死を弄ぶ少年
【この小説が収録されている参考書籍】 |
■報告関係 ※気になる点がありましたらお知らせください。 |
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点7.00pt |
■スポンサードリンク
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
大学で小説創作の教鞭を取る新人作家の長編デビュー作。6年前に自分の娘を溺れさせようとしたと思っている甥を引き取ることになった大学教授が、甥が邪悪な本性を隠していると疑心暗鬼になり、その本性を暴くことに取り憑かれていく心理サスペンスである。 | ||||
| ||||
|
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
ある夫婦が孤児となった甥っ子を引き取るものの、その甥っ子は過去に事件を起こしており、、、という設定。冒頭からラストまで一気読み。ストーリーテリングの巧みさもさることながら、心理描写の完成度は全編を通して圧倒的。偏屈(というかもはや人間嫌い)なインテリである主人公ギルの視点での語りが小気味良く、ストーリーが大きくは展開していない場面でさえ、読みどころ。描写が的確で、決して曖昧なところは無いのに、どこか漂う不穏さが全編を通じて読者を捉えて離さない。人間という存在への圧倒的な作者の洞察力を伺わせる心理描写は、どこかパトリシアハイスミスの小説も思わせる。単純な勧善懲悪物語にならない辛辣さ(登場人物に対しても読者に対しても)もハイスミスっぽいと感じました。解説によると作者はウラジミールナボコフの影響を受けているとのことですが。 | ||||
| ||||
|
その他、Amazon書評・レビューが 1件あります。
Amazon書評・レビューを見る
■スポンサードリンク
|
|