死を弄ぶ少年



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    初公開日(参考)2024年04月
    分類

    長編小説

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    死を【弄/もてあそ】ぶ少年 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

    2024年04月23日 死を【弄/もてあそ】ぶ少年 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

    甥は11歳の夏に"事件"を起こした。6年後、両親を亡くした彼を引き取ることに。悪魔のような少年から家族を守り切れるのか……(「BOOK」データベースより)




    書評・レビュー点数毎のグラフです平均点7.00pt

    死を弄ぶ少年の総合評価:8.50/10点レビュー 2件。Cランク


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    全1件 1~1 1/1ページ
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    (7pt)

    サイコパス取りがサイコパスになる、イヤミスならぬイラミス

    大学で小説創作の教鞭を取る新人作家の長編デビュー作。6年前に自分の娘を溺れさせようとしたと思っている甥を引き取ることになった大学教授が、甥が邪悪な本性を隠していると疑心暗鬼になり、その本性を暴くことに取り憑かれていく心理サスペンスである。
    不幸な事故で大金持ちの両親を亡くした17歳のマシューが、母親の遺言で後見人となった叔父・ギルの家にやってきた。N.Y.の豪邸で何不自由なく育ったマシューは学業成績も抜群で、知的な好青年に見えた。だが、6年前にギルの娘・イングリッドがプールで溺れかけたのはマシューの仕業だと信じるギルはそんな外見が信じられず、夫婦と娘二人のギル家族に災いをもたらすのではないかと不安を抱き、警戒心を募らせていた。そんなギルを嘲笑うかのようにマシューはギルが教える創作講座に参加し、ワークショップで短編小説を発表したのだが、その登場人物はギルの家族を想像させ、ストーリーは家族の死を描いたものだった・・・。
    マシューは羊の皮を被ったサイコパスなのか、ギルの被害妄想が作り上げたモンスターなのか。真相追及のプロセスはギルの一人芝居の様相を呈し、ミイラ取りがミイラになるような心理サスペンスでちょっとイライラさせられる。金持ち過ぎるマシューと両親のライフスタイルもちょっと鼻白むのだが、それを補っているのが状況設定のユニークさで、なるほど、そう来たかと思わせる。謎解きミステリーとしては凡作だが、最後まで読者をイラつかせるイラミスとして評価できる。
    ラストが不完全でも気にしない、心理サスペンス好きの方にオススメする。

    iisan
    927253Y1
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    No.1:
    (5pt)

    冒頭からみなぎる緊迫感がラストまで持続する。初長編とは信じられない。傑作。

    ある夫婦が孤児となった甥っ子を引き取るものの、その甥っ子は過去に事件を起こしており、、、という設定。冒頭からラストまで一気読み。ストーリーテリングの巧みさもさることながら、心理描写の完成度は全編を通して圧倒的。偏屈(というかもはや人間嫌い)なインテリである主人公ギルの視点での語りが小気味良く、ストーリーが大きくは展開していない場面でさえ、読みどころ。描写が的確で、決して曖昧なところは無いのに、どこか漂う不穏さが全編を通じて読者を捉えて離さない。人間という存在への圧倒的な作者の洞察力を伺わせる心理描写は、どこかパトリシアハイスミスの小説も思わせる。単純な勧善懲悪物語にならない辛辣さ(登場人物に対しても読者に対しても)もハイスミスっぽいと感じました。解説によると作者はウラジミールナボコフの影響を受けているとのことですが。
    死を【弄/もてあそ】ぶ少年 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:死を【弄/もてあそ】ぶ少年 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
    4151860517



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