失恋した瞬間を永遠に繰り返す幽霊、雨となって降り注ぐ幽霊、方向音痴の幽霊、瞬間転送装置が生み出す幽霊……イタロ・カルヴィーノ短編賞受賞作家が贈る、時に切なく、時におかしく、そして時にはちょっと怖い幽霊たちの物語を100編収めた不思議な短編集。

【アーシュラ・K・ル=グイン賞特別賞受賞作】未知のパンデミックに襲われ、世界は一変した。

震災で妻を失ってうちに身を寄せることになった叔父は、心を瓦礫の下に置いてきたまま、ただ死を待ち望んでいる状態だった。

48年前に事故で亡くなった夫に再び会うため、海に潜った老婦人が見たものは(表題作)。

第二次大戦下のロンドンで、鍵のかかったカメオ付きのブレスレットをつけた女性の遺体が発見された。

「いままでに書かれた最高の犯罪小説の一つ」 レイモンド・チャンドラーが激賞した、 ノワール小説の古典的名作が、ついにそのヴェールを脱ぐ！ 強盗未遂で殺人を犯してしまい14歳で終身刑となった青年ボウイは、囚人仲間Ｔダブ、チカモウとともにアルカトナ刑務所を脱獄

甥は11歳の夏に"事件"を起こした。6年後、両親を亡くした彼を引き取ることに。

「玩具修理者」で第二回日本ホラー小説大賞を受賞しデビューした著者は、自身を「本質的にはSF作家」と称し、センス・オブ・ワンダーとロジックの世界をこよなく愛していた。

ヴァージニア州の高校で教師が銃撃され、容疑者の黒人青年が白人保安官補に射殺された。

新町長シーリア就任のせいで、シンフルの町はいまだ落ち着かない。

医師と不思議な少女の恋を描いたおとぎばなしのような表題作ほか、犬と少女の奇妙な絆を描いた「ロブの飼い主」、お城に住む伯爵夫人対音楽教師のちょっぴりずれた攻防「よこしまな伯爵夫人に音楽を」、独特の皮肉と暖かさが同居する幽霊譚「ハープと自転車のためのソナタ」な

19世紀末、グラスゴー。異端の科学者バクスターは驚異の手術に成功する。

アコースティックギターの調べは、ぼくの目の前に金色の雨として現われる。

この小説は、「ぼく」ことジェイミーの回想記であり、そしてこれはホラーストーリーだ。

大学の寮で、高校の部室で、 亡き祖父の書斎で―― ぼくらが遭遇した五つの謎。

父親との対峙を描く「判決」、特殊な拷問器具に取り憑かれた士官を取材する「流刑地にて」、檻の中での断食を見世物にする男の生涯を追う「断食芸人」……。

嵐により陸の孤島となった会員制クラブ。そこに居合わせた私立探偵。

アラバマ州グレイス。連続少女失踪事件が解決されないまま、サマーという少女が失踪した。

被害者は、空から降ってきた。落下したと思われたフラットの五階の部屋は無人で、玄関ドアは内側から釘と板で封じられていた。

異常な寒波のなか、私は少女の家へと車を走らせた。地球規模の気候変動により、氷が全世界を覆いつくそうとしていた。

ボーディは田舎町で暮らす15歳の少年。父を亡くし母親と寂しい日々を送っている。

多重人格カップルの友情と淡い恋心と殺人と――。

神社に詩集を置かせてくれと頼んできた女子高生の佑紀奈には、玲斗だけが知る重大な秘密があった。

ウナギ取りの罠小屋の不可能殺人！ 「スウェーデンのディクスン・カー」、幻の名作 1960年代のスウェーデンに、こんな不可解な密室殺人が眠っていたとは……。

大英帝国が文化・産業ともに輝かしい発展を遂げたヴィクトリア朝は、シャーロック・ホームズが活躍した、そして切り裂きジャックが暗躍した近代的犯罪の黎明期でもあった。

相手のしぐさから嘘を見破る美人刑事・楯岡絵麻。

1972年秋。20歳のアリシア・ウェスタンは、自ら望んで精神科病棟へ入院する。

とある村で、〈魔女〉の死体が見つかる。彼女は村の女たちに薬草を処方し、堕胎もしてやっていた。

ヴィクトリアは17年間なにも選べなかった。家事と農作業に明け暮れ、近所の川がどんな景色に繋がるかも知らない。

ハリウッドの寵児が放つ今年最驚のスリラー CIAと巨大IT企業〈ワールド・シェア〉社は、共同事業として最先端技術を駆使した犯罪者追跡システム〈フュージョン・イニシアティブ〉の実用化に向けて準備を進めていた。

作家デビュー50周年に放つ、至高のクライム・ノヴェル 狙いは決して外さない凄腕の殺し屋、ビリー・サマーズ。

閑静な住宅街、四階建てフラットの最上階で高齢女性の絞殺死体が発見されたとの報を受け、モーズビー首席警部率いる捜査班は現場に急行した。

100年前から行方が知れなかったハガダーが発見された―連絡を受けた古書鑑定家のハンナは、すぐにサラエボに向かった。

第二次世界大戦下のロンドン。金庫破りのエリーは陸軍のラムゼイ少佐に捕まってしまう。

わたしは今すぐ逃げなければならない。 あいつらから、この森から。

”最恐”&”最強”、ここに大集結! 究極の作家陣、全編最新作。

財宝を積んだスペイン船を追う英国のウェイジャー号は、嵐で難破して南米最南端の無人島に漂着する。

『丘の屋敷』『ずっとお城で暮らしてる』など数々の名作を遺した鬼才シャーリイ・ジャクスン。

18歳の誕生日に、現金と盗んだカメラだけを持ってニューヨークにやってきたアリス。

空手チョップが得意技の探偵役で15年前に一世を風靡した女優ミランダ。

第96回アカデミー賞2部門受賞！「今世紀最も重要な映画」と評された『関心領域』の原作小説――おのれを「正常」だと信じ続ける強制収容所のナチ司令官、司令官の妻との不倫をもくろむ将校、死体処理の仕事をしながら生き延びるユダヤ人。

私立探偵マーロウは、ある弁護士からひとりの女を尾行し宿泊先を報告せよと依頼される。

【本屋大賞翻訳小説部門第1位】弁護士の著者が現実の事件に材を得て、異様な罪を犯した人間たちの哀しさ、愛おしさを描いた連作短篇集。

昆虫好きの心優しい青年・〈エリ沢泉〉(えりさわせん。「エリ」は「魚」偏に「入」)。

モネの“睡蓮”で有名な村で発生した、奇妙な殺人事件。殺された眼科医は女好きで、絵画のコレクターでもあった。

時代に先駆けてピル解禁を訴えていた女は――突然、姿を消した。

新聞記者 vs. 医大理事。一歩もひかぬ、二人の女。

異様な罪を犯した人間たちの物語。幼少期の体験を描く自伝的エッセイ。

ロンドンのケアハウスで暮らす80歳のエディス。

世の中には、夜になっても鍵をかけない家があるのを知ってる?――シカゴの高校に通う黒人の少女ボーは、卒業を機にこの街を出ると決めていた。

「おとっつあん！　会いたかった！」おまきと名乗る少女は久蔵に飛びついてそう叫んだ。

意識の転送技術を濫用し、危険で違法な〈動物乗り〉に興じる若者たち。

1800年代後半、のちに『吸血鬼ドラキュラ』を生み出すことになる若きブラム・ストーカーは、人気俳優であり劇場経営者でもあったヘンリー・アーヴィングに雇われ、ライシアム劇場の支配人となっていた。

アパルトヘイト以前、以後──社会変革の渦中にある南アフリカ。

19世紀後半、伝説の魔術師アル=ジャーヒズがジン(精霊)の世界の扉を開き、世界は一変した。