絶海 英国船ウェイジャー号の地獄
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軍命を帯びて出航→途中で難波→仲間割れ→なんとか一部生還→また揉める、という実話とは言えあまりにも有りがちなストーリー。 これを映画化する(せざるを得ない)ハリウッドの現状が哀しい。 映画化してもCGてんこ盛り駄作の予感しかない。 原作、訳者どちらの問題かは原文を未読のため不明だが、勿体つけてそして何も言っていないに等しい文章が逆に有りがち感を増幅させる高等なテクニック。 さらにに本自体はぶ厚いが1/3くらいは脚注なので中身はやっぱり浅薄。 | ||||
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興味深かった | ||||
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稀に見る面白い本であった。 イギリス海軍軍艦による航海記→遭難→無人島での生活→帰還→結末 となるのであるが、 遭難記録としても面白いが、その最中における登場人物の心理や考察が非常に興味深い 軍人故なのか、イギリス人故なのか、 そして結末、そういう結末になるのかと唖然としてしまう。 | ||||
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大部のため、読み始めて、間に十一冊の読書を挟みながら(笑)「花殺し月の殺人」(2018/5月)の作者によるノンフィクションを読み終えました。とは言え、全体の約3割が注釈でしたので、そこは飛ばし読みできたのか?と考えたりもしました。 1740年9月。英国軍艦ウェイジャー号は、財宝を積んでいるスペインのガレオン船を拿捕すべくセンチュリオン号を旗艦とする小艦隊の一隻としてポーツマスを出航します。しかし、およそ8ヶ月後の5月、パタゴニアのチリ側の沖で嵐に遭遇し、船団からはぐれ座礁します。作者は、そこから始まる<史実>を高感度のリーダビリティを齎しつつ再構築しています。圧倒的でした。 5つのパートから構成されていますが出航から無人島に辿り着くまでのパートを読むのに時間を要しました。(いかなる読書であれ、読み始めから25%ぐらいまではそういうものですね。)以降は、上質のサスペンス小説を読むようにサクサクと読むことができました。帰国後の軍法会議部分にリーガル・スリラーの持つ「離れ業」を期待したりもしましたが、(史実として)意外にあっさりと終焉します。 おそらく多くのレビュアーによるレビューが積み上がるでしょうから、内容については語らずに済ませたいと思いますが、その時代の(英国)国家の威信、海軍の在り方、夥しい数の犠牲者たち、就中、「キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン」にリンクすべきパタゴニアの先住民たちへの眼差しなど、多元的にテーマが隠されています。私は何を拾うのか? 数多くの登場人物中、ウェイジャー号艦長・デイヴィッド・チープ、掌砲長・ジョン・バルクリーよりも士官候補生・ジョン・バイロンに最もコミットできたような気がします。 何故なら、事実を網羅しようとする作者の目論見の中、唯一彼が<散文>を感じさせる人物だったことにあります。<滅び>の代表者たちよりも生き残るべきものが彼であり、彼が今日、今、この時、ここにいるべき人間として感じられるからに他なりません。 訳者(倉田真木氏)あとがきによるとマーティン・スコセッシ+ディカプリオによって本作は映画化されるそうですね。どこを”端折る”のか(笑)、かなり興味深い。 □「絶海 英国船ウェイジャー号の地獄 “The Wager A Tale of Shipwreck, Mutiny, and Murder”」(デイヴィッド・グラン 早川書房) 2024/5/21。 | ||||
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