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わたしを離さないで



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【この小説が収録されている参考書籍】
わたしを離さないで
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

わたしを離さないでの評価: 4.11/5点 レビュー 714件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.11pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全714件 321~340 17/36ページ
No.394:
(5pt)

読後感が良くなかったですが星五つ⭐️

日本で翻訳発売された当時にハードカバー本を読みました。
その前に「日の名残り」を読んで流れるような翻訳文と作者カズオ・イシグロの作家としての素晴らしさに感動し、映画もまた素晴らしかったこともあって、「カズオ・イシグロの新作だー」とわくわくして期待も大きく読み始めることに。
ストーリーも翻訳も申し分ないのですが、本当に悪い読後感を味わうことになりその後、カズオ・イシグロ作品に手を伸ばせなくなったのは事実です。感想を述べられている多くの方々のように「ああ、あの表現はそういうことで、こう解釈できることから素晴らしい作品です」ということにはなかなかなりませんでした。実は今でもまだ引っかかるような感じを抱えたままで、作品中の少し引っかかる部分をまだ自分なりに解釈して行けない私がいるのは否めません。この作品は、たぶん諸手を挙げて本当に良かった! 読んでみてもう誰にでも勧められるって作品ではなく、読者が苦虫を潰したような違和感とともに読み終わり、読後には心に残った数々の場面を何度も反芻させられ、読んでしまった後にも心が酷くいつまでも囚われてしまう……。そんな素晴らしい作品なのではないかと私は思います。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)Amazon書評・レビュー:わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.393:
(5pt)

人間という生き物

何処まで突き進んでしまうんだろう。
こんな世界は悍ましいと強く思うのに、自分自身と愛する人の為ならば…と揺れる気持ちが正直有る。
人間は業欲で罪深い。
語り部の静かな語り口がより悲しさを、絶望を募らせて苦しい。
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4151200517
No.392:
(1pt)

救いようのない、陰惨な話(多少ネタバレあり)

本当の本当に、救いがない、暗い話。
著者の良さでもあるが、同じようなエピソードが延々続いて、核心に辿り着くまでがきつい。
自分は感動とかより、遥かに陰惨な気持ちになった。

日の名残りはマイベストの作品の一つだけど、本作はマイワーストの一つ。
カズオイシグロさんの作品は、読み手の感性によって、評価が全然変わってくると思う、
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)Amazon書評・レビュー:わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.391:
(5pt)

何も知らないで読むことをおすすめします。

本当の本当の本題は何なのか、
壮大な比喩になっているのか、
それともど直球なのか。

じわじわ真綿でくるまれるような、
来たるべき日までの生活。
その過程の味わいは、
本当に本書特有なものでした。

せんから、内容は紹介されている有名な本書ですが、
昨今のマスコミ様
(映画化、ドラマ化、ノーベル賞を含め)、
ここへ来て、はっきりしたネタバレはして欲しくなかったです。
どうせ分かることかもしれませんが、
本書の魅力は、
「それ」をあらゆる角度から想像させることだと
思うのです・・・。
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4151200517
No.390:
(5pt)

不思議な話

登場人物たちの置かれている現実はあまりに苛烈で悲しい。
なのになんだか懐かしい、もっと知りたいという欲求があるのに、一人称で語られる物語ではこれ以上は求めるべきではないとも思わされる。
余白余韻が素晴らしかった。
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4151200517
No.389:
(3pt)

一読、「渚にて」に類似、

そのSFをSFたらしめている本質的なアイデアには、あまり触れず、そのもたらす影響について記載するSFは多いが、本作もその範疇に入るのだろうか。各章には、1つの不協和音が忍ばされており、小説の進行につれて、それの意味が分かってくるという手法ーそれは、「日の名残り」で見られるがーは、英国人には好まれるかもしれないが、私には、とてもノーベル賞作家のものとは思えなかった。
 ただ、この寂寥感、諦念には、既視感があった。思い出したのは、「渚にて(ネビル・シュート)」だ。昭和四三年に放送された映画を見た記憶があるが、核戦争後に滅び行く人々と重なるものがある。
 延々とあるいは、だらだらと続く描写を私は評価しない。さらに、翻訳がイマイチという感がある。しかし、著者はこのような感性をどのようにして身につけたのだろうか。
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4151200517
No.388:
(5pt)

心にしみる

本は読む方で、本を読んで泣くことなんてほとんどないひねくれものですが、これはやられました。素晴らしい作品です。
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4151200517
No.387:
(5pt)

ノーベル賞

ノーベル賞をとったので1度読んで見ようといつ届くかわかりません。速く届くことを祈ります。
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4151200517
No.386:
(4pt)

現代社会・近未来社会が包含しうる衝撃的な題材が、淡々とした語調で綴られる傑作

イギリスのとある片田舎にある閉鎖的な施設を中心とした物語。登場人物の多くは「提供者」と呼ばれる数奇な運命をもつ子供たち。その運命のため、子供たちの身体は少しずつ切り刻まれ、やがて死を迎えていく。その中で生に向き合う登場人物たち。その経過は淡々と語られるのみで激しい文体は出てこないことが、逆に強烈なコントラストとなって読者に伝わってくる。なかなか重い読後感ではあったが、題材・語調・心理描写、いずれもが静かに調和した傑作のひとつであると思う。カズオ・イシグロ先生、ノーベル文学賞おめでとうございます。
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4151200517
No.385:
(5pt)

ヒトと自分が「存在し合っている」奇跡に気づき、嬉しくなれる人間賛歌。私たちは、臓器より大切な何か、を与え合って生きている。

私たちは例外なく、自分のまわりの肉親、身内、友人、学校、職場の仲間等々、星の数ほどの人々との結びつきがあって、いま、自分に成っている、自分たらしめられている。そして、その逆に、自分自身も誰かや誰かにつながり、その人々たらしめている存在でもある。物語は、見ず知らずの、誰かや誰かに自分の臓器を差し出す運命にあるクローン人間の成長過程、存在への自問、葛藤が描かれる。読者は、英国のとあるクローン養成寄宿学校の生徒の会話や行動、暮らしぶりを追ううち、自分もそのクローン生徒の一員と違わない感覚に見舞われる。幼少期の生徒たちの細かい所作、言葉、気持ちの動揺、感傷的なエピソードなどが、自分の保育、幼稚園時代の記憶と次第にリアルに、微笑ましく、重なっていくからだ。彼らクローンにも、青年期になると恋愛、性欲等、感情のはげしい起伏が生じる、そして、成人すると、臓器提供という決められた運命への憤り、嘆き、悲しみ、諦念が首をもたげてくる。私たち現実を生きる人間同士も、臓器でなくとも、自分を削って、大切な何かを互いに与え合って生きて来たのではないか。幼少期から青年期に矛盾や葛藤を覚え、得ることだけでない世界に気づく。だからこそ、成人して、犠牲にせざるを得ない自分もいれば、同時に誰かに与えられ、救われる自分もいること、運命の不思議を知る、のではなかろうか。多くの読者は、読後、この小説「never let me go」は、「never let you go」でもある、と讃えるに違いない。
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4151200517
No.384:
(5pt)

この機会に

ノーベル文学賞受賞で、注目の作家の
わたしとしては、一番読みやすく心に残る作品だ。

日本での発売当初、本屋さんで見かけ、
なんの予備知識もない作家のこの本に、なんとも興味をひかれて読んだことを思い出す。
読み進めながら、え? これはもしかして、もしかすると臓器提供のことなのか、
そのためだけに育てられている子供たちのことを描いているのか、、、
そうなのか、でも、それって、、、
と慄きながらページをめくった。

その後、映画や舞台やドラマで話題になっているので、
ノーベル文学賞を身近に感じる人も、わたしをはじめ多いことだろう。
この機会に読んでほしい本だ。
ただ、こういう内容の本と知って読むのは、
え? これって、、、
というあの感じは味わえないのかな、とちょっと残念なような気もする。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)Amazon書評・レビュー:わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.383:
(5pt)

ようやくの文学賞。

カズオイシグロさんがノーベル文学賞を受賞されたこと、とても嬉しく思います。
本当におめでとうございます。

改めて読んでみて、描かれる生に胸を掴まれています。

キーアイテムであるこの表紙もいいのですが、
私が購入した頃の表紙は、友風子さんというイラストレーターさんが描かれたものでした。
作品の空気感が伝わってくる絵で、
またぜひ、この機会にイラスト版の表紙も復活させていただきたいです。
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4151200517
No.382:
(2pt)

翻訳の質が悪くて読めない。

みなさんこの機械翻訳のようなものを読んで感動するということは
ストーリーがよかったってことなんでしょうか。
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4151200517
No.381:
(5pt)

ノーベル賞受賞おめでとうございます。

ノーベル賞受賞おめでとうございます。
○上さんのような絶望的であまり希望が見えない作品に比べて人間の愛を実にきれいに評者できる人こそノーベル賞にふさわしいです。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)Amazon書評・レビュー:わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.380:
(5pt)

祝ノーベル文学賞受賞

ノーベル文学賞受賞おめでとうございます。
カズオイシグロさんのことは、テレビで見るまでは知りませんでしたが、これを機に購入しました。
読むのを楽しみにしています。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)Amazon書評・レビュー:わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.379:
(5pt)

感動しました

主人公達は、“特別な”人たちです。
しかし、どう“特別”なのかは、半分ほど進まないと明かされませんでした。

イギリスの香りを感じました。
科学と人間。
主人公達が“特別”なのに、自分自身と、何も変わらないとも思いました。

考えさせる作品でした。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)Amazon書評・レビュー:わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.378:
(5pt)

ここは私たちの世界

これは、私の住んでいる場所とは全くかけ離れた世界の物語なのに、読んで行くうちに、ああここは私の住んでいる所だ‥と思えてくる。そして私の「これまで」と「これから」がこの本の中にあると。

子供時代から続く友人関係の中での心の動きが繊細に綴られている。ちょっとした心の動きも見逃したりはしない。言葉で一つ一つの動きを表現していく。強い者に思わず遠慮してしまったり、場の雰囲気を感じて沈黙してしまったり、疎ましく思いながらも相手の気持ちがこちらに向いてきたと思うとまた楽しくなったり。経験はあるが意識の外へ流してしまっている心の細やかな動きが、次から次へと言葉となり繰り広げられる。そうだった、あの時私もこんな気持ちだったんだ‥と思いながら読み進んだ。

成長した子供達を待ち受けているのは「死」だ。

キャシーに対していつも支配的であろうとしたルースの最後の姿は胸を打つ。
ルースは心の底にある悔いをキャシーに告げ、二人はルースの死の淵で心を結び合せる。
キャシーは何かとうるさい存在のルースを大人になった時点では避けることもできたのに、それをしなかった。ルースに関わることをやめなかったキャシーに、ルースは最後に応えたのだと思う。
トミーとキャシーの最後の日々は切ない。二人で生きていきたいという思いが、溢れるような思いが、物語が紡いでいるその時間を静かに満たしていく。

ルースもトミーもそれぞれの死を迎い入れる。
そしてキャシーも程なくしてそうなるのだろう。
充足した死‥という言葉が浮かんでくる。
作者は三人の関係を幼い頃から描いていて、最後にこの結末に導いていく。

この本から豊かな時間を与えられたと思う。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)Amazon書評・レビュー:わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.377:
(5pt)

裏切らないイシグロさん!

やはりイシグロさんは視点が違うと感動しました。また違う本を買いたいと思っています。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)Amazon書評・レビュー:わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.376:
(3pt)

うーん。という可もなく不可もなく…

ドラマを観てからの購入。
それぞれの感覚かもしれませんが、クローンの日記小説といった感想。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)Amazon書評・レビュー:わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.375:
(5pt)

カズオ・イシグロの最高傑作

この方の本は有名どころは全て読みましたが、間違いなくこれが最高傑作です!!
心にいつまでも後遺症が残ります。
この世界観。。。悲しみの中に希望を見出すところ、切なくも目が離せません。
「わたしをはなさないで……」と歌うシーン、秀逸です。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)Amazon書評・レビュー:わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517

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