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わたしを離さないで
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わたしを離さないでの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全714件 261~280 14/36ページ
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| 今まで読んだ小説の中でも一番良かったと思えるかもしれない作品です。 それはそうでしょう。なんせノーベル賞なんですから。 何がいいかといえば、小説といえば、読んでいてあまり頭に入らない時もあります。 しかしこの小説は、今までになく本当に読みやすいのです。スラスラ文字が入ってきます。 どのページも読みやすいのです。これだけでも特筆すべきことです。 ストレスなく最後まで読み終えた作品は正直今までなかったように思います。 内容はといえば。今現代の問題を比喩的に問題提起しているように思えました。 一部のものだけに偏ってしまった世界に、断絶されたものが利用されて生きるものたちいう感じでしょうか? これはシェールシャムだけの問題ではありません。 今現在の世界の中で、我々が知らずに生きていて、しかしこのようなことになっていたということが述べられているような気がしました。 登場人物の悔しさはそれに顕れているような気がします。 なぜこの作者が今ノーベル賞に選ばれたのかということも重要です。 そのことを感じながら読んでいて、自分も悲しいシェールシャムの一員ではないかと思うようになりました。 | ||||
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| ドラマ化、映画化された作品だそうですが、どちらも見ておらず、イシグロ氏がノーベル文学賞を取ってから読みました。 最初から最後まで淡々と語られる提供者たちの物語。読みながら、実にいろいろなことを考えさせられる作品で、とても面白かったです。 | ||||
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| 人とは、人生とは。を考えさせてくれる小説でした。流石、ノーベル賞作家さんの作品ですね。 日々、心に詰まる人生でも、光が見えるような気がしました。 | ||||
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| ヒロインのキャスは何故いつも冷静で客観的に物事も自分すらも見られるのだろう。彼女にすごく興味を持った。最初からこれはSFだなって気は付いていた。翻訳は淡々とそして余計な飾りもない。そこが少し読みにくく感じられたけれど。読み進めるうちにどんどん引き込まれていく。最終章でマダムやエミリ先生の謎が解ける。それでもヒロインはまっすぐに前を向く。絶望することなく。愛する人を失くしてもなお彼女は自分の使命を全うするのだろう。でも彼女の心の叫びは誰にも聞こえない。わたしを離さないで。あのテープはどうなったのだろう。SFではあるが非常に文学性の高い作品だ。私も村上春樹は理解ができないし面白いとも思わないが、この作者の作品は深く心に突き刺さる。受賞の値打ちはあるなと感じた。並行して他の作品も読み進めているが。特にこの作品が好きだ。重いテーマで哀しいのだけれど。 | ||||
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| 今回の件に感化されて、まずは一冊と手にとったのはこれ。 うーん、なんだろう。設定が奇抜!考えさせる一冊!・・・とは自分の中ではならなかった。 今後の世界に警鐘を鳴らす、という意味合いもあるだろうけど、設定があまりに突拍子がなくて、設定の甘いSFの範疇から抜けていないと感じた。 テーマの時点で入り込めないとこの手の本はきつい。ストーリーラインの美しさは文句なしだが・・・ 別の作品を読んでみようという気持ちにはなった。次は期待。 | ||||
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| グロテスクな感じはなくてホッとしたけど、すごく悲しい話だった。 後半は涙ポロポロしながら読みました。現実にこんな世界にはならないといいなと思います。 | ||||
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| 直接的な記述はほとんど無いのに、常に強い恐怖感で心が不安定に活性される。 かつて自分の周りで実際に起きた暗黒事件かのように、輪郭のとがった心象イメージとして長く記憶に残りそう。 出会えて良かった一冊である。 | ||||
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| 海外の現代文学に疎いボクは、著者の本を初めて読みました。些か情緒主義的な(悪いわけではありません…)日本の文学書とは違って、叙述は淡々としていて、扱っているテーマにしては静かすぎるようで奇異な感じさえしましたが、終盤の第22章で描かれたトミーの<奔流>にこの作家の主張を身体で感じました。声高に人権尊重を叫ぶよりも、読者に判断を委ねる堅実な叙述に、腹の底から生命の重みを感じさせてくれた大きな1冊でした。出会えて良かった(=^・^=) | ||||
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| 人道的にはありえない設定。しかし、もしそんな未来があったら… 最後まで、どうなるかハラハラし、読み終わるのが惜しい気持ちで一杯だった。 ラストは、なんとも言えない。神様は…いないのか。と思った。 | ||||
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| 文体が柔らかいのでスムーズに読み進められるものの、細かな描写で描かれるキャシーの記憶ばかりで進んでいく。何だか本質に触れないまま伏線だけをインプットしていくようで空を掴むような妙なまどろっこしさがあったかな。 とはいえ、特殊な環境下で育つキャシー達生徒の世界がその独自の価値観、世界観も含めきっちりと構成されていて、現実には無い世界でありながら景色の色彩や匂いまで感じさせる。リアル。 不条理さを訴えずに不条理さを痛感させるというか、穏やかながら効果のあるアプローチ。 例えば提供者の死は死亡とは言わず使命を終えたとし、ルースやトミーが提供したのがどの臓器なのか、具体的にどのような状態なのかは触れていない。血生臭さが描かれていない分、読み手は染み込むような物悲しさだけを感じとっていく。声高に訴えるより強いテーマの表明と言える。沈黙は金なりですね。 | ||||
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| 自分には文体が合わないのか、話に全く興味が持てず20ページくらい読んだところで挫折。 村上春樹は好きなんですが・・・。 | ||||
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| 淡々と描かれているが、とても残酷で、読むのが辛かった。 医学は日々進歩して、助からなかった命が移植によって生きられるのは、 素晴らしいことだとは思うけれど、 私自身は移植して生き延びたいとは思っていないからかもしれない。 | ||||
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| 私にとってはテンポが合わないようで、作品世界に没頭できませんでした。 描写の細やかさは素晴らしいとは思いましたが、回りくどく感じるだけな部分も多く、本筋のお話にいまひとつ共感できませんでした。残念です。 訳者が違うと、また違ってくるのかもしれませんが。 | ||||
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| いろいろな題材を手掛けたでしょうから、こう言ったSFものも書きたかったのでしょうか。 全般的に暗い印象を与える本で救いがありません。 その題材でもちゃんとストーリーになるよ、と言った著者の挑戦なのか。 何で逃げ出さないの?何で従うの?どの部分を提供したら4回も提供出来るの?などなど腑に落ちないところもあり。 以前読んだ、永遠の仔、に似た印象を受けました。 | ||||
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| ノーベル文学賞受賞で、ブームに乗って「日の名残り」に続いて読んだ。読み進めるうちに、切なさと恐怖が私を包み込んだ。 クローンの概念は、SF映画や小説で理解しているつもりだったが、人一人の命を「使命」という言葉で表現することが怖かった。 他者の命を救うためだけに生きる人間の存在を考えると、未来に現実として存在するのかもしれない。自分自身のためではない 「命」とは何かという疑問を持った。深くて怖い小説だった。 | ||||
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| ノーベル賞取ってなかったら買わなかったし、買ったあとも最後まで読まなかったでしょう。 陰惨な話だし、洗脳されているとはいえ、こんな運命に強く逆らおうとしない登場人物には納得出来ない。 いくらなんでも国がこんなことを平気で行うのも理解できない。 いかにもSFのような作品ならこの狂ったような設定でも良かったのだが、そういうものでもないので全く楽しめなかった。 | ||||
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| イシグロさん、ノーベル文学賞おめでとうございます。 この小説の中で一番印象的な言葉は、芸術作品にはその人の個性が現れる、というトミーの言葉です。臓器移植でないと治らない病気、臓器移植することが最善の方法の病気は多数あり、クローン人間から臓器を取り出せばよいという考えの世界だったらというフィクション、医療と道徳に関することかと思っていました。 そうなったら、自分はクローン人間をどう見るか。医療材料として使われる人間に個性を教える必要がないと考えるかもしれない自分自身が怖い。 人として生まれたのなら、個性を尊重させたい。この小説の世界は技術的には可能なので、やがて訪れる可能性がある。 また、自分は芸術作品を作っていないので、個性の無駄遣いをしているのではないか。学校教育の美術の時間をもっと頑張ればよかった、トミーのように卒業してからギャラリーに出展させる美術作品を作ることにする。この長い小説を読みきることができたから、製作することもできそうです。 | ||||
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| ノーベル文学賞受賞をきっかけに作者を知り、テレビドラマや映画が在った事も知らずにこの作品に巡り合えました。 読み始めは「全読書人の魂を揺さぶる」って何のことかが全く分からないくらい謎だらけで霧に包まれたような描写です。 英語のニュアンスがそのままなのかが分からないが日本語訳はとても淡々した文体です。 章が進むにつれて前半部分のもやっとした情景が晴れ渡ってくると全体像が鮮明になってきて物語の中に引き込まれたような感じになります。 あらすじの紹介など一切触れずに、まずは通しで読むのがこの本の楽しみ方なんだと感じました。 その後、テレビドラマが深夜に再放送になり観ました。 こちらを見る前に本に触れられて良かったです。 テレビだと映像と音声がある分、謎だらけで霧に包まれたような描写ができないですからね。 本であらすじを知っていなかったとしてもテレビでは最初から何となく想像ができてしまったのだろうと想います。 テレビは初回放送は非常に視聴率が低迷していたと聞いてますが扱っている題材が題材なだけに映像と音声でそれが増幅されすぎて分かるような気がします。 それでも全編を通して観るとテレビドラマとしても心に残るドラマだったと感じます。 そして全ての謎が解けたあとに再読してみると最初の読書のときに気付かなかった細かい描写に気付かされます。 感想はもっと書きたいところですが、この本に限っては、一切の「ネタばれ」がない状態で読んでほしいのでこの程度にしておきます。 英語は得意ではないですが、原文のニュアンスってどんなだろうって思うので、いつかは読んでみたいと思わせてくれる作品でした。 | ||||
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| 主人公キャシーの視点から語られる物語。彼女の回想は、親友のルースやトミーと共に生まれ育った、施設「ヘールシャム」の奇妙な実態を明らかにしていく。文章は緻密で、淡々とした中にも、迫力のようなものがある。あまりにも悲しい運命を背負わされたキャシー達の姿に、本当の命の大切さとは何か、と考えさせられる。 | ||||
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| 2017年のノーベル文学賞を受賞したカズオ・イシグロさんの作品です、早速読んでみたいと思っております有難うございました。 | ||||
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