無限の猿



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初公開日(参考)1990年05月
分類

長編小説

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無限の猿 (ハヤカワ ポケット ミステリ)

1990年05月31日 無限の猿 (ハヤカワ ポケット ミステリ)

暴力とセックスに彩られた“私立探偵バート・スティール”のシリーズ最新作は、物議をかもすこと必定だった。会社の金を横領したハリウッドの大物プロデューサーをモデルにした暴露小説だったのである。案の定、原稿の存在が明らかになるや、作者のウェルドンは車ごと道路から追い落とされそうになり、何者かに狙撃された。排優業のあいまに探偵稼業で食いつなぐサクソンがウェルドンの護衛を引き受けることになった。サクソンは、大物プロデューサーやウェルドンの友人たちの周囲を調べ始めた。だが、彼の調査を嘲るかのように、再びウェルドンに危機が…。虚栄の街ハリウッドを舞台に排優兼探偵のサクソンが真犯人を追う。第1回私立探偵小説コンテスト第1席。 (「BOOK」データベースより)




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No.1:
(5pt)

コクがあるのにキザもある。唯一の邦訳が無念

シャレている。ハードボイルド探偵が気障でタフでハンサムで女にもてるという公式はなんとかならぬものか、と思うものの、これはたぶんレイモンド・チャンドラー症候群なんだろうと自分に言い聞かせて読むのだが、やはりというか流石というか、1987年、レーガン大統領時代はハメットのようには行かず、同世代のスティーヴン・グリーンリーフを思わせる、格好良いことはセオリー通りだが、マイ・スイート・ホーム主義というか、こじんまりと一人の女性への愛に収斂していくのは時代の違いというものだろうか。
 グリーンリーフの「タナ―・シリーズ」にも感じたが、アメリカでの人生の苦みをへの字に唇を曲げるような風味で、笑い飛ばすでもなく、苦々しくでもなく、英国風でもなく皮肉っぽく描く軽みのある渋さがあり、探偵小説、ミステリ小説というよりは、ちょっと犯罪風味のある普通小説として読んだ。
 シェイクスピアを引用したり、反面アメリカンヒーローを出して来たりと、第一タイトルからして「け無限の猿にタイプライターを叩かせたら、どれかはシェイクスピアの作品を無自覚に叩き出すに違いない」という数学問題からとってきているのだから、著者の博覧強記、ないし衒学趣味はわかろうというものだ。
 だがガシェットこそペダンチックだったりコカインを出して来たりだが、読後感はエンタメだから軽いが、著者、アメリカ風の私小説というか、軽さの中にずっしりした部分があり、ミステリとは思わずに楽しく読み終えてしまった。
 アーロン・エルキンズ「画商の罠」にも通じるが、登場人物の誰もが魅力的だった。
 ところで著者は1937年7月18日生まれ…日本では塩野七生(1937.7.7-)と11日違いで、塩野七生同様健在である。ロバーツは邦訳されていない「ミラン・ヤコヴィッチ」シリーズが好評で、これはこの「無限の猿」が含まれるサクソン・シリーズと同じく1980年代後半に始まり、2016年まで刊行されているのだから大したものである。
 アメリカには日本には未知のままの文芸の宝庫がたくさん眠っているのだろうな、と思わされた。
無限の猿 (ハヤカワ ポケット ミステリ)Amazon書評・レビュー:無限の猿 (ハヤカワ ポケット ミステリ)より
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