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わたしを離さないで
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わたしを離さないでの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全707件 21~40 2/36ページ
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カズオ・イシグロの作品は初めて読みましたが、この作品は非常に優れています。 しかし、この作品がどう優れているのかを書こうとすると、どうしても重要な部分がネタバレになってしまうので、触れるのが難しいです。 後半に山場があります。それまで、細かい心理描写の掘り下げが続きますが、この心理描写はこの作品の場合、どうしても必要だと思います。作者はあえてこうしているのだと思います。 とにかく素晴らしい本なので、未読の方には、一読をお勧めします。 | ||||
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後を引く作品なのは間違いない。 でもテーマが好みではないので 評価が難しい。 | ||||
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前半は情報が少な過ぎだと思う。後半から終局に至る流れは圧倒的な出来。情報を出すタイミング、その順序、アイデアの豊富さ、全てが優れた傑作。期待を上回る面白さだった。 | ||||
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芸術には必ずある種の神話が含まれていると思います。それは小説にも当てはまるのではないかと思います。では、本作における神話とは何でしょうか?それは正義の神話だと思います。あなたはテレビでニュースを日々観ているかもしれません。そのニュースの中で例えば難民のニュースを観ることも少なくないと思いますが、難民であるということはどのような苦しみをもたらすのでしょうか?それは例えば、住み慣れた家から遠く離れた国へ逃れなければならないことを意味するでしょう。それによって、近しい隣人や友人、最悪の場合、家族とも離れ離れになるだけでなく、自分の故郷にあった言語、文化といった社会基盤を失うことによるアイデンティティの喪失を意味するのです。それによって逃れた国での差別や偏見だけでなく、難民であるがゆえに法律による権利も剥奪されるのです。このような他者の苦しみへの責任をあなたは日々感じているでしょうか?恐らくあまり感じていないというのが実情ではないでしょうか。または、同情を感じていても、ユニセフへの募金や紛争地域に赴いてボランティアとして活動するといった行動に移さず、見て見ぬフリをしている方も多いのではないでしょうか。ではなぜ見て見ぬふりをしてしまうのでしょうか。社会にはそういった悲劇を看過できずに怒りを感じ、正義を為そうとする方も少なからずいます。しかし、行動に移すことで自らがジャンルダルクと化してしまうこともあるのです。そのような悲劇のヒロイン・ヒーローの多くはメディアに取り上げられることもなく、悲惨な末路を迎えてしまうのです。しかし、一方でこのような多数の犠牲を払う過程の中で正義が為されることもあるのです。そして、これこそが正義の真実であり、本作を貫く正義の神話なのです。 あなたの正義はいかなるものか知りません。しかし、本作が正義について再考する一つの契機となることは間違いないでしょう。 | ||||
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目新しさや驚きは無いものの、丁寧な文章や構成で十分楽しめる良作でした。 | ||||
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内容の衝撃にくらべ、静かにストーリーがすすむ 主人公たちが自分の運命を受け入れているところに違和感を強く感じつつ そういう仕組みの存在を語っているということを理解して 不思議な感覚になる。 受け入れつつも、愛があれば、提供を間逃れるという伝説が生まれ その伝説に希望をかけるという物語が秀逸 | ||||
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丁寧な心理描写が見事。気まずさの描出がピカイチ。厳然と目の前に横たわる得体の知れない現実が明らかになる程、登場人物たちの実存感が際立つ。いやー本当に読んで良かった。 | ||||
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主人公達はヘールシャムという施設で理想的な(?)教育を受けながら、普通の子供たちのように育っています。時折ヘールシャムに来訪するマダムは子供達と話しをしないので皆は「お高くとまっている」と思っていましたが、8才の頃にルースが「私たちを怖がっているのよ」と断言します。そしてある事を実行し、マダムは「蜘蛛嫌いな人が蜘蛛を恐れるように子供達を恐れていた」という事が証明され、自分達が他の人間と違う何者かがわかるのです。印象的な場面です。子供達は成長し、クローン人間としての使命を果たしていきます。残酷な作品です | ||||
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独自の世界観を持つ小説であり、考えさせられる部分も持ちあわせている。とても面白かった。 | ||||
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自分の人生を、行く末を受け入れていることの怖さ、でも現実にあり得る、もしかしたらこういうことがすでに行われているのかと思う怖さがある。おすすめです。 | ||||
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取るに足りないような相手の言動によってもたらされる心のざわめきの描写が秀逸で共感しました。 全体的には感情的で大袈裟な表現がないのに、心が揺すぶられる内容でした。 | ||||
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この物語において展開されるのは、個人のアイデンティティーをめぐる冒険の数々。とりわけ、社会規範が求める行動規範と、個人としての欲求の対立や葛藤が鮮明に描かれている。小説に登場するクローンたちは、どれも自らの使命に諦観しているが、心のどこかでそうした定めに抗いたい欲求を秘めている。事務職というごく平凡な仕事に就きたいと願うルースや、ささやかな幸福を願うキャシーとトミーも然り。しかし、現実として彼らに課せられている定めとは、介護士になるか、ドナーの提供者になるだけ。人間としての本質的な喜びを奪われた彼らは、人間らしさを保とうとする。「わたしを離さないで」というカセットテープは、そうした人間らしい愛情のシンボルであろう。人生は生きるに値するさまざまな喜びで満ち溢れているのである。 | ||||
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徐々に明らかになっていく世界観の謎に引っぱられ、あっという間に読み終えました。 現実とは全く異なる世界における、実在するはずのない主人公たちの物語です。 しかし、なぜか全く他人事には思えず、むしろ現実世界での我々の人生も、実はこの主人公たちにとても似ていることがあると気づかされてしまう。そんな小説でした。 登場人物の心の動きが、様々な描写によって非常に繊細にリアルに描かれているからこそ、そうした気持ちにさせられたのかなと思いました。 | ||||
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2度、目を通した感想を書きます。 1度目は前知識なしで読んだんですが、あまりの退屈さに耐えられず途中で読むのをやめました。 2度目は、この物語の真実を人から聞いて驚き、そういう話だったのか!と知った上で読み直したんですが、その真実までやっぱり辿り着けませんでした。 タイトルもジャケットも好きなのに肝心の中身が好きになれず、なんだか無性に悔しくなる作品です。 | ||||
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カズオイシグホという作家は、ストーリーを、紡ぐ素晴らしさと感性に、訴えるところが魅力的です、、この作品は、一度読み、人に、差し上げ、また読みたくなって、再度、購入しました、今度は、手放さず | ||||
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最初から最後まで、主人公の穏やかな語り口調で語られる思い出話。喪失感に満たされた結末があるだけに、どこか色褪せて湿気を含んだ冷たさがある。 キャシーは優秀な‘介護人’としての使命を終え、‘提供者’となる。彼女はそれまでの自分の半生を振り返る。自分が育った施設、そこから社会に出るまでの待機所、介護人としての社会生活。そして同じ施設で時を共にした忘れられない2人の親友。 語られた内容やその時感じた気持ちは実に克明に語られ、物語全てが彼女の走馬灯が流れていくように思えてならない。 彼女から見た物語の登場人物は、誰もが心に不安を抱え、くすんだ言葉を投げかける。もちろん彼女自身も多分に漏れない。 ロードムービーの様に淡々と進む物語に澱のように重なってゆく哀しみ。彼女の気持ちは晴れる事なく、夕闇の空に霞んでいく。 そんな物語でした。 | ||||
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ノーベル賞の作品にアレコレ言いたくない。 白々しい表現がかなり上手だと思った。いわゆる「匂わせ」か。 | ||||
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なんの話やら訳がわからないまま繊細な描写で退屈な話が続く しかし、途中からなんとも言えない閉塞感が押し寄せ胸が締めつけられる思いになった これはフィクションかもしれないが、鬱屈し閉ざされた状況下で生きていく心のあり方に 深く共感させられ、忘れることができない小説になっている | ||||
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つまらないの一言に尽きる。 読後まず思ったこと。え?これでノーベル賞取れるの? 設定は確かに面白いけれど文はずっと独白型で飽きてくる。何度も話が行ったり来たりあやふやで精神病の人間と話している気持ちになる。 死ぬほどつまらないし苦痛。 設定は面白いけれどなぜ誰も何もしない?マダムの所に行く勇気はあるのになぜ逃げ出さない?など疑問。現状に甘えているようなやつは嫌いなのでイラッとする。 などなどと読後しばらくおもってたんですが、設定上精神疾患のようになっていても仕方ないんじゃないのかな。と。 2回目を読むと物悲しさに理解が深まる。まあ、つまらないことには変わりない。 その後1作品のためだけにイシグロはつまらないと思い込みたくないのでイシグロ好きに勧められた忘れられた巨人を読む。 あぁ、ダメだ笑 まだわたしを離さないでの方が面白い。 懲りずに次は日の名残りを読む予定です。 | ||||
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視力が落ちたので文庫本を読むのがちょっと辛いなと思っていたので、試しにオーディブル版で聞いてみました。原作が面白いのと、さすがにオーディオ版は声がいい。聞き飽きない落ち着いた声で、物語をしっかり楽しむことができました。 | ||||
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