ウルフ・ムーンの夜
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初版刊行(参考)
種別
長編
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あらすじ
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評判
ウルフ・ムーンの夜の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 - ランク
ウルフ・ムーンの夜の総合評価:
9.00/10点 レビュー 4件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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単純と思われた誘拐事件の犯人が二転三転して、物語は最後に意外なところに落ち着く。前作よりもひねりが加わる回数が増えている。この辺りの「裏切られ感」に酔ってしまう。
物語の局面が変わるたびに主人公が傷めつけられ、立て続けに入院までするハメになるのは哀れだが、その都度、過去の会話からヒントを見出して行動に移すところはタフガイな私立探偵として面目躍如である。
この作品では主人公同様にプロスポーツに挫折した人間が登場するが、このような人種の生態も興味深かった。主人公にこう言わせている。「我流を貫くことにしか興味がなく、自分の力量の無さを認められない人間。お払い箱になったあとは、周囲のあらゆるものに当たり散らしながら余生を送る。アメリカのすべての町のすべてのバーの片隅に、そんな男が少なくともひとりいるものだ」
4大プロスポーツ(野球、バスケ、アメフト、アイスホッケー)が盛んなアメリカでは、下部リーグを含めて膨大なプロ選手がいるはずなので、このような経歴の人は多いし、身近なはず。そこに対する共感も本シリーズのファンには多いのではないだろうか。
前作と同じ街で登場人物も引き継いでいる。彼らのキャラクターや行動原理が分かって来て、新たな一面が見えたりするのも魅力だ。主人公は決して一人ではない。大活躍した巨漢の相棒や警察、保安官、カジノディーラーやバーテンダー。彼らの構成する暖かいコミュニティーの中で戦っている。今作で登場したロシア人の新たな敵も、今後の再登場を予感させる終わり方で、次作が気になる。