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わたしを離さないで
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わたしを離さないでの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全707件 161~180 9/36ページ
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情報が封殺され空想が暴走する世界でシビアに生きていく様を日記調に書かれていた。 | ||||
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英検の面接官に、この小説を知ってるか聞かれた。当時は知らず、それをキッカケに読んだ。 ミステリータッチだか、ミステリー自体はあまり重要ではない。ただ、その前提があるからこそ、読んでいて、魂が揺さぶられる。愛とか人権、医療、お金、思い出、子供時代、ガラクタなどなど、そういったものがごちゃごちゃになって、読者の心を侵食していく。 いつまでも余韻の残る小説。 | ||||
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去年2月に読んで不安感をもって読み進んだ本 構成が素晴らしく ノーベル賞取ったら娘が興味もって 貸し出し 賞の日の名残りも少し年齢重ねたら勧めようと思っています。 | ||||
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登場人物の気持ちになって考えると、さまざまな思いが出てきます。この本は手元において何度か繰り返して読みたいと思う本です。本の装丁にカセットテープが写っていて、何を意味しているかわからなかったですが、読み進めるうちに理由がわかってきます。 私の場合は、ノーベル文学賞受賞を知り、興味を持ちました。私は普段あまり熱心に小説を読みませんが、それでも最後まで読めたのはカズオ・イシグロの文章が良かったからだと思います。 提供者と呼ばれる人々の限られた人生を通して、自分自身の人生を考えることができる点が素晴らしいと思います。 時は20世紀後半、臓器提供を目的としたクローン人間が合法とされるイギリスでの物語です。ヘールシャムという外の世界から隔絶した施設で育ったキャシーと同級生のルースとトミーを中心に話は進んでいきます。 臓器提供を宿命とした提供者も紛れもなく人間です。自分がそのような宿命を背負った時、精神的に耐えられないではないかと思いますが、与えられた環境の中で自分なりに精一杯生きていくことが大事なのではないかと感じました。 | ||||
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読後になんの希望もない内容に怒りがこみ上げてきてゴミ箱に捨てました。 ざっくり言って家畜として生まれ、淡々と屠殺されるのをひたすら待っているだけの話という感じでしょうか。 文学に限らずなんの表現にしてもそうですが、たとえ家畜の境遇に生まれても、自らの努力で自由を勝ち取るというのが肝要なのではないでしょうか。全くオススメできません。 | ||||
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臓器移植・・・にまつわるお話です。もしも将来、この本のようなことが現実になっていってしまったとしたら・・・ 移植をされる側と 臓器を提供するために生まれてきてそのように育てられる側と。後者の人権とは?重苦しい気持ちで読み終わりました。 | ||||
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犠牲になるべきものとして社会に組み込まれた人達の話。 静かで、丁寧で、ただただ哀しい。 でもこれは別に特別な話でもなくて、今現在もそういう人達はいっぱいいる。 おとなしく、騒がず、静かに犠牲になって欲しいと思われている人達。 問題として取り上げたくない、聞きたくない、なかった事にしたい、その人達に原因があることにしたい。 どうせその人達は大して辛いと思っていないはず。 そこまで来ればあともう少し。 そのまま気づかないふりをして進めば、このディストピアが待っている。 | ||||
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ストーリー性は良いのですが、分章がかたいとゆうか、私には難しいのか、途中で飽きてしまいました。暇なときじっくりと読み直します。 | ||||
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サルが除けばサルが映る。 いや、何にも映らないです。 申し訳ない、まったく分からない。 | ||||
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医学の進歩により、もしかして存在するかもしれない未来の話しです。 登場人物の心の揺れ方がとても気になり、 もっともっと読みたくなります。 運命とは?自分は何のために生きているのか?と考えさせられる一冊です。 | ||||
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クローン人間の悲劇、科学がもたらす悲劇として読めば、それだけで終わってしまうだろう。 しかし、この本から、宗教差別、外国人差別、人種差別、格差がもたらす差別などを連想しないではいられない。外見上は同じ人間だが、どこかで線引きされて、区別され、物として扱われる。クローン人間は、人間であって人間ではない。奴隷のように物だと考えれば、人権が入り込む余地がない。物であればいつでも殺傷可能だ。家畜のように。 生れた瞬間に他の人間から区別、差別されることは世界中に存在する。 クローン人間に対する臓器「提供」の通知は招集令状を連想させる。戦地でいずれは死ぬが、いつ死ぬかはわからない。4度目の提供の通知の「名誉」を周囲の者が祝福する場面は残酷である。 胎児性水俣病患者として生まれれば、いずれは死ぬ可能性があるが、死は5年後か、20年後かはわからない。その間、精いっぱい人間的な生活をしたいと考えるのは人間だからだ。それはクローン人間も同じ。この本では、クローン人間としての「使命」を終えるまでの間、精一杯人間的な生活をする人たちの情景が詳細に描かれている。牛は、肉牛としての「使命」を終えるまでの間、精一杯、動物としての生命をまっとうしようとする。それに似ているといえば、残酷だろうか。 戦争では、敵国の兵士や敵国の市民は人間扱いされない。それが原爆投下やジェノサイドをもたらした。クローン人間も物であって人間ではないのだろう。 自爆テロをすべき特攻隊員として生まれた人は、将来の死までの間、人間として育てられることが人間的な配慮といえるのか。 イギリスでも日本でも生まれた瞬間に格差が生じ、人間の運命が定まる点はクローン人間と同じである。格差がもたらす運命が現実化するまでの猶予期間が学校である。温室のような学校生活では格差社会の現実が隠蔽されやすい。格差によって社会的多数者が恩恵を受けるが、不遇な少数者が社会に敵意を持ち、「誰でもよいから殺したかった」という犯罪が起きる。その被害者も社会的少数者であり、そのような事件があっても多数派は平和を安全を享受できる。クローン人間の蜂起が起きないのが不思議だが、従順に育てられた結果なのだろう。殺処分場で従順に自分の死を待つ捨て犬を連想してしまった。「使命」を終えた犬(イギリスでは野犬を保護し、殺処分はしていないそうだが)とクローン人間は、むろん違うはずだが、そのように断言できるだろうか。使い捨てられる人たちは必ず存在する。 発展途上国の犠牲の上に先進国の繁栄がある。水俣病患者の犠牲のうえに日本の経済発展があった。福島原発の被害者の犠牲のうえに東京都民は好きなだけ電力を使用できる。 人間とクローン人間の差別は世界中に存在する差別のひとつであり、その象徴なのだろう。そこでは社会的多数者の利益のために少数者の人権や利益を侵害することが正当化される。クローン人間を見て見ぬふりをすれば、クローン人間から臓器提供を受ける社会的多数者は幸福な気持ちでいることができる。しかし、社会的多数者がひとたび現実を直視すれば、自らの残酷性に平穏な気持ちではいられない。この本はそのような不安感を掻き立てる。この本は人間の自己中心性を考えさせる。 | ||||
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迅速な対応で綺麗なじゅおうたいの本を届けて頂きました。異質な世界へ踏み込んだ福祉の暗部を淡々と諦めて受け容れる登場人物たちを通じ深く考えさせられました。 | ||||
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優しい語り口調で淡々と語られていく奇妙な日常に、途中で飽きそうにはなりましたが最後にはなんとも言えない温かい気持ちになりました。 いつまでも本棚に置いてあげたいと思える本です。 | ||||
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久しぶりに夢の中にまで、出てきた作品。 翻訳ものは苦手で、好んで読むことはなかったが、テーマに引かれて手にとったが、、 残酷なシーンや直接的な表現もないのだが、それこそが日常なのだと思い知らされた。 動物実験を医療進歩のためには必要とどこかで納得している私達は同じ犠牲をクローン人間にも求めていくことになるのだろう。 それを「使命」として人生ではなく、時間として過ごす日々はあまりにも長く、辛い。 知らされてない現実があるのだろうと考えた一冊。 | ||||
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ファンタジー皆無、人生をあるがままに描写されてることで胸に突き刺さされるものがありました。 | ||||
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全体的にモヤモヤとして薄曇りの町をあてどなく歩いているような不安感を感じさせるストーリー。 最後にすべてが明らかになったとき、何とも言えない重い気持ちになる。 フィクションではあるけれど、でもこれは近い将来これに似た状況が世界のどこかで生まれるのではないか、 それを予め予測し、今から本当にそれでいいのか考えようという呼びかける本なのかなという気がした。 | ||||
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大事件が起こるわけでないし、少し現実離れしているかもしれない。しかしとても胸に刺さる作品。 | ||||
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まだこの小説を読んでいない方には無条件にお勧めしたい至極の作品である。イシグロ氏の作品を読み始めて数冊目の2015年に始めて本作品を手にした。主人公の語る不思議な世界に引き込まれ、想像の物語とは知りつつ、自分の心の中に忘れてしまっている何かを思い出そうとする。もちろん、愛や命とは何か、という根幹的な問いへの感動のせいでもある。しかし、それだけではない。イシグロ氏の全作品に共通して追求する“忘却や記憶”という人間が誰しも持つ目立たぬ日常の経験の世界に自然と引き込まれていった。本書のストーリーとは別に自分が何を思い出そうとしているのかはっきりしないが、その影のようなものを深く感じながら、主人公のキャシーに共感する。この作品を読んだ時点で、いつか近いうちにイシグロ氏はノーベル賞に届くだろうという確信に至り、毎年のように秋になると村上を推す日本のメディアをよそに、友人にはそのうちねーベル賞を取るよ、と言ってこの作品を推してきた。そして、数年後、ついに嬉しいニュースに、自分の感性が悪くはなかったとほっとした。 | ||||
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これは凄い作品ですね。 実話ではないけど、どこかで実際にありそうな、起こりそうな話。 いや、ひょっとしたら実話なのかも。 ある人種にとっては他人の命なんて取るに足らないもの、 自分たちは特別、優遇されるべき人種。 そんな輩が世界を牛耳っている。これからの未来に対する警告か。 人の命の価値を考えさせられました。 | ||||
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「提供者」という言葉や、ヘールシャムの保護官の態度などから、主人公で語り手のキャシーを取り巻く世界が尋常ではなく、違和感を感じながら読み進めていくことになるが、その大きな秘密は文庫本の127ページで早々に明かされる。 第1部はヘールシャムでの出来事、第2部はコテージに移ってからの出来事、第3部はキャシーが介護人となってからの出来事が書かれており、キャシーとルースとトミーを中心に物語は進んでいく。 特殊な運命を背負った主人公たちの迷いや哀しみが物語全体から伝わってくる作品だ。 感情を揺すぶられるような、名場面がいくつかある。 特に印象に残っているのは、『わたしを離さないで』という歌に合わせて、キャシーが枕を赤ちゃんに見立てて踊っているところをマダムが目撃し、涙を流す場面である。 この作品は、週刊文春の『東西ミステリ―ベスト100』で海外編の74位に選ばれている。読めばわかるが全くミステリ―作品ではないし、作者もミステリーとしてこの作品を書いたわけではない。このような作品を『東西ミステリ―ベスト100』に選んだ選者は全くの馬鹿で、次回の選考では絶対に選者から外してほしい。 | ||||
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