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わたしを離さないで
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わたしを離さないでの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全707件 41~60 3/36ページ
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割と今ではよく見る設定だがここまで完璧に作り込まれたものはないと思う。大小顕微全ての伏線が回収され納得感が凄まじい。 「抑制が効いた文体で書かれていること」がなぜか評価されているが、抑制の効いた言い回しを持つ狂言回しを設定することでこの物語における世界観を完璧に表現したことがより正しい褒められるべきポイントに思える。 | ||||
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TBSでドラマが放送されていて、結構気になってみていたという感じでした。 その際に「こういうシステム(?)ってコスト的にどうなんだ」と疑問に思っていたこと、原作小説になら書いてあるのでは、といつか読もう読もうと、ようやく読めた本です。 結果として「ほかの施設は劣悪」「支援がなくなり閉鎖」という話から「それっぽいこと」は少しわかったような気がしましたが「そういった人たちを育てていくコスト」は、具体的には触れられていませんでした。そこは物語について重要なことではなかったんですね…。アイランドという映画や約束のネバーランドなどでは「運営にかかる費用」についても説明があったように思うので、ドラマでは割愛されたのかな、と思っていましたが。ミステリではないですが、主人公がなかなか語りださないことが気になり、ぐんぐん読み進められました。思春期の女の子にありがちな奇妙な友情の形を描いた部分などは、自分が子供だった頃を思い起こさせます。日本のドラマだけでなく、海外の映像化作品もあるようなので、いずれ観てみたいと思います。 | ||||
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子供時代を一緒に過ごした、若き男と、若き女二人との愛と友情の物語。 男トミーと女ルースのカップルは、臓器提供の使命を終えて若くして死んでしまいます。 自分の命を使うという、文字通りの使命に従って。 残された一人、介護人の女「わたし」キャシー三十一歳が回想して語ります。 この物語には、たくさんの人間が登場します。 「とにかく無人でさえあれば、どこをどうながめてもよく、要は、ほんの一瞬でも、別世界にいることを想像したかったのだと思います。ここは生徒であふれかえっているヘールシャムではない。静かで穏やかなどこかの館。住んでいるのはわたしとあと五、六人……と」(140頁) 無人の別世界となってしまった過去を書かずに、 逆に「生徒であふれかえっているヘールシャム」を描くなんて! 著者のカズオ・イシグロさんは、徹底的に、多くの人物を登場させています。 それが「逆説的な普遍性」(444頁、柴田 元幸さんによる「解説」)を感じさせます。 <登場人物>(頁順) 同一人物の名前でも、違った呼び名は列記しました。 9頁 キャシー・H 11頁 ルース 11頁 トミー 15頁 ジェニー・B 17頁 ローラ 20頁 ハナ 20頁 グレアム・K 22頁 ジョディ先生 23頁 トリシア看護婦 23頁 キャシー 24頁 キャス 25頁 レジー・D 26頁 クリストファー先生 29頁 スージー・K 29頁 ジャッキー 31頁 クリスティ 31頁 ピーター・B 32頁 ジェラルディン先生 33頁 ロバート先生 33頁 エミリ先生 35頁 アーサー・H 36頁 アレグザンダー・J 36頁 ピーター・N 39頁 ルーシー先生 40頁 マチルダ 44頁 ジェームズ・B 50頁 マダム 52頁 アマンダ・C 52頁 アマンダ 53頁 ロジャー先生 53頁 キャロル・H 53頁 キャロル 56頁 フランク先生 64頁 ロイ・J 65頁 ポリー・T 65頁 ポリー 71頁 シルビー・C 72頁 シルビー 80頁 アイリーン先生 81頁 マージ・K 82頁 マージ 85頁 ジョージ先生 87頁 モイラ・B 87頁 モイラ 95頁 クリストファー・C 99頁 ミッジ・A 100頁 ミッジ 125頁 ピーター 126頁 ゴードン 126頁 ピーター・J 132頁 クリストファー・H 133頁 クリストファー 137頁 ゲリー・B 137頁 ゲリー 144頁 パトリシア・C 144頁 パトリシア 147頁 シルビア・B 147頁 ロジャー・D 148頁 ジェニー・C 148頁 ロブ・D 148頁 ジャック先生 148頁 ジェニー 150頁 アネット・B 150頁 アネット 150頁 クリス先生 152頁 ハリー・C 152頁 ハリー 152頁 シャロン・D 155頁 シンシア・E 155頁 シンシア 161頁 マーサ・H 171頁 シャルロッテ・F 172頁 シャルロッテ 179頁 ケファーズ 184頁 ラリー 184頁 ヘレン 185頁 スージー 185頁 グレッグ 191頁 クリシー 191頁 ロドニー 204頁 マイク 204頁 デイブ 204頁 スティーブ 210頁 チャーリー 210頁 クレア 226頁 フィオーナ 230頁 マーチン 280頁 ヒューイ 280頁 オリバー 285頁 アリス・F 285頁 ゴードン・C 291頁 アリス 293頁 レニー 320頁 マイケル・H 322頁 ロジャー・C 322頁 ロジャー 343頁 メグ・B 379頁 トミー・D 389頁 マリ・クロード 392頁 ジョージ 407頁 ルーシー・ウェンライト 437頁 スザンナ・C | ||||
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別に言葉にしなくていい部分の描写が長いかなと思いました…。そんなん読まんでも分かってるよというか……。え、こっちは分かってないと思ってんの?というか。変に敬語だし、ガチで朝礼聞いてる気分になりました……。 | ||||
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知人の推薦がきっかけで、事前知識ゼロで読み始めたが、読むほどに先を読みたくなる衝動に駆られた。 冒頭から「へールシャム(施設・寮)」「保護官」「提供者」「使命」「介護人」「回復センター」といった言葉が特段の説明なく登場するため、読者は薄々「こういうことではないだろうか」と推理しながら読み進めることになる。まず本作では、こうしたキーワードの配置が実に巧みだ。 そして語り手であるキャシーとその友人たち(ルース、トム)や、保護官たちを中心とした人間模様が淡々と語られていくわけだが、特に友人たちとのへールシャムやコテージでの日常は、あまりにも平凡であり、誰もが経験するような心模様が描かれる。唯一の違いは、彼らの生活が「施設」という柵の中だということ。後半では行動範囲が広がるものの、目に見えない柵からは決して出られない。(このことがラストに深い余韻をもたらしている) 彼らがどういう存在であり、主人公たちにやがてどんな運命が待ち受けているかは、意外に早い段階で示唆されるが、彼らの個性や感受性、創造性には「普通の人間となんら変わりない」ことが、本作の底流に流れる水脈であると思える。 誰もがもっている青春時代のほろ苦い記憶。もっとこうすれば良かったとか、誰かに対してもっと素直になるべきだったとか、誰にも打ち明けられない秘密だとか… 本作では、こうした悩める青少年期の心の動きの描写が冴えわたっており、これに、保護官たちの謎めいた行動や戸惑いがブレンドされながら、物語は淡々と進んでいく。 その一方で、施設外の人々や社会状況については、極端なほど削ぎ落されている。これはこの小説が「彼らから見た世界のすべて」を語った小説だからであろう。 そして、語り手が主人公・キャシー自身であるため、多くの読者は希望的な結末を予想(あるいは期待)しつつ読み進めるわけだが、作者は決して安易な結末を用意していない。 にもかかわらず、読後は決して暗鬱な気持ちのみになるわけでもない。 柵の中の限られた人生であったとしても、よく生き、傷つき、愛した彼らは、不幸で憐れむべき人生だったのか… 柵の外で寿命を全うできる読者である自分はどうなのか… 容易には答えられない問いを、最後に突きつけられたような気がした。 いずれにせよ、本作はカズオ・イシグロという非凡なる作家による、平凡な語り口のなかに深い余韻をたたえた非凡な物語だと評価したい。 | ||||
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「私たち」と「私たち以外」を分ける不条理な線引きを、小さいころから無意識に受け入れている。 本当は無意識ではなく、知っているけど考えないことにしている、という方が合っているかもしれない。 スーパーに並んだ精肉を買って、ペットショップの犬猫をかわいがり、強制労働で生産された安い服を買う。 「私たち以外」のことを、いちいち考えていたら、穏やかには暮らせない。 この小説は、そういう不条理な線引きの残酷な事実を突き付けてくる。 最初から最後まで、抑揚のない、静かな日常の描写が続くが、 その中に不条理な線引きが紛れ込んでいて、徐々に世界の見方を規定してしまう。 「私たち以外」は「私たち」でもあるということを読者は最初から知っているのだが、 身勝手な線引きを疑う方法を知らない「わたしたち以外」が語る世界を、ただ眺めるしかない。 「私たち以外」のまわりには、不条理な線引きが張り巡らされていて、どこにも出口がない。 その中での友情や愛情、迷いや葛藤に思いを巡らせてみるが、最後の最後で、共感ができない。 あとがきに「細部まで抑制が利いていて、入念に構成されていて、かつ我々を仰天させてくれる、きわめて稀有な小説」(柴田元幸)とあるが、まさにそのとおりだ。 そして、混迷する科学技術倫理に、強烈な問題提起をしたという意味でも必読だと思う。 | ||||
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今朝は奇妙な夢で目覚めたのでわすれないうちにPCに向かって打っています。ネタバレの部分があるかもしれませんので、まだお読みになってない方は読み飛ばした方がよさそうです。 それから、わたしはレビューを書かれているみなさんのように文章に自信がありません。カズオ・イシグロさんのこの作品を読んで影響を受けた人間ですので、作品と比べるに値しないものだとご承知で読んでいただけるとうれしいです。 本を読んだのは2年前。当初はまわりくどくて長いな。と思いながら読み進めていました。でも心理描写は確実に私の心を揺り動かしていたのでしょう。2年たって、つい今しがた見た夢がこの作品に類似していたのです。午前3時、この夢で目が覚めてトイレに行って、どこかで知ってるようなストーリ…。そうだ、あれは私を離さないで」だ、とカセットテープの本の表装がすぐに思い浮かびました。そして今、PCに向かっているわけです。 ご想像どおり、私が殺処分される立場になった夢でした。最後の晩餐で明日殺処分されるみんなと交流し、手をつないで輪になって歌を歌っているのです。みんな目を見開いてお互いの姿を目にやき付けようとしているかのようでした。歌いながら涙がこぼれます。「わたしもみんなと同じ気分よ」、いえた言葉はそれだけ。腹から声を振り絞るように言ったつもりなのに、声は思うほど出ません。 その晩餐の直前に、担当者(おじさんでした)の立ち居振る舞いから自分が明日殺処分されるということを悟ります。そしてその担当者に口に出して確認したところ、まさにその通りだと返事がありました。 旧友が同じ目に遭っているので覚悟はしていましたが、逃れられない宿命に一瞬だけ腹立たしさを感じました。私はその担当者に「あなたもいずれ同じ目に遭うんだからね。私たち少し先に言って待ってきますね」と言い放つのが精いっぱい。その担当者は否定も肯定もせず、「はじめて殺処分しないといけなかった夜は眠れなかったよ」と自分の目元を鏡で覗き込みながら他人事のように言います。殺処分に慣れてしまったその無感覚な表情は今でも脳裏に焼き付いています。自分の嗚咽で目が覚めました。そして30秒くらいはみんなと一緒に歌っているメロディが頭の中を流れていました。 殺される、、、、普段私たちは自分がいずれ死ぬという事実を頭ではわかっていても、こころでは意識していません。でも、そうでもない人たちもいます。余命をカウントダウンするがん患者や自死を選ぶ人は、この作品の殺処分の子どもたちと似たような気持ちかもしれません。 私の今回の夢は、和歌山カレー事件の主犯者とされている(?)ハヤシマスミさんのお子さんが長年の激しいいじめなどの苦悩を理由に身投げ自殺されたといういたたまれないニュースも少なからず私の心に影響を与えていると思います。 不死鳥を手に入れたいとは思いませんが、私にとってこの世で過ごしている大事な人たちにお別れを告げるのはとてもとても悲しいことだと思います。 犬や猫たちが命の終わりを受け入れるように、私自身もジタバタせず目を見開いてこの世を堪能し運命を受け入れたいと思いました。 ・・・と、くだらない夢でしたが最後までお読み下さりありがとうございます。 | ||||
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少しずつ読んでみようと購入しました。 中には新品であっても、やけていたり、状態が悪いものが届く事もある、と聞いた事がありますが、状態的には問題なかったです。 | ||||
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この読後の気持ち良くない感触をどう形容すればいいのかはよくわからない。 でもこれは凄い作品だと思った。いわゆるエンタメが好きな方には淡々としたストーリーの展開が詰まらなく感じるかもしれない。しかし、その底に横たわる不気味さや奇怪さは私のような読者には途轍もないゾクゾクとした魅力がありました。 ・・・ 本作は、優秀な介護人キャシーの介護の様子と回想。 始めは過去の学生時代の回想ばかりで、しかも思春期特有の面倒なガールズグループの内輪もめみたいな話ばかりで、時に船をこぐ有様だった(まあダルい話でした)。そこで、カバーのあらすじを読んで今後もこんなだるい感じなのかと思い、確認してみるとこんな一文:「彼女の回想はヘールシャムの残酷な真実を明らかにしていく」 つまりこれは単なる純文学などではない! さあ、そこからは緊張感をもって怒涛のスピードにて読み切ってしまいました。 そして、読後は非常に複雑な気分になった。多くの人に興味を持ってもらいたいので敢えて具体的に書かないのですが、読後に感じたのは「生命とは何か」「生命倫理とは何か」「性の倫理とは何か」等々の話です。 以前大学院で環境哲学という講義があり、人間以外の有機物について権利を認めるかという話があり、そこで「木は法廷に立てるか」という小論を読みましたが、そんなのが頭に去来しました。 ・・・ 著者や新刊の本屋には申し訳ない話ですが、本書は古本屋で二束三文で売っていた本。そういえばノーベル賞とかブッカー賞とか色々凄い本らしい、と。まあ200円ならいいかなと思って買った本でしたが、何ともうれしい誤算でした。英語で原典も読んでみたいと思うと同時に、著者のほかの作品も読んでみたいと思いました。 | ||||
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与えられた役目に従順な子供達の、ライトノベル風な他愛ないお話しに終始。なぜ外へ出ないのか「カッコーの巣の上で」みたいに。葛藤もないし。斜め読みしてしまつた。この内容なら短篇でいいのでは。多くの人が高評価だけど私には。 | ||||
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セックスの描写が出てくるが、いるか?しかも、内容もチンタラと進みが遅く、ノーベル受賞者でなければ明らかに手に取らなかったであろう内容。読んでいてつまらなさ過ぎて、途中でキンドルから消去しました。 ノーベル賞はこんなつまらんものに与えられるのですね。20代に満たないガキのエロ描写を書いていれば高尚なものになるのか?あまりにもつまらなさ過ぎて、時間を返せと言いたいですね。 | ||||
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ほぼ先入観無しで取り組んだ初めてのカズオ・イシグロ なぜ、彼らは身体の一部をヒトに提供するものとしての立場をそのまま受け入れることができるのだろう なぜ、自分の寿命が他者に握られていることを受け入れているのだろう なぜ、自分が臓器提供を目的に作られた存在であり、かつ自我があり考える人間であることに違和感を持たず、そのまま受け入れているのだろう なぜ、世の中が自分たちを理解していないことを受け入れているのだろう 大切な人は大切 SEXすることは自然 大切な人ともいずれ別れることは必然 自分は若きまま死ぬことは必然 人間として育てることが人間的な行為だという信念で人間として育てるいわゆる人間たち 食べらるために生まれた動物をより平穏な時を過ごせるようにし、いのちを食べていることを認識し感謝して食べる。 その行為と変わらないのではないか。 社会的弱者の上で世界はできていることをふつうのひとは知らない、むしろそこから目を背けたいし、知らなくてすむなら知りたくない 自分が作者の意図することを理解できているとは思えない が、 生を受けた理由をありのまま受け入れ、社会のために死んでいき、それをして使命を終えると表現する。 キャスの淡々とした告白と細かい描写、幼少時代のエピソード、タカラモノ、その宿命、 良かれと思い活動したそれでもあくまでも人間目線のエミリーとマダム、 最後においても あなたの人生は、決められた通りに終わることになります。と伝える人間 先生にとってはそれだけのことかもしれません。でも、そこに生まれたわたしたちには人生の全部です。とキャス どうしようもない気持ちを空き地でぶちまけぶつけて暴れるトミー 一方で人生をそろそろ振り返る時期にさしかかっている自分 日本人であること 女性であること 娘であること 妻であること 必ずしも当初目指した仕事ではなかったこと 夢中で30年働いたこと、あっという間だったこと そんなこんなを納得し、満足しようとしていること 自分の価値観を揺さぶられる、わかっていたつもりでわかっていないことを突きつけられる。 この作品を知ってしまった今はしばらく揺らいでいようと思います。 | ||||
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内容については、数年前に放送されたテレビドラマを見ていたので先に知っていました。ドラマを見ずにこの本を読んだとしたら、最後の最後まで、真実は何なのか?何が隠されているのか?わからずに混乱したのではないかと思います。自分が何の物語を読んでいるのか、わからなくなるようなところがあると思います。肝心の単語がはっきりと出てきたのは本当に数ページの部分。うーん、なかなかすごい小説です。個人的には「日の名残り」の方が好きです。 | ||||
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最後まで個人的なごく狭い人間関係のごたごた。私ならまったく気にしないようなことをすべての登場人物がうじうじ悩んで、肝心なことそれこそこの作品のテーマに対してあっさりしてる。逆じゃない?と思った。この時間は何だったんだ。返してほしい・ | ||||
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着想もストーリーも大して面白くない。細かい情景描写や心理描写が続くが、心は打たれない。非常に退屈な中、何かあるのかと頑張って読み進めるが、何もなく読了。期待が大きすぎたのかと思う。心に残ったフレーズがあるわけでもなく、翻訳の問題なのか。 | ||||
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これだけ読めば十分です。 | ||||
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特に問題なし | ||||
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一度甘い蜜を知ってしまったら過去に戻ることはできない。便利な暮らしから原始時代に戻ったほうがいい、と言う人はいても実際にはそうならない。一度クローン人間を作って大切な誰かが生き長らえたら、その事実をなかったことにはできない。過去に戻ったほうがいいと言ってももう戻れない。でもその事実は存在するから、クローン人間を「モノ」と見て我々は心安らかに暮らそう。でもそれは生命の冒涜の上に成り立つ幻の幸福。それでは、真正面からクローン人間を人間として扱おう、がんばって人らしく生活できるように支援しよう。そんな大人とクローンの子どもたちの葛藤の物語。 没入するほど苦しい。しかし今生きているこの現実から誰も逃げることはできない。 | ||||
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ありがとうこざいました。 | ||||
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何か、嫌かなぁ… 疑問を持つことを許されない、のとは違う、 あらかじめ誰かに決定づけられた運命が苛酷すぎて 誰もがうすうす感じ取りつつも 現実を直視できない ルームメイト同士で笑い合ったりふざけ合ったりしながら、 「何か、変よね」って言いながら 誰もが本題から話をはぐらかしてしまう で、ある一人が先生に際どい質問をすると 「何てことするの?!」 と慌てながら、先生の反応を確かめたがる 日本によく似てると感じました 福島の原発事故のボランティアに来られた(たぶんアメリカ人)方が 「それにしても、福島の皆さんは礼儀正しくておとなしい」 と感嘆されていたのを思い出しましたが、 この作品はあの事故以前に書かれたのですね 提供者としての「使命完了」とか (好印象な)ルーシー先生に「去ってもらった」とか 「死」と言明されていないところですら 希望がないに等しい 何度も読み返したいとは、正直思わない でも、ちょこちょこ確認したくてページをめくってしまう 後できっと読み直したくなる小説の一つになりそうな気がします そのときにならなければわからない 「そのとき」に 自分の常識や感覚とかけ離れたものを 「そういうものもあるであろう」と思いつつ、 今の段階で自分の価値観を標準にしてしまうと、 どうしてもわだかまりが…最後に残るのは 「なぜ?」 | ||||
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