殺人容疑者秋本つね子はろうあ者だった。

親友が死んだ。枯れ葉のように校舎の屋上からひらひら落ちて。

八年前、大雪山旭岳で人妻がヒグマに喰われ、さらに四年前、新妻が豪州でサメに襲われた。

紅葉真っ盛りの北海道・層雲峡で、落石事故に見せかけた殺人事件が発生した。

新生活党党首・金井太平は、神戸の留守宅に、年若い後妻の礼子と小学校一年の一人娘火花を住まわせていた。

フランス・グルノーブルの世界警察官会議に、十津川警部らが招待された。

三毛猫ホームズら、お馴染みの面々がパーティに招待された。由緒あるリゾートホテルの閉館記念パーティである。

初対面の小笹、高月両夫妻はたまたまゴルフ場で一緒にプレーすることになった。

深夜の新宿公園。デザイナー・井草麻美子が暴漢に襲われた。

氷室想介が解決したかつての難事件、『五重殺+5』にも匹敵する、世にも奇怪な多重殺人が金沢で発生。

窃盗事件を扱う赤かぶ検事。被告人は、盗むこと自体が生き甲斐のコソ泥だった。

新宿西口地下街にあるケーキ屋のガラスケースの上にすわる猿の人形。

深緑の奥入瀬で黒ずくめの男の死体が発見された。被害者・五木田は横浜の資産家。

本格推理の奇想の冒険者たちが、ここに集結した。

十津川警部が、妻の直子と伊豆旅行中に出会ったOLたちのグループの一人、東郷由美子が、河津七滝で行方不明に…。

神秘的な謎を秘めた島、バリ島。そこへ「古代裂れ」のルーツを求めて、織物業界の五人のライバルが旅立った。

華麗、緻密、そして斬新、山村美紗のミステリー世界はどうやって生み出されるのか?秘密を公開。

「行方不明の芸者の千代子は、隅田児童公園の隣りの空地に埋められている」―。

うなされる蒲団、腕一本、一万円札など―、浅草の「天野質店」にはとんでもないものが質入れされる。

横浜・本牧の会員制クラブのプールで、パーティ中に殺人事件が起きた。

警視庁捜査一課ただ一人の女性キャリア大江沙織警部は、新米の吉村刑事とコンビを組んでいた。

出雲。巨大な石亀が夜、這い出して池で泳いだ。

ひそかに慕っていた美術の教師から"竹久夢二の絵の少女のようだ"と言われ、ずっと夢二の「黄八丈」の少女を演じてきた、泣きぼくろの女・香江の悲劇。

杉原爽香、二十歳の秋。中学時代の恩師・河村布子に赤ちゃんが生まれた。

雄大な南アルプスの絶景を一望の下に眺望できる夜叉神峠。

「この娘の父親を捜しています」―恋人浜口とグアムの休日を楽しむキャサリンに話しかける、子供を連れた現地女性ナナ。

他人に仕事を任せず、何でも一人で抱え込み、「忙しい、忙しい」の連発で、いつもパニック状態のエリート社員・森川晶。

京都・西陣。「釘ぬき地蔵」の賽銭箱の上で、血まみれの五寸釘が見つかった。

北海道函館近郊のミッション・スクール・星辰女子高校は、森と湖、修道女館に囲まれた美しい学園。

産業機器メーカーで人工知能ロボットの開発を手がける末永拓也。

五月のある夜、東京の井の頭公園で、「スズ…」という言葉を残して男が毒殺された。

奇妙で不思議なミステリーランドにご入場ください。泡坂妻夫のファンタジックワールドベスト6。

小説は、このようにテレビ化される。夏樹静子の切れ味鋭い傑作推理を、五人の第一線脚本家がドラマ化。

看護婦仲間の久江、和子、千寿。

「あいつを殺してやる!」黒星光警部は、フリーライター・葉山虹子と訪ねた鬼面村で、そう呟く異様な女に遭遇した。

二階堂警部の妻・日美子がジョギング中に誘拐された。

飛騨・白川村の廃寺『照恋寺』に住みつき、多数の女性信者をもつ僧侶・恋風が、突如、失踪した。

大財閥・火枝家の血縁者・山川広治が、水没した車から心中死体で発見された。

嵐の夜、所沢市・円福寺の『飛び鐘』が人を殺した。820キロもの釣鐘が宙を飛び、崖下の家の鹿松徳造を押し潰したのだ。

吉成行夫には、十二年来の秘密があった。

京都・北山で痛ましい惨劇が起きた。舞妓が、全裸で絞殺されたのだ。

「赤い寺 白い犬」神戸・三宮で浅見光彦がヤクザから救った女性は、この紙片を残して、怱然と姿を消した。

丹波篠山にいるはずの男が東京・多摩湖畔で死んでいた謎―。〈車椅子の少女〉と〈鬼刑事〉の感動的な捜査協力。

怒鳴り合う声、立ち去る男、長き続く女の悲鳴。―同じマンションで愛人を待つ木部比呂子はそのとき不審な思いにかられた。

一人息子を突然失った泉恵理は、絶望と悲しみの中にいたが、別居中の夫・耕一と離婚の話し合いをするために釧路へと旅立った。

日航機に乗っていたはずの二人が、同時刻、鹿児島本線新特急「つばめ」のグリーン車で目撃されていた。

TVドラマ「利休の死」撮影中の京都・太秦で、東京の大学生が毒殺された。

活魚料理店で美貌のグルメ評論家が活けじめされ、女拓までとられて発見された。雑誌で批判した料理人の逆恨みか。

名アンソロジスト・鮎川哲也が、一般応募の作品238編から厳選した、傑作、力作を満載。

白雪の宗谷本線をひた走る急行「礼文」。その車中で男が毒殺された。

警視の職を辞して私立探偵となったシュワーツ。最初の依頼主は、最愛の息子ヴァージルの死因を探ってほしいというヘイズ夫妻。

「それで―誰が夏子姉さんを殺すの?」警視庁の片山義太郎は、殺人事件の捜査のため、中華料理店の一室に張り込んでいた。

「ギンコウノハカ」「オニコウベデアッタ」小町まつりの最中、小町娘の一人松島珠里に倒れ込んだ老人はこう呟いて絶命。

「ギンコウノハカ」「オニコウベデアッタ」小町まつりの最中、小町娘の一人松島珠里に倒れ込んだ老人はこう呟いて絶命。

私(北海道警刑事)の恋人智子は、借金を残したまま蒸発した。牧場主の野宮は、女の行方を追う私の相談相手だ。

ナンバーワン・ホステスが猫と心中。さらに、事件の真相を知った男が行方を晦まし、農家の老人が命と壷を奪われた。

鬼灯の秘密、赤ベコの謎。乱歩賞作家の会心トリック。

東京の大手機械メーカーを退職した紫門一鬼は、北アルプスの山岳球助隊の常駐隊員として活躍していた。

横浜中華街の中華料理店で、若いコックが惨殺された。鋭利な刃物で首を掻き切られたらしい。

浅草で浮浪者風の老人が、消費税12円を請求されたことに腹を立て、店の主婦をナイフで刺殺した。

九州肥後市で、市長選候補者の大曽根英隆が毒殺された、遺跡群に建設予定の大レジャーランド推進派と対立していた彼は、手帳に邪馬台国に関する奇妙なメモを残していた。

結婚式を十二時間後に控えて、杏子は四十五歳の男とべットの中にいた。別れの時、男はいった。

信じられない事故が起きた。登山中にアイゼンが折れ、大学生の井能哲也が転落死したのだ。

千社札を貼る初老の男と女性アイドル・タレント。二つの“死”を結ぶものは。

孤高の新宿署刑事・鮫島―。犯罪者たちは「新宿鮫」と恐れる。

見知らぬ男が、見知らぬ家で自殺をはかった。なぜこんな事件が起こったのか?謎解きは26年前の夏の高校野球大会にあった。

現代の“和泉式部”野川いずみが毒殺された。京南大学大藤教授邸、新年パーティでの惨劇。

その年一つの殺人が行われた。それから7年後、別の殺人が行われた。

一脚の椅子の下方横手、調理台と食卓との間の狭苦しい床にうつ伏せている人の五体(枷市)、その薄黄色いセーターと床板との、もうたいがい乾いているような血潮の色合いが、たちまち彼女の目に飛び入り、なんとも忌まわしい事態に直面しそうな予感の怯えは、次第に強く濃くな

「戦争だ」―体に疼く暴力への衝動が貢の体を渋谷へ突き動かす。少年院から戻った貢は、渋谷で暴力を炸裂させる。

テレビケーム業界で、一、二位を争う「花蝶堂」の社長戸張啓太は、業界トップシェアの制覇に執念を燃やしていた。

結婚十周年をむかえた芦田和賢と千巻。夫は在宅勤務を認められたコンピュータのシステム・エンジニア、妻はテニスのコーチ。

山形新幹線「つばさ」で東北に向かった若い女性が相次いで蒸発。

タロット占いの名手・二階堂日美子のもとに、沖縄に住む友人・広尾多江から思いつめた電話が入った。

O老人ホーム「竹の子寮」の住人たちは、「青い稲妻」という威勢のいいゲートボール・チームを結成しているが、未だ勝ったことがない。

“伊達邦彦”復活!日本銀行から数億円にのぼるダイヤを強奪して、カナダに逃亡した伊達は、整形手術で顔を変えた。

東京の地下鉄三田線の車内でOLが刺殺された。

警視庁捜査一課片山義太郎の妹・晴美が、恋人石津刑事と三毛猫ホームズと一緒に帰宅途中のバスの中で、突然「降りましょ」とホームズに呼びかける少女がいた。

聳え立つ富士を背景に、ソープランドの屋上に立つ自由の女神像―。

野心を抱き、終着駅新宿に降り立った見知らぬ男女、宮地杏子、浅川真、軍司弘之―。

櫛田潤一の恋人、島崎清子が扼殺された。遺品になぜか“川岸一義”名義のタクシーカードが…。

赤かぶ検事の娘・柊葉子弁護士が婦人警官を装い犯人逮捕。

アイドルの杉田あるのは楽屋で一人出番を待っていた。退屈で廊下に出てみたが、誰もアイドルとは気付かない。

安生拓馬、丹羽潤也、日浦有介、佐倉翔子の4人は、かつてスポーツ界で活躍した実績をもとに、現在もそれぞれの分野で活動していた。

死体発見現場に遺された外国製の口紅―それには新人女優石田梨乃の指紋が…。

平野汎―名前通り平凡な高校生である。ところがある出来事をキッカケに超能力に目覚める。

「大衆文芸勉強会」は、毎月一回講師を招いて二十人前後の会員が集まる地味なグループである。

長崎オランダ村のハウステンボス、この巨大観光地には遊園地から衣食住まで、生活のすべてがつまっている。

最新防犯システムを備えた金融会社『あかつき商会』。その社長・川俣徳一郎が深夜、社内で殺害された。

杉原爽、19歳の春。大学へ進学した爽香は、家計の足しにと中学生・志水多恵の家庭教師を始める。

警視庁北多摩署の相馬刑事と恋人・瀬戸山亜也子は奥多摩を登山中、手負いのイノシシの急襲を受ける。

命を賭けられる場所があれば、賭けてしまう俺―。俺が救った老人が、明日に挑戦する―。

綜合企業・明日興産会長・小中大成の信条は、『人の行く裏に道あり花の山』、である。

深い霧が覆う白樺湖―。その湖畔で無残な刺殺体が発見された。