“旋律士”―。

六甲山を取材中にテレビのロケ隊が見たモノ、仕事中の風俗嬢を見つめる女の顔、湖で釣り上げた西洋人形、トンネル工事で起こった不穏な振動、高校の演劇部に代々伝わる黒い子供、お笑い芸人の不謹慎なコント中に現れた女、遺体に肩をたたかれた納棺師の体験談――さまざまな人

十津川警部は、鑑識技官・新見のスケッチ展を訪れた。

コロンビアの巨大麻薬カルテル“兄弟団”を殱滅するため、コブラは作戦を実行に移す。

「南米コロンビアから流入するコカインを撲滅せよ」。

長野県庁での定例議会中、突然照明が消え、銃声が響き、議員が殺害された。誰かが逃げた形跡はなく、凶器の銃も見つからない。

繁華街の裏道にひっそりと建つ「カフェ・フロリアン」。古くみすぼらしい外見に反して、内装は豪華絢爛。

浅草の一角で、町並みに溶け込むかのように佇む栗丸堂。最近店を継いだ若い主人の名は栗田仁という。

平戸藩の元藩主・松浦静山の娘、静湖姫は、三十一歳にして嫁にも行かず“謎解き屋”を開業中。今回飲み屋で聞いた謎も妙だった。

視覚以外の感覚を持たない青年・日暮旅人は、それらと引き替えに、目に見えないモノ―音、匂い、味、感触、温度、重さ、痛みを“視る”ことができる。

探偵の家に忍び込んだ男が出会ったのは、一人の泥棒少女。「私はあなたの妹ですよ。

警視庁刑事部に配属となった若き刑事、大和。彼が足を踏み入れたのは刑事部捜査零課。

父親が多額の借金を残して亡くなった。

都内某所にひっそりと佇む茶屋『妖〓（き）庵』。その主、洗足伊織は目を見張る美貌の持ち主だが、非常に偏屈な毒舌家でもある。

彼女の名前は岡田麗花。警視庁捜査一課の日下刑事が通う書道教室の先生である。

最強武田軍vs信長・秀吉・家康連合軍!戦国の世の大転換点となった長篠の戦い。

「號外」“墜落乙女”活キ人形と交戦す。―昨夜深夜。

二〇〇四年、直島が挑んだ映画『007』ロケ誘致活動に、島を愛する女子高生の遥香も加わった。

年老いた犬を飼い主の代わりに看取る老犬ホームに勤めることになった智美。

放送室、校舎、屋上観覧車……様々な場所で起こる不可思議な事件。

女医・千草の下で働くお国は、お使いの帰り道に奇妙な光景に出くわした。林の奥の誰もいない場所で、お囃子が響いている。

1986年、晩秋。劇団「暗色天幕」の一行は、信州の山中に建つ謎の洋館「霧越邸」を訪れる。

美の女神が司る“死の館”から、貴方はもう、出られない―。続発する第二、第三の殺人。

「冴木探偵事務所」に父・涼介を訪ねてきた男、粕谷。アルバイト探偵の隆は粕谷を追ううち銃撃戦に巻き込まれ、気を失う。

3年前に盗まれた時価2億円のエメラルド“森の妖精”。

日本が誇る名門、烏丸家の27代目当主となった花穎は、まだ18歳。

以前生涯学習センターで男の料理講座の講師を務めた美由紀。

怖いもの好きの管徳代と峰岸柚璃亜は、惨劇の現場“無辺館”に忍び込む。

早瀬の旧家、東屋敷の一人娘が殺害された。敬次郎の呪いの罠を疑う当主は汐路に調査を依頼する。

平凡な家庭の小学生・圭輔は、ある事故をきっかけに遠縁の同級生・達也と暮らすことになり、一転、不幸な境遇に陥る。

20XX年、アメリカ。兵藤理人はかつて民間軍事会社に所属し、世界の紛争地の復興ビジネスを手掛けて莫大な利益を得ていた。

この朧月市は、妖怪たちを封じ込めるために作られた自治体なんだよ―亡き父の遺志を受け継ぎ、晴れて公務員となった宵原秀也は、困惑した。

お見合いで知った双葉に惹かれる慶太。双葉によって嗜虐性に目覚めた慶太は、出会った日から彼女に陵辱の限りを尽くす。

北信越地方に浮かぶ離島、翡翠島。過疎に悩む小さな島で発生した連続放火事件は、やがて一人の男の命を奪う。

私は小説家だ。そしてこれは私の小説だ。

屋敷のどこかに眠っているはずの、一枚の絵を捜して欲しい―昔馴染みの女性の依頼で、佐々波と雨坂は、山の上に佇むある洋館に向かった。

「あなたたちは裁判員に選ばれました。日給四〇〇万で疑似裁判をしてください」―音羽奏一もまたその裁判員に選ばれた一人。

京都の一角にある「からくさ図書館」は、優しげな館長さんと可憐な少女が二人きりで切り盛りする、アットホームな佇まいの私立図書館。

機械のようにさめきった天才子役・レイジが出会ったのは、魔法使いのようなホームレスと愛に満ちた気さくなドラッグクイーン。

「この中に一人、嘘をついている魔女がいます。

海沿いの国、陸滸国に生きる少年カイは、船上から海に突き落とされ行方不明になってしまう。

海を襲う脅威に“魚類保護官・銛浩美”が立ち向かう!突如、湘南の砂浜に打ち上がった大量の白ギスの屍骸。

明晰な頭脳と洞察力を持つ天才犯罪学者・火村英生にかかってきた、一本の電話。

ギャンブル、脱獄、いじめ、偽装結婚―鉄条網に覆われた刑務所の内部では、外からは窺い知れない様々な事件が起こっている…。

戦場カメラマンの長井創次は、東日本大震災に巻き込まれた妻の行方を捜しながら被災地を取材していた。

第一次大戦直後のロンドン。骨董店の美形店主・デューイには、大戦時の苦い記憶がある。

夢の映像を記録した「夢札」、それを解析する「夢判断」を職業とする浩章のもとに、奇妙な依頼が舞い込む。

桜宮市の終末医療を担っていた碧翠院桜宮病院の炎上事件から1年後。

“閃きの小悪魔”と観光業界に名を馳せる浅倉絢奈。

イギリス南西部の旧家バスカヴィル一族。その当主が遺体で発見された。

少年は人の『死までの時間』が分かり、命を与える特別な力を持つ『シシャ』という存在だった。

目黒の商店街付近で、若い男性が血を流して倒れているのが発見された。

天才詐欺師の津田は、8年の服役を終え出所した。裏の世界からは足を洗う。

貧乏大学院生で人見知りの律は、留学費用を稼ぐため、不本意ながら成金令嬢・理緒の家庭教師をすることに。

新進気鋭のV系バンド、「ベルベット・リンチ」には、ある秘密がある。

翡翠島で突如発生した連続放火事件は、一人の男の命を奪う。父を殺された親友が去って十年。

とある高校のバスケ部員椎名康は、屋上から転落した少女に出くわす。

大学祭間近の雪越大学。霊感系大学生の森司は、美少女こよみに焦れったい片想い中。

北海道は旭川。僕、正太郎は、骨を偏愛する美女、櫻子さんと、担任の磯崎先生と共に、森へフィールドワークへ出かける。

大正ロマンを謳歌する帝都東京――だがその闇夜には、未だに魑魅魍魎が蠢いていた。

新宿の古ぼけたビルの三階にそのマジックバーは存在する。

捜査中、頭に銃弾を受け生死の境を彷徨った警視庁捜査一課の刑事・石川安吾。

石橋を叩いても渡らない心配性の高校生・中崎夕也はある夜、七不思議を司る精霊・テンコと出会う。

脳とコンピュータを接続する“BMI”が世界でも一般化している近未来。

大阪から横浜へ越してきた小学生の大貴は、マンションで同い年の真吾と出会う。性格は全く違う２人だったが惹かれあい、親友に。

五代将軍綱吉の膳に毒を盛られるも、未遂に終わる。

闇の組織“ヴェスパー一族”に仲間を人質にとられたエイミー・ケイヒルと弟のダンは、戦いの終わりが見えないことに焦りを募らせていた。

今日は転校初日で、もう学校に着いていなければいけないのに、僕は今、死体を埋める穴を掘っている。

映画製作への出資金を持ち逃げされたヤクザの桑原と建設コンサルタントの二宮。

岩手県盛岡市にある喫茶店、ドールズ。経営者の娘、月岡怜の身体には、江戸の名人形師・目吉で棲んでいる。

病魔に怯え、目の前の欲望に耽溺し、結論の出ない考えを巡らせるある作家の姿を描く、衝撃の書き下ろし「余生」。

探偵学校「聖アリスガワ女学校」に入り損ねた名探偵・穴井戸栄子の探偵事務所に持ち込まれる不思議な事件。

北海道は札幌。

冴木涼介、隆親子の「冴木探偵事務所」に内閣調査室からの依頼が。

妻が傾倒し出した百舌鳥魔先生の芸術。それは生き物を生かしたまま切り刻んで繋げるという異様なものだった。

黒部峡谷鉄道を走るトロッコ電車の終点・欅平駅。乗客が降りた電車の中で、男性の毒殺死体が発見された。

11月22日、大安。県下有数の高級結婚式場では、4月の結婚式が行われることになっていた。

真夏のダム湖に、死体を運ぶ男女5人の姿があった。

効率的かつ正確な取り調べ方法の検証を目指し、警視庁世田町署内に新設された“特殊取調対策班”。

風俗嬢の霊が出るラブホテル、首吊り自殺した女がみえる酔っ払い、曰く付きの事故物件、海外で出くわした恐怖体験、ビール瓶で殴ったら目玉が飛び出たヤクザ…読み終わったら後味最悪。

20年間、あなたを想ってきた。20年間、あなたを憎んできた。

江戸に作られた富士塚から夜ごと奇妙なうめき声が聞こえる。その噂と前後して吉原で大火が起き、ある大見世の楼主が焼死した。

文学部四号館の四十四番資料室。そこに収められる膨大な文献は、絶対城の師匠であるクラウス教授から引き継いだものだった。

人の思考を読み取ってしまう少年・百瀬は事件を起こし、小さな寺に身を寄せる。

ある総合商社のお荷物部署・グループリソースメンテナンス課。

中学二年の木嶋夕子は悩んでいた。常に優先される姉と、我慢をする自分。

驚異のミリオンセラー。 日本で一番愛される文庫ミステリ、待望の最新刊 静かにあたためてきた想い。

ちょいとドジを踏んでしまった“鼠小僧”こと次郎吉。

私は高校生の蘇芳。

庭に咲く艶々とした椿の花とは対照に、暗い座敷に座る小山内君は痩せ細り、土気色の顔をしている。

怖いものとは何だろう。本当に怖いものを知るため、とある屋敷を訪れた男は、通された座敷で思案する。

都内各地で首がさかさになった奇

新天地ニューヨーク。一弥は新聞社で働きヴィクトリカは探偵事務所を構えた。

研人に託された研究には、想像を絶する遠大な狙いが秘められていた。

イラクで戦うアメリカ人傭兵と、日本で薬学を専攻する大学院生。

江戸の町の不思議事件を解決する“謎解き屋”を始めた静湖姫に、奇妙な依頼が舞い込む。

推理研究会めあてに戸山大学に入った蝶子。だがうっかり酔いの追究が目的の〈酔理研究会〉なるサークルに入ってしまう。

料理人で殺し屋の佐和は、幼い頃から出現していた自身のバイロケーションと、共存の道を見出していた。

大学生ユキが出会ったのは、演劇サークルに所属する大野さんと、シーンごとにバラバラとなった脚本に憑く幽霊の噂。

関東の覇者・北条氏康の七男に生まれ、幼少期を箱根権現で過ごした三郎は、越相同盟の証として上杉謙信の養子となる。