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わたしを離さないで
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わたしを離さないでの評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.11pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全714件 221~240 12/36ページ
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| 賞をとったから読む、 注目されているものだから賞賛されるべきもの ・・と自分の好みを無視した買い物は 必要以上に落胆する。 日本の名前を持って、応援したくなる日本人が 裏切られるほどの日本とは程遠い言い回し。そして表現力。 素晴らしいのかもしれないが、好きになれなかった。 かわいそうに。 だから読書は難しいものとなってしまうんだろう。 『好き』から入る前に情報から入るから。。 | ||||
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| 恥ずかしながら、ノーベル賞のニュースを聞くまで、この著者のことは知らなかった。 その後、ドラマ版の再放送があったので観てみたのだが、正直、北朝鮮みたいな国なら兎も角、臓器調達の為のクローン人間達を製造し、臓器を提供させ、死に追いやるという、倫理や道徳を圧倒的に逸脱した行為が先進国と思しき場所で堂々と行われるという設定に全く現実感を感じられず、また(ドラマの演者や製作陣はかつて時代を超えて残る程の名作を創った、才能のある人達の筈なのに)その有り得ない設定の中で、ひたすらドラマチックに、感動的に、衝撃的に純愛物語を作ろうとしているが、実際は気が滅入る陰惨なものになってしまっており、途中で観るのをやめてしまった。 しばらくして、書店でたまたまこの原作本を見かけ、何故世界中でこの作家がこれ程評価され、ノーベル賞まで受賞するに至ったのか、半信半疑ながら今一度確認してみようと言う気になった。 読み始めて理解した。 この著者がここで描こうとしているのは、勿論(ことに英国人は敏感であろう)クローン技術へのアンチテーゼもあろうが、それよりも、何処にでもいる様な人間達が、誰でも経験する様なさりげない日常の機微であり、友情であり、恋であり、成長であり、別れなのであろうと。 言わば、クローン人間達であると言う事が唯一のファンタジーであり、そのファンタジーの舞台で、ごく普通の人間達の日々の物語が切なく、懐かしく、哀しく、とても大切に描かれているのだ。 著者は壮年の男性でありながら、少女から大人の女性へと成長して行く主人公の心理や感受性をきめ細やかに、鮮やかに表現している。 また、あまりにも普通な主人公とその仲間達が我々と同じ様に青春を送り、幸せを感じたり、傷付いたり、成長して行く姿がごく自然に表現されているが故に、人間に奉仕するために造られたクローンと言うコンセプトの残酷さが際立ち、アンチテーゼとしても高く成功している。 この著者が所謂「特別な才能」を持っていることは疑いようがないと感じた。 確かに、ナッツをかじりに恵比寿のバーに入って「やれやれ、僕は射精した」の著者が中々取れないノーベル賞をカズオ・イシグロが取れたのもなんだか納得出来る。 ただ唯一、女性は本当は基本的に性に奔放と言う風に描かれているところは共感出来ない。 そう言う女性が多いのも事実、でも、影響力のある作家が「それが普通」と言う風に描いてしまうのには抵抗を感じる。 ともあれ、一読に値する書である。 念の為、もう一度ドラマ版も最後まで観ようと言う気になった。 | ||||
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| 私の頭が硬いのかもしれませんが、設定について行けませんでした。 科学の進歩がもたらす危険について作者が言わんとすることは理解できますが。 | ||||
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| 人の「成長」が「死」に繋がる なんという皮肉だろう…… それでも人は生きる 前を向いて生きる 余韻の残る素晴らしい小説でした | ||||
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| すごく面白い。テーマの面白さもさることながら、気持ちの微妙な機微の描写が、素晴らしいと思いました。 | ||||
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| ネタバレはしないで書こうと思います。 あえて前情報なしで読んだので最大限に楽しめたと思います。あらすじは読まないほうがおススメです。 最初はよくある学校ものなのかな、それにしてはなんだかよくわからない用語やルールがあるなと、それが何か知りたいという興味本位でずんずん読めました。大体の本は読み飛ばしがちなのですが、さらりとびっくりする新事実が書かれていることもあり、ハイライトを付けながら注意深く読みました。 ノーベル賞作家というので、よほど難しいと思っていたらとてもとっつき易く読めたことに一番驚きました。翻訳者の方がうまいのか、翻訳物独特のぼんやり加減も無く読みやすかったです。 好みの問題もあると思いますが、ある所からファンタジー色を強く感じてしまい、確かにひどい話なのですが、共感しきることなく読み終えてしまい、他の方のように心を揺さぶられなかった自分の淡白さにやや凹みました。 どうしても理解に苦しむ設定(なぜ逃亡できないのか、嫌悪感を抱くほど嫌いなのになぜ保護活動をしたのか、コテージ期間の意義、介護者期間の開始と終了の曖昧さなどシステムとしての不完全さとそこのあたりの投げっぱなし)がいちいち気になり感情移入できなかったのだと思います。 全体としては先が気になりドンドン読んでしまうほど面白かったですが、、 | ||||
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| 単行本で読みたかったので、感激して読んでます。やはり、ハードブックは読みやすく良いです。 | ||||
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| 心理描写がとても繊細にかかれている。怖いくらい。読むのがしんどかったけど終盤にすすむにつれ、どんどん引き込まれた。最後はどうなっちゃうの?気持ちにどう決着をつけるのか、、、切なさや悲しさ、人間の強さや、傲慢さ。色々考えさせられた。 | ||||
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| 初めてイシグロ作品を読んだ。徐々に明かされる登場人物たちの運命や人間関係に引き込まれて読み終えた。最後の部分は抑制の効いた表現であるだけに余計悲しく、読み終えた時は語り手の心情に同化し、暫し放心した。余韻の残るエンディングだ。 少し冗長に感じた部分は、キャシーとルースの日常の諍いが繰り返し描かれた部分で、又かとややうんざりした。終末への伏線であることは理解できるのだが。 科学の進歩が今後我々に何をもたらすか、ディストピアかユートピアか、考えさせられた。 次は短編集を読んでイシグロをもっと知ろうと思っている。 | ||||
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| 凄い内容で驚きました。またこの著者には注目していきます。ゆっくりしか読めませんが・ | ||||
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| すごい世界でした。著者の想像力、創造力に圧倒されました。怖い。 | ||||
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| 臓器提供の為施設“ヘールシャム”で育った若者たちの物語。 冒頭から終わりまで主人公キャシーの回想という形で語られ、子供時代から大人時代へと物語が進行します。 決められた訓練と彼らと同じ“提供者”を介護する“介護人”の仕事を経て自らも“提供者”となります。 何度か臓器提供したのち体に限界を迎えた者から“使命を終える”ーつまり死を迎えます。 作中で語られる“友情、性、自分自身、恋に悩む姿”や“限られた生きる時間”は語り手である主人公の性格も手伝い、始まりから最後まで淡々と綴られています。 後半の悲しい場面で悲壮感を無理に出そうとせず淡々と描くところに、作者の登場人物に対する愛を感じます。 登場人物の様々な言動行動の背景には人間だからこその複雑な感情があるところを、 過剰に飾り立てず静かに話が展開するのがかえって物語の残酷さを引き立たせますが、同時に要所要所でハッとさせられる重厚な一冊でした。 ところどころ時系列が飛んで読み手を混乱させる(とくにヘルーシャム時代)ところを除けば、とてもいい本だと思います。 この本が出た当初NHKの書評番組で何回かゲスト達が取り上げていたためこのような本があるのだなあと記憶にはありましたが、 去年10月のイシグロ氏のノーベル賞受賞をきっかけに今回実際に読んでみました。 映画、ドラマ共に見たくなりました。 | ||||
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| 差別することの不条理と残酷を究極的な形で描いた作品。主人公達に、キャス、トミー、ルースといった通常であれば人種差別を受けることが相対的に少ないであろうアングロサクソン系の名前を与えることによって、普遍性が高まり、読者の感情移入がより容易になっている。隔離され、悲惨な運命が待ち受けることとなる主人公達にも、日々の生活の中で、豊かな芸術性、深い思索、情愛と嫉妬という心のひだがあり、かけがえのない大切な思い出がある。長崎原爆投下の歴史的記憶が作者にこの小説を書かせたのだろうか。日本語翻訳が「ですます調」でなかったほうが良かったかもしれない。 | ||||
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| 第22で終わっても良いのでは、と思う。 第23章は余韻に浸れるけれども、 作品のテーマは、トミーの叫びに込められているように思うから。 「ルーシー先生が正しいと思う」という叫びに。 カズオ・イシグロを読むのはこれが初めてだったけれど、 読み始めたときは、村上春樹に似ているように感じた、 でも、ラストに近づくにつれて、むしろ大江健三郎に近いのかもと思った。。 | ||||
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| 村上春樹に無い何かがある作家。今後も、すべての作品を読みたいと思った | ||||
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| ノーベル賞作家の代表作とのことで一読。 現実に近い舞台設定なので余計なこと考えなくてすいすい読めます。 ネタわかってる人も、設定上の矛盾とか考えなければ楽しめるでしょう。 私はだめでした。とくに後半。 たとえば北朝鮮人が誰でも自由に世界を往来できるのに 自分で食うことさえ教えなければ絶対に逃げないであろう教育が施されたという ありえない世界でのありきたりの三角関係にしか思えなかった。 | ||||
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| 心理描写が細かく描かれていて、素晴らしかった。一気に読んでしまいました。読み終えてから、登場人物がいとおしくて、堪らない気持ちになりました。 | ||||
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| 星新一、あるいは手塚治虫に移植やクローンを扱った作品がありました。そういったテーマをカズオ・イシグロ風に深めていくとこの作品になるのかなと思いました。 | ||||
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| カズオ・イシグロのすごさを再認。 主人公キャシーの人となり、 彼女を取り巻く友人たち、 彼女に関与する大人たちなの登場人物の設定の緻密さに圧倒される。 彼女が回想していく彼女の育った場所や彼女が遭遇した事項の描写の仕方も、丁寧に取り組んだ文章で描写される。些細なことの描写の丁寧さががこの小説をより一層厚みのあるものにしていると思う。 キャシーの独白でほとんどの物語が進んでいくのだが、描きだされる物語の視点にも感心。 主人公は感情を抑え静か語る。 キャシー自身は抑制された感情で物事に対していこうととしているよう鬼思える。 おそらくは、彼女なりの処世術なのだろうが、それが切ない。 全編を通して心を刺激される感じで、じっくりと読みこんだ。 とにかく、切ない小説で、涙がじわっと湧いてくるのを止められなかった。 カズオ・イシグロがノーベル賞なのは当然だと思う。 物語は、本当に哀しく、辛く、切ない。 登場人物たち(キャシー・トミー・ルースなどの生徒仲間、エイミー先生、ルーシー先生、「マダム」などの大人たち)もそれぞれの思いが丁寧に描かれるていて引き込まれる。 個人的には、トミーが一番気になる子だった。 こんなにやるせなく、寂しく、痛々しいお話を、書ききったイシグロの深い文学力にも感心する。 | ||||
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| 原書でも読みました。 原書の読解に役立ちました。 宿命を考えるとき、苛立ちと突破できないか哀れを感じます。 面白い小説だと思う。 | ||||
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