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わたしを離さないで



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【この小説が収録されている参考書籍】
わたしを離さないで
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)

わたしを離さないでの評価: 4.10/5点 レビュー 707件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.10pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全707件 61~80 4/36ページ
No.647:
(5pt)

人類への警鐘

世界がうずうずしながら待っているクローンによる臓器提供。架空のシステムを通じて人間が生きていく上でしてよいことといけないことをしっかり見つめながら時間をつないでいかなければならないと考えさせられた。良し悪しは判断できないが人間が生き命をつないでいくことの重さを改めて考えさせられた作品でした。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)Amazon書評・レビュー:わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517
No.646:
(5pt)

素晴らしい

あえて内容については何も語りませんが、間違いなく一生心に残ると思います。
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4151200517
No.645:
(5pt)

現代の「ピノキオ」物語

作品中で幼い生徒たちは「展示館」に選ばれるほどの出来栄えの美術作品を創作することに没頭する。展示館の意味は最後に明かされるのであるが、それは読む人をはっとさせる当たり前の理由だった。「ピノキオ」の物語の裏返しなのである。神ならぬ人が創り出し得た命にも魂は宿るのか。宗教者や敬虔なキリスト教徒はこれに嫌悪を覚えるかもしれない。創造されし万物に魂の存在を認める日本的な宗教観ではあまりにも当たり前のことなのに。私はイシグロが日本人だからと言いたい訳ではない。これが「人の為すが故」と思えたのだ。
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4151200517
No.644:
(5pt)

面白い

面白い
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4151200517
No.643:
(5pt)

まるで絶滅収容所に送られた人々の運命のようだ

カズオ・イシグロの最高傑作は、この作品だろう。多くの読者が同感であろうと思う。個人的には「充たされざる者」が好きなのだが、その衝撃度は他の作品群を上回り、「日の名残り」よりも傑作である。ナチス政権下で絶滅収容所に送られたユダヤ人達の運命を彷彿とさせられた。クローンの人権問題を考えさせられるSF小説であるが、彼らは何故、ここまで素直に自分の運命を受け入れられるのか、幼少時からの洗脳教育のせいなのか、不自然さに納得できないところもある。しかし、そのような部分を含んでの傑作なのである。本のジャケットもカセットテープであり、「わたしを離さないで」の曲に合わせて、主人公が枕を抱えてゆらゆらと踊るシーンには胸が締め付けられる。
 この心を揺さぶる小説の翻訳も素晴らしい。土屋氏の翻訳はまさに絶品であり、この翻訳なしでこの作品は語れないだろう。さすがは翻訳のプロである。
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4151200517
No.642:
(4pt)

ロストコーナー

この小説の中の一カ所だけ、とても惹かれたシーンがある。エミリ先生の授業でのシーンだ。

「「ご覧なさい。ノーフォークは国の東端です。海に突き出す半島にありますから、ここからどこかへ行くということができません。北へ行く人も、南へ行く人も。」先生は棒を上下に動かしました。「みなここを敬遠します。いまでも僻地であり続けるのはそのためです。静かないいところですが、見方によってはイギリスのロストコーナーとも言えます。」ロストコーナーー先生のその言葉が発端でした。ご存じの通り、ロストコーナーには二通りの意味があります。一つは「忘れられた土地」の意味で、先生が言おうとしたのはこちらです。そして、もう一つは、実はヘールシャムの四階にも「ロストコーナー」と呼ばれている場所がありました。遺失物置き場、つまり落とし物や忘れものが保管される場所です。(中略)何か大事なものをなくしてさ、探しても探しても見つからない。でも、絶望する必要はなかったわけよ。だって、いつも一縷の望みがあったんだもの。いつか大人になって、国中を自由に動き回れるようになった、ノーフォークに行くぞ。あそこなら、必ず見つかる、って。ルースの言うとおりでしょう。ノーフォークはわたしたちの心の拠り所でした。」引用終了。

「ロストコーナー、忘れられた土地に自分の探してたものが見つかる、、、」この感覚に私は強く惹かれた。私も自分のロストコーナーを探したいと思ったのだ。
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4151200517
No.641:
(5pt)

人生の思い出

ものすごく感動し、心が揺さぶられた作品です。
淡々としながらも何か違和感のある生活。心理描写や人物描写の繊細さがすばらしいと思いました。
読み終わった後、涙が溢れました。そして、本の冒頭に戻るとまた涙が溢れてきました。
愛情、友情、子供時代のたわいもないこと、すべての思い出を胸に抱いて、キャシーは残りを過ごしていくんだろうな。
私たちの人生もそうだけど、みんな確実に死ぬ。でも、それがさらにはっきりと運命づけられてるキャシーたちにとってこそ、さらに思い出って大切な、貴重な、ものだったのかもしれません。エミリ先生が言ってたように。
カズオ・イシグロさんの作品は初めてでしたが、他の作品もぜひ読みたいと思いました。
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4151200517
No.640:
(4pt)

主人公は信頼出来ない語り手なのか?

語られていないことで語る作家と言うことでそこに注意して読んでいました。主人公達にとっての最も大きな探求のテーマは予め決められた運命から逃れる術はあるのかという事になります。
スペアとしてのクローンと言う部分の倫理的な観点については皆さんが議論されている所ですが、最後の主人公のあまりにも淡々とした態度、自分のこれからについて自分には未来が有る様に見えることには違和感を禁じ得ませんでした。はっきりとは語られていないのですが、運命から逃れた様に見えるのです。
本文の何処かにその鍵が隠されていたのか、1回だけ読んだ私には見つける事が出来ませんでした。いつか読み直事が有ればその鍵を見つけ出したいものです。
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4151200517
No.639:
(5pt)

最高に気品のあるSF小説

イギリスの風景のなかで静かに進む生活が描き出されながら、人類にとっての大きな課題を扱うという大胆なプロットで、読んでいる最中は淡々とした印象だったのですが、読後に圧倒され余韻が深く残る作品でした。
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4151200517
No.638:
(4pt)

あり得ると思います。

内容はウィキ等で調べていたのですが思ったより文体がふにゃふにゃしていて締まりが無い感じと性的な内容が多すぎると感じました。しかしカセットテープの曲でエミリー先生が泣いたのはキャス達の状況を思ったからと思いましたが科学の発達によりキャス達さえ不要となる未来を考えたと言うのが意外でさすがと思いました。又最後のノーフォークのごみが打ち上げられたり、不幸な結末は予測出来ませんでした。全体としてはなんとなく月と六ペンスの作りに似ていると感じました。設定が現代なのは警告の意味かとも思いました。
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4151200517
No.637:
(4pt)

生まれた命は同じ

三浦春馬さんが演じた事で、ドラマからみました。それで、とても感動して是非原作も読みたいと思い購入しました。個人的にはドラマの方が、とても解りやすく入りこめました。儚いからこそ美しいと。目的はなんであろうと、命は命なのです。
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4151200517
No.636:
(4pt)

淡々と紡がれるノスタルジー

主人公キャシーの回想として語られる物語。

イギリス文学らしい精緻さ、時に回りくどいとも思われる時もあったが、それらの積み重ねにより作品がよりリアルを伴ったものになっていると思う。

海外文学に慣れていないこともあり、とにかく読み終わるのに時間がかかった。
他のレビューにもあったが、これは劇的な結末がある物語ではない。

ただ、SFであるはずの世界の登場人物に、心が締め付けられるような共感、ノスタルジーを得られることは、その淡々とした語り口によるものだろう。
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4151200517
No.635:
(5pt)

覚めることのない悪夢を生きる

取り返しのつかないことをしてしまった、という絶望の中で目が覚める悪夢があるが、これは……。覚めることのない悪夢を生きる人間たちのストーリー。
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4151200517
No.634:
(5pt)

異質なSF小説

これまでに触れてきたどのSF作品よりも静的で、登場人物のクローン達が使命を全うするまでひっそりと生きている。無機質に生きている自分としては、クローンである彼らの方がよっぽど「生きていた」と思う。
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4151200517
No.633:
(1pt)

何も喚起しない、つまらない小説(臓器提供のための複製人間!?)

物語は何を創造しようが勝手ですが、「臓器提供のための複製人間たちの物語」に何らのリアリティー、親和性、神話、ファンタジー、警句も見いだせませんでした。
「わたし」が語る言葉は、深みがなく、ただだらだらと滑るばかりです。
ノーベル賞とは何なのでしょうか? 特に文学というジャンルに関して言えば、寒く寂しい北欧の部屋にいる偏った(高邁な)選者先生たちが選ぶ賞に意味があるのか?とつい思ってしまいました。
これほどつまらない小説は珍しい!
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4151200517
No.632:
(4pt)

原書と訳書のニュアンスを超えた傑作!

原書NEVER LET ME GOで最初に読み、本書を読みました。やはり原書の方が語呂が多い(Kazuo Ishiguroもいってlive interviewsで言っていますが)ので感情移入しやすいです。
さておき、内容的には人類は人類を犠牲にして生きている、正に実際に起きている事を英国を舞台にして描写しているようです。登場人物の恋愛は作品の一部であり、全体的に見れば彼等が私達の知覚出来ないinnocentな部分を射影しており、今まで読んだ同氏の作品の中で最高傑作だと思います。
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4151200517
No.631:
(5pt)

人間が人を作ってはいけない

推理小説に似た読み進み方をしました。
いくつかのキーワードから子供たちが何をしているのか、何のためにいるのかを推測しながら読んでいくことができます。
身近で指導する先生は子供たちが普通の人間と変わらないことがわかり、能力を引き出し、非人間的な扱いが正しくないことを社会に知らせようと試みる。
クローン人間を製造する技術を持ち始めた人類に対する警鐘です。
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4151200517
No.630:
(5pt)

私を離さないで

題材が凄すぎて衝撃的だった。命と倫理についてとても考えさせられました。
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4151200517
No.629:
(5pt)

やはりそれなりの本でした

ノーベル賞を貰うほどの人の小説、村上春樹の様な三文小説とは違いが判ります!
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4151200517
No.628:
(5pt)

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私は小さいころ、親の仕事の関係でよく引っ越していました。未就学児から小学校高学年までは親の仕事がらみの宿舎に住んでいたのですが、一番仲のいい2人の友達はまだ私が住んでいるうちに引っ越してしまったし、私自身も小学4年生のときに引っ越しました。他にも年齢の近い子どもはたくさんいましたが、おそらくあの宿舎に小学校卒業まで住んでいた子どもは多くありません。だいたいが一緒に卒業アルバムに載ることなく引っ越してしまうのです。その後、一度だけ宿舎を見にいったときにはもう住人はおらず、解体を目前にひかえて封鎖されていました。
大人になった今でもあの日々はなんだったのかと時々思いだしてしまいます。この本は離散した私と彼らの物語でもあると思っています。同じような境遇の方がいらっしゃれば、ぜひ読んでみてください。
わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)Amazon書評・レビュー:わたしを離さないで (ハヤカワepi文庫)より
4151200517

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