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わたしを離さないで
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わたしを離さないでの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全714件 281~300 15/36ページ
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| 話の内容に関しては他の人に評価は委ねますが、個人的にはとても面白かったです。 独特の世界観がありますね。 さて、読んでいて一番困惑したのが、登場人物の性別。 例えばルースにしても、最初は女の子なのか男の子なのか分からなかった。 ルーシー先生もその描写から最初は男性かと思った。 いまだに分からないのがジェラルディン先生。 原作では「she」とか「he」とか「her」とか「him」という表現で分かるのでしょうし、 また欧米圏の人ならルースといったら女の子の名前であるとか、すぐに性別が分かるのでしょうが、この辺私には分かりづらかったです。 それから先生を(おそらく)ファースト・ネームで呼ぶのでしょうか? エミリー先生とか言われても、もしかしたら苗字かもしれないから、エミリー=女性とは限らないな、などと最初は思ってしまい、物語を読み、登場人物を想像する上でとても戸惑いました。 このあたりはもう少し翻訳の時に工夫していただきたかったです。 (たまに「彼女」とか「彼」という表現を入れていただけるだけで分かったのですが、それがまったくない・・・) | ||||
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| ノーベル賞受賞と聞いてすぐにKindleで読み始めました。 そのため何の前知識もなく、いきなり不思議な世界観に放り出されました。 なんというか、たった一人でこの物語と対峙するにはなかなかヘビーでした。 何かとても重いものを背負わされたような、好む好まざるに関わらず、心への響き方が半端なかったです。 個人的には村上春樹さんと同じテイストを感じましたが、村上さんなら物語の閉じ方は違ったかもなどと思いました。 | ||||
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| ノーベル文学賞受賞の日系イギリス人の小説ということで意気込んで読み始めましたが、私にはわかりづらい内容でした。表現がまわりくどいというかオブラートにつつんだみたいに感じられて中身を掴むことができないのは私に理解力がないからかしらと読んでてもやもやしました。小説の題材自体は興味深く、同じ内容を東尾圭吾氏や宮部みゆき氏が描いてくれたらもっと面白いものになったのではないかと作者に失礼なことを考えてしまいました。とても恐い悲しい話なのですが淡々と描かれすぎているのも残念でした。初カズオイシグロ、この本は私にはもう少しでしたが同作者の別作品はもっと面白いかもしれないのでチャレンジしてみたいですね。あとこの小説がドラマ化されているのはぜひ見てみたいです。 | ||||
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| テレビドラマからこっちに来ました 読むのはわりと早いほうだと思っていましたが、これはなかなか読み進みません 難しいですが、じっくり読むとどっぷり世界に浸かれます | ||||
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| 文学賞受賞直後でこの本を見つけられませんでしたので、中古にて手に入れました。(とてもきれいな状態でした) 最初は原作の方を読み始めてみたのですが、すぐには内容を理解しづらく感じた為テレビドラマの方をhuluで先に全てを視聴した後こちらを読み進めていくととても理解が早かったです。(根本的に現実離れした設定がありますので) 初めて読む作家さんは映画やドラマにて映像化された作品を観た後に読み進めることが多く、映像よりも原作の方がとても楽しめることが大半でしたが、 こちらの原作はドラマでの日本を舞台としたものと原作の外国での舞台とではキャラクターの役名にギャップがありすぎて、原作とドラマとを繋ぎづらく感じました。でも、ストーリーの内容としてはドラマを先にご覧になられた方がとても理解しやすいと思います。 | ||||
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| とても良い本でした、まだ読み始めですがとても良い本です、購入して良かったです。 | ||||
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| 先日からカズオ・イシグロの『私を離さないで』を手に取り、つい今しがたそのすべてを読み終えた私は、その感想をどう書くべきか――あるいは書かないべきか――ほとほと困り果ててしまいました。それと言うのも、噂には聞いていたとおりにこの小説はあまりにネタバレが望ましくない、主人公の語りとともに霧の中をさ迷い歩くように読むのが望ましい、そんな小説だったからです。何かを掴もうと無邪気に所在なさげに切望する幼子のように、ぶっきらぼうに腕をできるかぎりに前方に突き出しよたよたと歩みを進めるような、そんな読み方がきっともっとも相応しい、そんな小説であるように私には思えたからです。だから私にこの小説の多くを語ることはできません。何より気をつけなくてはならないのは、この小説で私が感じたことを伝えたいという気持ちが昂ずるあまりに未だこの小説を読んでいない誰かの楽しみを奪ってしまってはいけないということです。不安に駆られる霧の中を誰の導きもなしに一人歩き果せたということが、きっと誰にとっても後々ささやかな誇りとなり、その誇りこそが人の傷ついた心を慰める助けになるのでしょうから。ですから私は、極めて慎重にお世辞にも雄弁とは言いがたい調子でこの小説の感想を綴らなくてはなりません。しかし私にそれをやり遂げるだけの能力があるものかどうか、決して小さくない不安を抱いてることもここに記さなくてはなりません。結局、どれだけもったいつけた前口上を述べてどれだけ蛮勇な決意表明を高らかに叫んだところで、未熟な私は最初の段落の最後には「ネタバレ要素を含むかもしれないので閲覧は自己責任でお願いします」と忠告するより仕方がないのです。 ここで私自身は恐らく肝となるネタバレを受け容れた状態でこの小説を読み進めたことを告白しなくてはなりません。どこでそのネタバレを目にしたか? それは今となっては私にもよくわからないことです。私はテレビや映画などで優れたように思える俳優について、ふと思い出したようにwikipediaでその俳優の舞台経験を確認したがるという手癖のようなものがありました。その時々の舞台を日々チェックすることができればそれが一番であることは心得てはいるのですが、頻繁に足を運ぶことはなかなか難しい舞台についての情報をいつも網羅しようというのはなかなかに骨が折れる作業になってしまうものですから、このような順序で俳優さんの舞台経験を辿ることになるのは致し方ないことです。もしかすると多部未華子さん――あの娘自身はとてもかわいらしいのですが、多部未華子似という危なっかしい言葉もまた同時に生まれました――について調べていた時に蜷川幸雄演出の舞台の感想を見かけてしまったのかもしれません。あるいはまるで思いもよらない全く違うところで私は見知っていたのかもしれません。ともあれ私は恐らく多くの感想で散見される「ネタバレ」の部分をまるで「あらすじ」の一部であるように了解してこの小説を読み進めていたのです。しかし幸いなことに少なくとも私にとってはこの読書体験の質を大きく損なう結果にはつながりませんでした。もちろん戸惑いはありました。何より私の心を乱したのは、私の知っているこの要素があらすじの範疇であるのかネタバレであるのか、これ以上のより核心的なネタバレが他にあり既にこの本を読み終えたみなさんが指してネタバレと呼んでいる要素はそちらの方ではないのか、その一切の事情が私には判別できなかったことです。だからと言ってここでそれを明らかにしようとGoogle先生に窺いを立てるようでは、まるで鳥餅にかかった羽虫のようにより一層のネタバレに触れるほかありません。それこそ幼子が霧の中を歩くようによたよたとページを繰る以外、私の辿るべき道は残されていなかったのです。今になって思えば、これくらいの環境が私にはむしろ良かったのかもしれません。 物語への言及を避けたままこの小説の手触りを伝えようとすると、どうしてもこの小説に触れた私周辺のお話をすることになってしまいます。読むほうにとっては私の稚筆も手伝いあまりに退屈に感じられるかもしれませんが、この小説自身もまたそのような語りを用いて何かとても大きなものの輪郭を何度も何度も少しずつ指でなぞりながら形作っていくような、そんな小説なものですから、それを読む練習だと思ってどうかもう少しだけお付き合いください。 私がこの小説に触れて味わったささいながらも稀有な体験として一つ、行き帰りの通勤時間で読み進めた文量が極めて多かったという不思議があります。と言いますのも、私は隙間時間の読書というものがもともと苦手で、細かな移動時間ではどうにも本を開く気がなかなか起きず結局寝る間を削って作ったまとまった時間でその大部分を読み果せてしまうことが常でした。しかしこの小説に限っては――もちろん最後の100ページほどは家で食い入るように読み終えましたが――毎日の隙間時間で手に取ることがまったく苦にならず、10ページ読んではカバンにしまい、またある時に取り出しては5ページだけ読み進め、そんな風に読み進めることができました。思えば、これほどまでに物語とともに生活するという経験は私にとってほとんど初めてのことだったかもしれません。私にそれをさせたのはきっと、このカズオ・イシグロという作家の精緻な文体であったことには疑う余地もないでしょう。またそういった文体こそが、本来であればヒステリックに人の感情を揺さぶることも可能であったこの物語を、その日その日の空気の匂いを感じるかのように終始穏やかな気持ちで読ませることを可能にしているのでしょう。少しとっつきにくい回りくどい文体ではありますが、しばらくするとそれが当たり前のように、私たちがいつもそうして物を見、聞き、感じているように、やがて主人公の語りが身体に流れ込んでくるようになることでしょう。 私の最もお気に入りのシーンは――主人公である彼女もそこをやがて訪れることはかなり序盤で告白しているのでさしたる問題にはならないでしょう――やはりノーフォークの街を歩く二人の描写に尽きます。私にとってはほとんどあそこがピークでした。もう少し、何か書こうかなとも思いましたがこれ以上はやめにしましょう。既にこの小説を読み終えた人に、あるいは万が一にもこれをきっかけにこの小説を手に取った人があればまた読み終えた後に、何かしらを思ってもらえたらきっとそれだけで十分です。 極めて特殊な設定でありながら極めて普遍的な物語、なんとも不思議な読後感のなか、こうしておずおずと感想を綴り始めたわけですがそれももうどうやら限界のようです。残念ながら私にはこれ以上を語ることができそうにもありません。いつもと異なる語り口を採用した結果、落としどころもほとんど見失っている有様です。それでも、人生はそうした出来事の連続で、失敗は失敗として、思い出は思い出として、擦れ違いは擦れ違いとして、愛情は愛情として、そのすべてを引きずったりあるいは忘れたりしながら、それを繰り返していくほかきっとないのでしょう。その真実を受け入れ、その真実に膝をつき手を合わせれば、それだけで何もかもに納得できるものなのか、それは私にはわかりません。しかし、きっとそれは生きるということへの向き合い方の一つであることは私には疑いようもなく、今はめったに開くこともなくなった宝箱の奥底にこの物語もそっとしまいこむと、私はまた今日からを生きていこうと考えるのでした。 | ||||
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| ノーベル賞作家の作品は、書物はどこでも増版待ち。電子データなら、すぐに手に入る。繊細複雑な心理描写を分かりやすい文で、流れるようにザクザク読める。 | ||||
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| はじめに物語の背景が明かされていないので、引き込まれていきます。ドナーになることが義務付けられていると知ってからは、どんな運命を辿るのかやきもきしながら読み進みました。ポシブルと再会とか逃避行とか心中とか、そういった大衆文学的な出来事は起こりません。ただ運命を受け入れて終わります。なので皮肉じみてるし普遍性を残していて面白いと思いました。登場人物たちの他愛ない日常の精緻な描写が物語に説得力を足しています。 | ||||
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| 面白かったです。ノーベル文学賞とるような小説って難しいのかと思ってましたが、そんなことは無く、21世紀の文学ってこういうものなのかなって思いました。 | ||||
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| 英語版を読む実力もなくしょうがないが、日本語訳が「かったるく」なかなか前進しない。英語と日本語の言い回しのせい?と感じるけれど。 | ||||
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| 内容はともかく話題の作品を夜中に自宅で直ぐに読めたのが感激。kindleのありがたみを感じる一瞬でした。 | ||||
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| 静謐な世界で無機質な絶望を生きる。 現実の世界とシンクロさせてしまう時に 後戻り出来ない様な感覚に襲われます。 それでも生きて行く、と言う 良い意味での諦観もまた不思議な感覚でした。 浸って読める美しい文章 訳者の方へも敬意を感じます。 | ||||
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| 相手と世界と命と誠実に向き合う主人公たちにしみじみと愛しさが募る。素晴らしい。 | ||||
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| (今年)2017年ノーベル文学賞受賞のカズオ・イシグロの代表作品。 前から読みたいと思っていたので、この機に手に取ってみた。 感想の前にひとつ。何故テレビで堂々とこの作品のネタバレをするんだろう…。咄嗟にチャンネル変えたけど見てしまったよ。カズオ・イシグロ的にはネタバレOKなスタンスらしいけど、解説でも訳者あとがきでもネタバレなしで読んだ方がいいってあるし、私も激しく同意する。この作品は予備知識なしで読んで、数々の違和感を抱えながら読み進めて、次第に明らかになっていくこの世界の悲劇的な有様に徐々に対峙していく…方が面白く読めると思う。私もそう読みたかった。 感想。 淡々とした語りと物語運びには賛否両論あるみたいだが、私は賛の方。これが激しいうねりのある小説なら、かえって冷めてしまったかも。主人公たちが反乱を起こすとか、なんとかして逃げ出すとか、自分達の運命を哀れんだりとか、そういうありがちなチープ展開ではなく淡々と運命を受容する様にこそ深く心が動かされた。やりきれなく、悲しい。彼らの運命受容は幼少期からの教育の賜物なんだろうか? 印象的なキャラクタはルース。何度も嫌な子だと思ったし、なんで主人公は彼女の知ったかぶりをフォローするんだろうと思った。結局のところ、主人公はルースを愛していたんだと思う。そしてルースの愛情深いところ、自己中な振る舞いの理由が自己中な気持ちによるだけではないことをわかっていたんだろう。第三者から見れば不可解な関係だが、主人公とルースの間には特別な友情関係と愛情が成り立っていたんだと思う。 ところでこの物語を読みながら、ずっと映画「アイランド」を思い出していた。(まあ物語運びは全然違うのだけれど) どっちが先なんだろうと調べたら、どちらも同じ2005年発表のものなのだとか。このあたりの時代はこのテーマに関連することに敏感になっていた時代なのだろうか。 | ||||
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| 一気に読みました。イギリス独特の雰囲気の中で主人公と友人達の幼少期からの郷愁が淡々と描かれています。 でも大きな疑問が…なぜ提供者達はみんな素直に提供するのでしょう?自分なら逃げ出すかも(笑) そのあたりが描かれてないのが唯一不満。 | ||||
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| 物語的には興味をひかれてその展開にも引き込まれるんですが、やっぱり小説っていうのは読み終わった後で「あー、面白かったなー」とか、「色々あるけど頑張って生きていこう」的な気持ちになれるモノが良いな〜と思いました。この話はもちろんフィクションでしょうけど悲しすぎるっていうか、恐すぎるっていうか、、だったらこの手の本を読まなければ良いじゃないかと言われればそれまでなんですが。ほとんど予備知識なしに読んでしまったもので。 | ||||
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| 自分の家庭が世間的にどのポジションにあるのか、 子供の時分にはほとんどの人がわからなかったように思う。 父親が居ないのは普通ではないとか、 平均より所得が著しく低いであるとか、 そういったことは、薄々感じることはあっても、 ある程度の年齢になって、様々な環境に触れないとはっきりはわからない。 たとえわかったとしても、生まれたときからそうであるのだから、 その普通でない状況は当人にとってはごく当たり前のこと。 世の中には優しい嘘というオブラートがあふれている。 しかしどんなに丁寧に包んでも、事実は事実であって変えようもなく、 事実に対する対処は受け入れるか受け入れないかだけなのだと思う。 ノーベル賞受賞おめでとうございます。 | ||||
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| 村上春樹さんのは、読むと理解できるが、こちらのは、文章は平易で、話も難しくないのだが、何を言いたいのか理解できない。 多分、私が純文学を、あまり読みなれていないからだろう。 別の著書を読んでみるつもりで、この書は、映画化されているので、そちらを見てみよう。 | ||||
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| 英語版と一緒に購入しました 日本語版だけを読むと、ちょっと古めかしい文章のように感じるかもしれませんが、英語学習用として最高の教材だと思います | ||||
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