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わたしを離さないで
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わたしを離さないでの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全707件 461~480 24/36ページ
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テレビでの紹介で興味を持ち読んでみました、色々考えさせられました。 | ||||
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ただひたすら切ない。 この物語の中で一番怖いのは作者があえてはっきりとは書いていない事実。 なぜ彼らは淡々と運命を受け入れるのか? そこに思いをいたらせると・・・・・・・ 近未来の物語であるが、私たちの現実はまさに追いつこうとしている野ではないか。 カズオ イシグロが自分で日本語に訳してくれたらと思いました。 | ||||
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とても切なくてかなしい物語。ある目的を持って人造クローン人間には、心はあるのか? | ||||
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評判がすごく良かったので期待して読んだのですが、ここ数年で1番の大ハズレでした。 合わない人はとことん合わないと思います。高評価が多いからといって安心してたらエライ目にあいます。 この本を一言で言ってしまうと、レールに沿って延々と時速20キロで進んでいく物語。 文章が醸し出している雰囲気と、提供者と介護人というキーワードから、本や映画や漫画をそれなりに鑑賞してきた人なら、開始数十ページでだいたいの真相と物語の終わり方は想像がつくでしょう。私はつきました。 しかしそこに至るまでの過程があまりにも予想外でした。なんの変化もありませんでした。ずーーーーーっと同じでした。400ページ以上、ずーーーっと同じ。 しかも、リアリティが全くないんです。リアリティを追求すれば、必ず途中で転機があるはずなんです。私は凡人ですが、もしこの主人公の立場にいたら、必ず何かしら行動をおこしていたでしょう。 主人公は心が強いのか、はたまた心がないのか、頭がオカシイのか…ちょっと共感できませんでしたね。 とりあえず、何も行動をおこさない主人公たちに十分な教育を受けた人としての感情や尊厳があるとは、残念ながら私には感じられませんでした。 そして私がこの作品を全く評価しない根拠は、私の下してしまった結論が、作者の意図とは明らかに真逆にあるということ。それに尽きます。 しかし深読みすると、教育をちゃんとしないとこんな人間になるんだよ、だから教育ってほんとに大切なんだよ、という熱いメッセージが込められているような気もします。 なので☆1つプラスします。 | ||||
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たんたんと、それでいてち密に描写される3人の幼馴染たちの日常。 トミーとキャシー、そしてルースが育った場所が、 単なる孤児院ではなく、ページをめくるごとにその場所の真実や、 彼らが抱える不安と希望の理由が見えてくる。 本やストーリー自体が素晴らしいというものではないけれど、 卓越された文章力にどんどんページをめくってしまう。 「将来がない」と自覚した彼らが、お互いにしがみつくように生きていく姿。 仲間を幸せにすることで、自分の生きたあかしを残そうとしている姿が “哀しい”というよりも“染みた”。 最後の一人へむけられた同情の視線も、 丁寧にエピソードが重ねられているからこそ納得できる。 トミーがキャシーのためにテープを探すエピソードの意味が、 ページをめくるごとに変わってくる。 マダムが語った「わたしを離さないで」の解釈に驚かされ、そして納得させられた。 | ||||
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この本は切ない、本当に切ない。 彼らは「提供者」という宿命に向かって生きているけど、普通の我々と同じように、愛情、友情、怒り、妬み、性欲、所有欲と、人間のあらゆる感情を抱えて生きている。唯一欠けているもの、それは希望。しかし三人は希望を見つける。たとえ希望の行く手に、自分がいないとしても。 その愛と葛藤をドラマチックに描けばそんなドラマになっただろう。しかしカズオ・イシグロは現代イギリスを代表する文学家、そんな安直な真似はしない。あくまで淡々とした語り口で物語を進めながら、いつしか読者は巻き込まれ、クライマックスの高みへと登っていく。細部まで抑制が利いていて、入念に構成されていて、かつ我々を仰天させてくれる小説、という巻末の解説に、もはや付け足す言辞はない。 そして読み終わって思う。普通に生きられる我々は、希望を持って生きているかと。 | ||||
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結末を言う訳にいかないのが残念です。 皆読んでください。 一気に、カズオ・イシグロさんが大好きになりました。 | ||||
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読後数週間が経ち、「人はそれぞれ事情をかかえ、平然と生きている」という言葉を思い出した。 もし本作品の主人公たちと、現実社会に生きる我々をこの言葉で一括りに出来るとしたら、彼等と僕等との違いは何なのかと考える。 目に見える違いといえば、彼等は子孫を残せない事、必ず誰かに提供する事、決して長生きできない事。 でも、本当の違いはそんな事なのだろうか。 実のところ決定的に違うのは、彼等は必ず誰かの役に立ち死んでゆく、という事ではないだろうか。もし僕等が死に際に一生を振り返った時、実際に誰かの役に立ったなどと、思い起こす事ができるのだろうか。 読了直後から暫くは、作品中の彼等の過酷な運命に対し、哀れみの様な感情を抱いていた。しかし、本当に哀れみを受けなければいけないのは、現実社会に生きる僕等の方ではないかと感じた。 最期の役目を終えて、人知れず息を引き取る彼等の姿を想像してみると、それはとても穏やかな表情だったのではないかと思う。 | ||||
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ここ最近読んだ外国人作家の小説ではピカイチ! 僕の最近の読書は、本当に面白い小説に恵まれています。 この本は映画を先に観てから、一年ほど経過した2013年に読んでいます。 なぜ一年置いたかというと、映画があまりにも面白かったので、その余韻のまま本書を読みたくなかったのがその理由 そして、、、一年置いたかいがありました! 久しぶりに夢中になって読みふけってしまいました。 抑制の効いた文章。精緻に組まれた構成。伏線や謎がラストで収束していく時のカタルシス。 どれをとっても最高の小説です。 もし本書を読みたいと思っている方はぜひ映画も御覧ください! ストーリーへの没入感がさらに増すこと請け合いです。 本物の小説体験を望んでいる方にぜひ読んでいただきたい小説です。 | ||||
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文章の中ではいくらでの表現できるけれども、現実としての再生は・・・・・・ 映画化されているみたい(見てはいない)だけれども、内面をどれだけ描き出せるのか? 言葉の持つ現実感は、リアルを超えることがあると実感させてくれる作品でした。 | ||||
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沖縄にある放送局のインターネットラジオに、映画に関する優良な番組があり、そこに取り上げられ、この作品を知った。 静かなサイエンスフィクション、と。 読んでみると、静かながら読後に腹の深いところから大声を出して泣きたくなるような、特異なものを描きながら普遍なジレンマとして読み手の深いところを揺さぶられる。 ブレードランナーの最後、鳩が空へ羽ばたく光景が思い浮かぶ。 あの鳩が本当に飛び立ったのか、鳩など本当はこの世界にいやしないのではないかと、そんなことを思った。海辺の鉄線に引っかかったビニールゴミのはためく音が、鳩の羽音と重なったからかもしれない。 そんな音はとこにも書いていないけれど。 | ||||
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明日は高校の卒業式。というのに読み始めたら気になって止まらなくなりました。渡部昇一氏が本の中で絶賛していたので購入。小説なんてめったに読まない私です。最初と最後をさっと読んで、それほどでもないな、きっと渡部昇一氏は原文で読んだから面白かったに違いない。訳本では無理があったのかと思いつつも残りを読み始めたら凄いこと!!マンガ『宇宙兄弟』の伏線の上手さには恐れ入りますが、これも凄い。実際にはあり得ない話とは分かっていてもいろんなことを考えさせてくれる問題作であることは間違いありません。最近のマンガでもありましたよね。アインシュタインやベートーベンのクローン人間を集めた学校のマンガ。このマンガの作者もイシグロの本読んでらっしゃるのでしょうか。今日、DVDと『日の名残り』も注文しちゃいました。 | ||||
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もう少し砕いて訳した方が良いと思う。 抽象的表現が目立ち、感情移入しにくい。 自動翻訳の文章を読んでいる感覚で疲れた。 | ||||
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ストーリーそのものはとても奇抜で、儚く切ない気持ちでいっぱいになります。 作品には★5つをつけたいのですが・・・ 日本語訳の本としては、その訳に対しても評価されるべきと思ったので★3つにしました。 原作(英文)を読んではいませんが、相当な丁寧な言い回しがされている原作なのでしょう。 しかし日本語のキャシーの語り口があまりに丁寧過ぎて、子供に説明するような言い回しというのか、とにかく読みづらく、かったるい。 とても集中力を持続できる翻訳ではなかった。 本作で解説を担当されている柴田元幸さん(ポール・オースターの作品など多数翻訳されてる)に、改めて翻訳版をお願いしたいと切に感じてます。本編が終わったあとの、柴田さんの解説が実にホッとさせられます。 良い作品は過去にも多数の翻訳版が出され、それぞれで好評を得ている。ぜひ別の翻訳版を読んでみたい。 | ||||
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まず翻訳の文体がデリケートで良い。人間の本質をテーマにしている作品で、懐かしく、また悲しい。 | ||||
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お腹や、胸や、背中をさすりながら読みました。 すごく抑制がきいてて、淡々と、怖く、痛く、切なく、読後、様々なものが残ります。 地名など現実世界なのでしょうが、主人公達はほとんど一般の人々と交流がないのでフワッとしてて、でも悲しみは共有できて、読後数日経ってもいろんなものが残って、それをあれこれ考えている自分に気付き、そういう小説は良い小説ですよね。これが意図的にできる作家ですから、現代英国最高の作家なのでしょうね。こういう作家が、ノーベル賞に選ばれて欲しいですね。 | ||||
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内容を読んで正直難しい問題だと思いました。主人公のようには、私はなれないと感じました。 | ||||
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淡々と日常的な感じで、主人公たちのエピソードが語られていきます。 でもよく考えると全く非日常的というか、パラレルワールドのような違和感を感じます。 そして、さくっと読み終わった後に背筋がゾクゾクしました。 決して血しぶきが飛んだり亡霊が襲ってきたりはしませんが、 ふと振り向くと、何かがひたひたと迫ってくるのに気づくような恐怖を覚える小説です。 余談ですが、『ロアルド・ダールの幽霊物語』に『後にならないと』というイーディス・ウォートンの短編、 随分昔に読んだ、この短いけれどやはり読後にゾクッとする小説のことをふと思い出しました。 | ||||
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The remain of the day で大好きになった作家です。 そのイメージで本作品を読み始めました。 本当に手探りに。途中からは恐る恐るですが。 あえて内容には触れたくありません。 余韻の残る逸品です。 でも、何故?...と尋ねてみたい。 | ||||
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舞台はSF。 ですが、描写は、とても一般的、普遍的な日常。 学校生活、噂、友達の輪だったり、恋愛だったり。 しかし常につきまとう、抗えぬ運命。ある目的の為に、生まれたことを意識して その中での日常。一見すると僕達と同じ日常ですが、受ける印象は全く違います。 僕らの日常を考え、見直す気持ちにさせます。 登場人部たちが、突拍子ないこをするわけではないです。 わかっている運命を否定していないですが、なんとなく現実味なく、回避できる希望も持っています。 まるで僕らが漠然と将来に不安をいだきつつも、なんとなく期待するように。 そこが重苦しく、惹かれたところだと思います。 その彼女、彼らの結末に惹かれて、最後まで読んでしまいました。 良い本だと思います。 その本が心に届くかは、人により、またタイミングだと思います。 特にこのような本は、万人には薦めないですが、ぜひご一読を。 | ||||
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