キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン オセージ族連続怪死事件とFBIの誕生
- FBI (155)
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先に映画を見て原作を読みました 面白いです | ||||
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映画で描かれていること以上が知れて良い。 小説ではないので少し読みづらいです。 | ||||
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スコセッシの映画が最高だったので原作も読んでみたけど、映画ではわからなかった時代背景とかがよりわかる。本当に事実は小説より奇なり。 | ||||
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映画を鑑賞する前に買って読みましたがとても参考になりました♪ | ||||
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マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ、レオナルド・ディカプリオ主演の映画「キラーズ・オブ・フラワームーン」の原作。五百ページ近い分量があるものの文章が大変読みやすくスイスイ読めた、これは翻訳の功績か。 1920年代に発生したアメリカ先住民オセージ族の連続不審死。自然死か他殺か?黒幕は一体誰?石油が生む巨大利権が絡んだ陰謀が町を脅かす……。 事実は小説より奇なり。映画と違い本作の第一章はモリ―視点のミステリー仕立て、第二章は捜査官トム・ホワイト視点の謎解きパート、第三章は時間が現在に飛んで著者がモリ―の子孫や被害者の遺族にインタビューする三部構成。 先住民を無能力者と見なし金の出納を管理する後見人制度など、人権や尊厳を蔑ろにする搾取システムが罷り通っていた時代。どうしてこんな酷い事が見過ごされてきたのか、理不尽に憤りを感じる。ありていに言えば胸糞悪い。 白人優位社会における差別する側の傲慢さ・愚かさが描かれ、人間のどうしようもなさに打ちのめされた。 作中には資料写真が多数添付され、被害者やその遺族、黒幕ヘイルやその共犯アーネストの顔が拝める。同時に膨大な脚注や巻末の謝辞から、本作が数年に亘る綿密な取材をもとに書き上げられたとわかる。 映画を見た人の中には(ひょっとしたら)アーネストに同情する向きもあるかもしれないが、本作を読めばその気の迷いは消し飛ぶ。 爆弾で吹き飛ばした家に当日自分の子供ふたりを泊まらせる予定だったとか……しかも釈放後は現地に戻って自分の両親や兄弟と暮らし、「オセージの地に遺灰を撒いてくれ」、こともあろうに息子に頼んでいる。 いやいやどんだけ自己本位な人間なのお前、最初から最後まで自分の事ばっかやん。自分がした事と子供への仕打ち考えたらよくそんなこと言えたなオイ?? 本作を読むと映画はまだ美化されていたというか、アーネストがマシな人間に思えてくるから怖い。 映画はパンフレットないらしいので、パンフ代わりに原作に当たってみるのを推奨。映画は犯人側視点のサスペンス、原作はモリ―(被害者)+トム(捜査官)視点のミステリーとなっているので、それぞれの状況を補完できる。 タイトルの花殺し月はインディアンの五月の呼び名。小さく白い花の養分を、丈の高い雑草が吸い取って枯らしてしまうから花殺し月と呼ぶ。 「神様が紙吹雪(ペーパー)を撒いたような」と比喩される光景であるが、私には白人が持ち込んだキリスト教の価値観(ペーパームーン)が、インディアンの信仰や文化を覆い滅ぼしていくメタファーにも思えた。 本作の深い所は、決して他国の過去の出来事と割り切れない点。人種差別はアメリカだけじゃない、世界中に、そしてこの日本にもある。 我々はオセージ族の連続不審死を見て見ぬふりしていた傍観者や、裏で手を貸し搾取に与する加害者になってないか? 第三章にて当時の資料を漁った著者は、ヘイルに罪を被せて逃げおおせた無数の「殺人者」の存在に気付く。 我々の中にもヘイルはいる。 アーネストがいる。 唾棄すべき卑劣な悪党が、劣ってる人間は差別していいと奢り、そもそもその「劣ってる」前提が間違いであるのを認めず、他者を食い物にして許されると考えている底抜けの愚か者が。 福田村事件は百年前の出来事?たった百年前だ。 | ||||
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