首都圏でありながら数多の土俗的怪異が今も息づく茨城県のご当地怪談集。

私は、最愛の娘を凌辱した挙げ句に殺した犯人を――許せなかった。

この人を好きになってよかった――140字で綴られる、出会いと別れ、そして再会。

皆から注目を浴びる双子の姉・美羽に比べ、出来の悪い自分に嫌気が差す高2の優羽。

『京都はんなり暮し』から15年ぶり、 作家デビュー後は初となる澤田瞳子氏のエッセイ集。 生まれ育ち、今も暮らす京都。

十三歳のペトラは家族と共に崩壊目前の地球を脱出し新天地を目指す植民船に乗る。

第二次世界大戦下のロンドン。金庫破りのエリーは陸軍のラムゼイ少佐に捕まってしまう。

「この推理小説中に伏在する真犯人は、きみなんです」。

かつて老執事が奇怪な死を遂げた“幽霊屋敷”ことロングウッド・ハウス。

海外幻想文学紹介の礎石を築き、長年にわたり先導してきた紀田順一郎・荒俣宏の監修のもと、新生『幻想と怪奇』の企画・編集者が、名作を全6巻に集大成するアンソロジー。

新たな切り口で作品をセレクトしたキミノベル版芥川龍之介作品集。 歌人・東直子さんが独自の視点でセレクト。

ある雨の夜、若い警察官・葉䔥(イエシャオ)の家を、幼馴染の作家の周旋(ジョウシュエン)が訪ねてくる。

この怖さ、動悸がするほどヤバすぎる！ 新宿の男装ホストクラブで働く百合には、声優になる夢があった。

大御所ミステリ作家の宮内彰吾が、癌の闘病を経て61歳で死去した。

戦後まもないオハイオ州南部の田舎町ノッケムスティッフ。

堀田家の暮らす下町に〈日英テレビ〉のロケ隊がやってくる!? そして迎える、“大引っ越し大会”。

実業家・加右衛門氏へ贋物の置時計を売ってしまった事実を知った井口。

世界中で人気を博す、生きる伝説のバレリーナ・クレスパンが密室で殺された。

南アフリカ出身の母親と日本人の父親との間に生まれたダブルの少年・ジェリコは、小学校でいじめに遭ってから不登校になり、VRドローンレースにのめり込む。

30歳、臨床心理士。マイアミで幸せな新婚生活を送っていたルビーだが、ある日1型糖尿病を患う夫が、夜間低血糖で急死。

麻薬取締官の加納良の所在が確認できなくなった。

〈三十の壁〉を私・幽鬼は乗り越えた。 失った手指も取り戻し、完全復帰。

血が怖いという致命的ハンデを抱える医学生・戸島光一郎。

妻子を殺された復讐のため、瀕死の重傷の中、己の死を回避する代償として悪魔・ベルと契約した刑事・一之瀬朱理。

遠未来、変貌した人類が異星人と果てしのない戦いを繰り広げるさまを壮大なスケールと美しいヴィジョンで描く「鏖戦」。

ついに人香の真相が明らかに――!? 幽霊×探偵の謎解き事件簿第2弾! 元刑事の探偵・巻矢と幽霊の相棒・人香のコンビに訪れる相変わらずのささやかな謎。

1926年。36歳の新進作家アガサは、愛人ナンと再婚するという夫アーチーと大喧嘩の果てに失踪する。

マネーロンダリングを内偵中のMI6局員がロンドンで殺された。

K県見幸市を統治する佐久間種苗を襲った細菌テロは、100名超の研究員を殺害する。

大分は湯けむりの街、別府。無量は依頼を受け、学生による発掘調査に指導役として参加した。

任意聴取に同行？息子がやっと寝たところですが？育休延長中の秋月刑事が相談されたのは、ある医院で起きた窃盗事件。

編集者の瀬名あさひが担当するのは吸血鬼作家・御崎禅。

「なごり雪に願い事をすれば叶うって、小学生の頃に読んだ本に書いてあったの」トップモデルの海斗に密着取材するため、スイスを訪れたファッションライターの小野寺古都。

零細出版社でアルバイトをしている大学生の米田は、雑務やHPの更新の他に実話怪談の記事の執筆を担当している「怪談ライター」だ。

61歳のハリスおばさんと親友バターフィルドおばさんは夫を亡くしロンドンで家政婦をしている。

法律が絶対視される学校生活、魔女の影に怯える大人、血を抜き取られた少女の変死体。

この巨大な壁は何? 人々を消失させる恐怖のWALLから逃げられるのか? 202X年のある夏の日、シコタン島(色丹島)の墓地で祈りを捧げていた ロシア人老夫婦が、丘の上から半透明のヴェールが近づいていることに気づく。

私の身体に移植されているのは……豚の臓器。 パッチワーク・ガール。

祖国ポーランドを追われ、無一文でアメリカの地に辿り着いたアベル・ロスノフスキは不撓不屈の精神で、一代でホテル王国を築き上げた。

父の宿敵の息子と駆け落ちしたフロレンティナ。

世界的な評価を受ける若き画家・宇佐美の個展で、義父を描いた作品が無残に破壊されるという事件が発生。

都知事選候補者殺害は“能力者”によるものだった。

元 気象庁予報官が描く自然災害ミステリ!台風による豪雨で土砂災害が発生し、ひとつのニュータウンが消失した。

東京の出版社で編集をしていた櫻井は、今までの日常から遠く離れた場所――徳島を訪れた。

未知のウイルスは世の中を恐怖に陥れただけでなく、腐敗した政治をも露わにした――。

香港国家安全維持法成立以来、日本に流入する犯罪者は増加傾向にある。

東京に住む保阪宗佑は、娘を暴漢に殺された。妊娠中だった娘を含む四人を惨殺し、死刑判決に「サンキュー」と高笑いした犯人。

曽孫の研人も高校を卒業し、バンド“ＴＯＫＹＯ　ＢＡＮＤ　ＷＡＧＯＮ”の活動に専念するようです。

不倫相手を殺した人妻しずかの弁護を引き受けた鶴見。殺人を認めながら、不倫を否定するしずかの真意に迫るが……。

金貸の鉞ばばあお絹から金を借りた商家の主が首を括って死んだ。孫娘のお鈴は、残された妻子のため、真相を……。

１年前、外の世界を見ようと家を飛び出し、愛媛中を旅した伝説のデブ猫・マル。

米海軍空母内で殺人事件が発生！　最強の捜査機関「特別強行捜査局」は、見えない敵に辿り着けるか。

祖母と孫娘の、笑って泣ける英国珍道中!! 正月の親戚の集まりで英国留学の思い出話を披露した孫娘(著者)に、祖母が「一度でいいからロンドンに行きたい、お姫様のような旅をしたい」と告げたことから、一族総出で支援する5泊7日の豪華イギリス旅行が決定! だが、そ

ぎりっ、ぎりっ。ぐし、ぐし。

１７音の奥に潜む誰も知らない物語。

独身一人暮らしの瑛子にとって、元同僚の円が切り盛りする「カフェ・ルーズ」はすっかりなくてはならない存在になった。

原因不明の漁師の失踪が、始まりだった。

上高地の横尾山荘に宿泊中の女が失踪した。翌朝、同じ山荘近辺でテント泊をしていた男が刺殺体で発見される。

末期がんが判明した椎名利夫の余命は一年。予期せぬ宣告に家族や周囲の人々は戸惑いを隠せなかった。

幕末の佐賀藩を舞台に、からくり儀右衛門の孫が冴えわたる機智で怪異に挑むが……話は横道に逸れまくり、なかなかストーリーが進まない!?　膨大な情報量で挿し込まれる史実に話は脱線を繰り返し、ついにはストーリーをも凌駕する！　脱線の先に隠された○○とは？　著者初の

常駐看護師の冬木栗子が勤める老人ホーム「山南涼水園」で、男性入居者が滝壺に飛び込んだ。

社会人生活に疲労や疑問を感じ転職活動をする環は、小さなデザイン事務所の求人に惹かれるものがあり応募する。

友達もいない、恋人もいない、将来の希望なんてもっとない。

夫のDVから逃れ、7歳の娘を育てるシングルマザーの貴代に届いた、滞納家賃の督促状。仕事もなく、財布の中は小銭だけ。

売れない脚本家・三林草生介は、人気大物監督に頼まれ、内田裕也・樹木希林夫妻を主人公にしたホームドラマの脚本を書くことになった。

人生はあっという間と言うけれど、走馬灯に映し出される色とりどりの絵のごとく、たくさんの喜怒哀楽があり、これまで生きてきた年月は、実は長いのだと、このエッセイは教えてくれる。

星川駒子は県立高校の図書館に勤める学校司書だ。

独身で子供のいない可南子は、もうすぐ還暦を迎える。

嵐の私雨邸に取り残された11人の男女。

「あなたには、捕虜の処刑および民間人に対する虐待の容疑がかけられています」戦後まもなく、インパール作戦の日本人指揮官にかけられた嫌疑。

私は、幸せになるために芸術をやるんです。

慶応三年、新政府と旧幕府の対立に揺れる幕末の京都で、若き尾張藩士・鹿野師光は一人の男と邂逅する。

「殺人があったのは二十二年前の今日――」。

短編ミステリー界の「日本代表」、ここに集結! 第73回日本推理作家協会賞短編部門受賞作 矢樹 純『夫の骨』も収録! プロの読み手たちが驚愕、興奮、大絶賛! 厳格な選考を勝ち抜いた珠玉の傑作のみを豪華収録。

赤澤奈美は四十七歳、美容皮膚科医。 夫と別れ、一人息子を育て、老母の面倒をみながら、仕事一筋に生きてきた。

私の名は進木独行。五年以上前にデビューしたホラー系作家である。

ドイツで受けた精密検査でロジに不具合が見つかった。詳しく 調べるため、グアトと共に日本へ帰国。

夜明けの公園で発見された女性の遺体。

202X年。新型コロナウイルスのせいで不利益を被った若者たちの間で自殺が急増する。

男は22年前の友人たちに憑依する。迷宮入り殺人事件の真相を追って。

法曹の道を目指してロースクールに通う、久我清義と織本美鈴。

十七歳と十六歳の夏の夕暮れ……川面を風が静かに吹き抜けていく。彼女の細い指は、私の指に何かをこっそり語りかける。

文明開化に沸く明治５年。突然の再会が若い男女の運命を変えた。

憑依作家・雨宮縁の担当編集者真壁は、戦慄した。

タクシードライバー・夜明日出夫。

北海道の零細牧場で生まれた競走馬キタノアカリが連戦連勝の快挙を遂げ、中央ＧⅠに挑むことになった。

新署長赴任の朝。署の正面玄関前で、刑事が狙撃された。

飲み屋で金谷老人から、旧制二高時代の日記を預かった編集者の私。日記は金谷の友人の睡眠薬自殺から始まっていた……。

池内胡雪は多忙なベンチャー企業で働く三十歳。不規則な生活で食事はおろそかになり、社内も散らかり放題で殺伐とした雰囲気だ。

花魁・薄墨太夫に驚きの運命が訪れた。 幹次郎と汀女、薄墨改め加門麻は、思いがけぬ新しい生活を始めたのだった。

吉原会所を嶋村澄乃と名乗る武家の娘が訪れた。裏同心として働きたいと言う澄乃に、一同は驚く。

松の廊下の一件から時が流れ、赤穂藩士たちによる仇討ちの噂も下火となる中、左近は未だ堀部安兵衛たちの行方をつかめずにいた。

なぜ、ミステリーはこれほどまでに魅力的なのか。その答えがここにあります。

目立たずに生きることがモットーの高校生・谷口月彦は、ある日ジグソーパズル症候群という未知の病に襲われる。

人気作家が、最後の最後で物語の景色を一変させる「どんでん返し」をテーマに描くミステリーアンソロジー。

赤村ハヤトは怒っている。伯爵という謎の人物に、命がけの人狼ゲームをたびたび強いられ、本当に命を落とすこともあった。

父のような医者になりたいと願う娘にぴったりの医塾が開かれることになり、おいちは希望に胸を膨らませる。

死んだ弟の遺体を清める姉の述懐を情感豊かに紡ぐ「浄め(グスル)」。

一人孤島に住む、元医師のフレドリックは、就寝中の火事で住む家も家財道具もすべてを失う。

東京の片隅、小さな二階建ての一軒家。