わるたびに主人公が傷めつけられ、立て続けに入院までするハメになるのは哀れだが、その都度、過去の会話からヒントを見出して行動に移すところはタフガイな私立探偵として面目躍如である。 この作品では主人公同様にプロスポーツに挫折した人間が登場するが、このような人種の生態も興味深かった。主人公にこう言わせている。「我流を貫くことにしか興味がなく、自分の力量の無さを認められない人間。お払い箱になったあとは、周囲のあらゆるものに当たり散らしながら余生を送る。アメリカのすべての町のすべてのバーの片隅に、そんな男が少なくともひとりいるものだ」 4大プロスポーツ(野球、バスケ、アメフト、アイスホッケー)が盛んなアメリカでは、下部リーグを含めて膨大なプロ選手がいるはずなので、このような経歴の人は多いし、身近なはず。そこに対する共感も本シリーズのファンには多いのではないだろうか。 前作と同じ街で登場人物も引き継いでいる。彼らのキャラクターや行動原理が分かって来て、新たな一面が見えたりするのも魅力だ。主人公は決して一人ではない。大活躍した巨漢の相棒や警察、保安官、カジノディーラーやバーテンダー。彼らの構成する暖かいコミュニティーの中で戦っている。今作で登場したロシア人の新たな敵も、今後の再登場を予感させる終わり方で、次作が気になる。 | ||||
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個性派の脇役陣が見事。先住民のヴィニーをはじめ、頑固者の署長らにまじって、お相手のリーアンが、味をだしている。 ハードボイルドの決まりをきっちりと抑えた安心して読みきれる一冊。 | ||||
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日本語で「解錠師」を読んでスティーブ・ハミルトンにはまりました。翻訳が手に入りにくいので、ペーパーバックを買っては読んでいます。難しい言葉を使わずに短い文章でぐいぐいと読者を引き込んで行く力は素晴らしいの一言。派手な事件や謎解きの面白さがあるわけではありませんが、巻き込まれ式の探偵ものとしてはとても面白いと思います。The Hunthing Windは野球が絡み、本作はアイスホッケーが絡みますが、スポーツファンにも楽しめるのでは? | ||||
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著者のデビュー作であり、本書の前作でもある私立探偵・アレックス・シリーズ『氷の闇を越えて』を読んだのはいつだったか。2年か3年前。その間、いろいな本を読み、スティーヴ・ハミルトンという作家をも忘れつつあった。久しぶりに「そういえば…」と、スティーヴ・ハミルトンの本書を手に取った。結果は? 最高。ストーリーはシンプルながらも、若くはないアレックスの活躍、前作同様、カナダ国境に近いアメリカの極寒の町の冬の情景、これでもか、という雪、寒さ。それに打ち勝つアレックスの精神力。無駄のない、ウイットに富んだ文体と非の打ち所がない。越前敏弥の訳も申し分ない。 絶対、冬に読むべき本。冒険小説、推理小説、ミステリ小説ファンには必読の書だゾ。 | ||||
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