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博士の愛した数式
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博士の愛した数式の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全849件 81~100 5/43ページ
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著者の作ではまず最初に読んだ作品で、これ以外の作もそれぞれの趣向に魅せられます。 | ||||
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良となっていましたが、可以下の状態でした。返品も考えましたが古本なので仕方ないという思いもありやめました。発送は早くてよかったです。 | ||||
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面白くもおかしくも無い。 著者の意図は受けようとしただけなのかな? この本が本屋大賞、この著者は確か芥川賞選考委員、冗談はやめてくれ。 そもそもが、何故にこの人は作家やってるんだろう? って云う疑問は好意的な疑問であって、単に割りの良い商売なんだろうね。 初めてこれを読んで以降、一冊も著者の本は読んで無い。 それが見識と云うものです。 | ||||
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読書。 | ||||
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最近歴代本屋大賞作品を読んでいて、栄えある第1回大賞作品はどんな作品だろうかと興味を持って読んでみました。読み始めた頃は、80分しか記憶がもたないとか、背広の袖がメモだらけという設定に違和感がありました。しかし、10歳の息子が出て来たあたりから、博士、私、息子の交流が、数式、江夏などと絡まって、グイグイと作品の世界に引き込まれました。最後の方は感動に次ぐ感動で、さすが第1回大賞作品だと納得して読み終わりました。 | ||||
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愛の物語である。愛は愛でも、著者小川洋子氏の数学愛に魅かれる。諸々の「数の相貌」をわかりやすく教えてくれる。撫でるように読みすすめていい。ゆったりと楽しむのがいい。数学が得意ではなかったが故に魅かれる一冊。多分何度も読み返し楽しむことになるだろう。 | ||||
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〇 題材の勝利だ。神様の手帳に書いてあるという数学の美しさ、博士の造形、私の出自、ルート(子供)の良さ、それから未亡人の過去とその存在意義、リアリティを付加する紹介組合と阪神タイガース…絶妙の配合だ。 〇 メルヘンのなかで、ハッとさせられるところがいくつかある。未亡人と博士は一緒に事故にあっていたこと、博士は毎朝自身の病気を知って泣いていたこと。 〇 数学者の生涯を語るのに本人ではなく第三者(家政婦)の眼を通じて語る面白さ、便利さ。「私」は過去形で物語を紡ぐ。しかし語っているときの視点は常にその語られている時と一致している。しかしながら、一か所だけ(p202)この文章を書いている今の視点で語る3行がある。これがハッとする効果上げる。 〇 30歳の私(語っている時は40歳)にふさわしい平易な語り口。難しい言葉は使わない。意表を突く比喩もなり。それが物語の内容にふさわしい。 | ||||
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この本を読んで、解ったかと問われれば、正直否と応えざるを得ません。主人公「私」の博士に対する情からして、また博士の示す数式への関心の向け方や、家政婦と云う仕事への取組み様まで、それらの悉くが、腑に落ちずに、終わってしまいました。 にも拘わらず読後は、自分でも驚くほど、爽やかな思いにあります。それは実に、この腑に落ちないだらけの「私」に、導かれたものでした。 人は博士にあるように、夫々固有の事情を抱えて、生きています。またその博士を含め、他人との関わりなしには、生きて行けません。だとしたら、どうしたら『うまく』、そう当て嵌まる漢字全てを外さない意味で、『うまく』生きて行けるのか、その解を、博士に対する「私」の関わり様から、気付かされました。先ず関わりの前提として、自身に対しては『正直』を置き、相手に対しては『敬愛』、そして相互には『信頼』を置く。次にそれらを生み出し、育むルーティーンを見出し、繰り返しを恐れずに、根気強く新たな発見を付け加えて行く。この積み重ねの中に「私」が抱いた幸せ感から、たわいない、これらの大切さを、改めて教えられました。 経験からしても余りないが、読んだ小説から以上のような学びを得る、それは作者の「私」の描き様が、実に素直に読み手の胸に沁み入る、優しさに満たされているから、であろう。 | ||||
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評価が高い(本屋大賞・平成ベスト2)ので購入しました。 申し訳ないですが、あまり感動しませんでした。 探りすぎかもしれませんが、博士と未亡人の関係性にも? すみません。 | ||||
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多くを語らず、にもかかわらず幸せで暖かい景色が浮かぶような一冊でした。 | ||||
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数学と文学が合わさった斬新な設定。しかし奇抜な内容ではなく、読み終わると心温まる。読んでよかったなあと思える作品。 | ||||
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帯に「270万人が泣きました。」と書いてあった。書店で新品で買った。全く泣けなかった。物語の登場人物、ストーリーテリングの構成、どれも良いのだが、盛り上がりに欠けるし、最後の種明かしも不十分な感じであった。数式の美しさだけが強調され過ぎていて、その意味と物語の関連性がいまいちだった。この小説の映画を見て、再度、読み直そう。そうすれば、この小説の深みが分かるかもしれない。 | ||||
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記憶が80分しか持たない老数学者と家政婦とその息子の物語。素数とゼロとルートとオイラーの公式が阪神タイガースと一緒に物語を紡いでいく。理系だったボクは自然対数の底「e」の解説をいくつも調べてしまった。「決して3に満たないe」に「円周の率」と「想像でしかない-1の平方根」の積をべき乗しても、そこに「1」を足すと存在は「0」になってしまうという博士のメッセージが沁みてくる。最後は一見関係なさそうな「e」と「π」と「i」が「0」と「1」と美しくつながるこのオイラーの公式物語。文系作家ってすごいと思わせてくれた。 | ||||
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存在については随分前から聞いていたのだが、何故か米国映画『ビューティフルマインド』の二番煎じと勝手に断定して、本作を避けてきました。 ところが、このところお邪魔している書評ブログの方が小川氏の作品について書いており、小川氏の作品はどんなものがあるかと物色している中に本作を発見、試してみようと購入に至りました。 さて感想ですが、やはり面白く、引き込まれるように貪るように読み、一日にて読了しました。 80分しか記憶の続かない数学者と、そこへ訪問する家政婦とその息子。老数学者の純真な探求心や子供への極端なまでの優しさ、家政婦の博士を見やる優しいまなざし、そして息子ルートの子供ながらに抱く博士への無垢な優しさ。こうした心情描写が小川氏の優雅で美しい文体で描かれています。 そんな読中に印象に残るのは、記憶の重要性です。 記憶とは、人のアイデンティティを構成する基礎部ではないかと常々考えていました。名前とか性別とかが自己のアイデンティティとよく言うのですが、私はいまいちピンとこないところがありました。むしろその根底には、自分が自分であるという記憶、その記憶こそが自分を自分たらしめているのではと思いました。 私は小学校三年生くらいから死ぬことが怖いと感じ始めましたが、私が死を怖く感じる理由の一つは、こうした『自分』という記憶がぷっつりと切れてしまうことへの恐怖なのかなと読了後にほんのりと考えてしまいました。 それを考えると、博士が日々感じる絶望感は如何ばかりであったかと考えてしまいます。自分に関する記憶の大部分が日々失われている。生きながらに死んでいるような気分であったのかと思います。 さて1点だけ注文を。個人的には後書きの藤原正彦氏の解説は盛り下がりました。これは要は作成秘話的な数学者への取材エピソードです。まあ読者のわがままなのですが、小説を小説として読みつつも現実として信じていたいところがありました。しかし藤原氏の話を読むと、美しい作品も結局は現実の作り話、一生懸命取材した末の創作か、とちょっと興ざめしてしまいました。 とは言え、淡々とした展開ながらぐんぐんと読めるし、しかも文章は美しいし、数学者と家政婦という取り合わせ・記憶というテーマも面白いと思いました。 | ||||
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日常ではなかなか体験することのない、心が動かされる感じがしました。 また忘れた頃に読み返したいです。 | ||||
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小学生の息子と母子二人で暮らす私が、家政婦紹介組合から新たに派遣された先は、過去の交通事故による後遺症で前向性健忘となり80分しか記憶がもたない、数学専門の元大学教師である64歳の博士の住む家でした。新たな派遣先をこれまでに九人の家政婦たちが辞めていた事実を知ったうえ、博士の保護者である義姉からは母屋である義姉宅との行き来を禁じられます。普段の派遣先との違いから戸惑う私が、衣服のいたるところにメモを貼り付けた異様な風体の博士から初対面で問われたのは、名前ではなく靴のサイズでした。 博士によって「ルート」と名づけられた私の息子が、子どもの存在を慈しむ博士の勧めによって学校帰りに博士宅を訪れるようになり、物語は三人の交流を主軸としつつ展開します。そして本作を彩る重要な素材として、博士によって母子に伝えられ次第に私を惹きつけるに至る「数学の世界の不思議な魅力」と、熱心な阪神ファンであるルートが作品内において進行形で応援する、亀山・新庄フィーバーの熱気にも押されて優勝争いを演じた「1992年の阪神タイガースの1シーズン」の二つが挙げられます。小説作品でありながらも巻末には数学と、博士にとっては事故前の記憶として常に現役である江夏豊に関する参考文献が並んでいます。作品内に流れる時間についても、基本的には1992年の野球シーズンの開幕から終了までを区切りとしています。 読書の動機として、一度は試してみたかった著者の作品のなかから、代表作のひとつでベストセラー作品でもあり、SNS上でも常に多くの読了コメントを目にした本作を選びました。読後感としては事前の情報にたがわぬ優しい味付けであり、作中に散りばめられたいくつかの謎についても抑制的に語られています。過度に感動を煽るような描写は控えられた作風は静謐な印象を残すとともに、いくつかの要素を無理なく織り上げた均整の取れた佳作です。読書に穏やかなひとときを求める読み手に訴求する本作は、未読の方であれば、ミニシアター系映画館で定期的に上映される波乱の少ない静かな感動作と同軸上にあるとイメージして頂いて差し支えないかと思います。 読書中、久々に球場へ足を運びたくなりました。 | ||||
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好きとかよりはかない好意 | ||||
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みなさんが書かれているようにとてもよかったです、心温まります。 でもなによりも、藤原正彦氏の解説が一番面白かった!藤原正彦さん、やっぱりすごい。短い文章にこの作品のすべてのツボをまとめちゃってました。 | ||||
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典型的な「文系が描いた理系」。 いわゆる私学文系出身の著者は、数学の素養はおろか、涵養した経験さえもないだろう。 まずもって、嘘が書かれている。 √1は1だけである。 なぜなら、√1は「1の『正の』平方根」だからだ。 このような細部を小突くと、「埃を叩き出す真似はよせ」と言われそうだが、そういう手合いには「真意は細部にこそ表れるのだ」と反論したい。 すなわち、作者は数学をモチーフにしておきながら、それに対する初歩的な理解を欠いていることが、このような瑕疵から確信される。 このような初歩的な欠落は、そのまま敬意の欠如だとみなして差し支えなかろう。 ちょっと学べば間違えようもないことを間違えているのだから、能力以前に気概が無いと判断されても致し方あるまい。 物語を通じて語られる数学に対する思想も、旧態依然として貧相で浅はかだ。 著者は直感主義と形式主義の論争を知るまい。 ヒルベルトの偉大な功績と挫折を知るまい。 要するに、村上春樹と同じ穴の狢だ。 すなわち、文壇のエヴァンゲリオンである。 『それっぽさ』だけを匂わせて、その作為に満ちた耐えがたい人工臭を、「深い深い」とありがたがって嗅ぎ続ける変わり者ども相手の商売人。 研ぎ澄まされた感性で、物事の美醜や真偽を鋭く捉える人たちであれば、この手の作品の軽薄さをあっさりと見抜いてしまうだろう。 たとえば、著者がモチーフとすることに失敗した本物の数学者たちなどは、到底見向きもされまい。 | ||||
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何気なく立ち寄った本屋で、今年の限定プレミアムカバーとして施された小説のなかに、この、博士の愛した数式がありました。カバーはおしゃれだし、聞いたことあるし、まあ読んでみようかな~と軽い気持ちで購入。結果、ドハマりしました。 こんなにも読む手が止まらない小説は、初めてでした。深夜の二時まで読み耽り、仕事中も早く続きが読みたい!と何度も考え、家に帰って晩御飯を食べながら読んでました。魅力的な登場人物達と、読みやすい文体、心がじわじわ暖まる描写に、もう意識は完全に取り込まれていました。 切なさとぬくもりで、ラストは涙と嗚咽が止まらず…読み終えた後は多幸感に包まれました。その後何度も読み返しては泣いています。笑 もっと早く読んでおきたかった… 本当に美しい、心に残る物語です。絶対に一生忘れません。 | ||||
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