六年前、妻のイザヘルを射殺した容疑で起訴されたデヴィッド・バーニーは、裁判で無罪の評決を受けた。

あの時わたしが力をかしていたなら…。荒れた手に銀の指輪をした彼女の面影が、今も頭から離れない。

亡父が残した京都の邸「人形館」に飛龍想一が移り住んだその時から、驚倒のドラマが開始した。

名探偵、信濃譲二が、ミニ劇団〈マスターストローク〉にマネージャーとして参加し、万能ぶりを発揮し始める。

女性として初めて、英国秘密情報部の長官に昇りつめたダビナ・グレアムは、恋人と訪れたベニスで、アメリカの国防長官の爆殺事件に遭遇した。

九歳の少年ルークは“悪魔の子”だった。これまで自分の弟や幼児を刃物でめった刺しにして殺していた。

長女・綾子は友人・米原朋子の婚約披露パーティに出席。しかし、それは政略結婚だったものだから、当の朋子は大反発。

警視の職を辞して私立探偵となったシュワーツ。最初の依頼主は、最愛の息子ヴァージルの死因を探ってほしいというヘイズ夫妻。

「ギンコウノハカ」「オニコウベデアッタ」小町まつりの最中、小町娘の一人松島珠里に倒れ込んだ老人はこう呟いて絶命。

「ギンコウノハカ」「オニコウベデアッタ」小町まつりの最中、小町娘の一人松島珠里に倒れ込んだ老人はこう呟いて絶命。

わたしはけしてセンチメンタルな人間じゃない。

高校教師の西尾は、突然退学した生徒を探しにその街にやって来た。「臆病なんですよ、俺は。

雨と霧に煙るカナダ沿岸部の小さな町、セケルト。この地に住みついた美貌の中年女性ゾーイは、優雅なひとり暮らしを営んでいた。

ある日、片山刑事のもとに中学時代の友人・畠沼が訪れた。彼はTV局に勤めるプロデューサー。

孤高の新宿署刑事・鮫島―。犯罪者たちは「新宿鮫」と恐れる。

ガン患者の老女を見舞う息子と嫁、可愛い孫。

ホープの友人の探偵が何者かに射殺された。殺されたとき彼は、著名な実業家からの依頼で“シンデレラ”の行方を追っていた。

強引なやり口で悪名高い実業家の添田が斬殺された。目撃者によると犯人はなんと黒い鎧に身を固め白馬に乗った騎士だというのだ。

アラスカの氷河で発見された一片の人骨から、意外な事実が判明した。

女は無残にも喉を切り裂かれ、ペントハウスの床に横たわっていた。

大好きなアギーおばが食中毒で死んでしまった。原因はお手製の瓶詰めインゲン。

兄の変死で帰郷した医学生翔二は、事故の捜査が打ち切られ、なぜか両親までが口を閉ざすことに激しい憤りを覚えた。

男は、3年前に別れた妻を救うために、その街へやって来た。「なにからはじめればいいのか、やっとわかったよ。

愛する夫のマックスがセクシーな人妻と浮気?今日はヴァレンタイン・デイだというのに、アニーはやきもき。

釣部渓三郎の若い恋人・上条アキのマンションが全焼し、隣室から男の焼死体が出た。

元警視監浜本修一郎邸の池の鯉が斬殺され、傍らに〈今度はおまえたちを殺す〉と脅迫状が。

警視庁捜査第一課に急遽配属された棟居弘一良刑事は、煮えたぎる怒りを懸命にこらえ、捜査活動に専心していた。

引退を勧告されたマクレディの聴聞会が再開された。ソ連軍将校団がイギリス軍の演習に招待された時のことだ。

黒人スラムと化した公営団地ダブル・デュースの路上で、十四歳の少女と赤ん坊が射殺された…。

「なにも言わずに消える。それが俺には納得できなかった」自分の前から、突然消えた女を追いかけて、青年はこの街にやって来た。

ツアー旅行でオックスフォードを訪れたロース・ストラットンは、観光バスがホテルに着くとすぐに、夫をロビーに残したまま、部屋にあがった。

ミス・メルヴィルは、政府の秘密機関で働くアンドリューから暗殺の仕事を依頼された。

警視庁捜査一課片山義太郎の妹・晴美が、恋人石津刑事と三毛猫ホームズと一緒に帰宅途中のバスの中で、突然「降りましょ」とホームズに呼びかける少女がいた。

長野県諏訪市の現職市長の娘が行方不明になった。植草真砂子、東京の名門私立女子大生である。

西海岸へ去ったスーザンから手紙が来た。留置場に入れられたホークを助けてほしいという。

〈奪還チーム〉離脱後、あの異常な体験で消耗した心身を癒やすため、モスはフロリダに帰ってきた。

その女が望めば手に入らないものは何ひとつなかった。ロビイストとしての名声も、財務大臣夫人の座さえも。

ロンドンのビッグベンを象った大時計の完成式典で、針が十二時を指した時、仕掛け人形のかわりに死体が飛び出した。

投稿作品のアイデアを盗まれた―。

赤かぶ検事の娘・柊葉子弁護士が婦人警官を装い犯人逮捕。

ベビーショップで赤ん坊が誘拐されるという事件が発生した。

えっ!わたしが大学の講師に?ミステリに関する豊富な知識を買われ、アニーは大学で講座を持たないかと誘われた。

行方不明の親友松井久代が、深夜に電話をかけてきた。指定場所の中学校へ駆けつけた杉原爽香は、親友の無残な死体を見つける。

TVディレクター、ハロルド・ロイの家に忍び込んだ二人の泥棒。

そもそも、わたしが死体の第1発見者になったのは、同僚の手がふさがっていたからだ。

「因果な癖だ。臭いものには必ず首を突っ込む」高樹はつぶやく。

たこやき 『侵入』の続編となる一作。今回は、キットの妹・ホリィ夫妻はほとんど登場せず、王女らを襲う敵との戦いに。

現代ハードボイルドの頂点をきわめた傑作。マット・スカダー・シリーズ最新作。

失踪人調査人・佐久間公。六本木の帝王にして、僕の長年の悪友、沢辺が突然失踪した。

智佐子の勤める三良旅行社が社運を賭けて企画したグルメツアーは、一流料亭で鮎づくしのフルコース、お泊まりは老舗旅館という豪華版。

赤かぶ検事の官舎に、大胆にも泥棒が入った。盗まれたのバーゲンでかみさんに買ってやった指輪がひとつだけ。

クィラランはもうすぐ父親になる男のようにそわそわしていた。ムース郡で新しい新聞の創刊に携わることになったのだ。

ソ連の2重スパイはもう1人いたのだ、それも上層部に―。

杉原爽、19歳の春。大学へ進学した爽香は、家計の足しにと中学生・志水多恵の家庭教師を始める。

深い霧が覆う白樺湖―。その湖畔で無残な刺殺体が発見された。

舞踊界名流の死、西陣社長と婚約者の殺人、人材派遣会社社員のトリック…。アリバイトリックに挑む〈明子〉連作推理シリーズ。

春4月、桜花咲き乱れる魔性の季節が再び廻りきた。

崖っぷちを飛びこえる力がほしいと、何度願ったか知れない。始まりは、酔っ払いの老人が行方不明となったことだった。

結婚を二週間後に控えたわたしにとって、その事件は他人事とは思えなかった。

血塗られた城館に渦巻く愛憎と惨劇 密室殺人、死者再生――妖しい光を放つ琥珀の首飾りは何を知る？ 18世紀ヨーロッパ山中、雪に閉ざされた城館の密閉された書庫で当主の伯爵が死んでいた。

名推理を発揮し続ける笹谷美緒&黒江壮の名コンビシリーズ初登場の記念碑的本格ミステリー長編。

K大受験のため単身上京し、知り合いの警視庁捜査一課・片山義太郎家に居候するつもりの温水さゆり。

私立探偵ジョン・カディの目に映った地方都市ナッシャーバーは、悪臭ただよう漁港と薄汚れた工場からなる死んだような街だった。

四谷にある老舗の呉服屋の座敷に、亡くなった先代の主人とおかみが現われたり、米沢町の江戸染屋の娘が、龍神さまの申し子だという噂が広まったり…。

教会の礼拝の最中に信者が刺殺され、つづいて礼拝をとりおこなった牧師も謎の死を遂げた。

「太陽がいつぱい」で登場して以 来、ハイスミスが唯一シリーズ として書き続ける、犯罪者にし て自由人トム・ リプリー。

どんな町にもはきだめのような場所があるだろう。このボストンでいえば、歓楽街コンバット・ゾーンがまさにそうだった。

エリカが通う大学のサークルに〈吸血鬼愛好会〉というのがあるという。

戦後一代で財を成した大富豪・美宗門康則は、本宅を関西の超高級住宅地芦屋市六麓荘に、妄宅を東京田園調布に構え、それぞれ西のお屋敷、東のお屋敷と称した。

看護婦・戸田鮎子の勤務する病院で中絶手術をした患者が、数日数宇治の天ヶ瀬ダムで水死体となって発見された。

「花咲村」での凄惨な事件は一応の収束をみたが、父、耕之介の残したメッセージは、次なる事件の到来を予言していた。

あの事件は、もう三十年以上も昔のこと。いまやモーテルと屋敷は復元され、観光名所としてオープニングをひかえていた。

三人のヴェトナム人労働者の死体は見るも無残なありさまだった。

「そんなばかな!」ストット教授がうめいた。今宵は吉例フクロウ数えの夜。

万年どんじりチームの“東京ヒーローズ”を、就任1年目で奇跡のリーグ優勝に導いた名監督の桂が、日本シリーズを目前に突如消失してしまった。

故美術品密売の裏付け捜査で冬の京都を訪れた赤かぶ検事は、奇怪な殺人現場に出くわした。

楽しみにしていたハネムーンもおあずけだった。

大金持ちの中年・前川のフィアンセ・佐千子が殺されかけた。齢の差のある二人の結婚に大反対の人物がいるのだ。

ベルは死んだ、フラッドは行ってしまった。

次女夕里子の恋人国友刑事がやむなく少年を射殺。ところが少年の父親は獄中にいた大物。

愛する人のためなら、どんなことだって耐えられる。

〈声楽コンクール〉の前夜、優勝候補ナンバーワンの井田貴子が何者かに狙われた。

殺されたのはいったい誰なのか?インディアン保留地近くで見つかった歯のない男の死体からは、身元を示すものが入念に消されていた。

ポカパック島の所有者である老サビーン夫人に代わって、夏の滞在客のもてなし役をつとめることになったエマ・ケリングは、一路フェリー島に向かった。

慶応3年11月15日、坂本龍馬、凶刃に倒れる。幕末維新の立役者となり、歴史を、日本を動かした漢・龍馬。

名士ばかりが集まる一流ホテルのオープニングパーティーにかみさん同伴で招待された赤かぶ検事。

伊豆大島の浜辺に遭難したはずのヨットが漂着した。船内に謎の首吊り死体、胸には黒地に白く染め抜いた『怨』の一文字。

結婚相談所〈Kブライダルセンター〉に届いた一通の脅迫状、そしてその直後、センターのOLが射殺され、死体の上には花束が。

砂糖菓子のように崩れていく―。女はそう形容した。

新直木賞作家の好評シリーズ最新刊。冥界の王・総門は新たに半人半獣の悪鬼を生み出した。

それで?どこで、誰が?ごまかしちゃいけないよ!―とっくに刑事を退職した父だが、現職の刑事である息子の私をつかまえては、いま扱っている事件のことを聞きたがる。

楽しいはずの新婚旅行がだいなしだった。

わたしをここから出して、と精神病院に入院するサラはホープに訴えた。母親と医者の共謀で病院に閉じ込められているという。

私立探偵スペンサー・ブームに火をつけた代表作『初秋』から十年―十五歳の少年だったポール・ジャコミンはみごとに自立してダンサーになり、ガールフレンドのペイジとの結婚を考えていた。

発端は、日本のブシドー精神の書物〈ハガクレ〉盗難事件の調査依頼だった。

人が死にすぎる街。それが私のせいだってことは、わかっていた。

古来より奥飛騨に伝わる呪殺の紙草履。ある日、その紙草履が家々の軒下に置かれ、村は騒然となった。

愛するものを失うことはつらい。ましてそれが、聡明で思いやり深く、誰からも愛される15歳の少年ならなおさら。

55歳の誕生パーティで殺されたのは大富豪の兄か、瓜二つの詐欺師の弟か。ご存知、オニ警部と女子大生の名推理。

クイーンばりのロジックで密閉状況における推理問題に挑戦しつづける江神二郎。彼を主人公にしたこのシリーズも、本書で三作目。