神なき世界のトーメンター



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初公開日(参考)2014年09月
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長編小説

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神なき世界のトーメンター (電撃文庫)

2014年09月10日 神なき世界のトーメンター (電撃文庫)

時は中世―王族と貴族が覇権を争う絶対階級のこの世界では、身体に刻まれた烙印によって主従が決まるという残酷な理が存在する。かつては王の命に従い、卓越した暗殺技で多くの人間を殺めてきた元暗殺者のジグ・アースラントは、表向きには拷問官でありながらも拷問は行わず、罪なき死刑囚を救う優しき日々を送っていた。だがある日、無実の罪で殺される死刑囚の王女・アリシアを救ったことで彼の運命は大きく変わることに。カムラ・ドルク・アースラント侯爵のもとへと身を隠したジグたちだったが、侯爵の館で起きる奇妙な事件に直面し、王族たちの陰謀へと巻き込まれていくのだった…。死刑囚の王女と優しき拷問官が怪異を謎解くノーブル・ダークファンタジー! (「BOOK」データベースより)




書評・レビュー点数毎のグラフです平均点6.00pt

神なき世界のトーメンターの総合評価:7.20/10点レビュー 5件。Cランク


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(6pt)

神なき世界のトーメンターの感想

デビュー作の『罪色の環』が個人的にツボだったので2作目はどうなるのだろうと楽しみにしていた所、作風が一気に変わった装いに驚きました。表紙からミステリなのか判別つかなかったのですが、とりあえずファンタジーも好きなので手に取り読書。
ライトノベルが好きな読者に対しては、本書は綺麗にまとまった内容なのでお薦めですが、ミステリ志向な方にはそぐわない内容かと思います。一応ファンタジー×ミステリです。

著者は元警察官という経歴であり、留置場での看守時代、留置人との会話の実体験が本書に活きていると述べていまして納得。
階級が烙印として体に刻まれており、上の者からの指示は絶対で逆らうと烙印の影響で死んでしまうという世界観。今回は被疑者や身分が違うものとの関わりが強く感じる物語でした。

数年前の『執事×お嬢様ブーム』の影響か、本書もその手の会話がありまして序盤は楽しめましたが、終盤のシリアスな佳境においては雰囲気が崩れてしまった気がします。ちょっと狙い過ぎかなと。
ミステリとしては、オカルト実験のスクエアで起こる殺人の謎が提示されます。暗闇の中、四隅に人を配置して、壁伝いに前の人をタッチして周る定番のやつですね。
このネタは有名過ぎて、不可解な状況が起きても仕掛けが思いついてしまうのが難点で、ファンタジーの怖さやミステリの謎に魅力が弱かったのが正直な感想です。

ただ、本書の魅力は設定が全てなわけではなくて、王女アリシアと拷問官ジグの絆の物語が楽しめます。
王女のアリシアは我儘だけど脆くて可愛いし、ジグは暗殺者の過去と現在の優しき二面性があり、キャラ物として安定して好み。無実の王女を、命令だからという理由で意志のない人形のように行動した序盤とは違い、段々とジグの思いの変化が感じられました。

世界観や話の伏線も丁寧なので個人的に新作が楽しみな作者さんになりました。

▼以下、ネタバレ感想

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※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

No.4:
(1pt)

なぜこんなに高評価なのだろうか?

仁科 裕貴の作品「初恋ロスタイム」を店頭にて衝動買い。作者の短いながらもしっかりとした物語に魅了されたため
この「神なき世界のトーメンター」も購入を決定。ここのレビューだけでなく他のサイトのレビューも見て購入したのだが

おもしろくない

勿論最新作であるロスタイムがが一番面白いというのは作者が成長している、ということもあるのだろうが
それにしてもひどすぎる。別に文章が稚拙なわけではない。文章は読みやすかったし、1巻もの?としてはすごくまとまっていたのだが、いまいちどころかまったく盛り上がるポイントがなかった。淡々と読み進めていってきっと何かあるはずとおもいながらよんでようやく最後数ページのところではっとさせられたがそれだけだった。
 
作中の言葉を引用させてもらえばまさに「陳腐で冗長なストーリー」といわずにわいられなかった。

この作品を通して主人公は「罪なき死刑囚を救う」ひいては「罪なき人が不条理に殺されるのが許せない」という感情を抱いているはずだと私は解釈したのだが、国のために国に不利益な輩を殺すことを批判する癖に、物語の終盤で主人公が敵の暗器をはじいてそれにあたり誰かが巻き添えになったが気にしている場合ではないという描写がある。確かに敵を倒すことはその時点での最優先事項である。でもそれでは筋が通ってないのではないか。この作者が全体を通してなにが伝えたいかわからなかった。百歩譲ってそこで主義を変えたとしよう(わけがわからないが)そのまま終わればいいものの、エピローグでまた無実の罪の人を助けようとする描写がある。あきれた。

あまり丁寧に読めてないし一読ではこの作品の良さが分からないのかもしれないが、この作品を買う価値はまったくといっていいほどない。
神なき世界のトーメンター (電撃文庫)Amazon書評・レビュー:神なき世界のトーメンター (電撃文庫)より
4048668641
No.3:
(5pt)

構成力と伏線の勝利

ファンタジー,ミステリーをうまく融合させています
シリーズとしての話はファンタジー
単巻としてミステリーを取り入れたという解釈をしましたが,
ファンタジー要素も結構,納得の行くオチが用意されています

そもそもシリーズなのかわかりませんが,この著者に期待です
神なき世界のトーメンター (電撃文庫)Amazon書評・レビュー:神なき世界のトーメンター (電撃文庫)より
4048668641
No.2:
(5pt)

ミステリーとしても面白い

ファンタジーだけど、ミステリーとしても面白いと思います。
最後の最後で、今まで見えていた世界がガラッと変わるような、ハッとする展開があって、そこがとても気に入っています。
ヒロインも、可愛いんだけどあんまり甘いところがないのも私は好きです。
神なき世界のトーメンター (電撃文庫)Amazon書評・レビュー:神なき世界のトーメンター (電撃文庫)より
4048668641
No.1:
(4pt)

主従の絆が世界を変革する! …かもしれない物語

烙印という謎パワーにより、身分制度に支配された世界の物語。

王族>貴族>平民>従者という関係性は絶対。上位者の命令に逆らっただけで死ぬ
という設定はなかなかにハードと思えるが、よく考えると現実の中世史でも似たようなもの。

そんなリアル系中世観の中で、拷問官である主人公が、死刑囚となった王女の冤罪を
晴らすために奮闘するというのがストーリーのメイン。
全体的に見ればボーイミーツガールの王道展開であり、よく練られた構成や文章のテンポ
の良さによりサクサク読み進めることが出来、読後感もすっきりしていて非常に良かった。

ただ難点が一つ。作中に登場する、スクエアをモチーフとした密室殺人事件の牽引力が
強すぎること。
なので、ミステリとして読めば同時進行するエピックファンタジーが添え物のように感じて
しまうし、ファンタジーに期待して読んでいると中盤の推理パートが冗長に感じてしまう。

だが悩ましいことに、その両パートともこの作品から切り離すことは出来ないだろう。
双方の手掛かりによって導き出される最後の「世界観の逆転」は文句なく素晴らしく、
それまでロールプレイに過ぎなかった二人の主従関係が本物になり、残酷な世界における
唯一の希望になるという展開は、シリーズ第一巻の決着点としては最高のものと思える。

良くも悪くも著者の個性が強烈であるがために、なんとも「濃ゆい」作品になってしまっている
印象。個人的にはとても面白かったのだが、万人にお勧めはできないという意味で、今回は
一点引かせていただくことにした。
神なき世界のトーメンター (電撃文庫)Amazon書評・レビュー:神なき世界のトーメンター (電撃文庫)より
4048668641



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