ロンドンに住む花屋の店員アルマは、妻ある歯科医ウォルターとひそかに愛し合っていた。

ロンドンから70マイル。ここ田舎町のデントンでは、もうクリスマスだというのに大小様々な難問が持ちあがる。

英国ミステリ史上、ひときわ異彩を放つ重鎮ブランド。本書には、その独特の調理法にもとづく16の逸品を収めた。

実直そうな青年アレックスは、茫然自失の状態だった。新婚旅行の初日に新妻のドリーが失踪したというのだ。

英国史上最も悪名高い王、リチャード三世——彼は本当に残虐非道を尽した悪人だったのか？　退屈な入院生活を送るグラント警部はつれづれなるままに歴史書をひもとき、純粋に文献のみからリチャード王の素顔を推理する。

夕闇のせまるオックスフォード。なかなか来ないウッドストック行きのバスにしびれを切らして、二人の娘がヒッチハイクを始めた。

流感が猛威をふるう町に中傷の手紙がばらまかれ、切り裂き犯も老女を襲う。

英国中西部の炭鉱の村で、夫婦と幼児が突如失踪した。

肌寒い秋の季節。デントンの町では、連続婦女暴行魔が跳梁し、公衆便所には浮浪者の死体が転がる。

19世紀半ばのニューヨークで胴体を十字に切り裂かれる連続殺人が発生。

雪の予感がする早朝、小さな村から異変を告げる急報が入った。駆けつけた刑事を待っていたのは、凄惨な光景だった。

ボーレンスフルトの閘門で、全裸女性の絞殺死体が見つかった。

妻と喧嘩し、あてもなく街をさまよっていた男は、風変りな帽子をかぶった見ず知らずの女に出会う。

9マイルは遠すぎる ｱｰﾑﾁｪｱ・ﾃﾞｨﾃｸﾃｨﾌﾞ・ｽﾄｰﾘｰの定番。

カーヴィ少年の失踪は誘拐事件に変貌した。

殺人から窃盗に至るまで、さながら犯罪見本市と化した一月のデントン市。

夏の休暇を楽しみに待つヴァランダー警部。そんな平和な夏の始まりは、一本の電話でくつがえされた。

1889年、ロンドン警視庁に殺人捜査課が設置された。年間数千件発生する殺人事件に挑む刑事はわずか12人──。

冒険好きな若夫婦のトミーとタペンスが、国際探偵事務所を開設した。

亡くなった叔母の遺品、一幅の風景画を見たタペンスは奇妙な胸騒ぎをおぼえた。

モース主任警部は不摂生がたたって入院生活を余儀なくされることになった。

2年前に失踪して以来、行方の知れなかった女子高生バレリーから、両親に手紙が届いた。

オックスフォードを訪れたアメリカ人ツアー旅行客の婦人がホテルで急死した。死因は心臓麻痺。

長閑な生活をおくるべく、トミーとタペンスは田舎の家へ引っ越した。

オスロにその年の初雪が降った日、一人の女性が姿を消した。彼女のスカーフを首に巻いた雪だるまが残されていた。

モース主任警部が捜査を引き継いだ、大学の元研究員の刺殺事件は意外な展開を見せた。

飛び降り自殺に偽装された女性の死。その背後にはさまざまな事件と、二重三重に塗りかためられた嘘があった。

「ガラスの鍵」賞、英国推理作家(CWA)協会賞、スウェーデン推理作家アカデミー賞の3冠に輝いた傑作! エーランド島に移住し、双子の灯台を望む屋敷に住みはじめたヨアキムとその家族。

捜査への情熱をすっかり失っていたコペンハーゲン警察のはみ出し刑事カール・マークは新設部署の統率を命じられた。

「追われている。殺されるかもしれない。

リンダ・ヴァランダー、まもなく30歳。

メロディーは休暇で訪れたある村で、たまたま競売に出ていた家をアダムという男性と競り合った末に獲得した。

教会の礼拝の最中に信者が刺殺され、つづいて礼拝をとりおこなった牧師も謎の死を遂げた。

頭部を撃ち抜かれて息絶えた、妻ステファニーの姿。

衆人環視の浜辺で女性が絞殺された。目撃者は皆無で証拠も波に洗われ、被害者の身元さえつかめない。

探偵稼業は女には向かない。ましてや、22歳の世間知らずの娘には―誰もが言ったけれど、コーデリアの決意はかたかった。

殺人は、それが起きた時代を象徴する―風光明媚なハムステッド・ヒースに建つ私設のデュペイン博物館は、有名な殺人事件の数々をあつかうユニークな展示で知られていた。

コーンウォール沖に浮かぶカム島。

二人は学生同士の恋人だった。女は妊娠しており、男は結婚を迫られていた。

お金をもうけよう―ひさかたぶりに再会した幼なじみのトミーとタペンスは、青年冒険家商会なるものをつくった。

夏休みに入った刑事マルティン・ベックにかかってきた一本の電話。「これはきみにしかできない仕事だ」。

迷宮構造をもつ文書館を備えた、中世北イタリアの僧院で「ヨハネの黙示録」に従った連続殺人事件が。

病気療養中のモース主任警部のもとを上司のストレンジ主任警視が訪れ、一年前に起きた未解決事件の捜査を依頼してきた。

ダイヤモンド警視は、遺跡の地下で発見された人骨の身元照合に奔走していた。

【ロマンス小説の古典『高慢と偏見』の続篇に、ミステリの巨匠P・D・ジェイムズが挑む! 】 紆余曲折の末にエリザベスとダーシーが結婚してから六年。

自らの葬儀の手配をした当日、資産家の婦人が絞殺される。

『薔薇の名前』で世界の読者を魅了したウンベルト・エーコが、ふたたび中世を舞台に放つ物語。

【人気シリーズ第2弾、文庫化! 解説:恩田 陸】 いったいこの書類はどこから送られてきたんだ? いつのまにか特捜部Qのデスクに置かれていた20年も前の事件の書類。

コペンハーゲン警察の特捜部Qは未解決事件を専門とする部署だ。ある日ここに一本の電話が入った。

幼子を預けたまま、妻が蒸発した。行方を探す弁護士の夫も姿を消し、後日、他殺体で発見された。

オックスフォード大学学寮長選挙のさなか、住宅地で殺人事件が発生。

毎週金曜の夜、刑事のデイビッドは妻を連れ、ブロンクスの実家へママを訪れる。

現代ミステリ界の女王、二十世紀最後の力業。

ミュンヘン・オリンピックのテロ事件の犯人に報復するべく、ユダヤ人グループは立ち上がった。

雪嵐の中、オスロ発ベルゲン行きの列車が脱線、トンネルの壁に激突した。運転手は死亡、乗客は近くの古いホテルに避難した。

雪に閉ざされたニューヨーク州スパータの町は、殺人鬼HOGの凶行に震え上がった。彼は被害者を選ばない。