帝銀事件が世を騒がせた昭和23年。希望に満ちた安城清二の警察官人生が始まった。

過激派潜入の任務を果たした民雄は、念願の制服警官となる。勤務は、父と同じ谷中の天王寺駐在所。

外科研修医世良が飛び込んだのは君臨する“神の手”教授に新兵器導入の講師、技術偏重の医局員ら、策謀渦巻く大学病院…大出血の手術現場で世良が見た医師たちの凄絶で高貴な覚悟。

闇に身を潜め続ける犯人。

犯人=“バットマン”を名乗る手紙が、捜査本部に届き始めた。

臨場―警察組織では、事件現場に臨み、初動捜査に当たることをいう。

舞台は、急成長の途上にある宗教団体“人類協会”の聖地、神倉。

小学校6年生になった長男の僕の名前は二郎。父の名前は一郎。

元過激派の父は、どうやら国が嫌いらしい。税金など払わない、無理して学校に行く必要なんかないとかよく言っている。

トラブルを抱える支店を訪問し、指導し、解決する部署に異動になった花咲舞は、驚異の事務処理能力を持つ女子行員。

学園祭のあの日、死んでしまった同級生の名前を教えてください―。

雪降るある日、いつも通りに登校したはずの学校に閉じ込められた8人の高校生。

幼い友はなぜ、死ななくてはならなかったのか?一文一文から鮮烈な驚きと感動が立ちのぼる傑作ミステリー。

「模倣犯」事件から9年が経った。

土井崎夫妻がなぜ、長女・茜を殺さねばならなかったのかを調べていた滋子は、夫妻が娘を殺害後、何者かによって脅迫されていたのではないか?と推理する。

期待の新鋭が描く究極の殺人ゲーム。

ただ、あの人を勝たせるために走る。それが、僕のすべてだ―。

刑事を夢見て看守台に座り続けた男、最後の「看守眼」―。

渡部の働く会社に、派遣社員の仲西秋葉がやって来たのは、去年のお盆休み明けだった。

「ようするにチャンバラダンスなんだよ、お前の剣道は」剣道エリート、剛の香織。「兵法がどうたらこうたら。

「そう―ここは黒祠なのですよ」近代国家が存在を許さなかった“邪教”が伝わる、夜叉島。

「復讐を横取りされた。嘘?」元教師の鈴木は、妻を殺した男が車に轢かれる瞬間を目撃する。

一見なんの関わりもない女性三人の不可解な自殺…実は何者かによって仕組まれた殺人だった?そして魔の手は4人目へと迫りゆく。

部屋に麻薬のカケラを残し失踪した加奈子。その行方を追う、元刑事で父親の藤島。

烏賊川市警の失態で持ち逃げされた拳銃が、次々と事件を引き起こす。

塩が世界を埋め尽くす塩害の時代。塩は着々と街を飲み込み、社会を崩壊させようとしていた―。

9・11以降、激化の一途をたどる“テロとの戦い”は、サラエボが手製の核爆弾によって消滅した日を境に転機を迎えた。

「俺たちは奇跡を起こすんだ」独自の正義感を持ち、いつも周囲を自分のペースに引き込むが、なぜか憎めない男、陣内。

「六時間後に君は死ぬ」。街で出会った見知らぬ青年に予言された美緒。

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。

休養のため岡山県の僻地、鬼首村を訪れた金田一耕助。

札幌市内のアパートで、女性の変死体が発見された。遺体の女性は北海道警察本部生活安全部の水村朝美巡査と判明。

ある土曜の朝、アル中のバーテン・島村は、新宿の公園で一日の最初のウイスキーを口にしていた。

不慮の死を遂げた夫のポケットベルへ、ひたすらメッセージを送信し続ける女。

桜宮市にある東城大学医学部付属病院に、伝説の歌姫が大量吐血で緊急入院した頃、不定愁訴外来の万年講師・田口公平の元には、一枚の怪文書が届いていた。

保険外交員の女が殺害された。捜査線上に浮かぶ男。

ずっと外にいた夫の王国か。ずっと家にいた妻の城か。

都下郊外の大型商業施設において重大死傷事故が発生した。

奥多摩に代々続く秘守家の「婚舎の集い」。

フルート演奏家・作曲家でもある椿英輔子爵が謎の失踪。一ヵ月半後、信州で死体となって発見される。

浪人生の高岡裕一は、奇妙な断崖の上で3人の男女に出会った。老ヤクザ、気弱な中年男、アンニュイな若い女。

僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。やがて僕らは恋に落ちて…。

混乱する現場で対立する捜査一課特殊班とSAT。現場で指揮する竜崎の決断は。

多摩川土手に乗り捨てられたワンボックス・カーから、血塗れの左手首が発見された!姫川玲子たち捜査一課殺人犯捜査係の刑事たちは、所轄と組んで捜査にあたる。

幻の夜を行く男と女。息もつかせぬ傑作長編！ 阪神淡路大震災の直後に、出会った男と女。

三百八十余年前、尼子の落武者たちを財宝目当ての村人達が惨殺。二十数年前、村人三十二人を田治見家の当主・要蔵が無差別殺戮。

巨大スーパー・一風堂を襲った連続爆破事件。

逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるのだろうか。理性をゆるがす愛があり、罪にもそそぐ光があった。

俺は私立探偵。ちょっとした特技のため、この業界では有名人だ。

本書は、法月綸太郎のデビー作「密閉教室」のオリジナル版である。

「おれがかえってやらないと、三人の妹たちが殺される…代わりに獄門島へ行ってくれ」―ニューギニアで共に戦った鬼頭千万太の最後の言葉を胸に、鬼頭家が網元として君臨する獄門島に降り立った金田一耕助。

深夜の稲村家。女は夫に火を放とうとしている。

「なあ、この曲はちゃんと誰かに届いてるのかよ?」売れないロックバンドが最後のレコーディングで叫んだ声が時空を越えて奇蹟を起こす。

“頭狂人”“044APD”“aXe”“ザンギャ君”“伴道全教授”。

『スロウハイツ』二〇二号室。そこには、わたしたちの神様が住んでいる。

ある快晴の日。人気作家チヨダ・コーキの小説のせいで、人が死んだ。

ストーカー行為に悩む劇団の看板女優・清水伶奈。彼女を変質者から引き離す計画は成功したはずだった。

事故で亡くなった愛妻の肝細胞を密かに培養する生化学者・利明。

引っ越してきたアパートで出会ったのは、悪魔めいた印象の長身の青年。

交通事故で愛妻を失った大学講師が、入手したある作家の未発表手記。

心臓外科医を目指す夕紀は、誰にも言えないある目的を胸に秘めていた。

旧本陣・一柳家の長男・賢蔵と克子の結婚式が執り行われた夜、夫婦は無残な惨殺死体となって発見される。

犬神財閥の創始者・犬神佐兵衛が残した遺書。

秋田の貧しい小作農に生まれた富治は、伝統のマタギを生業とし、獣を狩る喜びを知るが、地主の一人娘と恋に落ち、村を追われる。

医療界を震撼させたバチスタ・スキャンダルから1年半。

私はなるべく彼女の目にとまるよう心がけてきた。

“私の事を、父は「ガラスの人形」だと呼んでいた。脆い、脆い、透き通ったガラスの人形だと。

署内で一括保管される三十冊の警察手帳が紛失した―犯人は内部か、外部か―男たちの矜持がぶつかりあう、日本推理作家協会賞受賞の表題作他、女子高生殺しの前科を持つ男が、殺人依頼電話に苦悩する「逆転の夏」―公判中の居眠りで失脚する裁判官を描いた「密室の人」など、珠

署内で一括保管される三十冊の警察手帳が紛失した―犯人は内部か、外部か―男たちの矜持がぶつかりあう、日本推理作家協会賞受賞の表題作他、女子高生殺しの前科を持つ男が、殺人依頼電話に苦悩する「逆転の夏」―公判中の居眠りで失脚する裁判官を描いた「密室の人」など、珠

署内で一括保管される三十冊の警察手帳が紛失した―犯人は内部か、外部か―男たちの矜持がぶつかりあう、日本推理作家協会賞受賞の表題作他、女子高生殺しの前科を持つ男が、殺人依頼電話に苦悩する「逆転の夏」―公判中の居眠りで失脚する裁判官を描いた「密室の人」など、珠

脊椎手術のためにノースカロライナ州を訪れていたライムとサックスは、地元の警察から捜査協力を要請される。

町の問題児だった“昆虫少年”を無事逮捕したが、尋問するうちに少年の無罪を信じたサックスは、少年とともに逃走する。

お姉ちゃんは殺された、同級生の男子に。偶然のバイク事故に見せかけて、殺されたんだ。

東城大学医学部付属病院・小児科病棟に勤務する浜田小夜。

戦後間もないある夏、詩人・歌川一馬の招待で、山奥の豪邸に集まったさまざまな男女。

強盗殺人の罪で服役中の兄、剛志。弟・直貴のもとには、獄中から月に一度、手紙が届く…。

犯人逮捕は事件の終わりではない。そこから始まるもうひとつのドラマがある。

東京近郊で連続する誘拐殺人事件。

東日本連合会春日組大幹部の韮崎誠一が殺された。

聖なる日の夜、一体何が起こったのか。ひとつの事件を通して暴かれていく麻生龍太郎と山内練に秘められた壮絶な過去。

人間は、死んだらどうなるの?―いなくなるのよ―いなくなって、どうなるの?―いなくなって、それだけなの―。

きっかけは「忘れられない本」そこから始まったメールの交換。あなたを想う。

「殺してやろう」「死のうかな」「殺したよ」「殺されて仕舞い

「おお!そこに人殺しが居る!」探偵・榎木津礼一郎は、その場に歩み入るなりそう叫んだ―。

「花嫁が死ぬんですよ、呪いで」謎の洋館「鳥の城」の主、「伯爵」こと由良昂允は、四度も妻を婚礼の夜に失っていた。

由良由良由良。頭から離れない。

「薫子さんは―。必ず僕が生かして戻します」。

「アルキメデス」という不可解な言葉だけを残して、女子高生・美雪は絶命。

トレーラーの走行中に外れたタイヤは凶器と化し、通りがかりの母子を襲った。

少女を犠牲者とした痛ましい性犯罪事件が起きるたびに、かつて同様の罪を犯した前歴者が首なし死体となって発見される。

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。

怪異譚を求め日本中をたずねる小説家・刀城言耶は瀬戸内にある鳥坏島の秘儀を取材しに行く。

ここはどこ?何のために?世界中から集められ、謎の“学校”で奇妙な犯人当てクイズを課される〈ぼくら〉。

恋人を弔うため東尋坊に来ていた僕は、強い眩暈に襲われ、そのまま崖下へ落ちてしまった。―はずだった。

東京・下町の解体工事現場から白骨死体が三つ。そして大家である徘徊老人の撲殺事件。

日本軍敗色濃厚ななか、生への執着を臆面もなく口にし、仲間から「卑怯者」とさげすまれたゼロ戦パイロットがいた…。

2006年度日本推理作家協会賞受賞作。怪談実話のスーパースター・平山夢明の恐るべき結実。

「誘拐犯の娘が新聞社の記者に内定」。

どこにいたって、怖いものや汚いものには遭遇する。それが生きることだ。

総選挙ただ中の日本―新宿東口で街頭演説中の大沼総理大臣を標的としたテロが発生。