日本列島の下で、何かが起こっている。

「おまえに殺された女は、俺のおふくろだ」売春婦を斡旋した容疑で取調べをしていた坂本トミに、私は言った。

タロット日美子の親友・榊原裕子の伯母・静が、行方不明になった。ゴルフ会員権販売に絡むトラブルが原因か。

深夜の怪電話に導かれ、夫の情事を目撃した松岡医院院長夫人柳子は、翌朝自分の隣りのベッドで夫の死体を発見。

新任地・信州松本に降りた赤かぶ検事が見たものは、なんと強盗犯の捕り物だった。

石津刑事の従妹の雪子は、TV番組をきっかけに人気の若き天才詩人・白鳥聖人と恋に陥ちる。

東京湾の孤島・猿島で、ひっそり暮らす猿谷家の人々。その館にフリーライターの葉山虹子が迷いこんだ。

映画俳優の大和田剛太の自宅に、差出人不明の郵便小包が届いた。なかから、塩漬けにされた剛太の右手首が…。

衆人環視の中で、施錠されたガラス箱から突如消えた“人形の首”。

会津地方一の名家・四条家で惨劇が起きた。

動機を簡単に説明することはできないが、おれは、妻を殺害しようと決意した。

衆議院議員で平成新党代表の桃沢康明が,中野のマンションで撲殺された。

医科大学での教授昇格争いに敗れた戸邨陽次郎は、失意のまま地方の保健所長として赴任する。

三鷹で起こった、自殺らしき女性の墜落死と、中野で起きた殴殺事件は、同時刻に起きた。そして、墜落死を目撃した少女がいた。

失踪した男を追い札幌に飛んだ浅見光彦は、〔北大植物園〕と〔ひかり公園〕での殺人事件の渦中に…。

清純派女優・八木橋紀子との密会を終え、自宅に戻った東都大学教授・宮本洋一郎は異常を感じた。

丹沢山中、“首欠け地蔵”の近くで傘木小夜子が、さらに小夜子の部屋で従妹の浅科みゆきが、絞殺死体となって発見された。

ニューヨーク出張を終え、社宅への帰り道、バスのなかで、沢柳伸男の耳に、女三人の会話が飛び込んできた。

安曇野で開催されたオリエンテーリングで一組の男女が遭難死。彼らは何者かに偽のコース図を渡されていたのだ。

ゆ、幽霊―雪景色が幻想的な京都・嵐山の旅館で、柊春子と行天燎子は戦慄した。調べると、古井戸から女性の絞殺死体が。

警視庁の片山刑事と妹の晴美が昼食をしていたレストランに銃弾が飛来し、客の一人が倒れた。

夫・伸夫の行動に不審を抱く札幌のイベント会社専務・越川春恵―その原因はプロモーター・白井信吾に…。

霧の底に沈み幻想的なたたずまいをみせる湯布院。この静かな盆地の町で、疑獄事件の渦中にある前文部次官が首を吊った。

パリ郊外の町、そこで西貝龍一は愛する妻と息子を失った。

許しがたい結末のミステリーを書いた学生作家の真意とは、札幌時計台が暗示する殺人事件の真相は、二重瞼に憧れた女が引き起こす恐怖、芥川の名短編をラストまで読まなかった悲劇とは、高速道路の渋滞が決した男の運命、殺人のときに使った自分の偽名を小説に。

本格推理―無限の広がりをもつこの世界に、新たな不可能犯罪の奇術師たちが、出現した。

タロット占いの名手・二階堂日美子は、友人の若山竜江の招きをうけ、南国・和歌山へ出かけることになった。

一代で財を成した一ケ原高顕が死んだ。

飛騨高山のホテルで、美術商・八島恭三が変死体となって発見された。

北海道の不凍湖・支笏湖では女性、日本最大の湖・琵琶湖では男性―遠く離れた二つの湖で発見された二つの刺殺体。

江戸川乱歩はなぜ、幻の作家の小説『仮面の恋』を封印したのか。

明和医大教授・久保伸也。地位も名誉もある彼が、なぜ強姦を装って罪のない女性を殺したのか。

死体の額に刻まれた×印。紀勢本線新宮駅近くと東京・世田谷で二人のOLが殺された。

13歳の八木沢順が、刑事である父の道雄と生活を始めたのは、ウォーターフロントとして注目を集めている、隅田川と荒川にはさまれた東京の下町だった。

昭和四十九年二月、猛吹雪の朝、小樽オモタイ海岸に男の水死体が打ち上げられた。

“探偵にゃ、目的がひとつある…真実ってやつさ”私立探偵・野崎は、山中で怪我をした少年・安彦と出会い、介抱した。

昔、天に昇ろうとした男の伝説がある九州・星里の街。昭和五十一年の昇天祭りの日、祭りの櫓に三人の男女の死体が吊るされた。

元特攻隊員・木島一郎を襲う不幸の嵐。

暴力団大門組とその黒幕の政治家・政商に立ち向かう、元特攻隊員木島たち七人“老戦士”―無人島での戦闘訓練を終えた彼らは、まず組の幹部・佐倉を拉致監禁し、輪姦事件、新聞記者殺人事件など数々の悪行を暴いた。

「大文字」で賑う京の夜、鴨川東岸で石田千草が毒殺された。―千草は、夫和也の不倫の相手。

人気作家、哲村玲次郎の他殺体が発見された。捜査線上に、彼の恋敵である浅田利行が直ちに挙がった。

殺人犯はどこへ逃げるのか。犯人の深層心理を読む十津川警部。

殺人犯はどこへ逃げるのか。犯人の深層心理を読む十津川警部。

祇園祭の夜、京都・鴨川べりの納涼床で奇怪な事件が起きた。

杉原爽香、二十一歳の冬。中学時代の恩師・河村布子の家を訪ねた爽香は、河村家に居候中の女の子・由季と劇的に出会った。

北多摩署刑事・相馬の車で死体が発見された。新宿歌舞伎町で駐車中に運び込まれていたのだ。

「クローズの晩に泊まると誰かが行方不明になる」という奇怪な噂が伝わるホテル精進湖。

キャサリン、浜口の名コンビが、アリバイトリックをはじめ数々の難事件に挑戦する傑作集第六弾。

都内のカルチャーセンターでミステリー教室の講師を務める売れない作家・与謝野憲吉は、人気作家の杠葉啓に異常な嫉妬を燃やし、講座でもつねに彼の小説を批判の槍玉にあげていた。

大手家電量販店の経営者・二宮大蔵は、毒のついた剃刀と殺人を予告する脅迫状を受け取った。

世界的巨大テロ組織「世界革命党」から警視庁に脅迫状がとどいた。

浪人生・益子竜夫が何者かに刺殺された。死の直前に啄木の歌をつぶやいて…。

名アンソロジスト鮎川哲也が選んだ珠玉の13編。読者の思考を巧みにミスリードして構成した「密室」。

兵庫県警・二階堂警視は、妻の日美子と休暇で古巣の横浜に遊んだ。その折り、日美子は友人の礼に相談を受けた。

北アルプス・槍ケ岳の観光開発をめぐり、鎬を削る若手エリート―国井、村越、弓場。

「新宿鮫」―新宿署刑事・鮫島を犯罪者たちは恐れをこめてこう呼ぶ。覚せい剤、人間を蝕む戦慄の薬。

「胃と腸が、体の中で切断されている」―高松病院院長・高松良一が腹部に激痛を訴え急死。

死体が殺した。切断された左手薬指の謎。

坂本龍馬の命日十一月十五日、その墓前で切腹事件が起きた。

嵐の夜、悪魔は18歳の美少女スター松永栞に襲いかかった。毒殺、絞殺、撲殺、刺殺、溺殺。

なかなか行きつけないとなり町、雨の日に出逢った眼帯の少年…。きみを迷路に誘いこむ、ぼくたちのファンタジー。

著者は『孤独な殺人者』に、こんな創作メモをつけている。「あどけなくて、可憐で、純情そうな少女。

事故が多発し、幽霊も出るという噂がある“魔の街道”。大晦日の夜、そこで人を轢いたらしいという中年男が出頭してきた。

浅見家のお手伝い・吉田須美子が警察に連行された。群馬県の吾妻町で起きた、焼死事件の殺人容疑者として。

野末総子はバンクーバーへの独り旅の折り、ホテルで素敵なカップルを見かけた。

北海道へ当てのない旅に出た警視庁刑事・露無清高を、突然、一台の車が襲いかかった。

神奈川県警・二階堂警部の妻・日美子は、何者かに堕胎剤を注射され、待望の二世を流産してしまった。

証券マン岩木和彦の前で、顧客が次々と殺される。第一の殺人のとき、彼にはアリバイがない。

今世紀初頭のシカゴ。全米一優雅で華やかな娼館として知られる〈エヴァーリー・クラブ〉に市当局から閉鎖命令が。

推理トリック研究家の久我京介のもとに衝撃的な知らせが届いた。

警視庁捜査一課でまとめ買いした宝くじが百万円当たった。

神戸市東灘区の新型ファミリーレストラン〈GUY〉で店長が、店先の木に縛られて殺されていた。

能登を旅行中の警視庁北条早苗刑事が、ライフル銃で狙撃された。さらに入院中の早苗の病室に2発の弾丸が…。

私立探偵・竹花は恵比寿近くのマンションで、営業している。スポンサーの会社社長が脱税で逮捕され、居候先を追い出されたのだ。

若い女性を誘拐して浪人中の息子のセックス処理にあてがう漆原病院院長夫妻。

守屋勢と野田正樹、今西道也は小学校6年のファミコン仲間。今日もファミコンゲームをやりに正樹の家へ。

文芸編集者笹谷美緒は、取材のため、博多から寝台特急「あさかぜ4号」に乗り込んだ。

東京見物中の赤かぶ検事夫妻。かみさんはビデオ、赤かぶはカメラを片手に楽しんでいた。

警視庁捜査一課の白鳥完市は、桑名留未子から、長野へ行ったまま消息を絶った恋人・宮岡将勝を捜してほしいと頼まれた。

子供の誘拐・殺人は、あらゆる犯罪の中でも最も残忍で冷酷非情なものである…。

絞死体の手に握られた蜘蛛の死骸。被害者・秋月さゆみの衣服についた大量の髪の毛。

ピアノと日本語を教えている笹森恭子が、自宅のベランダで首吊り自殺をした。

俺は同僚の片岡に部屋を貸してあげた。ホワイト・デーに恋人とのデートに、ホテル代を浮かせたいという。

大学生・久保山良二は、同級生の若林知香と恋に落ちた。ところが、良二が夜に電話しても、知香はきまって家にいない。

首が、ない。警視庁刑事・明日香井叶は絶句した。

刺殺された作家・砂村悦子が死の直前に書いた自伝的小説は、かつて悦子に殺された従妹のアイが、鏡に宿り復讐するという内容だった。

建築設計事務所で残業中の社員二人は、向かいに建つ鏑木商事の社長が銃撃されるのを目撃した。

新潟県親不知で、河田光雄が特急「白鳥」に飛び込み、死亡。さらに、東京で彼の上司・横山修司係長の死体が発見された。

英国へ留学した夏目漱石は、下宿先で夜毎、亡霊の声に悩まされ、思い余ってシャーロック・ホームズに相談した。

大正末期、軽井沢に名門・三笠ホテルを彷彿させる洋館が建てられた。英国人オーナーのイニシャルがRゆえ、人呼んで『R邸』。

葬儀社経営の、ゴッドマザーシリーズ主人公・玉井タマ子は寂しい葬儀を請け負った。エリート社員が馘になり自殺したのだ。

高校三年のとき、芸能プロダクションにスカウトされた胡桃沢ひろ子は、歌やドラマに引っ張りだこの新人アイドル。

2月14日、二階堂警部は美人書記官・琴倉田友美から「さっちんIしている」というメッセージ付きチョコレートをもらった。

浜名湖で同時にみつかった三つの死体―二人は男女の溺死体、一人は男の絞殺死体であった。警察は二人のほうは心中と判断した。