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死を弄ぶ少年



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【この小説が収録されている参考書籍】
死を【弄/もてあそ】ぶ少年 (ハヤカワ・ミステリ文庫)

死を弄ぶ少年の評価: 5.00/5点 レビュー 1件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点5.00pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全1件 1~1 1/1ページ
No.1:
(5pt)

冒頭からみなぎる緊迫感がラストまで持続する。初長編とは信じられない。傑作。

ある夫婦が孤児となった甥っ子を引き取るものの、その甥っ子は過去に事件を起こしており、、、という設定。冒頭からラストまで一気読み。ストーリーテリングの巧みさもさることながら、心理描写の完成度は全編を通して圧倒的。偏屈(というかもはや人間嫌い)なインテリである主人公ギルの視点での語りが小気味良く、ストーリーが大きくは展開していない場面でさえ、読みどころ。描写が的確で、決して曖昧なところは無いのに、どこか漂う不穏さが全編を通じて読者を捉えて離さない。人間という存在への圧倒的な作者の洞察力を伺わせる心理描写は、どこかパトリシアハイスミスの小説も思わせる。単純な勧善懲悪物語にならない辛辣さ(登場人物に対しても読者に対しても)もハイスミスっぽいと感じました。解説によると作者はウラジミールナボコフの影響を受けているとのことですが。
死を【弄/もてあそ】ぶ少年 (ハヤカワ・ミステリ文庫)Amazon書評・レビュー:死を【弄/もてあそ】ぶ少年 (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4151860517

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