狼の報復
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スパイ小説です。 少しだけ銃撃戦などのアクション描写はあるものの、スパイアクション小説ではありません。 情報収集の過程が丁寧に描かれています。 離脱して「あー、捕まるところだった」でも、当事者にとっては紙一重です。 銃弾が掠めるような事態にならなくても。 そんな”地味な”描写がスリリングに描かれています。 偽の身分の維持のためのルーティンワークも描かれ、なんとも大変そうでした。 小説としては、人名がさらっと大量に出てくるので気軽に読むにはちょっと重い感じがしました。 ○○って誰だっけ?という感じ。 そんな作劇上のキャラ付けや整理の甘さはあれど、元諜報員が描くスパイの世界はスリリングで楽しめました。 | ||||
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情報特殊機関冒険小説の母体組織は、アメリカ、イギリス、イスラエル、アラブ、韓国がほぼ相場ですが本作はフランスの対外組織総局所属のスパイが主人公となります。 先達のかたがおっしゃるとおり"THE FRENCHMAN”がどうして『狼の報復』になるのかが最大の謎ですし、文庫本なのに¥1,694(税込)という単行本以上の定価になるのかも不思議です。 シンガポール、パレルモ、イスラマバードと諜報作戦を失敗し続ける主人公はついに愛すべき家族を人質にとられますがそこからの巻き返しがたぶん「報復」にあたるためこの邦題にしたのかもしれません。 生物兵器による無差別テロを防ぐために裏切り者をあぶり出し、パリ市民の平穏な生活と家族を守るために獅子奮迅の活躍をする主人公の動静が最大の読みどころとなりますので、ハリウッド映画的アクションはほぼありません。 小ネタとしては「フランス人も健康診断を気にする」「打ち身にはタイガーバーム軟膏」というところも気に入りました。 | ||||
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「イングリッシュマン 復讐のロシア」(デイヴィッド・ギルマン)を読んだのが2023/4月。思いの外、直線的で正統派の冒険スリラーでした。今回は、別の作者による”フレンチマン”が主人公(笑)。“The Frenchman”の邦題は「狼の報復」。信じ難い(笑)。 舞台は、パレルモからパリ、途中からパキスタン、イスラマバードへ。そして、セーヌ流れるパリへ。来年はオリンピック・イヤーですから、個人的にはシシリーからマルセイユへと至る道筋にとても興味がありましたが、そのシーンはあっという間に通り過ぎてしまいました。 フランスの諜報機関、対外治安総局のエージェント、アレック・ド・パイヤンが主人公。彼はシシリーのパレルモで移民申請絡みの任務にあたっていましたが失敗してしまいます。何故?その後処理も済まないままド・パイヤンはパキスタンに於ける生物兵器開発に関する調査指令を受け、イスラマバードへと向かいます。そしてそこには或る悪辣な陰謀が潜んでいました。詳細は、とにかくお読みください。 私に何がリアルかを判断することはできませんが、対外治安総局出身の作者によるストーリーにはその地味な活動の積み重ねと技術、ド・パイヤンが人と対面する際の洞察力の在り方が微細に反映されており読みどころだと感じました。尽きるところスパイもまた「家族」が弱みであり、その弱みが温かく穏やかに描かれれば描かれるほどサスペンスは高まり、スリリングな展開が待ち受けています。アクションは?アクションは、まあアベレージだと思います。 情報が不足していますが次作が書かれているようであれば期して翻訳を待つ。 □「狼の報復 “The Frenchman”」(ジャック・ボーモント 早川書房) 2023/10/20。 | ||||
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