カブール、最悪の13日間



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    初公開日(参考)2024年04月
    分類

    長編小説

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    カブール、最悪の13日間

    2024年04月23日 カブール、最悪の13日間

    アフガニスタン戦争後の2021年8月、タリバーン制圧後の首都カブール。フランス大使館には400人の避難民が押し寄せた――脱出不能の大使館で、テロ対策のスペシャリストが取った行動とは 2021年5月、アフガニスタン戦争終結まで駐留していた米軍が撤退。それに伴い、旧支配勢力タリバーンが暗躍し、支配領域を拡大し始める。同年8月、タリバーンはついにアフガニスタン全土を制圧、再び政権を掌握する。やがてタリバーンは首都カブールに入り、都市機能を麻痺させ、フランス人・現地人400人が逃げ込んだフランス大使館を包囲する。爆発音と銃声が鳴り響く大使館の内側で、フランスから派遣された安全保障のスペシャリスト、ビダは何を思うのか? そして民間人を避難させるためにどのような策に打って出るのか? タリバーンによる大使館襲撃から民間人退避までの恐怖と絶望の入り混じった13日間を描き、どんな危機に陥っても勇気と知性を信じ抜いた自らの姿を通して、「勇敢さ」の本質を問う真実の記録。(「BOOK」データベースより)




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    No.1:
    (4pt)

    行動と決断の積み重ねによってのみ勇気は語られる

    本書の舞台は、勿論アフガニスタン。フランス大使館に勤めていた作者、モハメッド・ビダによるノンフィクション作品です。2021年8月15日、タリバーンが支配を取り戻したカブールから多くのフランス人、アフガニスタン人、避難民を国外脱出させた十三日間の顛末があたかも見てきたかの如く(当然のことですね。何故なら作者はその”エクソダス”を指揮した一人ですから)描写されています(真っ先に想起したのはベン・アフレックによって映画化もされた1979年に起きた「イランアメリカ大使館人質事件」。本書でも言及されています)。
     我々がなかなかその思想と宗教的背景を理解し難いアフガニスタンという国家。多くの欧米のスリラーを読むことによって培われた偏ったタリバーン像。しかし、誰もが国家の本当の姿など把握できたためしはないことを自戒しつつも、戦闘が蔓延るアフガニスタンという国家の持つ危険性と怪しさを本書はよく伝えてくれていると思います。
     時折、作者がフランスの警察官になるまでの経緯がインサートされていて、最初は無駄な描写に思えたりもしましたが、そこに内在するフランスという国に根付く<差別>問題が、今回の脱出劇を逆側からプロジェクションさせていて、そのことはリーダビリティに於ける効果とは別に、作者に或る種の「神」の視点を与えているようにも思えます。それは、不遜でありながら、しかしそうでなかったとしたら乗り切れなかった過酷な、あまりにも過酷な現実という名の<脱出行>が張り詰めた緊張感の下に横たわっていたことを認識させてくれます。尽きるところ行動と決断の積み重ねによってのみ勇気が語られることになります。
     国家の自立もまた人間の自立同様、<依存>との関係性を持って語られるべきだと思いますが、タリバーンの復権によって回復しつつあるアフガニスタンの成り立ちに決して希望がないわけではないと思うことにもなりました。米国という名の悪しき依存にいつまでも囚われる我が国(日本)に比して。
     ⬜︎「カブール、最悪の13日間」(モハメッド・ビダ 早川書房) 2024/4/24。
    カブール、最悪の13日間Amazon書評・レビュー:カブール、最悪の13日間より
    4152103264



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